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コートジボワール

更新日 2020年08月21日

1 概況
 コートジボワールは、隣国のマリやブルキナファソの不安定な治安情勢の影響を受けており、これらの国に拠点を置くテロリストが南下・侵入し、国内で様々なテロ事件を引き起こしています。2016年3月には、主要都市アビジャンの東40kmに位置する観光地「グラン・バッサム」において、ホテル及び隣接する海岸が武装グループに襲撃され、外国人を含む多数の死傷者が出ました。本襲撃事件に関し、マリを拠点とするイスラム過激派組織が犯行声明を出しています。
 2018年以降、ブルキナファソにおいてテロ組織の活動が急速に活発になっており、コートジボワール北部国境地帯にもその活動領域が拡大してきています。2020年6月には、同地帯においてカフォロ軍・憲兵隊検問所が襲撃され、約10名のコートジボワール軍人が死亡しました。
 マリ、ブルキナファソのテロ組織は、コートジボワールの肥沃な土地、更にはギニア湾を目指して活動領域の南下を目論んでおり、現在、コートジボワール政府は、軍によるテロ掃討作戦によってこれを阻止しようと対抗している状態にあります。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
(1)コートジボワール土着のテロ組織はないとされていますが、コートジボワールでは、隣国から侵入するテロリストの襲撃と、それに対抗する政府の掃討作戦が繰り返されています。
(2)2015年6月、コートジボワール北西部国境地帯のマリ側のファコラ、ミセニ国境検問所において、治安機関の検問所等が襲撃を受けました。同襲撃に関し、イスラム過激派組織「アンサール・ディーン」が犯行声明を出しています。コートジボワール政府は、マリ政府との協力の下、マリとの国境地帯でのテロ掃討作戦を実施し、連続する襲撃を食い止めましたが、2016年3月には、マリから侵入したテロリストによるグラン・バッサムでのテロ事件が発生し、多数の死傷者が出ました。2018年12月には、アビジャン市プラトー地区の軍参謀本部、ノボテル・ホテルのテロ襲撃を計画し、アビジャン市内に潜伏していた者等が、マリとコートジボワールの情報機関の連携により逮捕される事案が発生しています。
(3)ブルキナファソ側の国境地帯では、2018年以降、ブルキナファソからテロリストが南下してくる傾向にあり、2018年8月及び9月には、コートジボワール北東部国境地帯のブルキナファソ側のバティエ、ガルグリ国境検問所が武装集団の襲撃を受けました。2019年3月及び9月には、同じく北東部国境地帯のブルキナファソ側のヨンデレ国境検問所が武装集団の襲撃を受け、市民3名が死亡しています。 テロリストは、ブルキナファソ側の国境検問所襲撃にとどまらず、コートジボワール北東部のコモエ国立公園一帯にも活動領域を広げており、2020年6月には、コートジボワール側のカフォロ国境検問所が襲撃を受けています。

3 誘拐事件の発生状況
 コートジボワールにおいて、外国人を標的とする誘拐事件の発生は近年確認されていませんが、2019年11月、コートジボワール北東部国境から約100km北側に位置するブルキナファソのシデラドゥグゥにおいて、ファーウェイ社の中国人技術者4名が武装集団に拉致される事案が発生しています。被害者は翌日解放されましたが、アジア人を標的とした拉致事件であり、ブルキナファソのテロリストの南下傾向を考慮すれば、コートジボワールにおいても同様の事件に対する警戒が必要です。

4 日本人・日本権益に対する脅威 
 コートジボワールにおいて、日本人・日本権益を直接標的としたテロや誘拐の脅威は現時点で確認されていませんが、上述のとおり、近年、隣国のマリやブルキナファソに拠点を置くテロリストがコートジボワール領内に南下・侵入し、2016年には観光地における大規模テロ事件を引き起こしていることなどから、今後、日本人・日本権益がテロ・誘拐の標的となる、あるいはその巻き添えとなる可能性は排除できません。
 このような状況を十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、海外安全ホームページ及び報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

テロについて

 「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このような「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本資料の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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