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シリア
テロ・誘拐情勢

更新日 2021年05月25日

1 概況
(1)シリア国内では、「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)等のイスラム過激派組織、反政府武装勢力、トルコ軍、クルド勢力、シリア政府軍・治安当局、ロシア軍等の勢力が入り乱れて衝突しており、全土で多数の死傷者が発生しています。国際社会を中心にシリア危機を終結させるべく関係者の努力が続けられていますが、情勢が改善する見通しは依然として立っておらず、治安情勢は不安定かつ流動的です。また、イスラム過激派組織や犯罪集団等による誘拐、強盗等の凶悪犯罪が多発しており、極めて危険です。
(2)特にシリア北部、東部、中央部及び南部地域では、様々な勢力が衝突しており、戦闘に巻き込まれる、あるいは反政府武装勢力等に拘束されるなどのおそれがあり、非常に危険です。また、反政府勢力等が自主運営する国境検問所を通過してシリア領内に入域した場合は、シリア政府から不法入国の罪で逮捕・拘束されるおそれもあります。
(3)2018年5月、シリア政府軍により首都ダマスカス市は平定されましたが、反政府武装勢力の残党によるテロ攻撃は今も市内で散発的に発生しており、非常に危険な状態です。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 「1 概況」のとおり。

3 誘拐事件の発生状況
(1)2011年3月のシリア危機勃発から現在まで、シリア政府軍・治安当局は、国内各地での反政府武装勢力に対する掃討作戦や政府機関・民間人等に対する攻撃への対応に能力の多くを割いているため、相対的に犯罪抑止力が低下しています。シリア国内では、こうした混乱に乗じる形で、イスラム過激派組織や犯罪集団が外国人等を標的とした拉致・誘拐等を多数敢行しています。
(2)2014年6月以降シリアとイラクの広大な領域を支配したISILは、2018年3月、その支配地域を失いましたが、依然としてその残党がシリア政府軍及びクルド勢力等への襲撃を繰り返しています。かつてISILは、拘束した外国人ジャーナリストや人道援助活動家等の殺害映像をインターネット上で公開するとともに、欧米諸国等の国民に対する攻撃を実行するよう呼びかけるなどの行為を繰り返しており、引き続き警戒が必要です。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 2012年8月、シリア北部アレッポで日本人ジャーナリストが取材中に銃撃を受け、死亡する事件が発生しました。2015年1月には、シリアにおいて拘束されていた2人の日本人の映像がISILによりインターネット上に公開され、その後殺害されたとみられるテロ事件が発生しています。また、2015年6月にシリア北部イドリブ県にて拘束された日本人は、2018年10月に解放されるまで3年以上にわたり拘束されました。
 シリアでは、首都ダマスカスを含む全域で日本人渡航者・滞在者に深刻な危険が及ぶ可能性が極めて高い状況が続いています。また、ISILが過去に日本人が同組織の攻撃の標的となる旨警告している点にも、引き続き留意する必要があります。

テロについて

 「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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