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セネガル
テロ・誘拐情勢
更新日 2025年12月26日
1 概況
(1)近年のテロ情勢
近年、セネガルにおけるテロ事件の発生は確認されておりません。しかし、隣国マリとの国境沿いでのテロ発生や「イスラムとムスリムの支援団」(JNIM)によるセネガルへの攻撃言及があり、また、2018年から2021年にかけての一連の逮捕でテロ組織の存在が国内で顕在化するなど、セネガル国内でもテロの脅威が引き続き懸念されています。
(2)国内のテロ組織等について
カザマンス地方で、反政府組織である「カザマンス民主勢力運動(MFDC)」の活動が確認されています。
また、「イスラムとムスリムの支援団」(JNIM)やその関連組織によると見られる大規模なテロが周辺国のマリやブルキナファソで確認されており、JNIMのセネガル国内への浸透の可能性も見られます。
(3)近年の誘拐情勢
2025年9月に、セネガル人の運転手6人がセネガル、マリ国境沿いで「イスラムとムスリムの支援団」(JNIM)により誘拐されましたが、同月中に解放されています。
2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
(1) 「イスラムとムスリムの支援団」(JNIM)(アル・カーイダ系イスラム過激派)
セネガル国内ではイスラム過激派組織の活動は確認されておりません。一方で、隣国マリやブルキナファソでは、JNIMやその関連組織によると見られる大規模なテロ事件が多発しており、2025年7月、マリ国内のセネガル国境沿いでテロが発生しています。JNIMはセネガルをテロ攻撃の対象として言及しているほか、2018年にナイジェリアのイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」をモデルとして土着の聖戦細胞組織を作る計画を立案したとしてセネガル人13人が逮捕され、2019年10月にテロ容疑で指名手配中のニジェール人がセネガルに入国を図り逮捕されています。2020年にテロ容疑で指名手配中のドイツ人がセネガルで逮捕され、2021年にJNIM関連組織とつながりのあるセネガル人3人がマリ国境付近の町で逮捕されています。その他にも、2021年にイラクのテロ組織関係者が逮捕されるなどテロ組織の存在が国内にて顕在化し始めています。
(2) カザマンス民主勢力運動(MFDC)
2021年初頭よりセネガル政府によるMFDCの鎮圧作戦が本格化し、同勢力は相当程度衰退していると見られ、2022年8月にはセネガル政府とMFDCの間で和平合意が署名されましたが、近年も散発的な襲撃や地雷による被害が発生しており、引き続き注意が必要です。
3 誘拐事件の発生状況
(1) 2013年5月、ジガンショール県内で地雷撤去に従事していた南アフリカ企業のセネガル人作業員12人がMFDCに連れ去られましたが、同年7月までに全員が解放されました。
(2) 2025年9月にはセネガル人の運転手6人がセネガル、マリ国境沿いでJNIMにより誘拐されましたが、同月中に解放されています。
4 日本人・日本権益に対する脅威
現在のところ、セネガルにおいて、日本人及び日本権益を標的とした脅威情報は確認されていませんが、JNIMによるテロ攻撃の示唆や誘拐、MFDCといった反政府勢力の活動が散見されています。
近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

