シンガポール
テロ・誘拐情勢
更新日 2025年01月07日
1 概況
最近のテロ情勢に関し、シンガポールでは警察当局による治安対策により、国内情勢は安定しており、テロ事件や誘拐事件の発生は近年ありません。また、反政府組織や国際テロ組織等の活動は確認されていません。
一方で、インターネット上で「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」等テロ組織のプロパガンダに影響を受け、自己過激化した人物が逮捕・拘束される事件が発生しています。
2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
シンガポール国内においては近年、ISIL等のインターネット上でのプロパガンダに影響され、自己過激化した人物が、テロ組織に参加するためシリアやアフガニスタンへの渡航を企図するなどして国内治安法により逮捕・拘束されています。
2016年には、シンガポール国外からマリーナベイサンズに対する攻撃を計画していたとして、インドネシアのバタム島において複数のインドネシア人が拘束される事案がありました。
3 誘拐事件の発生状況
近年、誘拐事件の発生は確認されていません。
4 日本人・日本権益に対する脅威
現在のところ、シンガポールにおいて、日本人及び日本権益を標的とした脅威情報は確認されていません。
他方、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアを始めとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。