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コートジボワール
テロ・誘拐情勢

更新日 2025年01月17日

1 概況
 2016年3月のグラン・バッサムにおけるテロ事件(コートジボワール人、フランス人、レバノン人、ドイツ人、マケドニア人、マリ人、ナイジェリア人を含む19人が死亡、33人が負傷)以降、コートジボワール国内において大規模なテロは発生していませんが、北部のマリ、ブルキナファソ国境付近を中心として、治安機関等に対する襲撃事件が発生しています。
 テロ組織の活動は、マリ、ブルキナファソ等の内陸部からギニア湾沿岸の国々へと南下する傾向にあります。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
(1)コートジボワール北部の国境地帯では、2018年以降、イスラム過激派組織の活動領域が拡大しており、近年も、治安機関等を対象とした襲撃事件等が散発的に発生しています。
(2)2024年7月、コートジボワールのテロ対策部隊は、パリ五輪を標的にテロを企図していたとみられるシリア人、イラク人を首都アビジャンで逮捕したとされています。
(3)ギニア湾周辺の海域では、近年、海賊等による誘拐・強盗事案が頻発しています。最近では、取締りの強化により事案発生件数は減少していますが、同海域を航行する船舶の運航事業者及び当該船舶に乗船を予定されている方は十分注意してください。

3 誘拐事件の発生状況
 コートジボワールにおいて、外国人を標的とする誘拐事件の発生は近年確認されていません。他方、マリ、ブルキナファソ等のテロ組織がギニア湾沿岸諸国へ南下しており、これらテロ組織が身代金目的の誘拐を主要な収入源の一つとしていることを踏まえると、今後は誘拐事件の発生リスクにも十分な注意が必要です。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 現在のところ、コートジボワールにおいて、テロ・誘拐による日本人の被害は確認されていません。 
 他方、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアを始めとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年では、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
 また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
 テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

テロについて

 「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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