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チャド
テロ・誘拐情勢

更新日 2025年07月04日

1 概況
 南西部のチャド湖周辺地域では、隣国ナイジェリアを拠点とするイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」や「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)支部組織「西アフリカ州」(ISWAP)による自爆テロ、誘拐、手製爆弾の隠匿設置、治安当局への武力攻撃、宗教関連施設や集落への襲撃、家畜の強奪や強盗等が頻発しており、予断を許さない状況です。これら組織は、女性や子供を誘拐し、洗脳した後に自爆テロを敢行させる等のテロ行為も行っています。チャド湖周辺以外にも、国内の一部地域を中心に、さまざまな暴力行為を行っている武装集団や犯罪集団が多数存在しています。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 上記「1 概況」のとおり。

3 誘拐事件の発生状況
 2022年10月、東部でオーストラリア国籍も有するフランス人が何者かに拉致され、数日後に解放されるという事件が発生したほか、2024年2月、南部の病院からポーランド人医師が拉致
され、チャド当局とフランス軍により解放されるという事件が発生しています。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 チャドにおいては、首都ンジャメナも含め、日本人がテロ、誘拐の被害に遭う可能性を完全に排除することはできず、十分な警戒が必要です。
 近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
 テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
 

テロについて

「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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