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テロ・誘拐情勢

2016年02月17日

1.概況
(1)2015年6月、首都ンジャメナにおいて、ナイジェリア北東部を拠点とするイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」(「ISIL西アフリカ州」)が警察学校等に対する自爆テロ攻撃を実行し、多数の死傷者が発生しました。その後も、ンジャメナやチャド湖周辺の町において、同組織による自爆テロ事件が発生しており、治安情勢については予断を許しません。
(2)また、隣国ニジェール及びリビアではイスラム過激派組織「イスラム・マグレブ諸国のアルカーイダ(AQIM)」等のイスラム過激派組織が活動しており、チャドの治安に影響を及ぼす可能性があります。

2.各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 1.概況のとおり

3.誘拐事件の発生状況
 2010年以前は、スーダンとの国境に近接する東部地方において、武装集団による国際NGOの外国人等を標的とした誘拐事件が多く発生していましたが、同年にチャド政府が、スーダン政府と国境地帯の治安措置について合意して以降、東部地方の治安が改善しました。チャド国内では、近年外国人を標的とした誘拐事件の発生は確認されていませんが、周辺国と同様に身代金目的の誘拐事件は依然発生しているものとみられています。

4.日本人・日本権益に対する脅威
 現在のところ、日本人・日本権益を標的としたテロや誘拐の脅威は高くないと思われますが、日本人が、裕福な外国人として標的にされる可能性や、他者を狙ったテロ・誘拐事件の巻き添えになる可能性は排除できません。
 また、近年、シリアやチュニジアにおける日本人が殺害されたテロ事件や、パリでの同時多発テロ事件などが発生しています。このように、世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロが発生しており、日本人・日本権益が標的となり、テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して、誘拐、脅迫、テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め、日頃から危機管理意識を持つとともに、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

(注記)
 「テロ」については国際的に確立された定義は存在していませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要し、又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等をいうものとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が、報道等の情報等に基づき、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考資料として編集したものであり、本資料の掲載内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。