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モルディブ
テロ・誘拐情勢

更新日 2026年06月10日

1 概況
 モルディブでは、政府がテロや過激主義事案の防止に効果的に取り組んだ結果、過激主義関連事案の発生は減少しています。
 一方で、一般市民に混じって暴力的過激主義者が存在していることが指摘されており、引き続きテロに対する警戒が必要です。
(1)近年のテロ情勢
 モルディブでは、他の南西アジア諸国と比べるとテロ発生件数は少ないですが、近年では以下の事案が発生しています。
ア 2020年、フルマレ島で外国人3名が過激主義グループに襲撃される事件や、アリフダール環礁で救急艇や警察艇等が炎上する事件が発生しました。2021年に首都マレ市内で元大統領(当時国会議長)を狙った爆破暗殺未遂事件が発生しています。
イ 2022年には、爆弾テロ計画に関する逮捕事案が確認されています。
ウ 2025年3月、グレーター・マレ圏で治安当局がテロ計画に対する作戦を実施し、3人を逮捕しました。検察当局は、これら3名についてマレ及び近隣島嶼でのテロ攻撃計画容疑で起訴しています。
(2)国内のテロ組織等について
 国内においてテロ組織の存在は報じられていません。一方、暴力的過激主義者(個人・小規模グループ)が、国際テロ組織(ISIL等)の思想・宣伝の影響を受け得る環境が指摘されているほか、2020年の救急艇等炎上事件では「イラク・レバントのイスラム国」(ISILがISIL戦士による攻撃と主張しています。
 上記の2025年のテロ計画に対する作戦のように、治安当局は予防的措置として対テロ作戦を継続しています。
(3)近年の誘拐情勢
 モルディブでは、長年、外国人を標的とする誘拐事件は報じられていませんでした。
 しかし、2025年、マレ市内のゲストハウスでバングラデシュ国籍の男性1人が拘束・暴行を受け、金品を奪われた(誘拐・強盗)事件が報じられ、バングラデシュ国籍の容疑者3人が逮捕・勾留されています。同事事件は、外国人同士の事案であり、政治目的ではなく金銭目的と見られています。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 「1 概況」のとおり。

3 誘拐事件の発生状況
 犯罪統計によれば、誘拐(拘束)を伴う一般犯罪が発生しています。直近では、2024年1月から5月までの間に27件の誘拐事件の発生が公表されています。また、2025年、前出1(3)の事件が発生しています。
 
4 日本人・日本権益に対する脅威
 現在のところ、モルディブにおいて、日本人及び日本権益を標的とした脅威情報は確認されていません。
 一方、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアを始めとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
 また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
 テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

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