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タンザニア

更新日 2020年01月08日

1 犯罪発生状況
(1)最近の犯罪発生傾向
 タンザニアでは,全土において一般犯罪が日常的に発生しています。特に都市部においては,路上強盗,車両強盗,詐欺,ひったくり等が多く発生しており,銃器が使用されるケースもあるなど,凶悪犯罪が発生しています。2016年後半から,タンザニア政府が政府事業の外注の禁止,公務員・公共企業職員の手当の撤廃等,支出を抑制したことから,貧困層から中間所得層まで賃金が減少しているとされ,それに伴い治安の悪化が懸念されています。
(2)主要都市・地域別の状況
ア ダルエスサラーム
 タンザニア最大の都市であることから,地方から犯罪者を含む貧困層が流入しており,車両強盗,薬物強盗,詐欺,ひったくり等の路上における犯罪のほか,住居侵入等の犯罪が日常的に発生しています。
イ ザンジバル(島)
 ザンジバルには,毎年多くの外国人観光客が訪れており,外国人観光客をターゲットにした犯罪が発生しています。
 また,ザンジバルはイスラム教徒の人口比率が本土よりも高く,文化習慣の違いから観光客と地域住民との間のトラブルも発生しています。
ウ アルーシャ及びキリマンジャロ
 隣国ケニアの首都ナイロビから直結した幹線道路を経由して流入してきたとみられる犯罪者が,治安当局の目が届きにくい郊外等において観光客を待ち伏せして犯罪行為に及ぶ事例が確認されています。現時点で組織的な犯罪の発生はみられないものの,地理的に周辺国からアクセスが容易な点で取締りが難しく,今後の情勢の推移には注意が必要です。
エ キゴマ及びカゲラ
 ブルンジに国境を接する地域では,ブルンジから安価な武器(銃器)がタンザニア国内に流入しているといわれており,武器(銃器)に起因する事件が発生しています。治安維持機関が集中するダルエスサラームから遠隔地にあるため,治安当局の管理が十分に行き届いておらず,国境付近や幹線道路には武装強盗が存在するなど,治安情勢は依然として不安定な状況です。
オ ムワンザ及びムソマ
 ビクトリア湖周辺の都市部は,ケニア,ウガンダとの国境に近く,違法薬物,密輸に関わる犯罪組織の根拠地とされ,しばしば暴力事件が発生しています。

2 日本人の被害例
(1)強盗
 深夜,日系企業社宅に強盗が押し入り,パソコン,携帯電話,現金等を強奪され,日本人1名がバールのようなもので殴られて負傷した。
(2)ひったくり
ア 日中,フェリー乗り場で,日本人旅行者が後方から何者かに突き飛ばされ,手放したカバンを奪われた。
イ 日中,宿泊場所周辺を一人で散策中の日本人旅行者が,手に持っていた携帯電話を後方から近づいてきた者に奪われた。
ウ 夕方,外国人がよく利用する外国人居住区にあるスーパーマーケットで買い物をした後,店の前を徒歩で移動中に後ろから車で近づいた何者かに,たすき掛けにしていたバッグをひったくられた。
(3)スリ
 日中,在留邦人が布市場を歩行中にカバンの中の財布をすられた。
(4)空き巣等
ア 在留邦人が短期出張から帰宅したところ,玄関のドアが壊され,ノートパソコン等の電化製品が無くなっていた。
イ 日中,昼食の支度をしていたところ,開けていた寝室窓から何者かが侵入し,貴重品等を盗まれた。
(5)盗難
ア モシから長距離バスでダルエスサラームに移動中,隣の席のタンザニア人からお菓子をすすめられてこれを口に入れたところ意識を失い,警察署のベッドの上で目覚めたときには貴重品の入ったバッグが盗まれていた。
イ 夕方,車を運転中,車通りの少ない交差点で左折のため減速したところ(タンザニアで車は左側通行,右ハンドル),助手席の窓ガラスを割られ,助手席に置いていたバッグを盗まれた。
ウ 土産物屋の駐車場でタクシーを探していたところ,声をかけてきたタクシー運転手が提示する低額料金につられて乗車。当該タクシーで移動している途中で数名のタンザニア人が乗り込んで来て,人通りの少ない場所に連れられて行かれた上で金品を脅し取られ,また,ATMで出金を強要され強奪された。
(6)置き引き ※最近,置き引き被害が多発しています。
 レストランで食事をしていたところ,足下に置いていた鞄を盗まれた。

3 犯罪被害多発地域
(1)シティセンター:アスカリ・モニュメント付近(ダルエスサラーム)
 巧妙な手ロの強盗団が暗躍しており,ホテル,郵便局,銀行及び換金所等から出てくる人を待ちかまえて隙をうかがっています。
(2)ウブンゴ(市内バス:通称「ダラダラ」)及びムナジモジャ(長距離バス)のバスターミナル(ダルエスサラーム)
 市内バス等の主要な中継場所であり,多くの乗客で賑わっていることから,乗車待ちのふりをした犯罪者の巣窟になっており,特に,夜間は照明が少ないため十分な警戒が必要です。
(3)カリアコー市場付近(ダルエスサラーム)
 様々な品物が揃う一大マーケット地区ですが,常に現地の人で混雑しており,外国人は犯罪の標的になりやすく,ひったくり事件の被害が続出しています。
(4)ザンジバル行きフェリー乗り場
 失職者の溜まり場となっており,ひったくり事件の他,白タクによる被害が続出しています。
(5)オイスター・ベイ海岸(ダルエスサラーム)
 多くの外国人観光客が訪れる風光明媚な場所ですが,観光客を狙ったひったくり事件の他,白タクによる被害が続出しています。
(6)セレンダー橋周辺(ダルエスサラーム)
 市内中心部につながる主要道路ですが,道路沿いの茂みが犯罪者にとって絶好の隠れ場所となっており,特に夕方から夜間にかけて,歩行者に対する強盗被害が多発しています。
 上記以外の地域であっても,外国人は犯罪の標的になりやすいので,常に周囲に気を配るなど警戒を怠らないことが必要です。

4 防犯対策
(1)都市部の治安は良くないので,特に夜間の一人歩きは避けるようにしてください。
(2)人混みの中では特にスリに注意し,多額の現金,貴重品等は持ち歩かないでください。特に銀行等で現金を引き出した後は狙われやすいので極力徒歩での移動は避けてください。
(3)ひと気のない所には近づかないように心掛けてください。
(4)見知らぬ者に声を掛けられて親切にされても,安易に信用しないようにしてください。
(5)外国人に対する不法就労取締り強化に伴い,警官及び入管職員のなりすまし詐欺が増えています。外出時には,旅券を携行してください。
(6)最近,銃器を使用する強盗も発生していますので,万一,強盗に遭った場合には,何よりも身体の安全を第一とし,逆らわないようにしてください。

5 テロによる日本人の被害は,シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,これまでもチュニジア,ベルギー,バングラデシュ,スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年では,単独犯によるテロや一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発するなど,テロの発生を予測し未然に防ぐことがますます困難となっています。
 このように,テロはどこでも起こり得ること,日本人も標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

(手続きや規則に関する最新の情報については,事前に駐日タンザニア大使館(03-3425-4531)にご確認ください。)

1 査証(ビザ)
(1)査証の取得方法
 タンザニアに入国する際には,必ず査証を取得する必要があります。これまで査証申請は駐日タンザニア大使館または在大阪タンザニア名誉領事館にて受け付けていましたが,2019年12月1日から駐日タンザニア大使館及び在大阪タンザニア名誉領事館での査証業務を終了し,原則オンライン申請となりました。タンザニアの査証は,渡航目的により一次査証,数次査証,通過査証に分けられます。
 ◎駐日タンザニア大使館HP(オンライン査証申請サイト)
http://www.tanzaniaembassy.or.jp/ITEMS/Issuance%20of%20visas%20JPN%2008.11.2019.pdf
 ◎タンザニア入国管理局オンライン査証申請サイト(上述と同サイト)
https://eservices.immigration.go.tz/visa/
(2)入国時の査証取得の可否
 観光旅行などの短期滞在者であれば,空港及び国境到着時に直接申請すれば,査証を取得することができます。ただし,取得までに長時間待たされたり,クレジットカードでの査証手数料の支払いが一時的にできなかった等の報告もあるので,出発前にオンライン査証申請を行うことをお勧めします。

2 出入国審査等
(1)入国には有効な旅券と査証が必要です。入国審査が終わり,預け荷物をピックアップした後に,税関検査があります。時折,係官から不当と思われる嫌疑をかけられ,金銭の支払いや所持品の没収等を強要される場合があります。その場合は,毅然とした態度で断るか,公的書類等の発行を求めるようにしてください。
(2)タンザニアは,タンガニーカとザンジバルが合併してできた連合共和国であり,ザンジバルには広範な自治権を有する政府が存在しています。このため,ザンジバル(ウングジャ島及びペンバ島)では,別途,出入国審査が実施されますので,タンガニーカ(タンザニア本土)からザンジバルに旅行する場合でも旅券を携行しなければなりません。
(3)黄熱汚染国を経由してタンザニアに入国する際は黄熱予防接種証明書(イエローカード)の提示が必要となります。また,非汚染地域から入国した場合でも,タンザニア本土を経由してザンジバルへ行く際には,イエローカードの提示を求められることがあります。
(4)外貨申告
 外貨申告の制度はありません。
(5)通関
 当地は東アフリカ共同体税関管理法及びワシントン条約に則り,取締りを行っています。特に最近は,ダルエスサラーム空港での象牙製品の取締りが強化されています。また,購入が認められている動物の革や角,宝石(原石不可)についても,信用のある店で発行された証明書がない場合,出国時または日本入国時に摘発される等トラブルの元になるので注意が必要です。
ア 当地はタンザナイト(宝石の一種)の原産国として有名ですが,商用目的等で原石を取り扱う場合は,タンザニア政府発行のライセンスを取得しなければなりません。詳細は,タンザニア・エネルギー鉱物省(Ministry of Energy and Minerals in Tanzania)のホームページ(https://mem.go.tz/ )を参照してください。
イ 鉱物,購入が認められている動物の皮や角を取り扱う際の関税については,タンザニア関税局(Tanzania Revenue Authority)のホームページ(http://www.tra.go.tz/ )を参照してください。
ウ 個人使用の目的でカメラ,ラジオ,オーディオ機器(録音再生機器),楽器等をタンザニアに持ち込む場合は免税となりますが,商用で使用する場合は物品により関税がかかる場合があります。また,医療品や機械類については輸入許可書の取得が義務づけられるものもありますので,詳細は事前に駐日タンザニア大使館(03-3425-4531)に,お問い合わせください。
エ 免税範囲は,タバコは250グラム,酒類はボトル1本または1リットルまでです。

1 滞在時の各種届出
 長期滞在の方は,入国時に認められた滞在期間中に,滞在許可(Resident Permit)と再入国許可(Re-entry Pass)を取得しておく必要があります。

2旅行制限
 外国人の旅行が禁止または制限されている地域等は特にありません。

3 写真撮影の制限
 各地方自治体によって撮影禁止場所が定められており,一般的に政府機関,軍事施設,空港,湾岸,公道等の撮影は禁止されています。また,駅や病院等の撮影も禁止されている場合があるので,撮影前に確認する必要があります。人物を撮影する場合,特にマサイ族は写真を撮られることを嫌う場合がありますので,事前に本人の了解をとるなど,慎重に行うことが必要です。

4 各種取締法規
(1)麻薬
 近年,大麻,ヘロイン等薬物の密輸,不法所持容疑による検挙事例が多く報道されており,タンザニアの大きな社会問題になっています。麻薬取締法に違反すれば厳罰の対象になりますので,絶対に関わらないでください。
(2)不法就労
 外国人がタンザニアで就業する際には,就労許可(Class A~E)の取得が必要です。最近,外国人の不法就労の取締りが強化されています。不法就労が発覚すれば,当局の厳しい取り調べを受けた後,国外退去処分となります。
(3)外国人の政治活動
  集会・デモ等の開催については,事前に当局から許可を得る必要があります。なお,治安維持上違法と見なされる活動,特に反政府活動には重罪が科せられます(国家反逆罪の場合は死刑が科せられます)。
 また,タンザニア警察当局は治安維持には断固とした姿勢を貫いており,小規模の騒動でも催涙弾の発射や実弾による威嚇射撃をする場合があるので,小競り合い,暴動等が発生している現場に遭遇した場合には,速やかにその場を離れてください。
(4)銃器
  銃器等の国内持ち込みは禁じられています。
(5)売買春・ポルノ
  売買春行為やポルノ関連品等の国内持ち込みは禁じられています。
(6)不正両替
  街中で,闇両替人が言葉巧みに外貨からタンザニア・シリングへの高いレートでの換金を誘ってくる場合がありますが,闇両替は違法行為でトラブルの元となりますので,公認両替所以外での換金に応じないようにしてください。
(7)偽札被害
  街中でタンザニア・シリング,米ドル紙幣の偽札が出回っていることが確認されています。当地の法律では,偽造硬貨・紙幣の受領・所持や使用をの場合,終身刑を科せられることもあるため,紙幣の交換・換金や受領の際には,その都度,確認してください。
(8)プラスチック製袋の使用等禁止
  当地では,2019年6月より,プラスチック製袋(ビニール袋)の輸出入,製造,販売,保管及び使用が禁止となりました。違反した場合には,罰金を科せられることもありますので,注意が必要です。ただし,ジップロックバッグ,医療,工業製品,食品衛生及び廃棄物管理用のプラスチック製包装は対象外となっています。

5 交通事情
(1)特殊な交通法規
 当地の道路は日本と同じで車は左側通行です。信号機も日本と同様の信号機が設置されていますので,容易に判別がつきます。交通ルールについてもほぼ同様ですが,特殊な交通法規としては,次のようなものがあります。
ア サービスレーン
 片側2車線道路の中央にサービスレーンが存在し,右折のための車両が進入できるが,双方向から進入できるため,対向車に十分に注意する必要がある。
イ 青信号での右折待ち
 右折指示器が付いた信号機のある交差点では,たとえ正面の信号機が青でも,右折指示器が点灯するまでは,右折のために交差点に進入してはならない。
ウ 赤信号における左折
 正面の信号が赤でも,徐行しながら左折することができる。
(2)交通マナー
 当地の交通マナーは劣悪であり,歩行者よりも車両が優先される傾向にあります。運転技術未熟者が多く,前後左右を確認せずに車線変更する,歩道を車両が走行する等の無謀な運転の他,ブレーキ・ランプやヘッド・ライトが点灯しない,ガス欠等により突然停車する等,整備不良の自動車も多数見られますので,十分に注意してください。
(3)道路状況
 一部の主要幹線道路や各地方都市を結ぶ道路については舗装されていますが,随所に大きな穴やバンプ(凹凸)があるため,運転時には注意を要します。また,未だに舗装されていない道路が多い他,雨季に限らず大雨の際には頻繁に冠水するため,天候状態についても情報収集が必要です。
(4)運転時・歩行時の注意事項
 市内の信号機は,停電により点灯しないことがあり,特に夜間は街灯が極端に少ないので,交差点等に進入する際は必ず徐行するよう心がけてください。
(5)交通機関
ア 市内バス(通称「ダラダラ」)
 市内を巡回している「ダラダラ」と呼称されるミニバスは,車内は狭く常に満員状態であり,スリ等の被害も多く報告されています。また,無謀運転,整備不良車が多く,事故が多発していますので注意が必要です。
イ 長距離バス
 長距離バスは地方都市間の一本道を猛スピードで走ることもあり,大規模な交通事故が後を絶ちません。また,故障等により車中泊となることも少なくありません。
ウ タクシー
 タクシーは,料金メーターがないため,事前に料金交渉をしておかないとトラブルの原因になります。車も劣悪な状態のものが多く,エアコンが効かないタクシーも少なくありません。また,営業許可を持たないタクシー(いわゆる,白タク)や目的地と違う場所に連れて行き,凶器で脅し金品を奪うタクシーのなりすまし強盗も頻発しています。正規タクシーは,タクシー乗り場などに待機しており,車体に青,緑や黄色のラインがあり,ナンバープレートが白色であることを確認してください。
エ Uber
 最近,当地でもUberが発達し,多く利用されています。料金は距離により一定額となっています。
オ 旅客船
 旅客船は,定員以上の乗客を乗せることも多く,一方,定員数の救命ボート及び救命胴衣は多くの場合装備されていません。2011年9月10日にはザンジバルからペンバ行きの2,000人以上の乗客を乗せた貨物旅客船(600人乗り)が沈没し,多数の死傷者を出す事故が発生しました。また,2012年7月18日には,ダルエスサラーム発ザンジバル行きの旅客船で同様の事故が発生し,68人が死亡しました。旅客船を利用する場合は,事前に救命ボート及び救命胴衣の場所を確認し,装備されていない場合は,乗船を取りやめてください。
カ 旅客機
 地方都市への国内線は定期便が殆どですが,遠隔地の場合は,目的地へ直接向かわず,一旦,別の空港に立ち寄り,乗客を乗せ替えて向かう場合もありますので,到着地をその都度,確認する必要があります。

6 長期滞在者向け注意事項
 現地に3ヶ月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在タンザニア日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の提出は,来館の他,インターネットによる電子届出システム(オンライン在留届,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )にてお願いします。

7 短期滞在者向け注意事項
 在留届の提出義務のない3ヶ月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,「たびレジ」への登録をお願いします
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は,滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は,タンザニアで事件や事故,自然災害等が発生した際に,在タンザニア日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

1 風俗,習慣,国民性に関する留意事項等
 国民の3割近くがイスラム教徒とされており,イスラム教の慣習等に留意し,外国人といえども服装や行動には注意する必要があります。国民性は,一般に他のアフリカ諸国と比べて温和であると言われていますが,相手の尊厳を傷つけるような言動は慎むようにしてください。また,出会ったばかりの人間に対して,旧知の間柄のような親近感を持って接してくる場合が多く,相手の好意と思って甘えていると,後で金銭を無心されるケースもあるようです。
 また,犯罪者に対して民衆が集団で制裁を加えることがあるとされているところ,自らが犯罪加害者になる,あるいは疑われるような行為をしたり,集団リンチの現場等に興味本位で近寄る等の行動は避けてください。

2 衛生事情
(1)上水の殺菌処理が不十分で,かつ給水管の老朽化が進んでいるため,水道水は飲用に適していません。飲用には市販のミネラル・ウォーターの利用をお勧めします。また,レストランでも生水は避け,飲み物を注文する時には目の前で開栓するのを確認してください。濡れた食器や氷にも注意が必要です。
(2)電気事情が悪く,食品の保存状態にも問題があるため,生ものには特に注意が必要です。寄生虫も多いため,レストランでは生野菜を避け,十分に加熱調理されたものを冷めないうちに食するよう心がけてください。

3 病気
(1)マラリア
 ダルエスサラーム周辺でも日常的に発生しています。マラリアはマラリア原虫を有するハマダラカ(蚊)に刺されることで発症しますが,予防接種はなく,蚊に刺されないようにすることが基本的な予防策になります。ハマダラカは夕方から明け方にかけて吸血行動をとるので,夜間は不必要な外出を控え,外出するときは長袖・長ズボンを着用し,併せて虫除けスプレーを使用してください。日没後は窓を閉めるか網戸にし,蚊取り線香や蚊帳を使用してください。
 タンザニアで発生しているマラリアの大半は,症状の重い熱帯熱マラリア(別名:悪性マラリア)です。蚊に刺されてから症状が出るまでの期間は7~30日(熱帯熱マラリアの場合は約12日)で,突然の発熱で発症します。悪寒が強く,頭痛や脱力感,下痢を伴うこともあります。熱帯熱マラリアは,発症から24時間以内に治療しないと重症化し,しばしば死に至ることがあります。高熱が出たら迷うことなく,ただちに最寄りの病院で検査を受けてください。
 なお,メフロキンやマラロンといったマラリア治療薬を予防的に内服することで発症を防ぐことも可能です。但し,医師の処方が必要で,内服しても100%予防できるという保証はありません。
また,渡航先の流行状況や滞在期間,基礎疾患の有無などによって適応となる予防薬が異なるため,事前に専門医に相談し,必ず医師の指示に従って服用してください。なお,日本に帰国後1ヶ月(マラリア流行地を離れて1ヶ月)以内に発熱が認められた場合は,マラリアの可能性も想定して,診察時にマラリア汚染地域に滞在していた旨を医師に伝えてください。
(2)デング熱
 デングウイルスを有する蚊に刺されることで感染します。潜伏期間は4~7日間で,突然の高熱,頭痛,関節痛で発症し,解熱後には発疹が認められます。デング熱患者の一部はまれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症し,早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。予防接種や治療薬はなく,蚊に刺されないようにすることが最善の予防策です。発熱が認められた場合は,マラリアと同じく早めに医療機関で検査を受けてください。
(3)腸管感染症(コレラ,腸チフス,赤痢など)
 細菌やウイルスに汚染された飲食物を口にすることで感染します。主な症状は嘔吐,下痢,腹痛で,ときに発熱を伴います。潜伏期間は病原体によりまちまちです。人から人へ直接うつる事はありませんが,吐物や排泄物を介して感染することがあります。これらの病原体は加熱することによって死滅するため,外食時には生水や氷は避け,しっかり加熱した料理を冷めないうちに食べるようにしてください。発熱,頻回の水様便,血便,ひどい腹痛が認められた場合はただちに医療機関を受診してください。
(4)高山病
 アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ山は,特別な技術や装備を要しない山として登山客に人気ですが,高山病や登山による持病の悪化により登山者が亡くなるケースが毎年発生しています。
高山病は,標高が高くなるにつれて空気中の酸素濃度が低下し,身体が酸欠状態になることで発症します。初期には頭痛,めまい,吐き気,むくみ,眠気などが認められ,さらに状態が悪化すると脳が腫れ,肺に水が溜まり,やがて死に至ります。何らかの初期症状が認められたら,高度に慣れ,症状が軽快するまでその場で経過をみるか,無理をせず下山してください。高山病は高度を下げることで速やかに回復します。
(5)ウイルス性肝炎
 A型,B型,C型,E型肝炎ウイルスが蔓延しています。A型とE型は経口感染,B型とC型は血液や体液を介して感染します。A型とB型には予防接種があります。
(6)その他
 狂犬病,破傷風,チクングニア熱,流行性髄膜炎,住血吸虫症,アフリカ睡眠病,象皮症といった病気が発生しています。タンザニアのHIV感染率は約6%で,感染の大半は異性間性交渉によるものと言われています。

4 医療事情
(1)ダルエスサラームなど主要都市には最新の検査機器を備えた総合病院がいくつかありますが,それ以外の都市では診断に必要な検査を受けることも難しい状況です。慢性的な医師不足に加え,医師の診断能力も高くなく,正しい診断と治療が行われないこともあります。看護師など医療従事者に衛生観念が欠如していることもあり,安心して医療を受けられる状況にはありません。輸血用血液の安全性も確保されていません。
 総合病院の多くは24時間体制で診療を行っています。薬は病院内の薬局で購入することができます。薬局は市内の至る所にありますが,偽薬が出回っているため,なるべく病院内で購入することをお勧めします。ただし,購入できる薬は種類が限られるため,常用薬と常備薬は日本から持参するようにしてください。
 救急車を利用したい場合は,受診したい病院あるいは民間の救急搬送サービスに連絡し,車両の派遣を要請してください。
 治療費の支払いは,現地通貨による現金払いが一般的です。一部の私立病院ではクレジットカードによる支払いも可能ですが,海外旅行傷害保険のキャッシュレスサービスはほとんど利用できません。入院が必要な場合は高額な保証金を求められることもあります。
 タンザニア国内での治療が難しいと判断された場合はケニア,南アフリカあるいはヨーロッパへの移送を検討することになりますが,この場合は3,000万円以上の費用が必要になることもあります。海外旅行傷害保険に加入する際には十分な補償を確保してください。
(2)「世界の医療事情」 (https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/malawi.html )において,タンザニア国内の衛生・医療事情等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
 その他,必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 ◎感染症情報(https://www.forth.go.jp/

5 防災対策
 2004年12月26日,スマトラ沖で発生した大地震に伴うインド洋の津波はタンザニア沿岸部まで到達し,10人が死亡,漁船等が損壊する等の被害が発生しました。また,2005年12月には,タンガニーカ湖を震源とするM6.8の地震が発生し,隣国コンゴ民主共和国で建物の倒壊による死傷者が発生しました。さらに,2016年9月10日には,タンザニア北西部カゲラ州ブコバにおいてM5.9の地震が発生,死者19名,負傷者253名の被害が発生しました。
 タンザニアには風光明媚な海岸,島々,湖等が多数存在し,毎年,多くの外国人観光客が訪れていますが,このような地震・津波に対する警報システム等は存在せず,自然災害に対する情報収集が必要です。

6 海外旅行保険
 上記のように,タンザニア国内では対応不可能な疾病,外傷は少なくありません。高度の治療が必要な場合,近隣先進国への緊急搬送が必要となります。また,当地の医療機関を利用した場合の医療費は高額(ICU入院で1日50万円など)となることから,渡航前に緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険(特に疾病治療・傷害治療,救援者費用)に加入しておくことをお勧めします。

1 警察・救急・消防等の緊急電話番号
(1)警察
ア 24時間オペレーションセンター:TEL 022-2138177又は0787-668306
イ ダルエスサラーム中央警察署:TEL 022-2117705
ウ ダルエスサラーム中央交通警察署:TEL 0682-887722
エ オイスターベイ警察署:TEL 022-2667322,022-2667323
オ サレンダーブリッジ警察署:TEL 022-2120818
(2)救急
ア 中央消防署:TEL 114
イ アガ・力一ン病院:TEL 022-2115151又は022-2115153
ウ ムヒンビリ病院:TEL 022-2151351,022-2151357又は022-2151367
エ リージェンシー病院:TEL 022-2150500
オ ISTクリニック:TEL 022-2601307
カ サリ・インターナショナル病院:TEL 022-2601296
キ KCMC病院(キリマンジャロ):TEL 027-2754377又は027-2754378
ク アルーシャ・ルテラン病院(アルーシャ):TEL 027-2548030
ケ AICC病院(アルーシャ):TEL 027-2544113
コ Tasakhtaa Global Hospital(ザンジバル):TEL 024-2232341
(3)消防
 中央消防署:TEL 114

2 在外公館の電話番号
(1)在タンザニア日本国大使館:TEL 022-2115827/9
                FAX 022-2115830
(2)閉館時緊急電話:TEL 022-2196816

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5145
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連)(内線)4475
○外務省海外安全ホームページ:
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在タンザニア日本国大使館
 住所:Plot No.1018, Ali Hassan Mwinyi road, Dar es Salaam, Tanzania
(P.O.Box 2577)
 電話:(市外局番022)2115827,2115829
  国外からは(国番号255)22-2115827,2115829
 FAX:(市外局番022)2115830
  国外からは(国番号255)22-2115830
 ホームページ: https://www.tz.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
領事安全情報Facebook: https://www.facebook.com/tz.emb.japan.consular

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

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