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ブータン

2016年02月19日

1.概況
  近年,ブータンではテロ事件は発生しておらず,また,アルカイダ等イスラム過激派及びその関連組織の存在も確認されていません。

2.各組織の活動状況及び各地域の治安情勢
(1)1990年代初頭から,隣国インドの北東部州で同国からの分離独立を求める過激派組織(アッサム解放統一戦線(ULFA),ボドランド民族民主戦線(NDFB)及びカムタプル解放機構(KLO))が,ブータン南部の森林地帯にキャンプを開設してきました。しかし,2003年12月のブータン軍とインド軍共同による掃討作戦により,これらのキャンプは壊滅したとされており,キャンプが再開したとの事実も確認されていません。
(2)また,過去には,ネパールに拠点を置くネパール系ブータン難民からなる過激派組織とされるブータン共産党が,ブータン南部を中心にテロを散発的に行っていました。

3.誘拐事件の発生状況
  誘拐事件の発生は極めて少ないとみられています。
 
4.日本人・日本権益に対する脅威
  現在のところ,日本人・日本権益を標的とする過激派組織の存在は確認されていません。しかし,日本人・日本権益がテロ・誘拐の対象となる可能性や,これらの事件に偶発的に巻き込まれる可能性は排除されません。特に,過激派組織がキャンプを設置していたブータン南部への渡航や,同地域に隣接するインド・アッサム州との陸路移動については,注意する必要があります。
  さらに,近年,シリアやチュニジアにおける日本人が殺害されたテロ事件や,パリでの同時多発テロ事件等も発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派によるテロが見られるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。
  このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけて下さい。

(注記)
「テロ」については国際的に確立された定義は存在していませんが,一般には,特定の主義主張に基づき,国家等にその受け入れを強要し,又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等をいうものとされています。本情報は,このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず,外務省が,報道等の情報等に基づき,海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考資料として編集したものであり,本資料の掲載内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。

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