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タンザニア

更新日 2020年04月17日

1 概況
(1)タンザニアにおけるテロの脅威は,ソマリアのイスラム過激派組織「アル・シャバーブ」等の国際的テロ組織によるものと,タンザニア本土との連合関係に不満を持つザンジバルのグループによるものがあると指摘されています。
(2)タンザニアでは,2013年10月,ムトワラ州に山中において軍事訓練を行っていた容疑で,アル・シャバーブ関係者11人が逮捕されました。同容疑者グループは,訓練マニュアルや現地製の武器も所持していました。現在も引き続きタンザニア国内に国際テロ組織の分子が潜伏している可能性は排除できません。
(3)2015年10月,タンザニア全土で大統領選挙及び国民議会選挙が実施された際,ザンジバルにおける投票結果の無効宣言後,同地ストーンタウン周辺において小規模な爆発事件が発生しました。次回大統領選挙及び国民議会選挙は2020年10月に予定されており,引き続き注意が必要です。
(4)タンザニアの周辺国は貧困等の問題を抱える国が多く,エチオピアやソマリア,隣国のルワンダ,ブルンジ,コンゴ民主共和国から不法入国をする者が後を絶たず,テロ組織の構成員も紛れ込んで不法入国している可能性も指摘されていることから,国境付近は特に注意が必要です。
(5)2019年1月,ケニアのナイロビでのテロ事件発生後,ソーシャルネットワーク上で,アル・シャバーブ幹部がケニア,タンザニアへの攻撃を示唆する動画が掲載されました。同動画は2016年に掲載されたものと同一であることが確認されましたが,引き続き同組織の動向を注視する必要があります。
(6)2019年11月,ムトワラ州のモザンビークとの国境沿いのルブマ川に位置する島で正体不明の武装集団による村民襲撃事件が発生しました。現在も犯人は検挙されておらず,同州の治安情勢には引き続き注意が必要です。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 近年,タンザニアでは,犯行主体は明らかになっていませんが,爆発事件や襲撃事件が発生しています。
(1)2013年5月及び6月,アルーシャにおいて,キリスト教会及び野党政治集会で爆発事件が発生したほか,ザンジバルでは,英国人旅行者及びキリスト教関係者が酸とみられる液体で襲撃される事件が発生しました。
(2)2014年2月から6月にかけて,ザンジバル及びアルーシャにおいて,酒場,宗教関係機関で小規模な爆発事件が発生しました。
(3)2015年1月から7月にかけて,コースト州,モロゴロ州,タンガ州及びダルエスサラーム州で警察当局に対する襲撃事件が発生しました。また,同年10月25日に実施された大統領選挙及び国民議会選挙後,ザンジバルで小規模な爆発事件が発生しました。
(4)2016年3月,ザンジバル大統領選挙再投票を前に,ボイコットを決めた野党支持者とザンジバル政府・治安当局との間で緊張が高まり,野党支持者宅数件の焼き討ち事件,ザンジバル警察庁長官宅への爆発物投擲事件が発生しました。

3 誘拐事件の発生状況
(1)邦人を含む旅行者等からの金品強奪を目的としたタクシー強盗と称される短時間誘拐事件が,ダルエスサラーム各所のほか,最近ではザンジバルのストーンタウンでも発生しています。安価な料金を提示されタクシーに乗車すると,後から複数のタンザニア人が強引に乗り込み,人気のない場所に連れて行かれ,刃物等で恐喝され金品を強奪される,ATMでクレジットカードの最大限度額まで出金させられるなどの事案が増加しています。流しのタクシーは利用せず,ホテルやタクシー乗り場に待機している登録されたタクシーを利用して下さい。
(2)2018年10月,ダルエスサラームの高級ホテル前で,億万長者として知られるタンザニア人青年実業家が武装集団に拉致・誘拐される事件が発生しましたが,身代金を要求されることなく数日後に解放されました。容疑者数名が拘束されたものの,犯行動機や身元等は明らかにされていません。このような事件に巻き込まれることのないよう,日頃から常に周囲に気を配るなど,十分な注意をお願いします。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 タンザニアでは,現在までのところ,日本人や日本権益を直接の対象としたテロや誘拐の脅威は確認されていませんが,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,これまでもチュニジア,ベルギー,バングラデシュ,スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年では,単独犯によるテロや一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発するなど,テロの発生を予測し未然に防ぐことがますます困難となっています。
 このように,テロはどこでも起こりうること,日本人も標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

テロについて

 「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが,一般には,特定の主義主張に基づき,国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は,このような「テロ」に該当するか否かにかかわらず,外務省が報道等の情報に基づいて海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり,本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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