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シンガポール
テロ・誘拐情勢

更新日 2024年03月01日

1 概況
(1)最近のテロ情勢に関し、シンガポールでは安定した国内情勢及び治安対策を反映して, 近年テロ事件の発生はありません。
(2)シンガポールにおける「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」等のイスラム過激派等の国際テロ・ネットワークの動向に関し、インターネット上でISIL等テロ組織のプロパガンダに影響を受け過激化した人物が逮捕・拘束される事件が発生しています。
(3)シンガポールでは、テロ組織、反政府組織や国際テロ組織の関連組織の活動は確認されていません
(4)シンガポールでは、誘拐事件の発生は確認されていません。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 シンガポール国内においては近年、ISIL等のプロパガンダに影響され、インターネット上の過激説法に感化され自己過激化した人物が、テロ組織に参加するためシリアやアフガニスタンへの渡航を企図するなどして国内治安法により逮捕・拘束されています。また、過去に「ジェマー・イスラミヤ(JI))でテロ活動を行っていたシンガポール人についても、シンガポール送還時に逮捕・拘束されています。
シンガポール国外においても、2017年に「Abu Uqayl」を名乗るシンガポール人がISILに対する協力を呼び掛ける動画に登場しています。また、2016年には、シンガポール国外からマリーナベイサンズに対する攻撃を計画していたとして、インドネシアのバタム島において複数のインドネシア人が拘束されています。

3 誘拐事件の発生状況
  近年、誘拐事件の発生は確認されていません。
  しかし、少数ながら求人詐欺で応募者を海外に連れ出し軟禁して特殊詐欺グループの手伝いをさせるといった事件が発生しています。

4 日本人・日本権益に対する脅威
  
テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年は、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で一般市民が多く集まる場所(ソフトターゲット)を標的としたテロが世界各地で頻発しています。これらは組織性が低い単独犯によるテロが多く、事前の取締りが難しいため、今後も継続することが懸念されます。
特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、警備や監視が手薄で不特定多数の人が集まるため、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

テロについて

「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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