モンゴル
テロ・誘拐情勢
更新日 2023年07月28日
1 概況
現在までのところ、モンゴルにおいては、イスラム過激派を含むテロ組織等の活動は確認されていません。しかし、人口の約5%を占めるカザフ系モンゴル人の一部を中心に、国内には一定数のムスリムコミュニティが形成されているため、国外のイスラム過激派がモンゴルのムスリムコミュニティを悪用する可能性も否定できませんので、今後も情勢の変化に関心を払う必要があります。
2022年に誘拐事件は1件発生しましたが、外国人を標的とした事件は確認されていません。
2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
「1 概況」のとおり
3 誘拐事件の発生状況
2022年にモンゴル南西部のゴビ・アルタイ県で誘拐事件が1件発生しています。当局は事件の詳細を明らかにしていませんが、外国人を標的とした犯行やテロ、政治及び身代金目的の犯行とは確認されていません。なお、過去に当地で発生した誘拐事件は性的暴行目的が多いと見られ、小児性愛者(単独犯)が児童など未成年者を標的とする事件が発生しています。
4 日本人・日本権益に対する脅威
テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年では、単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を未然に防ぐことは困難です。
テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。