香港
テロ・誘拐情勢
更新日 2024年12月23日
1 概況
香港においては、テロ組織、反政府組織や国際的なテロ組織の関連組織の活動は確認されていません。
2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
「1 概況」のとおり。
3 誘拐事件の発生状況
香港における誘拐事件の認知は少なく、近年、外国人を標的とした誘拐事件は確認されておりませんが、2021年12月8日、香港島の薄扶林ビクトリア・ロードにおいて、当時2歳前後の女児がドメスティックヘルパーと共に車で連れ去られ、後刻、新界の元朗にある村で警察に発見、保護される事件が発生しました。警察は身代金目的の誘拐事件として2名を逮捕しています。また、2021年11月にも、九龍半島の九龍湾において、暗号資産トレーダーの男性が身代金目的で誘拐され、1週間近く拘束されるという事件が発生しています。
4 日本人・日本権益に対する脅威
テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。
特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等をより最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。