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テロ・誘拐情勢

2017年09月21日

1 概況
(1)スリランカでは,2009年5月まで30年近くにわたって続いた「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」と政府軍との武力紛争の終結以降,テロ事件は発生していません。
(2)コロンボ及びその他主要都市では,テロの脅威低下とともに軍・警察による警戒態勢は解除され,北部州を中心としたLTTEがかつて支配していた地域でも軍・警察の検問所は減少しました。しかし,紛争終結から8年以上が経過した現在でも,軍による隠匿武器・弾薬の捜索,地雷除去は続いており,紛争の影響が残っています。
(3)また,依然として民族や宗教・宗派間の対立感情が残っており,2017年4月にはムスリム関連施設の襲撃などの事件も発生しましたので,当地の治安・社会情勢については引き続き注視していく必要があります。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 特に無し。

3 誘拐事件の発生状況
 警察統計によれば,2016年の誘拐発生件数は1,035件(前年比64件増)となっています。日本人の誘拐被害は確認されていません。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 これまで,スリランカにおいて日本人・日本権益を標的とする具体的脅威は確認されていません。スリランカ治安当局は,当国においてISILなどのイスラム過激派は浸透しておらず,具体的なテロの脅威は把握していないとしています。
 しかし,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,英国,フランス,ドイツ,ベルギー,トルコ,インドネシア,フィリピン等,日本人の渡航者が多い国でもテロ事件が多数発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

(注記)
 「テロ」については国際的に確立された定義は存在していませんが,一般には,特定の主義主張に基づき,国家等にその受け入れを強要し,又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等をいうものとされています。本情報は,このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず,社団法人海外邦人安全協会が,外務省から提供された2017年9月末現在の情報等に基づき,海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考資料として編集したものであり,外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。