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バルバドス
安全対策基礎データ

更新日 2024年04月04日

1 犯罪発生状況
(1)概況
 バルバドスは、人口約28万人の島国ですが、欧米からの定期直行便が就航し、観光客が多く訪れています。観光が国の大きな収入源であることから、政府は治安対策を重要な課題として取り組んでおり、カリブ諸国の中では比較的治安が良いとされています。しかしながら、空き巣、窃盗、強盗、性犯罪、麻薬関連などの犯罪も多く発生しており、人口10万人あたりの犯罪発生件数は日本の約4倍に上ります。

(2)犯罪統計
 バルバドス警察が発表した犯罪発生件数は、2022年は5,803件であったのに対し、2023年は6,228件と前年比7.3%増加しています。殺人事件が2023年は21件発生し、うち14件が銃器によるものでした。なお、首都ブリッジタウン中心部に位置する日本国大使館近隣においても、日中に銃器を使った殺人事件が発生していますので、注意が必要です。

(3)違法薬物
 違法薬物関連の犯罪も毎年1,000件近く発生しています。背景には違法薬物取引等の存在が挙げられ、薬物関連犯罪は依然大きな社会問題となっています。

(4)その他一般犯罪
 窃盗や恐喝、住居侵入(空き巣や忍び込み、ホテルの客室荒らしなど)といった犯罪についても、毎年1,000件近く発生しており、外国人観光客が犯罪被害に遭うケースもしばしば見受けられます。

2 特に注意を要する犯罪多発地域と注意事項
(1)ブリッジタウン近郊の「ブラウンビーチ(Brown Beach)」など
日中は観光客で賑わいますが、日没後は麻薬の密売人や売春婦などが出没するなど急激に治安が悪化しますので、夜間は不用意に近づかないでください。

(2)ブリッジタウン付近の「ネルソンストリート(Nelson Street)」および「ウェリントンストリート(Wellington Street)」
日没後は治安が悪化しますので、夜間は近づかないでください。

(3)セント・ルーシー教区(St. Lucy)の「クラブ・ヒル (Crab Hill)」、セント・マイケル教区(St. Michael)の「ザ・アイヴィー (The Ivy)」、「ニュー・オリンズ(New Orleans)」、「パイン(Pine)」、「キャリントンビレッジ(Carrington Village)」および「グリーンフィールズ(Green Fields)」
発砲事件や強盗、麻薬に係る事件が多発しているため日中でも近づかないでください。

3 防犯対策
 犯罪被害に遭わないためには「自分の身は自分で守る」との心構えを持ち、最新の治安情報収集に努める、危険な場所には近づかない、多額の現金・貴重品は持ち歩かない、見知らぬ人物を安易に信用せずに警戒するなど、常に防犯を意識した行動をとることが重要です。以下の事項に留意して、防犯対策に努めてください。

○常日頃から貴重品の管理を徹底する。
○自宅や宿泊施設の窓や扉には、必ず施錠する。
○夜間の不要な外出は避ける。
○タクシーを利用する際は、事業登録がされているタクシーを利用する。
○車を運転する際は、運転中もドアロックをかける。
○車を停車させる際は、周囲の安全を確認してから停車させる。
○車の乗降時にも、周囲の安全を確認してから乗降する。
○車の運転中であっても、携帯電話や荷物が外部から見えない位置に置く。

4 テロ・誘拐
 バルバドスにおけるテロ・誘拐については、「テロ・誘拐情勢」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_287.html )をご確認ください。

5 安全の手引き
 在バルバドス日本国大使館が作成した「安全の手引き」(https://www.bb.emb-japan.go.jp/itpr_ja/anzentebiki.html )をご参照ください。

 手続や規則に関する最新の情報については、バルバドス外務省査証情報(https://www.foreign.gov.bb/visa-information/ )でご確認ください。

1 査証
(1)短期滞在
 日本とバルバドスとの間には査証免除取決めがあり、観光目的や報酬を伴わない商用目的等で90日以内の短期滞在であれば、査証は免除されます。

(2)長期滞在
 滞在期間が90日を超える場合には、バルバドス移民局(Barbados Immigration Department)にて滞在延長申請もしくは滞在目的にあった査証を取得する必要がありますので、直接移民局にて申請してください。
なお、査証取得まで時間を要する場合がありますのでご注意ください。
【バルバドス移民局ホームページ】
https://immigration.gov.bb/Default.aspx

2 出入国審査
(1)入国時審査
 有効な旅券、バルバドス出国の航空券および滞在費を所持し、滞在先が確保されている必要があります。

(2)出国税
 出国する際には出国税として1人当たり現地通貨現金で25 BBD(バルバドス・ドル)を支払う必要があります(ただし、通常は航空券に含まれています)。

3 外貨申告等
 出入国に際して、10,000 BBD(米貨約5,000ドル)相当額以上の外貨の持込みおよび持出しは税関に申告する必要があります。なお、両替は、米ドルやユーロ、イギリス・ポンドからBBDへは空港やホテル、銀行等でできますが、日本円は両替できません。

4 通関
(1)免税範囲
 ワイン、蒸留酒は1リットルまで免税です。規定量以上の酒類の持込みには申告が必要です。
 タバコは免税対象外であり、持込みには申告が必要です。

(2)持込み、持出し禁止品
 麻薬、銃剣類、農産物は持込み、持出しともに禁止されています。

1 各種取締法規
(1)違法薬物
 違法薬物(マリファナ、コカインなどの麻薬)の所持、使用、運搬などは違法であり、違反者には懲役と高額な罰金が科せられます。絶対に入手しようとしたり、使用したりしないでください。

(2)不法就労
 外国人が就労するには、許可を取得する必要があります。不法就労は、罰金、懲役、強制送還の対象となります。

(3)飲酒運転
 バルバドスの道路交通法により、アルコール検知器を使用した検査を導入しており、呼気1リットル中のアルコール濃度が0.3ミリグラム以上の場合、罰則が科されます。飲酒した際には、事前にタクシーを手配しておくなど運転は控えてください。

2 交通事情
(1)公共交通機関
 バルバドスには鉄道網はなく、島内の公共交通機関はバス、ミニバン(乗合)およびタクシーです。なお、ミニバンの車内で傷害事件が発生した例もあり注意が必要です。ホテルに信頼のおけるタクシーを依頼することをおすすめします。

(2)運転免許証
 バルバドスで車を運転するためにはバルバドスの国内運転免許証が必要です。運転免許センター(License Office)で運転免許証を発行するにはバルバドス政府が発行する身分証が必要となり、発行まで時間を要しますので、以下の一時運転免許証の申請をおすすめします。

○一時運転免許証
 レンタカー会社またはオンライン上にて申請・作成ができます。有効期間は1年間または所持している運転免許証のうち短い方で、手数料は100BBDです。有効期間が2か月未満の場合、手数料は10BBDです。
https://www.gov.bb/visit-barbados/visitorpermitapplication

(3)運転時の留意事項
ア 道路事情等
 バルバドスは日本と同様、車輌は左側通行です。交差点はラウンドアバウト(環状交差点)が主流であり、ラウンドアバウト内を右から走行してくる車輌が優先されます。また、ラウンドアバウト付近に横断歩道があり、歩行者がよく渡りますので、歩行者に気づいた際には後方の車にハザードランプにて知らせるようにしましょう。ラウンドアバウト付近の交通事故も多発しておりますので、運転される方は日頃から前方の車と車間距離を保ち、安全運転を心がけるようにしましょう。
また、道路は狭く、朝夕の通勤・通学時間帯の道路はかなり渋滞し、通常時の何倍も時間がかかることがあります。自転車専用レーンもないため、自転車に乗っている人を見かけた場合は減速して追い越すようにしましょう。また、夜は街灯が暗いため歩行者が見えにくくなるため、ハイビームを有効に活用してください。
イ 交通マナー
 比較的信号を守る、道路を横断したい歩行者を見かけたときに一時停止するなど、交通マナーは比較的良好です。

3 自然災害
 バルバドスにおいては、ハリケーンや地震、津波などの自然災害に対する備えが必要です。特にハリケーン・シーズン(雨季の6月から11月頃まで)には、テレビやラジオ、インターネットなどから情報収集に努めてください。大手のホテルでは、比較的防災設備が整っています。
(1)バルバドスにおける主なニュースサイト
・バルバドス国営テレビ: https://www.cbc.bb/
・GIS(政府情報サービス機構): https://gisbarbados.gov.bb/
・Nation News Barbados: https://www.nationnews.com/
・Barbados Today: https://barbadostoday.bb/

(2)バルバドス 気象情報サイト
・バルバドス気象局: https://www.barbadosweather.org/weatherBarResp.php
・National Hurricane Center: https://www.nhc.noaa.gov/
・NOAA(National Oceanic and Atmospheric Administration) :https://www.noaa.gov/weather

4 ハーグ条約
 バルバドスは、国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。
現時点においてバルバドスは、日本との関係では条約が未発効であり、バルバドス・日本間の子の連れ去りにはハーグ条約は適用されませんが、一般的に一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去り、または留置した場合は、原則的に子が常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧ください。
 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html
 
5 在留届
 バルバドスに3か月以上滞在する方は、緊急時の連絡等に必要ですので、オンラインによる在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )を通じて、在バルバドス日本国大使館に「在留届」を提出してください。日本から転居する場合には、住所が決まっていなくても、日本出発の3か月前からオンライン提出が可能です。この他、住所その他届出事項に変更が生じたときは「変更届」を、日本への帰国や他国に転居する際には「帰国・転出届」を、在留届電子届出システムを通じて必ず提出してください。

6 たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、バルバドスで事件や事故、自然災害等が発生し、在バルバドス日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受取先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

1 衛生事情
 スーパーや市場などの衛生管理は比較的行き届いており、水道水の衛生状態も良好と言われています。ただし、慣れないうちはミネラル・ウオーターなどの飲用をおすすめします。

2 注意を要する病気
 カリブ地域一帯は、アフリカ地域に次いでエイズの感染率が高いと言われており、注意が必要です。また、熱帯地域に多い蚊を介した感染症(デング熱、ジカウイルス感染症など)には注意する必要があり、虫除け液やスプレーを活用し、行き先によっては暑くとも長袖長ズボン、靴下を着用するなどの対策が必要です。

○デング熱感染症
 デングウイルスによる感染症でネッタイシマカやヒトスジシマカなどに刺されることで感染します。バルバドスの保険当局の発表では、2023年1月1日~12月26日までの週までに、デング熱の疑い例(2,105件)と臨床検査で確定例(277件)が報告されており、2022年の同時期(疑い例321例)と比較し大幅に増加しています。
 主な症状としては、2~14日(通常3~7日)の潜伏期間の後、およそ2-4割の人に38~40℃の発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹が現れます。重篤な場合、感染により臓器不全や死に至る場合があります。発熱が続く、または発疹が出るなど、デング熱感染症を疑う症状が現れた場合には、最寄りの医療機関の受診をおすすめします。
(参考)バルバドス政府情報サービスによるデング熱に関する記事
https://gisbarbados.gov.bb/blog/ministry-of-health-two-dengue-deaths-recorded/

3 医療事情
(1)一般事情
 24時間対応する総合病院はありますが、専門の医師が常駐しているとは限りません。救急車も通報してから到着するまでに時間のかかることがあります。入院や手術を要するような重症(重傷)の場合には、早めに米国や日本への転院を検討する必要があります。
 「世界の医療事情」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/cs_ame/barbados.html )において、バルバドス国内の衛生・医療事情等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。

(2)医薬品の持込み、持出し
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続きについては厚生労働省のホームページをご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html
 また、必要な予防接種等については、厚生労働省検疫所ホームページ(https://www.forth.go.jp/ )を参考にしてください。

(3)海外旅行保険
 海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが少なくありません。
旅行・滞在中の予期せぬトラブルに備え、緊急移送費を含む十分な補償内容の海外旅行保険への加入を強くおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。

◎ 警察:電話211
◎ 消防:電話311
◎ 救急:電話511
◎ 在バルバドス日本国大使館
  電話:+1-246-538-5700

(問い合わせ先)
○ 外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○ 領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5145
○ 領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○ 領事局政策課(感染症関連)(内線)5367
○ 領事局ハーグ条約室(一般案内窓口)03-5501-8466
○ 外務省海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○ 在バルバドス日本国大使館
  住所: Building 2, Ground Floor, Chelston Park, Collymore Rock, St. Michael, Barbados
  電話: 538-5700
    国外からは+1-246-538-5700
  
  ホームページ:https://www.bb.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
  E-mail: ryoji@rt.mofa.go.jp

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

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