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アゼルバイジャン
テロ・誘拐情勢

更新日 2025年03月11日

1 概況
 アゼルバイジャン国内の治安は比較的平穏で、2024年中も含め、ここ数年、国内でテロ事件は発生していません。1990年代以降対立が続くアルメニアとの国境周辺では、2020年以降も比較的規模の大きな軍事衝突が続いており、2023年9月にはアゼルバイジャンによるナゴルノ・カラバフにおける軍事活動が発生し、同地域全域がアゼルバイジャンの施政下に入りました。現在、和平に向けて関係者の間での交渉が行われていますが、アゼルバイジャン・アルメニア国境付近では、両国軍部隊間による交戦が散発的に発生しています。
 当地では毎年のように治安機関によってテロ計画が未然に摘発されたり、アフガニスタンやシリア等で国際テロ組織や武装グループに参加していたアゼルバイジャン国籍者が逮捕されるなどしており、テロ情勢には注意を要します。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 首都バクーを含め、アゼルバイジャン国内の多くの都市では比較的平穏が保たれていますが、アルメニアとの国境付近ではアゼルバイジャン軍とアルメニア武装勢力による小規模な衝突が散発的に発生していますので決して近づかないようにしてください。

3 誘拐事件の発生状況
 アゼルバイジャンにおいては2024年中、誘拐事件の発生は確認されていません。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 現在のところ、アゼルバイジャンにおいて、テロ・誘拐による日本人の被害は確認されていません。他方、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアを始めとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
 また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
 テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。


テロについて

「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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