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モザンビーク
テロ・誘拐情勢

更新日 2025年07月31日

1 概況
(1)2017年10月以降、北東部のカーボデルガード州において、武装勢力による襲撃事案が2,000件以上発生し、6,000人以上が死亡しています。民家、治安部隊の拠点、学校、教会、診療所や銀行等が破壊され、住民(一部外国人含む)、政府軍や地元民兵が多数殺害されています。また、隣接するニアサ州北部、ナンプラ州北部でも、一時的に襲撃事案が発生したことがあります。
(2)これら襲撃の一部について、2019年6月以降は「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)「中央アフリカ州」の名で、2022年5月以降はISIL「モザンビーク州」の名で、度々犯行声明が発出されています。
(3)2021年3月には、カーボデルガード州沿岸部にある液化天然ガス(LNG)開発事業サイトの付近とその近隣にあるパルマ町で、武装勢力による大規模襲撃事案が発生しました。多くの民間人・外国人が犠牲となり、事業は中断を余儀なくされています。
(4)2021年7月以降、ルワンダ軍や南部アフリカ共同体軍(SAMIM)がカーボデルガード州に派遣されたことなどから、治安は一定程度改善しましたが、武装勢力はその後もゲリラ戦術等により活動を続けています。SAMIMは2024年7月に撤退しましたが、ルワンダ軍の部隊増派などにより、掃討作戦が続けられています。
(5)上記とは別に、2024年以降、マプト州では、主にマプト市内や近郊で外国人(インド系、中東系、中国系、ポルトガル系など)経営者・起業家及びその家族を狙った身代金目的の誘拐事案が相次いでいます。犯行グループと警察との銃撃戦も発生しています。邦人被害は現在確認されていませんが、引き続き注意が必要です。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 カーボデルガード州では、モシンボアダプライア郡及びマコミア郡を中心に、民間人や政府軍・地元民兵が殺害される襲撃事案が多数発生しています。最近の主な事案は以下のとおりです((5)を除き、全てカーボデルガード州で発生したものです。)。
(1)2024年9月、モシンボアダプライア郡及びマコミア郡の各沿岸地域で、政府軍と武装勢力との交戦が複数発生したほか、武装勢力が民間人を襲撃しました。武装勢力側を含め、少なくとも28名が死亡しました。
(2)2024年11月、アンクアベ郡及びシウレ郡において、武装勢力と民兵組織との衝突が発生し、民兵20人が死亡しました。
(3)2025年1月、メルコ郡において、武装勢力が鉱山3か所を襲撃し、少なくとも鉱山労働者5名を殺害、複数人を負傷させ、家を数軒焼き払いました。
(4)2025年4月、アンクアベ郡において、武装勢力が偽の検問所を設けて車両を停め、中国人4名を含む乗客を人質に取りました。武装勢力は通行料として金銭を要求し、中国人2名は解放されましたが、残り2名は拘束され行方不明となっています。また、この襲撃においては、UNHCRの食糧を運搬していたトラックが燃やされました。
(5)2025年4月、カーボデルガード州と接するニアサ州北東部の特別保護区において、武装勢力約40名が高級狩猟キャンプを襲撃し、約5日間占拠しました。警備員2名が斬首され、少なくとも9名が人質となりました。
(6)2025年5月、モシンボアダプライア郡において、武装勢力がルワンダ軍4名を殺害しました。また、同郡沖合において、武装勢力と見られる2隻の船がロシアの海洋調査船に接近し、発砲しました。海洋船はその場から逃げ無事でしたが、武装勢力が外国船舶を襲撃したのは今回が初めてで、誘拐を試みた可能性があるとのことです。
 2025年5月、ムイドゥンベ郡において、武装勢力が政府軍基地を襲撃し、政府軍11名(一部報道によれば18名)を殺害し、警察と兵士少なくとも9名が負傷しました。

3 誘拐事件の発生状況
(1)2025年1月から6月までに、マプト州(ガザ州含む)では、8件の誘拐事案が発生しました。ターゲットの多くはインド系や中東系モザンビーク人で、企業経営者等の富裕層(または、その家族)であり、金銭目的の犯行とみられています。
(2)一方で、最近の誘拐事案では、ポルトガル人や中国人も被害に遭っていることから、今後、日本人が狙われる可能性も否定できません。犯行は、計画的に実行されており、日頃からターゲットにされないようにするべく、目立たない、行動を予見されない、用心を怠らないといった行動を心掛けてください。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 これまでに、モザンビークにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、2017年から北東部でテロ組織が活動しており、外国人の被害も発生していますので、引き続き、テロの脅威には十分な警戒が必要です。
近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
 また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
 テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

テロについて

「テロ」については国際的に確立された定義は存在していませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が、報道等の情報等に基づいて、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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