西サハラ地域 | Western Sahara > テロ・誘拐情勢

テロ・誘拐情勢

2018年06月12日

1.概況
2011年1月,西サハラ北部に位置するアムガラ及びその近郊において,イスラム・マグレブ諸国のアル・カーイダ(AQIM)と関連のあるグループが保管していた多数の武器,弾薬が押収されました。
AQIMはアル・カーイダと関連があるとされるアルジェリア発祥の国際テロ組織で,近年,西サハラ近隣諸国での活動を活発化させていましたが,2013年1月以降の仏軍によるマリへの軍事介入により,弱体化したとみられています。しかしながら,同年同月のアルジェリア・イナメナスでのテロ事件の首謀者とされるモフタール・ベルモフタール率いるテロ組織は仏軍との正面衝突を避け,戦力を温存しているとみられる上,同8月にはMUJAO(西アフリカ統一聖戦運動)と合併し,新たなテロ組織「アル・ムラービトゥーン」を立ち上げ,勢力を拡大している模様です。
現在のところ,西サハラ地域における大きな動きは確認されていませんが,今後の動向を注視する必要があります。
また,シリア・イラク地域におけるISILの勢力は衰退しているものの,モロッコにおいては2018年に入ってからも断続的にテロ細胞が摘発されており,同年2月には西サハラ地域の主要都市ラユーンにおいてもテロ細胞が摘発されました。

2.誘拐事件の発生状況
現在のところ,西サハラ地域において外国人を標的とした誘拐事件は確認されていませんが,同地域近隣には,身代金目的で外国人を誘拐し,資金を得ている組織があるとされています。

3.日本人・日本権益に対する脅威
これまでのところ,同地域における,日本人に対する具体的な脅威情報は確認されていません。しかし,2015年1月にはシリアで,同3月にはチュニジアで,また2016年7月にはバングラデシュで日本人が犠牲となったことに加え,ISILが日本の在外公館を攻撃対象として名指しする声明を発出している現状を考慮すれば,巻き添え等偶発的な被害のみならず,日本人が直接の標的とされる可能性も完全には排除できません。

(注記)
「テロ」については国際的に確立された定義は存在していませんが,一般には,特定の主義主張に基づき,国家等にその受け入れを強要し,又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等をいうものとされています。本情報は,このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず,外務省が,報道等の情報等に基づき,海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考資料として編集したものであり,本資料の掲載内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。