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タンザニア
テロ・誘拐情勢

更新日 2022年04月08日

1 概況
(1)タンザニアにおけるテロの脅威は、主に、ソマリアやモザンビークで活動するイスラム過激派組織によるものと、タンザニア本土との連合関係に不満を持つザンジバルのグループによるものがあります。
(2)2013年10月、南東部ムトワラ州山中において軍事訓練を行っていた容疑でソマリアのイスラム過激派組織「アル・シャバーブ(AS)」の関係者11人が逮捕されました。同容疑者グループは、訓練マニュアルが記録されたDVDや現地製の武器も所持していました。現在も引き続き国内にASの分子が潜在している可能性は排除できません。また、2019年1月のASによるケニアのナイロビでのテロ事件発生後、ソーシャルネットワーク上でAS幹部がケニア及びタンザニアへの攻撃を示唆する動画が掲載されました。同動画は2016年に掲載されたものと同一であることが確認されましたが、引き続き注視する必要があります。
(3)近年、ムトワラ州では、隣接するモザンビーク北部カーボデルガード州から侵入したとみられる武装勢力による襲撃事件が発生しています。2020年10月及び2021年10月には、「イスラム国中部アフリカ州(ISCAP)」を名乗る武装集団による襲撃事件が発生しました。
(4)2021年8月、最大都市ダルエスサラームで銃発砲事件が発生し、警察官、警備員を含む4名が死亡、6名が負傷しました。タンザニア警察当局は、本事件の犯人は、ASや「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」などのイスラム過激派組織に陶酔したテロリストであったと発表しました。
(5)ザンジバルでは、2015年10月のタンザニア全土での総選挙の際、ストーンタウン及びその周辺において、警察当局の介入に端を発する暴動事件が発生したほか、選挙結果に対する抗議行動とみられる小規模爆弾事件も発生しました。また、2020年10月の総選挙では、選挙期間中にストーンタウン及びその周辺、並びにペンバ島で大規模な暴動が発生したとの情報もありました。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 タンザニアでは、犯行主体は必ずしも明らかになっていませんが、爆弾事案や襲撃事件が複数発生しています。
(1)2013年5月及び6月、北東部アルーシャにおいて、教会及び野党政治集会で手榴弾を使ったテロ事件が発生したほか、ザンジバルでは英国人ボランティア及びキリスト教関係者が、酸とみられる液体で襲撃される事件が続けて発生しました。
(2)2014年2月から6月にかけて、ザンジバル及びアルーシャにおいて、レストランや宗教関係施設で小規模な爆弾事件が発生しました。
(3)2015年1月から7月にかけて、コースト州、モロゴロ州、タンガ州及びダルエスサラーム州で警察当局に対する襲撃事件が続けて発生しました。また、同年10月の総選挙では、ザンジバルで小規模な爆弾事件が発生しました。
(4)2016年3月、ザンジバル大統領選挙再投票を前に、ボイコットを決めた野党支持者とザンジバル政府及び治安当局との間で緊張が高まり、野党支持者宅数件の焼き討ち事件、ザンジバル警察庁長官宅で爆発物投擲事件が発生しました。
(5)2019年11月、ムトワラ州のモザンビークとの国境沿いのルブマ川に位置する小島において、正体不明の武装集団による村民襲撃事件が発生しました。
(6)2020年10月及び2021年10月、ムトワラ州においてISCAPを名乗る武装集団による襲撃事件が発生しました。
(7)2021年8月、ダルエスサラーム市内において、警察官2名が突然男にピストルで撃たれる事件が発生し、犯人逮捕に至るまでに更に警察官1名、民間警備会社警備員1名が死亡、その他6名が負傷しました。警察当局は、本事件の犯人は、ASやISILなどのイスラム過激派組織に陶酔しており、自爆覚悟の行動であったことから、テロリストであったと発表しました。

3 誘拐事件の発生状況
(1)邦人旅行者が、タクシー強盗と称される、金品強奪を目的とした短時間の誘拐被害に遭う例が多発しています。同被害はダルエスサラーム各所の他、最近ではザンジバルのストーンタウンでも発生しています。安価な料金を提示され乗車すると、後から複数のタンザニア人が強引に乗り込み、人気のない場所に連れて行かれ刃物等で恐喝、暴行され、金品を強奪される、ATMでクレジットカードの最大限度額まで出金させられるなどの事案が増加しています。流しのタクシーは利用せず、ホテルやタクシー乗り場に待機している登録された正規タクシーを利用して下さい。
(2)2018年10月、ダルエスサラームの高級ホテルに併設された会員制ジム入口にて、タンザニア人資産家が武装集団に拉致・誘拐される事件が発生しました。このような事件に巻き込まれぬことのないよう、日頃から行動を予知されない、常時、周囲に気を配るなど十分な注意をお願いします。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 現在のところ、タンザニアにおいて、日本人及び日本権益を標的とした脅威情報は確認されていませんが、上述のとおり、近隣諸国で活動するイスラム過激派組織等によるテロの脅威に留意する必要があります。
 また、単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を未然に防ぐことは困難です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

テロについて

「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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