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スリランカ
テロ・誘拐情勢

更新日 2022年05月10日

1 概況
 2019年4月21日、キリスト教の復活祭を祝う日曜日の朝、コロンボ市内の複数の高級ホテルと、国内の複数の教会等において、自爆犯による爆破テロ事件が発生しました。一連の爆破事件により約270人が死亡、500人以上が負傷し、日本人も被害に遭いました。
 これら自爆犯は、全てスリランカ人とされ、スリランカ国内のムスリム団体「ナショナル・タウヒード・ジャマート(NTJ)」や「ジャマーティ・ミラーティ・イブラヒム(JMI)」の関与が疑われています。自爆犯のうち、シャングリラホテルにおける自爆で死亡したと見られるNTJ創設者ザハラン・ハシムは、本事件を主導したとみられています。報道によれば、第二の攻撃が計画されていましたが、治安機関の捜索・取締りにより未然に防止したとされるところ、いまだに逃走・潜伏中の残党や、未発見の爆発物が存在する可能性は残されており、更なるテロ攻撃の危険性は排除されません。
 一方で、爆破テロ事件から2日後の4月23日、イラク・レバントのイスラム国(ISIL)は、本事件への関与を主張する声明を発表しており、本事件に国際テロネットワークが関与した可能性も否定できないものの、これを裏付ける直接的な証拠は発見されていません。
 スリランカ政府は、事件翌日に非常事態宣言を発令しましたが、現在は解除されています。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
  「1 概況」のとおり。

3 誘拐事件の発生状況
 スリランカ警察によれば、2021年の略取誘拐及び身代金目的略取誘拐の暫定件数は、それぞれ586件(前年比63件減)、157件(前年比47件減)でした。略取誘拐は、スリランカ人同士が復讐心から犯すことが多く、外国人が標的にされるケースは稀です。また、各事件に共通する特定の傾向は無く、その手口は事件ごとに異なります。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 特に日本人・日本権益を標的とした脅威は認められませんが、2019年4月21日に発生した連続爆破テロ事件では、発生日時(キリスト教の復活祭を祝う日曜日)、発生場所(カトリック教会、ホテル)等から、キリスト教徒や欧米人観光客が主な標的にされたと考えられており、現場に居合わせた多くのスリランカ人以外に、日本人を含む各国の外国人が被害に遭っています。治安当局による捜査が進行し、犯人グループは死亡又は検挙されたとみなされていますが、残党がいまだに逃走・潜伏中であったり、隠匿された爆発物が未発見であったりする可能性は残されており、更なるテロ攻撃の危険性は排除されません。
 ラマダン(イードの時期を含め、2022年は4月1日から5月3日までとなる見込み)や犠牲祭(7月10日頃)、ポーヤ・デー(仏教徒の祭典、毎月の満月の日)など、宗教意識が高揚する時期は特に注意が必要となりますので、引き続き十分に注意してください。
 また、単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラ ン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を未然に防ぐことは困難です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

テロについて

 「テロ」については国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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