ミャンマー
テロ・誘拐情勢
更新日 2025年01月16日
1.概況
(1)ミャンマーでは「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」や「アル・カーイダ(AQ)」といった国際テロ組織の活動及び支部(等)の存在は確認されていません。
(2)一方、主に西部ラカイン州に住むイスラム教徒の民族グループ「ロヒンギャ」の権利を主張する武装組織「アラカン・ロヒンギャ救世軍(ARSA)」は、2016年及び2017年にラカイン州マウンドー県において警察署等を襲撃する事件を引き起こしました。しかし、2018年以降、ARSAによる大規模な襲撃事件は発生していません。
2.各組織の活動状況及び各地域の治安情勢
「1 概況」のとおり
3.誘拐事件の発生状況
テロ組織等による誘拐事件及び邦人駐在員等が標的となる誘拐事件はこれまで確認されていませんが、最近、交流サイト(SNS)などで高額な報酬等の好条件を提示してミャンマーに渡航させた後、実際は行動の自由を奪い、違法活動に従事させる事件が発生しています。
4.日本人・日本権益に対する脅威
現在までのところ、ミャンマーにおいて、テロ・誘拐による日本人の被害は確認されていません。他方、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアを始めとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です
テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。