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ルワンダ
テロ・誘拐情勢

更新日 2023年01月31日

1 概況
(1)2022年、ルワンダ国内におけるテロ攻撃は発生していませんが、反政府武装勢力「ルワンダ解放民主勢力(FDLR)」が、隣国コンゴ民主共和国(以下、コンゴ(民))東部を拠点として、今なお活動を継続しています。また、2020年5月下旬からコンゴ(民)との関係が急速に悪化しており、コンゴ(民)との国境付近では銃撃事案等が発生しているところ、今後ともルワンダ国内の治安情勢につき、注意が必要です。
(2)近年、ルワンダにおいて、外国人を標的とした誘拐事案の発生は確認されていません。

2 各組織の活動状況又は各地域の治安情勢
(1)ルワンダ国内においては、特定のイスラム過激派組織の存在は確認されていませんが、2021年10月に、「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」と関係を有し、コンゴ(民)東部を拠点として活動するイスラム過激派組織「民主同盟軍(ADF)」からの支援を受けたルワンダ人13人が、キガリ市内における爆弾テロを企図した容疑で逮捕されています。ルワンダはイスラム過激派組織との戦闘が続くモザンビーク北部への軍事介入を行っており、本件テロ未遂事案はこの軍事介入に対する報復行為だとされています。ルワンダによるモザンビーク北部への軍事介入は今なお継続しており、今後ともルワンダ国内におけるテロ発生の可能性は排除できません。
(2)コンゴ(民)東部では、ツチ族系住民からなる反コンゴ(民)政府武装勢力(M23)の活動が活発化しています。コンゴ(民)政府が、同勢力を支援しているとルワンダ政府を非難したことから、両国間の関係は急速に悪化し、両国の国境付近では銃撃事案等が発生しています。
(3)ルワンダ国防軍(RDF)やルワンダ国家警察(RNP)が厳重に警備していますが、ルワンダと緊張関係にあるコンゴ(民)との国境付近においては、今後とも、治安情勢が悪化する可能性が排除できませんので、引き続き注意が必要です。

3 誘拐事件の発生状況
 近年、外国人を標的とした誘拐事件の発生は確認されていません。ルワンダ国民の誘拐事件は複数発生していますが、営利目的によるものが多く、性的・政治目的による誘拐事件は少ないとされています。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年では、単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を未然に防ぐことは困難です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

テロについて

 「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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