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ナミビア
テロ・誘拐情勢

更新日 2024年01月30日

1 概況
 ナミビア共和国は、独立以来、政治的に安定しており、治安は概ね落ち着いた状況にあります。テロ組織やその関連組織、反政府組織等の活動は確認されていません。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
「1 概況」のとおり。

3 誘拐事件の発生状況
 身代金を要求する等の誘拐事件の発生は確認されていませんが、昨今、外国人観光客が強盗集団に襲われ、犯行車両に連れ込まれ、拉致されるという事件が発生しています。強盗集団が被害者を拉致する目的としては、犯行車両内でキャッシュカードの暗証番号を聞き出したり、身に着けている腕時計等、貴金属を奪い取るためです。また、被害者が犯行車両に連れ込まれている間は、警察官及び警備員が発砲できず、追跡から逃れるため被害者を盾として利用しています。以下、直近で発生した拉致事件の概要です。

(1)2023年11月9日午前10時頃、首都ウィントフック市内のホテル駐車場で外国人観光客4名に対して強盗集団5名が襲撃しました。犯行車両に乗った強盗集団は、宿泊客を装いホテルのゲートから侵入、容疑者3名がナイフを所持して車両から飛び出し、被害者を殴り、バッグや携帯電話を強奪、さらに、容疑者らは被害者1名を車両に連れ込み走り去りました。その後、被害者1名は自力で逃げ出しホテルに戻ったとされています。

(2)2024年1月8日午後8時22分頃、スワコップムント市内の宿泊先ホテルに向かって歩いていた外国人観光客2名に対して強盗集団3名が襲撃しました。犯行車両に乗った強盗集団は、被害者と通り過ぎざまに車から飛び出し、被害女性を突き飛ばし財布を強奪しました。被害男性は、犯行車両に連れ込まれ拉致されましたが、その後、スワコップムント市内のモンデサ地区で解放されました。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 これまでナミビアにおいてテロによる日本人の被害は確認されていません。
 他方、テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 また、近年、世界的な傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で一般市民が多く集まる場所(ソフトターゲット)を標的としたテロが世界各地で頻発しています。これらは組織性が低い単独犯によるテロが多く、事前の取締りが難しいため、今後も継続することが懸念されます。
特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、警備や監視が手薄で不特定多数の人が集まるため、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

テロについて

「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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