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タンザニア
安全対策基礎データ

更新日 2021年12月23日

1 犯罪発生状況
(1)最近の犯罪発生傾向
 タンザニアでは、全土において一般犯罪が日常的に発生しています。特に都市部においては、路上強盗、車両強盗、住居侵入、空き巣、詐欺、ひったくりが多く発生しており、銃器が使用される凶悪犯罪も発生しています。2020年10月には隣国モザンビーク北部カーボデルガード州における治安悪化が波及する形で、タンザニアで初めてイスラム国に関係するとみられる武装グループによるムトワラ州村民襲撃事件が発生。その後もモザンビークとの国境地域では武装グループによる襲撃事件も多発しています。2021年8月にはダルエスサラーム市で銃発砲事件が発生しました。また、隣国からの密入国者も多く、これらの中には武器を所持しているケースもあるなど、難民流入に伴い治安の悪化が懸念されています。更に、近隣国のウガンダではISとの関係が疑われるテロ事件が続発しています。こうした状況のタンザニアへの波及リスクを念頭に十分留意する必要があります。
(2)主要都市・地域別の状況
ア ダルエスサラーム
 タンザニア最大の都市であることから、地方から犯罪者を含む貧困層が流入しており、車両強盗、薬物強盗、詐欺、ひったくり等の路上における犯罪のほか、住居侵入等の犯罪が日常的に発生しています。
イ ザンジバル(島嶼部)
 インド洋に浮かぶザンジバルには、毎年、多くの外国人観光客が訪れており、外国人観光客をターゲットにした犯罪が発生しています。
 また、ザンジバルはイスラム教徒の人口比率が本土よりも高く、文化習慣の違いもあって観光客と地域住民との間のトラブルが発生しています。
ウ アルーシャ及びキリマンジャロ
 タンザニア北部で国境を接する隣国ケニアの首都ナイロビから直結した幹線道路を経由して流入してきたとみられる犯罪者が、治安当局の目が届きにくい郊外等において観光客を待ち伏せして犯罪行為に及ぶ事例が確認されています。現時点で組織的な犯罪の発生はみられないものの、地理的に周辺国からアクセスが容易な点で取締りが難しく、今後の情勢の推移には注意が必要です。
エ キゴマ及びカゲラ
 タンザニア西部でブルンジに国境を接する地域では、そこから安価な武器(銃器)がタンザニア国内に流入しているといわれており、武器に起因する事件が発生しています。治安当局の管理が十分に行き届いておらず、国境付近や幹線道路には武装強盗が存在するなど、治安情勢は依然として不安定な状況です。
オ ムワンザ及びムソマ
 タンザニア北西部のビクトリア湖周辺の都市部は、ケニア、ウガンダとの国境に近く、違法薬物、密輸に関わる犯罪組織の根拠地とされ、しばしば暴力事件が発生しています。
カ ムトワラ
 2020年10月、襲撃事件が頻発し混乱が続きタンザニア南側の国境で隣接するモザンビークのカーボデルガード州から侵入したイスラム国を名乗る武装集団によるルブマ川村民襲撃事件が続けて発生しました。以降も同周辺地域では家屋焼き討ち等の襲撃事件が発生しており、治安情勢は不安定な状況が続いています。ルワンダとのSADCが軍隊を同州に派遣し掃討作戦を展開中であり、難民の流入も懸念されるところとなっています。

2 日本人の被害例
(1)強盗
 深夜、ダルエスサラームにある企業社宅に強盗が押し入り、パソコン、携帯電話、現金等を強奪され日本人1名がバールのようなもので殴られて負傷。
(2)ひったくり
ア 日中、ダルエスサラームのフェリー乗り場で、旅行者が後方から何者かに突き飛ばされ、手放したカバンを奪われた。
イ  昼夜問わず、ダルエスサラームで車窓を開けて走行中、助手席及び後部座席でスマートフォンを使用していたところ、横付けした二人組モーターバイクにスマートフォンをひったくられた(特に新型コロナ感染防止のため換気に気を遣って車窓を開けることもあり、最近同被害が多発しています)。
ウ 夕方、外国人居住区にあるスーパーマーケットで買い物をした後、店の前を徒歩で移動中、後ろから車で近づいた何者かに、たすき掛けにしていたバッグをひったくられた。
(3)スリ
 日中、布市場を歩行中にカバンの中の財布をすられた。
(4)空き巣等
ア 短期出張、または会社から帰宅したところ、玄関のドアが壊され、ノートパソコン等の電化製品や貴重品がなくなっていた。
イ 日中、昼食の支度をしていたところ、開けていた寝室窓から何者かが侵入し、貴重品等を盗まれた。
(5)置き引き
 レストランやバーで飲食していたところ、足下、隣椅子に置いていた鞄を盗まれた。
(6)その他盗難
ア モシ、キリマンジャロ、アルーシャから長距離バスでダルエスサラームに移動中、隣の席のタンザニア人からお菓子やジュースをすすめられ、これを口に入れたところ意識を失い、警察署のベッドの上で目覚めたときには貴重品の入ったバッグが盗まれていた。
イ 夕方、交通量の少ない交差点で左折のため減速したところ、助手席の窓ガラスを割られ、助手席に置いていたバッグを盗まれた。
ウ 土産物屋の駐車場でタクシーを待っていたところ、声をかけてきたタクシー運転手が提示する低額料金につられて乗車した。当該タクシーで移動している途中で数名のタンザニア人が乗り込んで来て、人通りの少ない場所に連れられて行き金品を脅し取られ、また、ATMで出金を強要され強奪された。

3 犯罪被害危険地域
(1)シティセンター:アスカリ・モニュメント付近(ダルエスサラーム)
 巧妙な手ロの強盗団が暗躍しており、ホテル、郵便局、銀行及び換金所等から出てくる人を待ちかまえて隙をうかがっています。
(2)ウブンゴ(市内バス:通称「ダラダラ」)及びムナジモジャ(長距離バス)のバスターミナル(ダルエスサラーム)
 市内バス等の主要な中継場所であり、多くの乗客で賑わっていることから、乗車待ちのふりをした犯罪者の巣窟になっています。特に、夜間は照明が少ないため十分な警戒が必要です。
(3)カリアコー市場付近(ダルエスサラーム)
 様々な品物が揃う一大マーケット地区ですが、常に現地の人で混雑しています。外国人は犯罪の標的になりやすく、ひったくり事件の被害が続出しています。
(4)ザンジバル行きフェリー乗り場
 失職者の溜まり場となっており、ひったくり事件の他、白タクによる被害が続出しています。
(5)オイスター・ベイ海岸(ダルエスサラーム)
 多くの外国人観光客等が訪れる風光明媚な場所ですが、これらの観光客を狙ったひったくり事件の他、白タクによる被害が続出しています。
(6)セレンダー橋周辺(ダルエスサラーム)
 市内中心部につながる主要道路ですが、道路沿いの茂みが犯罪者にとって絶好の隠れ場所となっており、特に夕方から夜間の歩行者に対する強盗被害が多発しています。
(7)上記以外の地域であっても、外国人は犯罪の標的になりやすいので、常に周囲に気を配るなど警戒を怠らないことが重要です。

4 防犯対策
(1)都市部の治安は良くないので、特に夜間の一人歩きは避けるようにしてください。
(2)人混みの中では特にスリに注意し、多額の現金、貴重品等は持ち歩かないでください。特に銀行等で現金を引き出した後は狙われやすいので極力徒歩での移動は避けてください。
(3)ひと気のない所には近づかないように心掛けてください。
(4)見知らぬ人に声を掛けられて親切にされても、安易に信用しないようにしてください。
(5)外国人に対する不法就労取締り強化に伴い、警官及び入管職員のなりすまし詐欺が増えています。外出時には、旅券を携行してください。
(6)最近、銃器を使用する強盗も発生していますので、万一、強盗に遭った場合には、身体の安全を第一とし、抵抗しないようにしてください。

5 テロ
 タンザニアにおけるテロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_111.html )をご確認ください。

6 タンザニアにおける安全の手引き
 在タンザニア大使館が在留邦人に向けに作成した「安全の手引き(https://www.tz.emb-japan.go.jp/security/security_top.htm )」もご参照ください。

(手続きや規則に関する最新の情報については、事前に駐日タンザニア大使館(03-3425-4531)にご確認ください。)
1 査証(ビザ)
(1)査証の取得方法
 タンザニアに入国する際には、必ず査証を取得する必要があります。これまで査証の申請は駐日タンザニア大使館または在大阪タンザニア名誉領事館にて受け付けていましたが、駐日タンザニア大使館及び在大阪タンザニア名誉領事館では査証業務を終了し、2019年12月1日より全てオンライン申請となりました。タンザニアの査証は、渡航目的により一次査証、数次査証、通過査証に分けられます。
 ◎在日タンザニア大使館ホームページ(オンライン査証申請サイト)
   https://eservices.immigration.go.tz/ 
 ◎タンザニア入国管理局オンライン査証申請サイト(上述と同サイト)
   https://eservices.immigration.go.tz/visa/
(2)入国時の査証取得の可否
 観光旅行などの短期滞在者であれば、空港及び国境到着時に直接申請すれば、査証を取得することができます。ただし、取得までに長時間待たされたり、クレジットカードでの支払いが一時的にできなかった等の報告もあるので、出発前にオンライン査証申請を行うことをお勧めします。

2 出入国審査等
 タンザニアでは新型コロナウイルス感染症に対する水際強化対策として、入国制限措置や入国に際しての条件・行動制限がとられていることがありますので、海外安全ホームページの最新の情報(https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html )や在タンザニア日本国大使館の領事安全情報フェイスブック(https://www.facebook.com/tz.emb.japan.consular/ )を事前にご確認ください。
(1)入国には有効な旅券と査証が必要です。入国にあたっては、まず入国審査を受けその後、預け荷物をピックアップした後に、税関検査を受けます。時折、係官から不当と思われる嫌疑をかけられ、金銭の支払いや所持品の没収等を強要される場合がありますが、その場合は、毅然とした態度で断るか、公的書類等の発行を求めるようにしてください。
(2)タンザニアは、タンガニーカとザンジバルが合併してできた連合共和国であり、ザンジバルには広範な自治権を有する政府が存在しています。このため、ザンジバル(ウングジャ島及びペンバ島)では、出入国審査が実施されますので、タンガニーカ(タンザニア本土)からザンジバルに旅行する場合でも旅券を携行する必要があります。
(3)黄熱汚染国を経由してタンザニアに入国する際は黄熱予防接種証明書(イエローカード)の提示が必要となります。また、非汚染地域から入国した場合でも、タンザニア本土を経由してザンジバルへ行く際には、イエローカードの提示を求められることがあります。
(4)外貨申告
 外貨申告の制度はありません。
(5)通関
 タンザニアは東アフリカ共同体税関管理法及びワシントン条約に則り、取締りを行っています。特に最近は、ダルエスサラーム空港での象牙製品の取締りが強化されています。また、購入が認められている動物の皮や角、宝石(原石不可)についても、信用のある店で発行される証明書がない場合、出国時または日本入国時に摘発される等トラブルの元になるので注意が必要です。
ア タンザニアはダイヤモンドの他、タンザナイトの原産国として有名ですが、商用目的等で原石を取り扱う場合は、タンザニア政府発行のライセンスを取得しなければなりません。無断で国外に持ち出すと厳しく処罰される可能性がありますので、十分注意してください。詳細は、タンザニア鉱物省(Ministry of Minerals in Tanzania)のホームページ(https://www.madini.go.tz/ )を参照してください。
イ 鉱物、購入が認められている動物の皮や角を取り扱う際の関税については、タンザニア関税局(Tanzania Revenue Authority)のホームページ(https://www.tra.go.tz/ )を参照してください。
ウ 個人使用目的でパソコン、カメラ、ラジオ、楽器等をタンザニアに持ち込む場合は免税となりますが、商用で使用する場合は物品により関税がかかる場合があります。また、医療品や機械類については輸入許可書の取得が義務づけられるものもありますので、詳細は事前に駐日タンザニア大使館(03-3425-4531)に、お問い合わせください。
エ 免税範囲は、タバコは250グラム、酒類はボトル1本または1リットルまでです。
(6)医薬品の持込み、持出し
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続きについては厚生労働省以下のホームページをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html

1 滞在時の各種届出
 長期滞在の場合は、入国時に認められた滞在期間中に、滞在許可(Resident Permit)と再入国許可(Re-entry Pass)を取得しておく必要があります。

2 旅行制限
 外国人の旅行が禁止または制限されている地域等は特にありません。

3 写真撮影の制限
 タンザニアでは各地方自治体によって撮影禁止場所が定められていますが、一般的に政府機関、軍事施設、空港、湾岸、公道等の撮影は禁止されています。また、駅や病院等の撮影も禁止されている場合がありますので、撮影前に確認する必要があります。実際に駅周辺を撮影したため、治安当局に身柄を拘束された事例も発生しています。人物を撮影する場合、特にマサイ族は写真を撮られることを嫌う場合がありますので、事前に本人の了解をとるなど、慎重に行うことが必要です。

4 各種取締法規
(1)麻薬
 近年、大麻、ヘロイン等薬物の密輸、不法所持容疑による検挙事例が多く報道されており、タンザニアの大きな社会問題になっています。麻薬取締法に違反すれば厳罰の対象になります。
(2)不法就労
 外国人がタンザニアで就業する際には、就労許可(Class A~E)の取得が必要です。最近、外国人の不法就労の取締りが強化されています。不法就労が発覚すれば、当局の厳しい取り調べを受けた後、国外退去処分となります。
(3)外国人の政治活動
 集会・デモ等の開催については、事前に当局から許可を得る必要があります。なお、治安維持上違法と見なされる活動、特に反政府活動には重罪が科せられます(国家反逆罪の場合は死刑が科せられます)。
また、タンザニア警察当局は治安維持には断固とした姿勢を貫いており、小規模の騒動でも催涙弾の発射や実弾による威嚇射撃をする場合があるので、小競り合い、暴動等が発生している現場に遭遇した場合には、速やかにその場を離れてください。
(4)銃器
  銃器等の国内持込みは禁じられています。
(5)売買春・ポルノ
  売買春行為やポルノ関連品等の国内持込みは禁じられています。
(6)不正両替
  街中で、闇両替人が言葉巧みに外貨からタンザニア・シリングへの高いレートでの換金を誘ってくる場合がありますが、闇両替は違法行為でトラブルの元となりますので、公認両替所以外での換金に応じないでください。
(7)偽札被害
 街中でタンザニア・シリング、米ドル紙幣の偽札が出回っていることが確認されています。タンザニアの法律では、偽造硬貨・紙幣の受領・所持や使用をした場合、終身刑を科せられることもありますので、紙幣の交換・換金や受領の際には、その都度、確認してください。
(8)プラスチック製袋の使用等禁止
 タンザニアでは、2019年6月より、プラスチック製袋(ビニール袋)の輸出入、製造、販売、保管及び使用が禁止となりました。ただし、ジップロックバッグ、医療、工業製品、食品衛生及び廃棄物管理用のプラスチック製包装は対象外となっています。違反した場合には、罰金を科せられることがありますので、エコバッグの使用をお勧めします。

5 交通事情
(1)特殊な交通法規
 タンザニアの道路は日本と同じで 車は左側通行であり、信号機も日本と同様の信号機が設置されており、交通ルールについてもほぼ同様ですが、特殊な交通法規としては、次のようなものがあります。
ア サービスレーン
 片側2車線道路の中央にサービスレーンが存在し、右折のための車両が進入できる。ただし、双方向から進入できるため、対向車に十分に注意する必要がある。
イ 青信号での右折待ち
 右折指示器が付いた信号機の交差点では、例え正面の信号機が青でも、右折指示器が点灯するまでは、右折のために交差点に進入してはならない。
(2)交通マナー
 タンザニアの交通マナーは劣悪であり、歩行者よりも車両が優先される傾向があります。運転技術未熟者が多く、前後左右を確認せずに車線変更する、歩道を車両が走行する等の無謀な運転の他、ブレーキ・ランプやヘッド・ライトが点灯しない、ガス欠等により突然停車する等、整備不良の自動車も多数見られますので、十分に注意してください。
(3)道路状況
 一部の主要幹線道路や各地方都市を結ぶ道路については舗装されていますが、随所に、大きな穴やバンプ(凹凸)があるため、運転時には注意を要します。また未だに舗装されていない道路が多い他、雨季に限らず大雨の際には頻繁に冠水するため、天候についての情報収集が必要です。
(4)運転時・歩行時の注意事項
 市内の信号機は、停電により点灯しないことがあり、特に夜間は街灯が極端に少ないので、交差点等に進入する際は必ず徐行するよう心がけてください。
(5)交通機関
ア 市内バス(通称「ダラダラ」)
 市内を巡回しているミニバスのことを、当地では「ダラダラ」と呼称します。狭い車内は常に満員状態であり、スリ等の被害も多く報告されています。また、無謀運転、整備不良車が多く事故が多発していますので、注意が必要です。
イ 長距離バス
 長距離バスは地方都市間の一本道を猛スピードで走ることもあり、大規模な交通事故が後を絶ちません。また、故障等により車中泊となることも少なくありません。
ウ タクシー
 タクシーは、料金メーターがないため、事前に料金交渉をしておかないとトラブルの原因になります。車も劣悪な状態のものが多く、エアコンが効かないタクシーも少なくありません。また、自家用車でタクシーを装った営業許可のない運転手に目的地と違う場所に連れて行かれ、凶器で脅され金品を奪われる等の偽タクシー強盗事件も頻発しています。正規タクシーは、タクシー乗り場などに待機しています。車体に青、緑や黄色のラインがあること、ナンバープレートが白色であることを確認してください。
エ Uber
 最近、タンザニアでもUberが発達し多く利用されています。料金は距離により一定額となっています。
オ 旅客船
 旅客船は、定員以上の乗客を乗せることが多い、一方、定員分の救命ボート及び救命胴衣は多くの場合装備されていません。2011年9月10日にはザンジバルからペンバ行きの2,000人以上の乗客を乗せた貨物旅客船(600人乗り)が沈没し、多数の死傷者を出す事故が発生しました。また2012年7月18日には、ダルエスサラーム発ザンジバル行きの旅客船で同様の事故が発生し、68人が死亡しました。旅客船を使用する場合は、事前に救命ボート及び救命胴衣の場所を確認し、装備されていない場合は、乗船を取りやめてください。
カ 旅客機
 地方都市への国内線は定期便が殆どですが、遠隔地の場合は、直行便がなく、経由地で乗客を乗せ替えて目的地に向かう場合がありますので、到着地をその都度、確認する必要があります。

6 在留届
 タンザニアに3か月以上滞在する方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後住所または居所が決まり次第遅滞なく在タンザニア日本国大使館に「在留届」を提出してください。また、住所その他届出事項に変更が生じたとき、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は、オンラインによる電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をお勧めしますが、郵送、FAXによっても行うことができますので、在タンザニア日本国大使館まで送付してください。

7 たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします。
https://www/ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取る外務省のサービスです。登録した情報は、タンザニアで事件や事故、自然災害等が発生し、在タンザニア日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受取先として、ご家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

1 風俗、習慣、国民性に関する留意事項等
 国民の3割近くがイスラム教徒とされており、イスラム教の慣習等に留意し、外国人といえども服装や行動には注意する必要があります。国民性は、一般に他のアフリカ諸国と比べて温和であると言われていますが、相手の尊厳を傷つけるような言動は慎むようにしてください。また、出会ったばかりの人に対して、旧知の間柄のような親近感を持って接してくる場合が多く、相手の好意と思って甘えていると、後で金銭の無心を受けるケースが多いようです。
 犯罪者に対して民衆が集団で制裁を加えることがあるため、自らが犯罪加害者になる、あるいは疑われるような行為はしないでください。集団リンチの現場等に興味本位で近寄る等の行動は避けてください。

2 衛生・医療事情
(1)世界の医療事項(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/tanzania.html )において、タンザニア国内の衛生・医療事情等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。その他、必要な予防接種等については、以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 ◎感染症情報 https://www.forth.go.jp/
(2)新型コロナウイルス感染症
 新型コロナウイルに関する感染症危険情報が発出されていますので、引き続き海外安全ホームページ「感染症危険情報」を通じて動向を注視してください。最新の情報については在タンザニア日本国大使館にお問い合わせください。なお、感染が疑われた場合には、タンザニア政府指定の医療機関で診療を受けられます。

3 防災対策
 従来、タンザニアにおいては西部のグレート・リフト・バレー(大地溝帯)周辺で頻繁に地震が観測されており、最近では2016年にカゲラ州ブコバにおいて、マグニチュード5.9の地震が発生し、死亡者17人、負傷者613人、被災者12万6千人の大きな被害が出ました。また、2020年8月、ダルエスサラーム港から近い海底を震源地とするマグニチュード5.9の地震が発生しました。同地震による被害は報告されていませんが、ダルエスサラーム市内では震度3程度の揺れが感じられました。
 インド洋沿岸地域では殆ど地震は発生しないと考えられていましたが、過去には1910年代に大規模地震が発生していた経緯もあります。このため、特にダルエスサラームやザンジバル周辺においては、今後同様の地震が発生する可能性もあるため、地震やそれによって引き起こされる津波に対しても、日頃から防災の意識を高めておくことが必要です。
 ◎消防庁防災マニュアル https://www.fdma.go.jp/relocation/bousai_manual/index.html

1 警察・救急・消防等の緊急電話番号
(1)警察
ア 24時間オペレーションセンター:TEL 022-2138177、0787-668306
イ ダルエスサラーム中央警察署:TEL 022-2117705
ウ ダルエスサラーム中央交通警察署:TEL 0682-887722
エ オイスターベイ警察署:TEL 022-2667322、022-2667323
オ サレンダーブリッジ警察署:TEL 022-2120818
(2)救急
ア ダルエスサラーム
 ○Aga Khan Hospital
  TEL 022-2115151/3 EXT.4029(外来)、022-2124111(救急)
 ○IST Clinic
  TEL 0718-783393、0784-783393(代表)、0754-783393、0782-783393(救急)
 ○Saifee Hospital
  TEL 0747-535353、022-2665353、0742-535356、0744-535351(いずれも24時間対応)
 ○Sali International Hospital
  TEL 022-2601296(代表)、022-2601265(救急)
 ○Regency Medical Centre
  TEL 022-2150500、0784-417500(代表)、0787-228801、0685-530912(救急)
 ○AAR Healthcare New Chato Clinic
  TEL 0758-916282(代表)、0754-760790(救急車)
イ ドドマ
 ○Benjamin Mkapa Hospital
  TEL 026-2963710(代表)
 ○Dodoma Christian Medical Centre(DCMC)
  TEL 026-2321051(代表)
 ○Aga Khan Health Centre
  TEL 026-2321789(受付)
ウ アルーシャ
 ○Arusha Lutheran Medical Centre
  TEL 027-2548030(代表)、0736-502376(救急車)
 ○NSK Hospitals
  TEL 0626-221331(代表)
 ○Aga Khan University Hospital Arusha Medical Centre
  TEL 043-662502
エ モシ
 ○Kilimanjaro Christian Medical Centre (KCMC)
  TEL 027-2754377/78/79/80(代表)
オ ザンジバル
 ○Tasakhtaa Global Hospital
  TEL 024-2232341(代表)、024-2232222、0779-770577(救急)
 ○Zanzibar Hyperbaric Chamber
  TEL 0777-788500 (Dr. Henrik携帯)
(3)消防
 中央消防署:TEL 114

2 在外公館の電話番号
(1)在タンザニア日本国大使館:TEL 022-2115827 /9
                FAX 022-2115830
(2)閉館時緊急電話:TEL 022-2196816

外務省
 電話:(代表)03-3580-3311
○領事サービスセンター(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2853
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連)(内線)5367

○外務省海外安全ホームページ:
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在タンザニア日本国大使館
 住所:Plot No.1018, Ali Hassan Mwinyi road, Dar es Salaam, Tanzania (P.O.Box 2577)
 電話:(市外局番022)2115827、2115829
  国外からは(国番号255)22-2115827、2115829
 FAX:(市外局番022)2115830
  国外からは(国番号255)22-2115830
 ホームページ: https://www.tz.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
 領事安全情報Facebook: https://www.facebook.com/tz.emb.japan.consular

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

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