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ネパール
テロ・誘拐情勢
更新日 2026年06月02日
1 概況
(1) 近年のテロ情勢
ネパールにおいて、イスラム過激派によるテロは発生していません。数年前までは、暴力的反政府組織が関与したとされる爆破、放火、恐喝事件等各種犯罪が散発していましたが、現在は、このような反政府組織の活動は確認されていません。しかし、2025年9月の若年層による大規模抗議活動等により一時的に治安が悪化したこと、2026年3月に予定されている総選挙やその後の情勢は、政治的にも治安的にも流動化し、不安定な状況になる可能性があります。
(2) 国内のテロ組織等について
ネパールでは、イスラム過激派(単独犯を含む)等による国際テロ事件はこれまで発生していません。しかし、過去にはネパールとインド間のオープン・ボーダーを利用して、インド人テロリストがネパールに逃亡・潜伏していた事例が判明しているほか、インド人テロリストが、ネパール国内のインド国境付近のムスリムコミュニティ内の協力者の名義でネパール旅券を違法に取得したことも判明しています。ネパールがテロ企図者の潜伏場所やインド、パキスタン、バングラデシュ等周辺国へのテロの拠点となる可能性があります。
(3)近年の誘拐情勢
過去にインド人ビジネスマンや中国人が誘拐された事件が確認されています。2022年8月、カトマンズにおいて、中国人男性が自宅にいるところをネパール人6名に侵入され、拳銃を示して脅されて誘拐され、親族宛に身代金を要求される事件が発生しています。誘拐事件は、一般犯罪としての犯罪グループによる犯行がほとんどで、多くが身代金目的です。
2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
「1 概況」のとおり。
3 誘拐事件の発生状況
ネパール警察によれば、2025年(ネパール犯罪統計2024-2025)の誘拐事件の発生件数は143件(2023年145件)でしたが、ほとんどが一般犯罪としての犯罪グループによる犯行で、多くが身代金目的です。外国人に対しては、過去にインド人ビジネスマンや中国人が誘拐される事件が確認されています。2022年8月、カトマンズにおいて、中国人男性が自宅にいるところをネパール人6名に侵入され、拳銃を示して脅されて誘拐され、親族が身代金を要求される事件が発生しています。
過去、日本人誘拐事件は発生していませんが、比較的裕福であると思われている日本人が被害に遭う可能性はあります。
誘拐事件はインドとの国境地域で多発する傾向にあり、誘拐犯はターゲットに近い人物から資産状況に関する情報を入手し、事前に綿密な計画を立て、実行しています。
4 日本人・日本権益に対する脅威
これまでに、ネパールにおいてテロによる日本人の被害は確認されていません。一方、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアを始めとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

