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  4. ミャンマー

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

犯罪発生状況、防犯対策

1 概況
(1)ミャンマーの犯罪情勢は,ここ数年悪化傾向にあると見られます。ミャンマー警察の公開資料によれば,2010年から2014年のミャンマー国内における犯罪認知件数は上昇傾向にあります。2010年と2014年を比較すると,殺人事件は約1.7倍,強盗は約1.8倍,強姦は約2倍と凶悪犯罪が急増しているほか,窃盗や傷害といった一般犯罪も増加しています。
2015年以降の犯罪統計は現時点で公開されていませんが,各種報道によれば,窃盗,傷害,強姦といった犯罪が引き続き増加傾向にあり,特定の地域では警察官の不足が指摘されています。

(2)日本国警察庁のホームページによれば,2016年の日本国内における主な犯罪の認知件数は,殺人895件,強姦989件となっています。日本とミャンマーでは,統計のとり方などに違いがあるため単純には比較できませんが,対人口比で犯罪認知率を比較してみると,殺人は約3.58倍,強姦は約1.83倍ミャンマーで多く認知されています。
これ以外の主な犯罪では,ミャンマーの方が日本より認知率が低いこととなりますが,ミャンマー治安当局が認知した犯罪は氷山の一角にすぎないと言われており,表沙汰になっていない犯罪が多数あり,危険な出来事が身近に起き得ることを認識する必要があります。また,近年では詐欺,横領等の知能犯も増加傾向にあると言われています。

(3)ミャンマー警察当局は,2016年6月からラインタヤー地区,カマユ地区,ミナミダゴン地区及びタンリン地区の4地区を重点取り締まり地区に指定し,パイロット・プロジェクトとして犯罪取り締まり強化対策を実施しました。更に8月からは,上記4地区に加え,タケタ地区,北ダゴン地区,マヤンゴン地区,サンチャウン地区,ダラー地区,トゥワンテイ地区,インセイン地区,ミンガラドン地区の8地区を追加で重点取り締まり地区に指定しており,治安悪化の実態を裏付けるものとなっています。
なお,カマユ地区等のヤンゴン中心部商業エリアにおいては,店舗等に対する侵入窃盗事件が多発傾向にある模様です。

(4)ヤンゴン地域では,最近タクシードライバーによる殺人や強盗事件が増加している旨報道されています。警察当局も警戒を強化していますが,夜間のタクシー利用には細心の注意が必要です。1人でタクシーを利用した女性や外国人の主な被害例は以下のとおりです。
(ア)アウンミンガラー・バスターミナルからユザナ・ガーデン・エステートに向かうためにタクシーを利用した女性が,サウスダゴンのミョティ(ヤンゴン市北東部)において,タクシー運転手から現金と貴金属類を強奪された。
(イ)バハン地区にあるレストランからホテルに向かおうとタクシーを利用した米国人女性が,タクシー内で酔って寝ていたところ,人気の少ない場所まで連れていかれ暴行されそうになった。
(ウ)夜間,バハン地区のコンドミニアムからライン地区の自宅に帰宅するためにタクシーに乗ったシンガポール人女性が,移動途中,パラミ通り沿いにあるヤンゴン大学ライン地区キャンパスに連れ込まれ,暗がりで暴行されそうになった。

(5)ミャンマーでは,外国人は金持ちとのイメージがあり,特に日本人にはそういった印象が強く定着しています。邦人旅行者の被害例としては,インレー湖,バガン等からヤンゴンへの夜間長距離バスやヤンゴン市内の路面バス,ヤンゴン市内のレストラン,人気のない路上等でカバンなどから現金等を盗み取られる事案が複数報告されているほか,アパートへの侵入・窃盗事件なども報告されています。
また,外国人が所有できない不動産に絡んだ投資詐欺や共同経営の話を持ちかけられ出資だけさせられるといった詐欺被害も報告されています。東南アジア地域で多発している睡眠薬強盗やいかさま賭博等の犯罪被害は,今のところ在ミャンマー日本国大使館には報告されていません。

(6)ミャンマーにおいては,2011年9月にバガン近郊で単独で旅行中の邦人女性がバイクタクシー運転手の男性に殺害される事件が発生しています。このほか,近年,以下のような邦人が巻き込まれる事件が報告されています。
(ア)2016年9月,夜間にタクシーを利用した在留邦人が,目的地でタクシーを降りようとしたところ,車内にバッグが残っているにも拘わらず,タクシー運転手がドアを開けたまま強引に車を発進させバッグを強奪した。
(イ)2016年9月,昼間に在留邦人の女性が外出中,自宅アパート(ヤンゴン市レーダン付近)に何者かが侵入し,タンス内で保管していた現金,DVDプレーヤー等を窃取された。犯人は自宅玄関ドア及び同ドア手前に設置されている鉄柵の南京錠を切断して侵入した。アパートに警備員は配置されておらず,監視カメラも設置されていなかった。
(ウ)2016年10月,昼間に在留邦人の女性がヤンゴン市ダゴン付近でバイクに乗った2人組にバックをひったくられ,旅券等を盗まれた。
(エ)2017年5月,ヤンゴン市内において,在留邦人男性が会社事務所に保管していた現金数百万チャットを現地スタッフに盗難された。
(オ)2017年5月,ヤンゴン市バハン地区において,在留邦人男性の留守中,会社アパートの鍵を壊され,空き巣被害にあい,ノートPCや外付けHDD,キーボード,携帯電話を盗まれた。監視カメラの映像から,同アパートの警備員が逮捕された。
(カ)2017年9月,邦人旅行者がスーレーパゴダにて声をかけてきた青年にダラ地区の案内を依頼したところ,当初のガイド料の倍の金額を請求された。手持ちがないと断っても執拗にホテルまで付いてきて,最終的には持っているお金を支払わされた。
(キ)2017年9月,在留邦人の女性がヤンゴン市内にある自宅の水回りの修理のため業者を呼んだところ,同業者に寝室に連れ込まれ,暴行されそうになった。
(ク)2017年10月,在留邦人の男性がシャン州タウンジー市内のアパートにおいて南京錠を破壊され,PC等の空き巣被害にあった。警察によると被害者の行動パターンを入念にチェックしたうえでの犯行であった。

2 防犯対策
以下は,窃盗等の被害を最小限に食い止めるための一般的な注意事項です。万一強盗等に遭遇した場合には,本人及び家族の生命の安全と身体の保護を最優先に対応することが重要です。
【窃盗(ひったくり,スリ等)】
・混雑する場所(バス車内を含む)では,ショルダーバッグ等から現金が抜き取られたり,荷物から目を離した隙に置き引きにあったりする可能性があります。バッグ等の所持品は常に身につけるか手元から離さないようにしてください。また,買い物等で車を離れる場合には,荷物は車内に放置せず,必ず持って出てください。
・万一被害に遭った場合,犯人は凶器を所持していることもあるため,抵抗することは危険です。冷静に行動し,十分に安全を確認した後に,周囲の人に助けを求める方が賢明です。
・一般的に,被害に遭った現金・貴重品が本人の手元に戻ることは極めて稀ですので,不必要に大金等を持ち歩かないようにしてください。

【遺失】
・タクシー,バス等の車内にバックや財布を置き忘れるなど,不注意からパスポート,財布等を紛失するケースが多く発生しています。荷物から目を離さず,行動の節目には必ず所持品を点検するよう心がけてください。
・パスポートを紛失した場合,新たにパスポートを申請するためには,申請書,写真の他に,警察署発行の紛失届出立証書類,戸籍謄(抄)本,身元確認書類(運転免許証等)が必要となります。紛失等した場合は,速やかに在ミャンマー日本国大使館に御相談ください。

【その他】
・報道によれば,子供が性犯罪の被害に遭うケースが増加しています。子供に対しては,知らない人からの誘いには絶対にのらないよう注意しておく必要があります。
・夜間や早朝等人通りの少ない時間帯には,単独での行動は控え,特に女性一人でのタクシー利用や一人歩きは極力避けてください。
・不審者や不審物がないかなど,絶えず自分の周囲に注意を払ってください。
・飲酒時等,不用意な発言でミャンマー人と口論にならないよう気をつけてください。特に宗教・民族に関する発言には注意が必要です。
・考え方や生活習慣の違いでトラブルに発展するケースがしばしばありますが,ミャンマー人が不快に思うような言動は慎む必要があります。興奮して大声で怒鳴ったために警察沙汰になったり,日本語を話さない相手を日本語で誹謗中傷したところ,周囲にいた日本語を解するミャンマー人に取り囲まれた事例があります。団体旅行で他のツアー客や日本語を話す現地ガイドと行動を共にすると,海外にいる認識が薄れがちですが,あくまでも文化や考え方,生活習慣が異なる外国であることを強く意識してください。
・ミャンマーのタクシーは料金交渉制です。料金トラブルを避けるためには,配車アプリを利用することをお勧めします。配車アプリではタクシーを呼ぶ際に事前に料金が表示され,車両番号や運転手氏名や連絡先の情報も表示されるので,流しのタクシーを利用するよりも安心です。
タクシー運転手の中には,車内に刃物などの凶器を隠し持っている者がいるとの報道があります。これは護身用とも言われていますが,念のため,降車時に料金等でトラブルになっても大きな声を出したり,相手を誹謗中傷したりするような行為は避けてください。
万一の場合に備え,乗車する前に赤色のナンバープレートを確認し,運転席,助手席ドアに貼られているシティ・タクシーの登録番号を記録しておいてください。
タクシー乗車時の主な留意事項は次のとおりです。
 ●夜間の単独乗車や酩酊状態での乗車は避け,極力,友人らと相乗りする。
 ●ドライバーの真後ろに乗車する。
 ●他の客や運転手の「友達・家族」と称する者が乗っているタクシーには乗車せず,途中で他の客を乗車させない。バンタイプのタクシーは,荷台に人がいないかも確認する。
 ●未登録のタクシーには乗車しない。
 ●ドライバーの風体が怪しいなど,直感的に危険を感じたら乗車を避ける。
 ●近くにホテルがあれば,ホテルから利用する。また会社や自宅から利用する場合は,警備員に依頼する(第三者を介する)。

3 テロ対策
これまでに,ミャンマーにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

査証、出入国審査等

(査証申請手続や法令・規則に関する最新の情報については,駐日ミャンマー大使館(電話:03-3441-9291,FAX:03-3447-7394,ホームページ:http://www.myanmar-embassy-tokyo.net/ にてご確認ください。)

1 査証
【無査証】
 2018年10月1日より,一般旅券を所持し観光目的で入国を希望する場合,通常,無査証での入国(30日間の滞在)が認められます。その他の目的の場合,事前に査証を取得する必要があります。
【e-VISA】
また,国際空港から商用(70日)目的で入国する場合に限り,事前にインターネットで査証申請・承認を受け,同空港到着時に査証発給を受けることができるオンラインビザ(e-VISA)システムの利用が可能です。詳細はe-VISA専用ホームページ(https://evisa.moip.gov.mm )でご確認ください。
【Visa on Arrival】
商用,会議・ワークショップ・催事参加及び通過目的の短期訪問に限り,ヤンゴン,ネーピードー,マンダレーの国際空港到着時にアライバル・ビザを発給する制度(Visa on Arrival)があります。
なお,いずれの申請についても,ミャンマー入国時に旅券の有効期間が6か月以上残っていること及び査証頁が2ページ以上残っていることが条件となっていますので,注意してください。

2 外貨申告
 ミャンマーでは為替管理が厳しく,10,000米ドル以上の外貨を持ち込む場合には,入国の際に「税関申告書(CUSTOMS DEPARTMENT PASSENGER DECLARATION FORM)」による申告が義務付けられており,近年税関職員による厳しい取り締まりが行われています。

3 携行品申告
(1)入国の際には,手荷物は原則としてX線検査を受け,必要に応じ開披検査が行われます。入国時に申告が必要な物品は,「税関申告書(CUSTOMS DEPARTMENT PASSENGER DECLARATION FORM)」には具体的に記載されていませんが,400本を超えるたばこ,2Lを越える酒類,宝石,貴金属類の他,カメラ,PC等の電化製品やゴルフセットを2セット以上携行している場合,32インチ以上のテレビを携行している場合,その他500 ドルを越える携行品がある場合は申告が義務付けられています。また,武器・弾薬類,麻薬類は日本と同様に禁制品であり,偽造通貨やポルノ関係の品物,トランプ,模倣品の持込みは禁止されています。(詳細は,ミャンマー税関ホームページ:http://www.myanmarcustoms.gov.mm/passengerdeclaration.aspx 等でご確認ください。)
(2)国営店又は政府公認店以外で買った宝石類を国外に持ち出すことはできません。宝石類を購入した場合は,必ず販売店が発行する証明書を入手し,空港で提示できるようにしてください。無断で持ち出そうとした場合には,没収の上,処罰(6か月以上の懲役)されることがあります。また,入国時に申告した物品は,出国の際に税関において税関申告書との照合を受けてから持ち出す必要があります。

4 両替等
 現地通貨への両替は空港内両替所,市内の銀行や政府公認両替所及び主要ホテル等で可能です。
 ミャンマーでは,クレジット・カードで支払い可能な店舗は限定されています。主要ホテルや日系,高級レストラン等の一部店舗では使用することができますが,通常高い手数料を徴収されます。日本円から現地通貨への両替も一般的ではないため,ホテルの支払い,航空券の購入等のためにも米ドルを準備しておく必要があります。(米ドル札は,札番号がCBではじまるもの,汚れていたり折り目がついているものは,受け取りを拒否されますので,CBで始まる番号以外で新札と同様な綺麗な紙幣を準備する必要があります。)
 なお,現地通貨の国外持ち出しは禁止されています。

5 麻薬の持ち込み
麻薬に対する取締りは,厳しい罰則規定があります。麻薬を外国から持ち込んだ場合や所持していた場合など,重大・悪質と判断されると,死刑を宣告されることもあります。
 また,近年,ミャンマーに限らず,見ず知らずの者から第三国への運搬を依頼された荷物の中に麻薬が隠されていたために,出入国時に身柄を拘束され,死刑の判決を受けたケースも発生しています。不用意に他人から荷物等を預からないよう注意する必要があります。

滞在時の留意事項

1 外国人登録
ミャンマーに90日以上滞在する外国人は,入国管理・人口省での外国人登録が必要です。

2 旅行制限区域
ミャンマー政府は,安全上の理由等から,国境と接している州を中心に一部地域を外国人の立ち入りを禁止する「旅行制限区域」に指定しています。
仕事などでこれら制限区域への渡航を検討する場合には,事前に旅行代理店等を通じ,ミャンマー政府の許可を取得する必要があります。また,仮に旅行許可を取得できた場合でも,出発前には再度目的地周辺の治安情報を確認するとともに,渡航にあたっては信頼のできる現地事情に詳しい人を同行させるなど,十分な安全対策を講じてください。
ミャンマーについての危険情報は,外務省の海外安全ホームページ(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_018.html#ad-image-0 )をご覧ください。

3 写真撮影禁止施設等
軍及び警察関係施設,港湾や橋梁等は原則として写真撮影禁止となっています。また,ミャンマー国内を撮影したDVD等を国外に持ち出す際には,当局の検閲を受ける場合もあります。

4 交通事情
ミャンマーの交通事情については,交通マナー,道路整備状況,自動車整備状況など,日本とは比較にならないほど劣悪です。特に交通ルールを守る意識は決して高いとは言えず,信号のない交差点では四方向から車が進入し身動きがとれなくなったり,幹線道路の反対車線を走行したり,センターラインを越えて走行することも日常茶飯事です。
また,歩行者優先が徹底されていないため,自動車が歩行者の横断を妨害することが常態化しており,さらには歩行者も所構わず車の流れをぬって横断するため,交通事故が起こりやすい状況です。
車利用の際は,シートベルトを着用し,スピードを出しすぎないよう注意するとともに,街中を徒歩で移動する際には周囲の車の動きに細心の注意を払う必要があります。

5.在留届の届出
現地に3ヶ月以上滞在される方は,緊急時などの連絡に必要ですので,到着後遅滞なく在ミャンマー日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の提出は,在留届電子届出システム(オンライン在留届,https://www.ezairyu.go.jp/RRnet/index.html )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,在ミャンマー日本国大使館まで送付してください。

6.たびレジへの登録
在留届の提出義務のない3ヶ月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,「たびレジ」への登録をお願いします(https://www/ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は,滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は,ミャンマーで事件や事故,自然災害等が発生した際に,在ミャンマー日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

風俗、習慣、健康等

1 風俗・習慣
ミャンマー国民の多くは仏教への信仰心が厚いため,反仏教的な言動は避ける必要があります。パゴダ(寺院)の境内に入る際は,必ず裸足にならなければなりません。これを無視することは,仏教に対する不敬とされています。また,左手は不浄とされているので,握手や物品の授受には左手を使用しないこと,人の頭に手を置くことは嫌われるので,安易に子供の頭を撫でたりしないこと等にも注意が必要です。また,女性が足を見せることは不適切とされていますので,ミニスカートやショートパンツの着用は控えることをお勧めします。

2 医療事情
一般的にミャンマーの医療水準は低く衛生状態も良いとは言えません。最近では,設備の整った外国人専用窓口のある私立病院も開設されていますが,日本では容易に受けられる手術ができないなど,ミャンマーの医療設備は先進諸国と比べて遅れています。
これらの医療事情より,ミャンマーで手術や集中治療を要する病気になった場合は,アクセスの良いバンコクへ緊急搬送されることが多いため,海外旅行保険に加入される際は,国外への緊急移送を考慮して,搬送費用を含めた十分な保証内容のプランに加入することをお勧めします。また,保険証券番号とパスポート番号は常に控えるとともに,原本の保管場所を同行者や家族等が把握しておくなど,緊急時に備えておいてください。
「世界の医療事情」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/myanmar.html )」において,ミャンマー国内の衛生・医療事情等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
その他,必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
◎感染症情報(https://www.forth.go.jp

3 注意したい病気
ミャンマーの気候は熱帯性で,暑季(3月頃から5月),雨季(6月頃から10月),及び乾季(11月頃から2月)の3つに分かれますが,年間を通じて高温多湿のため,種々の感染症が発生しやすい状態にあります。それぞれの感染症に特有な感染経路に注意することが大切です。
(1)経口感染症
ミャンマーでは,細菌性下痢症に容易に感染します。毒性の強い細菌に感染しないよう注意の上,脱水症状にならないように適宜水分を補給してください。菌が出てしまえば改善するため,必要以上に神経質になる必要はありません。細菌性の下痢では,下痢止めを使いすぎるとかえって腸内で毒性の強い菌が増え,症状を悪化させることがありますので,注意が必要です。なお,衰弱が著しい場合や,何日も下痢や発熱が続く場合などは,医師に相談してください。多くは,病原性大腸菌,サルモネラ,カンピロバクター,腸炎ビブリオ,コレラ菌,赤痢菌,ノロウイルス,アメーバ赤痢などが原因となります。そのほか,汚染されたプールなどでの水泳,アイスクリーム,露天で売られている生ジュースなどにも注意が必要です。このほか旅行での疲労,暴飲暴食,慣れない食べ物(ミャンマー料理は基本的に使い回しの油を多く使用)が原因で起こる下痢などもあります。
(2)虫刺症(ダニ,ノミ,南京虫,アリ等による虫刺咬症)
これらに刺されるとかなり痒みが強く,人によっては局所が腫れ上がることがあります。高温多湿の気候はダニなどが生息しやすい環境であり,バスや鉄道,飲食店の椅子などに潜んでいることも多々あります。防虫対策に十分気をつけてください。
(3)各種寄生虫症
経口感染するもの以外にも,経皮的に感染するもの(地方の裸足で作業する農民に多い)なども広くアジア諸国に存在しますので,不用意に川や池,貯水池に入ったり,裸足で歩いたりしないように気を付けてください。経口感染(多くは回虫)の場合は,薬局で虫下しを購入することができます。現地の人は,診断的治療あるいは予防的に,かつての日本のように定期的に内服している人もいます。
(4)デング熱,チクングニア熱・ジカウイルス感染症
雨季の5月から10月頃にヤンゴン市内でも流行します。毎年邦人の感染例も少なくありません。夜間だけでなく昼間に活動するネッタイシマカに刺されないように配慮することが必要です。虫除け,蚊取り線香などを使用し,身を守ってください。デング熱の一部は重症化し,時にデング出血熱に移行して死亡する例もあります。デング熱・チクングニア熱にはワクチンや直接有効な治療薬は存在せず,安静と対症療法を行うことになります。2017年現在,ミャンマーではジカウイルス感染症は一例のみ報告されています。
(参考)感染症広域情報 https://www.anzen.mofa.go.jp/info/search/pcinfectioninfo.html#widearea
〇アジア・大洋州におけるデング熱の流行
(5)性・血液感染症
エイズ,B・C型肝炎などがあります。行動には十分注意してください。
(6)マラリア・日本脳炎等
ヤンゴンやマンダレーなどの都市部で感染することはほとんどないと言えます。地方へ行かれる方は蚊に刺されないよう注意してください。
(7)有毒動物咬刺症傷
庭などの物陰には,毒蛇やムカデなどの有毒動物が生息しているので,注意する必要があります。万が一受傷した場合には,速やかに病院を受診してください。
(8)熱中症
乾季の3~4月はかなり高温になります。日中,できるだけ炎天下での行動は避け,こまめに水分を補給することが大切です。汗をかくと体内の塩分も失われるため,スポーツドリンク等を購入し,有効に利用してください。
(9)インフルエンザ
 ミャンマーでは季節性インフルエンザは雨季に流行し,例年概ね7~8月頃に流行のピークを迎えます。したがって,予防接種(南半球対応用)は5~6月初旬頃までに終えておくことをお勧めします。加えて,乾季の10月~2月にも発生がみられますので注意してください。以前は,南半球対応用ワクチンしか購入できませんでしたが,近年は北半球対応用ワクチン(日本で冬季に使用されているものと同様)の接種も可能となりました。例年9~10月頃に流通が開始し,病院で接種を受けることが可能です。
(10)狂犬病
 野生動物は狂犬病に罹患している可能性があるため,犬に限らず野生動物と接触し感染の恐れがある場合には,速やかに医療機関を受診して適切な処置を受けてください。狂犬病は発症するとほぼ100%死亡する疾患です。犬などに噛まれた場合,必ず当日中に病院を受診し,ワクチンの接種を受けてください。
(参考)感染症広域情報 https://www.anzen.mofa.go.jp/info/search/pcinfectioninfo.html#widearea
〇狂犬病~もし咬まれたら,すぐに医療機関へ

緊急時の連絡先

(ヤンゴンの市外局番は01)
○ 警 察:電話 199
  警察署  バハン警察署:電話 554630
       カマユ警察署:電話 534304
       マヤンゴン警察署:電話 660352
       サンジャウン警察署:電話 535184
       ヤンゴン観光警察(Tourist Police):電話 379991,378479
  交通事故 ヤンゴン地域警察本部:電話 199
       交通警察本部:電話 298651
       交通警察本部分署(無料救急車付):電話 500005
       ネーピードー交通警察:電話 067-413854
○ 消 防:電話 191
○ 病 院
救急車
192 (繋がらないことが多い)
ミャンマーメディカルアソシエーション MMA (ヤンゴン市内)
09-421060999 / 09-421072999
その他,基本的に受診先の病院に救急車を依頼します(有料)。

◎ヤンゴン市
◆ LEO Medicare (Victoria Hospital内外国人用診療所)
 所在地: No.68 Tawwin Rd, 9 Mile, Mayangone T/S
 電話: 01-651238, 09-49585955
24時間受診可能。英語対応。入院はVictoria Hospitalで可能。
救急車サービスあり(有料)。ミャンマー人医師は常時勤務。
月~金曜日 9~20時は外国人医師の受診が可能(確認した方が良い)。
Europ Assistance(緊急搬送会社)と連携。

◆ International SOS Clinic(外来のみ、緊急搬送サービス)
 所在地:37 Kaba Aye Pagoda Rd, Mayangone T/S (Inya Lake Hotel敷地内)
 電話: 01-657922,09-420114536 (2回線受話可能)
外国人医師,日本人看護師が常駐(月~金8:30-17:30、土8:30-12:00),日本語,英語対応可能

時間外にもミャンマー人医師が待機しており,緊急時の受診が可能。緊急移送時にも利用。入院や精密検査の設備は無い。

◆ Asia Pacific Centre for Medical & Dental care
所在地: 98A Kaba Aye Pagoda Rd, Bahan T/S
電話: 01-553783
診療時間: 8時~20時(月曜日~日曜日)
入院設備はないが,日常診療で外国人が受診しやすい。ワクチン接種などで気軽に受診できる。ワクチンの種類はヤンゴン市内で一番豊富。

◆ Shwe Gon Dine Specialist Centre(SSC)
 所在地: No.7 Shwe Gon Dine Rd, Bahan T/S
 電話: 01-544116, 544128, 541457 (受付担当が英語をあまり解さない場合が多く,救急部に繋いでもらうよう依頼するのがよい)
24時間受付の救急外来あり。邦人が虫垂炎などの手術を受けた事があります。

◆ Asia Royal Hospital
 所在地:14 Baho Street, Sanchaung T/S
 電話:01-538055, 538054 (ミャンマー語で自動応答、1006/1007をプッシュすると英語対応可能な受付に繋がる)
24時間サービスの救急外来あり。SOSクリニックで入院が必要と判断された場合に利用されています。循環器内科の診断・治療では定評があります。冠動脈造影設備も備えています。
脳卒中の邦人が複数入院したことがあります。
タクシーで行く場合には「アシャトウィン セイヨー」と伝えた方が通じやすいです。

◆ Witoriya General Hospital (Victoria Hospital)
 所在地: No.68 Tawwin Rd, 9 Mile, Mayangone T/S
 電話: 01-9-666126, 666128, 666135, 666141
24時間受付の救急外来あり。交通事故例も受け入れ可能です。
入院可能(食事付き),救急車サービス有りますので依頼可能です。
院内に外国人専用クリニック(LEO Medicare)があります。

◆ Parami General Hospital
所在地: No.60 G-1, New Parami Rd, Mayangone T/S
電話: 01-651674, 657228~32
月~金の8:00-20:00, 土曜日は午前中のみ,日・祭日休診だが,院内に24時間受付の救急外来あり。小児の受診,入院可能。院内11階に「International Clinic」があります。

◆ International Clinic at Parami General Hospital
所在地: Parami General Hospital 11階
電話: 01-657987
外国人医師の診療は月~金。
診療時間: 8:00-20:00 土曜日は半日,日・祭日休。
バンコクSamitivej病院との提携

◎ネーピードー市
◆ Nay Pyi Taw General Hospital (公立)
所在地: Zabyu Kyetthayay Road
 電話 : 067-420096(救急部)

◆ Thiri Thuka Medical Center
所在地:No. 1194, Yarza Htarni Road
電話: 067- 23553, 09-43219494(病棟)
入院可能(30床)

◆ Shwe Clinic
所在地:Thapyaygone Market Street
電話:067-421500, 067-414493
診療時間:8時~21時

◆ Nyein Chan Aung Clinic
所在地:Thapyaygone Market Street
電話:067- 414897, 09-43019823
診療時間:8時~21時

◆ Outara Thiri Hospital
所在地: Yarzathingaha RoadとThiri Mandine Road角、Outara Thiri Township
電話: 067-417350~3
24時間受診可能,入院可能(300床)

◆ Zabyuthiri Specialist Hospital
所在地 Pyinmana Taungnyo Road, Zabyuthiri Township
電話 067-550150~3 予約: 067-550141~2
24時間受診可能,入院可能(1,000床)

◎マンダレー市
◆ Nyein Diagnostic Centere & Special Clinic
 所在地: No. 333, 82nd Street, Between of 29th & 39th Street, Mandalay
 電話 : 02-65460, 65461~64, 65505, 32050, 34795
 24時間救急外来あり。検査設備,専門医,入院病棟あり。

◆ City Hospital Mandalay
 所在地: Theikpan Street, Bet: 65th x 66th, Mandalay
 電話 : 02- 62307, 66851, 66852,77860

◆ Mandalar Hospital
 所在地: 68 Street, between 32 & 33 Street, Mandalay
 電話 : 02-35799, 32909, 23465 , 02-74390
MRI検査可能。

◆ Palace Special Clinic
 所在地: 71st Street, Between 28th & 29th Street, Manadalay
 電話 : 02-36128, 02-60445-449
CT検査可能。

◎バガン市(ニャウンウー市)
◆ Naung U Hospital (公立)
 所在地: Naung U Township
 電話 : 061-60508(事務所), 09-33148232 (外来)

◆ Royal Bagan Clinic (私立)
 所在地: No. 3, Anawrahta Road, Zayawaddy quarter, Naung U
 電話 : 061-60060, 60061


(問い合わせ先)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902, 2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5139
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連)(内線)5367
○海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

問い合わせ先

○在ミャンマー日本国大使館
 住所:No.100, Natmauk Road, Bahan Township, Yangon,
    The Union of Myanmar
 電話:(市外局番01)549644~549648
   国外からは(国番号95)-1-549644~549648
 FAX:(市外局番01)549643
   国外からは(国番号95)-1-549643
 ホームページ: https://www.mm.emb-japan.go.jp

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