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テロ・誘拐情勢

2016年12月19日

1.概況
 モルディブは穏健なイスラム教国家で,近年,国内での特定の反政府武装勢力及びイスラム過激派組織による暴力的な活動は確認されていないことから,現時点ではテロの差し迫った脅威はありません。しかしながら,国政選挙(2018年大統領選挙,2019年国会議員選挙)の実施に伴い,政治・治安情勢が不安定化する可能性があります。また,2016年9月,モルディブ国防大臣は記者会見で,ISILへ参加しようとしたモルディブ人を拘束した事案を公表するなど,国内には過激派の分子が少なからず存在していることを認めており,それを踏まえ,モルディブ政府はテロ対策を強化しています。これらの事情を踏まえれば,状況が変わることも考えられることから,今後の情報に注意するようにしてください。

2.各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 1.概況のとおり。

3.誘拐事件の発生状況
 誘拐事件の発生は確認されていません。

4.日本人・日本権益に対する脅威
 現在のところ,日本人・日本権益に対する直接的なテロや誘拐の脅威が高いとは見られていません。
 しかし,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。



(注記)
 「テロ」については国際的に確立された定義は存在していませんが,一般には,特定の主義主張に基づき,国家等にその受け入れを強要し,又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等をいうものとされています。本情報は,このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず,外務省が,報道等の情報等に基づき,海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考資料として編集したものであり,本資料の掲載内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。