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スリランカ
テロ・誘拐情勢
更新日 2026年06月02日
テロ・誘拐情勢
1 概況
2019年4月21日、キリスト教の復活祭を祝う日曜日の朝、コロンボ市内の複数の高級ホテルと、国内の複数の教会等において、自爆犯によるテロが発生しました。一連の爆破事件により約270人が死亡、500人以上が負傷し、日本人も被害に遭いました。
これら自爆犯は全てスリランカ人とされ、スリランカ国内のムスリム団体「ナショナル・タウヒード・ジャマート(NTJ)」や「ジャマーティ・ミラーティ・イブラヒム(JMI)」の関与が疑われています。自爆犯のうち、シャングリラホテルにおける自爆で死亡したと見られるNTJ創設者ザハラン・ハシムが本事件を主導したとみられています。
一方で、本事件から2日後の4月23日、イスラム国(IS)は本事件への関与を主張する声明を発表しています。本事件に国際テロネットワークが関与した可能性も否定できないものの、これを裏付ける直接的な証拠は発見されていません。
2019年の上記事件以降、各治安機関は連携を強化して各種過激派を厳しく取り締っており、現時点において大規模テロが発生する可能性は低いと見られています。一方で、2024年10月には、国外からの指示を受けたスリランカ人が、同国南東部の観光地において外国人を標的としたテロを計画していたとして逮捕されています。
また、スリランカ国内では、毎月数十件の誘拐事件が発生していますが、外国人が標的にされるケースはほとんどなく、その手口は事件ごとに異なります。
2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
「1 概況」のとおり。
3 誘拐事件の発生状況
スリランカ警察によれば、2025年の略取誘拐及び身代金目的誘拐の合計発生件数は、約900件でした。略取誘拐は、スリランカ人同士が私怨や復讐心から犯すことが多く、外国人が標的にされるケースは稀です。また、近年では物価高騰に伴う生活困窮から富裕層を狙った身代金目的誘拐の発生が把握されていますが、各事件に共通する特定の傾向は無く、その手口は事件ごとに異なります。
4 日本人・日本権益に対する脅威
特に日本人・日本権益を標的とした脅威は認められませんが、2019年4月21日に発生した連続爆破テロでは、発生日時(キリスト教の復活祭を祝う日曜日)、発生場所(カトリック教会、ホテル)等から、キリスト教徒や欧米人観光客が主な標的にされたと考えられており、現場に居合わせた多くのスリランカ人以外に、日本人を含む各国の外国人が被害に遭っています。治安当局による捜査が進行し、犯人グループは死亡又は検挙されたと見なされていますが、残党の逃走・潜伏や、隠匿された爆発物が未発見である可能性は残されており、更なるテロの危険性は排除されません。
近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

