ネパール | Nepal > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1.犯罪発生状況
(1)全般
(ア)ネパール国内では,一般犯罪の報告件数は比較的少ないと言えますが,犯罪別では,住居侵入窃盗が多く,外国人の住居も被害にあっています。また,観光地や繁華街では,外国人を狙ったスリ・置き引き等が頻発しています。
 警察によれば,国内での犯罪発生件数は,2016年7月以降,強盗事件は減少,窃盗事件は増加,殺人事件はほぼ横ばい傾向にあります。

(イ)ネパールとインドの国境は「オープン・ボーダー」(ネパール・インド人は旅券がなくても通行が可能)というシステムをとっているため,両国国民は入国管理事務所での出入国手続きを行う必要がなく,IDのみで自由に出入りできます。 その結果,インドからネパールへ拳銃等の武器や爆薬等が流れ込み,銃器を使用した犯罪や,小規模ではあるものの爆発物事案が発生しています。

(ウ)政府に対する抗議活動として,「バンダ」(いわゆるゼネラル・ストライキ)等が行われます。バンダ中は,一般車両・バイクはもとよりバスやタクシーなどの交通機関による通行ができなくなるため,移動は徒歩やリキシャ(人力三輪車)等に制限されます。
    
(2)主要都市・地域別の状況
(ア)首都カトマンズ
 住居侵入による強盗・窃盗事件や外国人旅行者を狙ったスリ・置き引きの他,恐喝事件や,外国人女性に対する性犯罪なども発生しています。

(イ)ポカラ
 西部にあるトレッキングで有名な観光都市です。トレッキング・ルートのひと気の無い場所では,外国人トレッカーが現金等を恐喝・強奪されるという事件が発生しています。できるだけ地元のガイドを雇う,あるいはツアーで行動するようにしてください。
 
(ウ)チトワン及びルンビニ
 国立公園があるチトワンや,ブッダの生誕地として知られるルンビニでは,外国人を狙ったスリや置き引きが発生しています。

(エ)その他
 政府関係者,公共施設,公共交通機関等に対する爆弾・爆発物事案が発生しています。特に首都よりも地方都市で発生する傾向が高くなります。
 また,バス車内等で,安易に他人から勧められた睡眠薬入りの飲食物(クッキーやジュース)を口にしたところ,意識を失い,荷物を奪われるという事件も発生しています。


2.日本人の被害例

 日本人が被害にあった主な事例は,以下のとおりです。

<被害例>
○ホテルにおいて,外出中や就寝中に,室内の貴重品を盗まれた。
○ホテルで従業員を装った人物や,観光地でガイドを装った者に,貴重品を盗まれた。
○レストランで食事中や,バス乗り場や休憩地で,座席(の上あるいは下)に置いたバッグ等を盗まれた。
○バス車内や路上で,バッグ等に入れていた貴重品をスリ取られた。
○観光地でひと気の無い場所に連れられ,パスポートや現金等を強奪された。
○夜間,オートバイに乗った2人組に荷物を強奪されたり,身体を触られたりした。
○歩きながら携帯電話を操作していたら,強奪された。
○サドゥー(ヒンドゥー教の修行僧が額につける赤い印(ティカ))をつけるとして近づいてきて,その仲間に財布等を盗まれた。
○女性がマッサージ店で,男性店員に体を触られるなどの行為をされた。
○インドからの陸路での旅行者が,入国審査をするためと付近の建物に連れて行かれ,査証(ビザ)申請料として多額の支払いを要求された。


3.防犯対策
(1)基本的な対策
 ネパールでは,日本人は「お金を持った警戒心のない人」というイメージを持たれているので,常に狙われていることを忘れず,自分の身は自分で守る意識が重要です。詳細は以下のとおりです。

○多額の現金を持ち歩かないと同時に,ホテルのセーフティボックスに貴重品を預けない。現金は,鞄や財布に分散して携行する。
○貴重品を持ち歩くときは目立たないようにする。長距離バスで移動するときは,貴重品(パスポート,現金,航空券等)は肌身につける。
○ズボンの後ろポケットに財布を入れない。また,財布を開ける際は中身が第三者に見えないようにする。
○人混みは出来るだけ避ける。人混みに入ってしまった場合は,カバン等は身体の前に回し,手で押さえる。
○安易に見ず知らずの他人が勧める飲食物(クッキーやジュース)を口にしない。
○夜間の外出や単独行動は控える。やむを得ず外出するときは,街灯,電灯のない場所は避け,場合によっては懐中電灯を携行する。
○強盗と遭遇したときは,身の安全を第一に考え,抵抗しない。
○在ネパール日本国大使館,警察,病院等の緊急連絡先をメモして携行する。

(2)悪質な旅行業者への対策
 法外な料金でトレッキング等の契約を結ばせ,旅行者が,料金が高すぎるとして解約あるいは返金を要求すると高額なキャンセル料を要求する業者がいます。このような被害に遭わないために,以下の点に注意してください。

○トレッキング等の手配は,ネパール渡航前に信頼できる旅行会社を通じて行う。
○現地でトレッキング手配を申し込む場合は,複数の旅行会社から料金やサービス内容を聞き,慎重に比較検討する。その際,料金やキャンセル料を予め確認する。
○契約時に旅行会社の説明をメモし,その説明と契約内容が同じであることを確認する。契約書がネパール語で書かれている場合は,必ず英文のものを要求する。
○契約を巡って旅行会社から被害を被った場合は,在ネパール日本国大使館に連絡するとともに,ツーリストポリス(観光警察)に被害届を提出する。(ツーリストポリスでは,旅行者の苦情が正当なものであると判断した場合には,旅行会社との仲裁を行います。)

(3)テロ対策
 これまでに,ネパールにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

● 査証、出入国審査等


1. 査証
(1)査証
 ネパールに入国するためには査証(ビザ)が必要です。観光査証は,各国のネパール大使館・総領事館の他,トリブバン国際空港(カトマンズ)や国境の入国管理事務所(陸路の場合)で取得できます。
 通常査証取得手続きには,有効な旅券(有効期限6ヶ月以上必要)及び記入された申請書と米ドル現金の申請料が必要です。申請料は15日25米ドル,30日40米ドル,90日100米ドルです。(空港以外の陸路による場合は,証明写真1葉が必要です。)

(2)滞在許可の延長手続き
 観光査証で入国した後,滞在日数を延長する場合は,滞在期間が年間150日を超えない範囲で,カトマンズとポカラにある入国管理局で滞在許可(Stay Permit)の延長手続を行うことができます。延長には,申請書と手数料(30日以降は延長1日につき,2米ドル)が必要です。滞在許可の延長手続きをせず,放置していた場合は,不法滞在者として逮捕され,拘留される可能性があります。罰金を支払う必要がありますが,不法滞在歴が長期に渡る場合や罰金の支払い能力が無い場合は,刑務所で服役する場合もあります。旅行日程が変更になり,延長手続が必要な場合は,忘れずに,必ず事前に行うよう注意してください。

2.出入国審査
 ネパール各地の出入国地点は,トリブバン国際空港(カトマンズ),カカルビッタ(東部ジャパ郡),ビルガンジ(中部パルサ郡),ベルヒヤ(通称スノウリ:西部ルパンデヒ郡),ジャムナハ(通称ネパールガンジ:中西部バケ郡),ダンガディ(極西部カイラリ郡),ガッダチョウキ(極西部カンチャンプール郡)の7ヶ所です。ただし,その時々の治安情勢によっては,出入国を避けた方がよい地点もあります。必ず「たびレジ」に登録し,最新の領事メールの配信を受けるか,海外安全ホームページに記載の「危険情報」「スポット情報」を御参照ください。
 また,入国スタンプ等がないことを理由に出国出来ない事例が報告されています。陸路でボーダー(国境)を超える場合は,必ず旅券(パスポート)に出入国スタンプが押されたことを確認してください。

3.外貨申告
 入国時に2,000米ドル相当を超える外貨を持ち込む場合は,申告が必要です。また,使い残したネパール・ルピーは出国時に空港内の銀行で,交換した外貨の15%までを米ドルに再交換することができますが,両替時に受け取った外貨換金証明書の提示が必要です。

4.通関
(1)酒類等の持ち込み制限
 入国時,酒類は1.5リットル1本又はビール1ダース,煙草類は200本又は250グラムまで非課税で持ち込めます。電気製品に関しては,出国時に持ち帰ることを条件に非関税で持ち込めますが。ビデオカメラ,ラジオカセット等電気製品は一人1台限りで,パスポートに製品番号等を記入され,出国の際に提示を求められることがあります。

(2)骨董品等の国外持ち出し規制
 ネパール国内で購入した骨董品は,作成後100年未満の物に限り,考古局の許
可を得て,国外へ持ち出すことができます。購入した骨董品がそれらに該当するかの相談は,購入元の商店や考古局に直接ご相談ください。

(3)動植物,昆虫
 動植物,昆虫を国外に持ち出す場合は,森林保全省の許可が必要です。無許可でこれらの物を持ち出すことは,法律によって禁止されています。

<日本人が検挙された例>
○クワガタ虫271匹を密輸出しようとした日本人2名が検挙(2001年7月)
○クワガタ虫214匹を密輸出しようとした日本人が検挙(2002年9月)

● 滞在時の留意事項


1.滞在時の各種届出

○ネパール政府に対する外国人登録を行う必要はありませんが,滞在の目的に見合った査証を取得しておく必要があります。

○在留届
現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在ネパール日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(オンライン在留届,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,最寄りの在外公館まで送付してください。

○たびレジ
在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は,滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は,ネパールで事件や事故,自然災害等が発生した際に,在ネパール日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

2.旅行制限
 ヒンズー教の施設の主要部分には,宗徒以外では立入りができないことが通例ですのでご注意ください。また,牛革靴などでの入場を禁止されている施設もありますので,注意してください。

3.写真撮影の制限
 空港及び軍関係施設の写真・ビデオによる撮影は禁じられています。また,観光客がよく訪れるカトマンズ市内にあるクマリ寺院の「生き神様」と呼ばれる少女及び幾つかのヒンズー教寺院,一部の博物館等の写真撮影は禁じられています。一部の大使館を含む外国施設も写真撮影を禁じられている場所がありますので十分注意してください。

4.各種取締法規
(1)薬物
 ネパールでは薬物の取締りが厳しく,空港での荷物検査も厳しく行われています。外国人であっても違反した場合には禁固刑及び罰金刑に処せられます。観光客の集まる場所では薬物の購入を勧める密売人をよく見かけますが安易に手を出すと取り返しのつかない結果になります。
 また日本にいる友人に荷物を届けて欲しいと頼んでくるネパール人がいます。知らないうちに薬物の運び屋として利用されることがありますので,中身が分からない荷物は引き受けないでください。ネパールと日本の往復にはタイやマレーシアなどを経由しますが,双方の国も薬物所持は終身刑です。さらに,お金に困っている日本人に荷物をタイまで運べば高額の報酬を支払うと依頼してくる場合もあります。親切心や打算から安請け合いをして,想像しなかった結末に陥る例が報告されています。慎重に考えて行動してください。

(2)喫煙
 ネパールでは,公共施設等,喫煙禁止場所が法律で指定されています。この法律に違反した場合は,最高額10万ネパール・ルピー(約10万円)の罰金が科せられます。具体的な場所は以下のとおりです。これらは例示的な場所であり,これ以外の場所でも取り締まられる場合もあります。不用意に喫煙をすることのないよう十分注意してください。

○政府施設及びその関連施設
○教育施設,図書館及び学生寮
○空港(国際線,国内線)
○公衆トイレ
○文化センター,ホテル,レストラン
○公共交通機関(マイクロバス,テンプー)及びその待合所

5.交通事情
(1)交通マナー
 ネパールの道路事情は,陥没や未舗装,歩道の不整備等が多く見受けられます。また,信号機の多くは故障しており,横断歩道も少ないため,歩行者は車両の合間を縫って横断しなければなりません。さらに,交通ルールやマナーに対する意識は非常に希薄で,交差点での一時不停止,無理な追い越し,違法駐車,無秩序な道路横断等が日常化しており,慣れない外国人旅行者にとって非常に危険です。

(2)道路状況
 ネパールは,インフラの整備が遅れており,道路や歩道等が整備されていない場所が多く,その上に,街灯等の設備がないため,夜間に徒歩で移動することは道路の穴や側溝等に足を取られ転倒するなどして怪我をする危険性が高く非常に危険です。さらに,強盗,ひったくり等にあう可能性も高くなります。
 カトマンズ市内では,道幅が狭いことや自動車・オートバイの増加により,昼間の渋滞が恒常化しています。さらに,オート三輪,自転車,歩行者,牛,野犬等が混在し,その隙間を縫って自動車が通行するため,路上では細心の注意が必要です。もし,ご自分で運転される場合にはスピードを出しすぎないように注意してください。また,脇道から車両・バイク・人等の飛び出しに十分注意してください。

(3)交通事故
 交通事故の被害者になった場合,加害者からの補償や病院での十分な治療は期待できません。道路を横断する際には十分注意してください。また,レンタカーを利用する際は自分で運転せず,必ず運転手付きのレンタカーを使用してください。これまでも邦人の交通事故例は多数報告を受けています。路上で歩行中バイクや車にひっかけられ大けがした事例や,逆にバイクを運転していて交通事故を起こし,相手に大けがをさせて賠償金を払った加害例もあります。


(4)検問
 カトマンズ市内を始め各地において,警察や軍による検問が行われています。陸路で移動する場合,検問所において乗客全員がバスから降ろされ.全員の荷物検査が終わるまで,出発する事が出来ず長時間待たされた例も報告されています。

(5)タクシー,バス
 タクシーはスピードを出しすぎたり,無理な追い越しをする傾向があります。乗客として乗っている際,危険を感じたら運転手に注意することが必要です。また,地方への長距離バスは,転落事故・追突事故が毎年各地で複数発生しており,多数の死傷者が出ています。安価なローカルバスや夜行バスの利用は避け,安全のため,長距離の移動は飛行機を利用してください。

● 風俗、習慣、健康等


1.風俗,習慣
 ネパールの多数の国民が信仰するヒンズー教は,牛を「聖なる動物」として扱っています。例えば,路上にいる牛を自動車ではねた場合は,人間をはねたときとほぼ同じ罰則が適用されます。また,地元民との接触においては「牛肉を食べる」等の牛に関わる話題は避けるとともに,左手は不浄とされていることを理解し,食事の際は右手のみを使って食べることをお勧めします。さらに,頭に神が宿っているとの宗教的慣習がありますので,むやみに子供の頭を触ることのないよう注意してください。

2.衛生事情
 水と食べ物には十分な注意が必要です。当地は衛生状態が非常に悪いため,外食する際はサラダなどの生野菜等はなるべく避け,熱の十分通っているものを選んで食べてください。また,首都カトマンズであっても上下水道が完備していないため,風呂やシャワーの水質も非常に悪く生水は飲めません。信頼できるミネラルウォーターだけを口にするようにし,それでも気になる場合は,一回沸かして飲むようにしてください。地方でのトレッキングにおいても川の水や湧き水は絶対に飲まないようにしてください。さらに,氷が入っている飲物も控えてください。

3.病気
(1)概要
 ネパールは地形的にも変化に富んでいるため,気候や風土も地域によって大きく異なります。従って,健康上注意すべき点も,高山病からマラリアなどの熱帯病にいたるまで多岐にわたります。首都圏のカトマンズ盆地で注意すべきものは,第一に感染性腸炎(いわゆる下痢症:腸チフスを含む)です。次に,ウイルス性肝炎と狂犬病があります。南部のタライ地域では,これらの他に蚊に媒介されるマラリア,デング熱,日本脳炎などが加わります。
(参考)感染症広域情報:
◎アジア大洋州におけるデング熱の流行
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C013.html
◎狂犬病~もし咬まれたらすぐに医療機関へ
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2016C034.html


(2)予防接種
 ネパール入国に際して義務づけられている予防接種はありませんが,3か月以上滞在する方には,大人の場合,A型肝炎,B型肝炎,腸チフス,破傷風,日本脳炎の予防接種をお勧めします。小児の場合は,大人に準じますが三種混合ワクチンなど,日本での定期予防接種項目に任意接種の項目も含めれば,必要項目はほぼカバーされています(腸チフスはカバーされていません)。狂犬病ワクチンは,咬まれた後すぐに注射を始めても有効ですので事前接種は必須ではありません。ただし,犬以外の動物も狂犬病になるため,気付かないうちに感染する場合もあります。発病すると致死率の非常に高い病気ですから,接種スケジュールに余裕がある場合は,2回の接種をうけておくと安心です。
 その他,必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
◎感染症情報(http://www.forth.go.jp/



(3)高山病
 登山,トレッキングをする方は,事前に高山病について知っておくことが重要です。ネパールの邦人死亡事案の殆どがトレッキングや登山におけるもので,一番多いのが高山病による病死です。高山病は,トレッキングになれた経験のある人やプロの登山家でもかかる病気です。仲間や友達と一緒に行動している場合,自分のせいで日程やスケジュールを変更させるのは心苦しく,言い出しにくいことから重病化する例があります。体調がおかしいと感じた場合はすぐに相談し,早急に対応すれば治るのが高山病です。自分は大丈夫と思い込まず,常に可能性を頭に置いて行動してください。
 高山病死を減らす目的で,ヒマラヤ救助協会は,カトマンズ市内のトレッカーが多く宿泊するタメルや人気のあるトレッキングコースのペリチェ,マナンで高山病についての啓蒙活動( http://www.ueda.ne.jp/~sherpa/hsa/hra.html (邦訳))を行っています。
また,日本旅行医学会の高山病の項( http://www.jstm.gr.jp/knowledgemebio08 )も参照することをお勧めしま
す。
カトマンズで,高山病の予防と啓発を行っている機関の連絡先は下記の通りです。
○ヒマラヤ救助協会(The Himalayan Rescue Association)
電話番号:(国番号977)1-4440292,4440293
ホームページ: http://www.himalayanrescue.org/
○ネパール・インターナショナル・クリニック(Nepal International Clinic)
電話番号:(国番号977)-1-4434642,4425357
ホームページ: http://www.nepalinternationalclinic.com/
医師:ブッダ・バスンヤット医師(Dr. Buddha Basnyat)

4.医療事情
 ネパールは医療施設が不十分なため,旅行中に病気・怪我等で入院した場合,ネパール国外への緊急移送等が必要となる場合が多くあります。ネパールへの旅行を計画している方は,万一に備えて,緊急移送サービス等十分な補償内容の海外旅行保険に必ず加入しておいてください。

「世界の医療事情」において,ネパール国内の衛生・医療事情等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
◎世界の医療事情(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/nepal.html
 

5.その他の留意事項
(1)トレッキング,登山
トレッキングをする場合,トレッキング許可証が必要となる山やトレッキングルートが制限されている地域があります。カトマンズの出入国管理事務所や旅行会社での確認が必要です。トレッキング許可証も同事務所で取得できます。
 登山の場合,6,500メートル以下の山であれば,ネパール山岳協会で許可証を取得できますが,それ以上の山の場合は登山許可証を観光省で取得する必要があります。必ずネパール政府に登録しているトレッキング会社を通じて手続きを行ってください。事前手続きを踏まえずに現地に赴き,交通費が無駄になったり,旅行中止を余儀なくされる例も報告されています。また,国立公園には入園許可証が必要な地域があります。
 ネパールにおいては,トレッキングと言っても標高3,000メートル以上のルートが多く,常に高山病の危険性を伴います。体調に異常を感じたら,その場に留まり休憩をとるか下山をしてください。仲間に迷惑をかけるからもう少し我慢しようなどと考えることが命取りになります。十分注意してください。
 さらに,最近トレッカーが道に迷ったり,不慮の事故に遭う例が報告されていますが,そのほとんどがガイドをが付けない単独によるもので,不案内な土地を歩くことによる事故の予知が出来ないことや,事故発生後の対応が後手に回った結果亡くなった邦人被害例もあります。必ず信頼できるガイドを付けるようにしてください。

(2)地方のマオイスト
 マオイスト(ネパール共産党毛沢東主義派)は,1995年ネパール共産党から分派し,翌年から人民戦争と称して政府と武装闘争を行っていた過激な団体でした。しかし,2006年の和平合意後,政党として活動しており現在は過激な活動は行っていません。しかし,地方のマオイスト活動家は,外国人トレッカーから「通行料」「寄付金」と称して金銭の支払を強要しているという報告が多数聞かれています。また,マオイストを名乗る偽マオイストが同様の行為を行っている例も確認されています。トレッキングを計画されている方は以下の点に注意してください。

○旅行会社から目的地に関する最新の情報を入手した上でトレッキングコースを決める。
○マオイストに遭遇する可能性を極力減らすため,以下の点に注意する。
・政府・軍施設に隣接した宿泊施設の利用は避ける。
・政府・軍関係車両には近づかない。
・地域によっては,「ここからマオイストの支配地域である」とネパール語で岩に書かれていたり,横断幕が掲げられていたりするので,内容をガイドに確認させ,それ以上は立ち入らない。
○マオイストに遭遇した場合は,以下の点に注意して行動する。
・相手を刺激するような言動はしない。
・交渉はガイドに任せる。万一に備え,あらかじめ小銭を用意しておくことも有効。
・国籍を確認されることがあるので,パスポートの写しを携行する。
・お金を支払った場合は,必ず領収書をもらう。二重徴収を避けるため。
・現地警察に届けるとともに,旅行会社及び大使館に報告する。

(3)野犬
 都市部であっても夜間になると野犬が活発になり,襲われる危険があります。危険を避けるため外出はできるだけ車を利用してください。万一,徒歩で出かける必要があるときは,通り道に野犬を確認したら迂回することお勧めします。むやみに棒などで追い払おうとするとかえって怒らせ危険な状況になる可能性があります。

● 緊急時の連絡先


◎警察:
TEL 100(緊急時)
TEL 4247041(ツーリストポリス:カトマンズ市)
◎消防:TEL 101
◎在ネパール日本国大使館:TEL(代表)(国番号977)-1-4426680
※在留邦人向け安全の手引き
 在ネパール日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」もご参照ください。

(問い合わせ先)


○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902,2903


(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)4965
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)   (内線)3100
○領事局政策課(感染症関連)(内線)5367
○外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html  (スマートフォン版)
https://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)


○在ネパール日本国大使館
住所:1253 Narayan Gopal Sadak Panipokhari,Ward No.3, Kathmandu, (North), Nepal (P. O. Box 264)
電話:(市外局番01)4426680
国外からは(国番号977)-1-4426680
FAX :(市外局番01)4414101
国外からは(国番号977)-1-4414101
ホームページ: http://www.np.emb-japan.go.jp/