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スリランカ

更新日 2019年05月08日

1 概況
(1)2019年4月21日,復活祭を祝う日曜日の朝に,コロンボ市内の高級ホテル(シャングリラホテル,キングスバリーホテル及びシナモングランドホテル)において自爆犯による爆破テロ事件が発生しました。ほぼ同時に,コロンボ市の聖アンソニー教会,コロンボ郊外ネゴンボの聖セバスティアン教会及び東部州バッティカロアのシオン教会でも,自爆犯による爆破テロ事件が発生しました。スリランカ政府の発表によれば,一連の爆破事件による死者は257人,負傷者は約500人に達し,日本人も被害に遭いました(5月2日現在)。
(2)これら自爆犯は全てスリランカ人とされ,スリランカ国内のムスリム団体「ナショナル・タウヒード・ジャマート(NTJ)」や「ジャマーティ・ミラーティ・イブラヒム(JMI)」の関与が疑われています。自爆犯のうちシャングリラホテルにおける自爆で死亡したとみられるNTJ創設者ザハラン・ハシムが,本事件を主導したとみられています。
(3)一方で,爆破テロ事件から2日後の4月23日,「イスラム国(IS)」が本事件への関与を主張する声明を発表しており,本事件に国際テロネットワークが関与した可能性もあります。
(4)スリランカ政府は,事件翌日の22日24時から非常事態宣言を発令しています。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 1 概況のとおり

3 誘拐事件の発生状況
 スリランカ警察が公式ホームページに掲載した2018年の略取及び誘拐は,それぞれ753件(前年から106件増),260件(前年から9件増)でした。略取や誘拐は,スリランカ人同士が復讐心から犯すことがほとんどで,外国人が標的にされるケースは稀です。事件に特定の傾向はなく,事件ごとに手口は異なります。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 2019年4月21日の爆破テロ事件では,発生日時(イースター・サンデー),発生場所(カトリック教会,ホテル)等からキリスト教徒や欧米人が主として標的になったものと考えられていますが,現場に居合わせたスリランカ人や各国の外国人も多く被害に遭っています。治安当局の捜査は進行しているものの,逃走中の犯人グループが残存していたり,隠匿された爆発物が未発見のままだったりする可能性があるので,更なるテロ攻撃の可能性は排除されません。
 ラマダン(イードの時期を含め5月6日(月)頃から6月7日(金)頃)やウェサック(仏教徒の祭典,5月18日(土)前後)など宗教意識が高揚する時期は特に注意が必要ですので,引き続き十分に注意してください。また,このようなテロはどこでも起こり得ることを認識し,テロに巻き込まれることがないよう,特にテロ攻撃の標的になりやすい宗教施設や人が多く集まる施設を避けつつ,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努めるよう心がけてください。

テロについて

「テロ」については国際的に確立された定義は存在していませんが,一般には,特定の主義主張に基づき,国家等にその受け入れを強要し,又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等をいうものとされています。本情報は,このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず,外務省が,報道等の情報等に基づき,海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考資料として編集したものであり,本資料の掲載内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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