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テロ・誘拐情勢

2016年02月25日

1.概況
(1)エチオピアにおいては、イスラム過激派組織「アル・シャバーブ」や反政府武装勢力等によるテロの可能性が否定できません。2013年10月、首都アディスアベバの民家において、アル・シャバーブによる爆弾テロが発生し、2人が死亡しました。その後も、アディスアベバにおいて、2015年3月、自爆テロを計画していたとされるアル・シャバーブの構成員とみられるソマリ人5人の逮捕や、同年12月、金曜礼拝中のモスクに手榴弾が投げ込まれ、24人が負傷する事件が発生しています。
(2)エチオピアは、様々な紛争の火種を抱える地域であるアフリカの角地域の中心に位置し、また、国境紛争を抱えるエリトリア、アル・シャバーブの拠点であるソマリアと国境を接しており、周辺諸国の情勢の影響を受けやすいというリスクがあるため、周辺国の状況にも引き続き注意を要します。さらに周辺地域における戦争や干ばつに起因する難民を国境付近に多数受け入れており、貧困の深刻化や治安の悪化についても注意が必要です。

2.各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 1.概況のとおり。

3.誘拐事件の発生状況
 2008年9月、エチオピア東部ソマリ州オガデン地区において、ソマリアから侵入した犯罪組織が同地域国境付近で活動をしていた日本人1名を含む国際NGO職員2名を誘拐し、長期間にわたり拘束する事件が発生しました。また、2012年1月、エリトリアとの国境に近い観光地において、外国人観光客が襲撃され、殺害及び誘拐される事件が発生しました。それ以降、外国人を標的とした誘拐事件は、確認されていません。

4.日本人・日本権益に対する脅威
 2008年の国際NGO職員誘拐事件以降、日本人が被害に遭う事件は発生しておらず、現在、日本人や日本権益を標的とした具体的な脅威は確認されていません。
 しかし、隣国ソマリアでは、外国人を標的にした誘拐事件、海賊事件が発生しており、エリトリアやソマリアからエチオピア側に越境し、犯罪が敢行される可能性があることから、国境付近においては、テロ・誘拐の危険性が常に存在しています。
 他国では、近年、シリアやチュニジアにおける日本人が殺害されたテロ事件や、パリでの同時多発テロ事件などが発生しています。このように、世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか、これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており、日本人・日本権益が標的となり、テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。
 このような情勢を十分に認識して、誘拐、脅迫、テロ等に遭わないよう、また、巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め、日頃から危機管理意識を持つとともに、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

(注記)
 「テロ」については国際的に確立された定義は存在していませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要し、又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等をいうものとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が、報道等の情報等に基づき、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考資料として編集したものであり、本資料の掲載内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。