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チュニジア
テロ・誘拐情勢

更新日 2021年01月28日

1 概況
(1)チュニジア治安当局は、2015年から2016年初頭にかけての一連の大規模なテロ事件の発生を受け、治安対策を大幅に強化しました。また、G7各国をはじめとする諸外国は、治安分野に関する会合を定期的に開催し、チュニジアの治安当局等に対して情報共有や多くの物的・人的支援を行いました。その結果、チュニジア治安当局のテロ対処能力は大幅に向上しています。
(2)隣国リビアの不安定な政情に伴うテロリストや武器の移動のリスクに対応するため、治安当局及びG7各国等は、リビア国境の警戒強化のためのプログラムを重点的に実施しています。
(3)チュニジアでは、現在、カスリン県シャアンビ山周辺を主要拠点として、「イスラム・マグレブ諸国のアル・カーイダ」(AQIM)に忠誠を誓う「ウクバ・イブン・ナーフィア旅団」及び「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)に忠誠を誓う「ジュンド・アル・ヒラーファ」が潜伏・活動しているとみられています。しかしながら、昨今の治安当局によるテロ掃討作戦の強化により、国内のテロ組織は弱体化傾向にあるとみられます。
(4)また、チュニジア当局によれば、ISILに参加するためにシリアやイラク等の紛争地域に渡航したとみられる約3,000人のチュニジア人のうち約1,000人がチュニジアに帰還しており、内務省の監視下に置かれています。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 カスリン県のシャアンビ山を中心に、「ウクバ・イブン・ナーフィア」及び「ジュンド・アル・ヒラーファ」の2つのテロ組織が潜伏しているとみられており、2020年中には主に以下の事件が発生しています。また、チュニジアにおいて新型コロナウイルス感染症が拡大する中、4月には、ケビリ県において同感染症の拡大を狙ったテロを計画したとして男2人が逮捕される事案も発生しました。
(1)3月6日、チュニス市ラック地区の米国大使館前の路上でバイクに乗車している男2人が自爆し、警察官1人が死亡、警察官5人、民間人1人が負傷した。
(2)9月6日、スース県アクーダにおいて、テロリスト3人が国家警備隊員2人を車両でひいた上、刃物で襲撃した。隊員1人が死亡し、3人のテロリストが治安部隊によって射殺された。翌7日、ISILが犯行声明を発出した。
(3)12月20日、カスリン県サルーム山においてテロ集団が羊飼いの男性を拘束し、斬首した。

3 誘拐事件の発生状況
 2008年2月にチュニジア南部砂漠地帯でオーストリア人2人がAQIMによって誘拐(同年10月解放)された事件以降、外国人の誘拐事件は発生していません。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 2015年から2016年初頭にかけての一連のテロ事件では、日本人を含む多数の外国人が死傷しました。チュニジアの治安状況は改善傾向にありますが、2020年にも首都チュニスで自爆テロ事件が発生するなど、テロの脅威がなくなったわけではありません。チュニジアに帰還した元ISIL戦闘員等の動向にも引き続き注意が必要です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的になり得ることを十分に認識し、テロの被害に遭わないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

テロについて

 「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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