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サウジアラビア

更新日 2020年05月17日

1 概況
(1)サウジアラビアでは,2019年4月にリヤド州ズルフィで内務省関連施設に対するテロ未遂事案が発生したほか,同年11月には,リヤドで「アラビア半島のアル・カーイダ」(AQAP)関係者とされる人物が公演出演者3人を刺傷するテロ事件が発生しました。こうした状況の中,同国治安当局は治安対策を強化し,東部州を中心にテロリストを摘発しました。
(2)一方,AQAPは,サウジアラビアが収監中のジハーディストを処刑したとして,同国に復しゅうを誓う声明を2019年4月に発出したほか,同年10月には,同国内の米軍関連施設など重要な戦略的施設への攻撃を指示しています。また,「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)は,同年4月にズルフィで発生したテロ未遂事案を賞賛し,サウード家に対する攻撃継続を呼びかけるなど,サウジアラビアにおけるテロの潜在的脅威が懸念されます。
(3)また,サウジアラビアの治安情勢は周辺諸国の情勢と不可分であり,特にイエメンやシリア,イラクの情勢をはじめとする周辺紛争地域の状況がサウジアラビアの治安情勢に及ぼす影響に注意する必要があります。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 サウジアラビアの国境地帯(特にイラク及びイエメンとの国境地帯)では,治安当局が国境管理を強化していますが,依然としてテロ関係者や武器・麻薬密輸グループ等による不法な出入国が続いている模様であり,これらの摘発も続いています。

3 誘拐事件の発生状況
 2019年中,サウジアラビアでは誘拐事件の発生は確認されていません。しかしながら,2017年には,内務省報道官が同年に320件の誘拐があったと報告しており,十分な注意が必要です。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 これまでのところ,サウジアラビアにおいて日本人・日本権益への具体的脅威に関する情報は確認されていませんが,アル・カーイダやISILはサウジアラビアもテロの標的に含まれる旨の声明を発出しており,外国公館や政府機関だけでなく,ホテル,ショッピングモール等,人が多く集まる場所を標的とするおそれがあることから,日本人がテロに巻き込まれる可能性は排除できません。また,過去,ISILが日本を攻撃対象として名指しする声明を発出していることを考慮すれば,日本人・日本権益が直接の標的とされる可能性も完全には排除できません。
 このような状況を十分に認識し,テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

テロについて

 「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが,一般には,特定の主義主張に基づき,国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は,このような「テロ」に該当するか否かにかかわらず,外務省が報道等の情報に基づいて海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり,本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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