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マーシャル
安全対策基礎データ

更新日 2023年02月16日

1 犯罪発生状況等
(1)マーシャル諸島共和国の一般的な治安は比較的良好とされています。殺人、強盗等の凶悪犯罪の発生は極めて少ないものの、盗難、空き巣等の一般犯罪は発生しています。また、飲酒運転による事故を始め、自動車事故が多く発生しているので、注意が必要です。万が一、事件・事故に巻き込まれた場合には、警察に通報するとともに、念のため在マーシャル日本国大使館にも連絡してください。
(2)首都マジュロのダウンタウンでは麻薬の売買や売春等の違法行為が発生しており、また、これに関連する傷害事件等が発生していますので、いかがわしい場所には立ち入らない等の注意が必要です。

2 外出時の留意点
 稼働している街灯は少なく、また、野犬が多く出没するため、日没後の外出には注意が必要です。また、女性を狙った暴行事件も発生していることから、乗り合いタクシー等を利用する際はひとりでの利用を避ける等の注意が必要です。

3 テロ・誘拐情勢
 マーシャル諸島共和国のテロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢をご確認ください。
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_269.html

※ 在留邦人向け安全の手引き
 在マーシャル日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」も御参照ください。                     https://www.mh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consul_j.html

(手続や規則に関する詳細・最新の情報は、駐日マーシャル諸島共和国大使館(電話:03-6432-0557)に直接お問い合わせください。)
※新型コロナウイルス感染症の最新の関連情報については、駐日マーシャル諸島共和国大使館(電話:03-6432-0557)へお問い合わせいただくか、以下の当館ホームページのコロナ関連特設ページをご確認ください。
https://www.mh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00445.html

1 査証
 日本とマーシャル諸島共和国の間に査証免除協定はありませんが、短期滞在者の場合、事前に査証を取得することなく、マーシャル到着時に空港で入国許可申請手続が可能です。有効な旅券、滞在費用、マーシャルを出国するための航空券(eチケット)を所持していれば30日の滞在許可が与えられます。なお、手数料は必要ありません。
 また、滞在期間を延長する場合には、法務・入国管理・労働省入国管理局で申請することにより、トータルで最長60日間の滞在が認められます。

2 入国審査
 旅券、記入済みの出入国カード(機内で配布)、航空券を提出して入国審査を受けます。日本国籍者で30日以内の滞在の場合、いくつかの質問を通じて入国管理官が問題無いと判断すれば、入国が許可されます。

3 外貨申告
 外貨の持込み・持出しの合計金額がそれぞれ10,000米ドル相当額以上の場合には、税関申告書に記入し申告する必要があります。
 なお、マーシャルの通貨は米ドルで、現地通貨はありません。

4 税関・検疫
(1)旅券及び記入済み税関申告書(機内で配布)を税関職員に提出します。
(2)デジタルカメラ、デジタルビデオ、高級腕時計、貴金属・宝石等の装飾品については、税関職員が個人的な使用のための物品でないと判断した場合、課税されることがありますので(税関判断で10~50%)、ご注意ください。申告の際には購入時の領収書等、物品の価格を証明できる書類を求められることがあります。販売等を目的とした密輸と判断された場合は、没収の上、身柄を拘束される場合があります。結婚式等で高額な宝飾品を使用する際は、結婚式等の開催日時や場所等が明記された書類を携行することをお勧めします。
(3)個人的な使用のための物品であり、出国時に持出すことが確認できれば、多くの場合は免税されます(旅券の提示を求められることがあります)。
(4)タバコおよび酒類の免税の範囲は、成人(21才以上)1人あたり、タバコ15箱(1.5カートン)、酒類2リットルまでです。
(5)麻薬、銃器等の持込みは禁じられています。これらを所持している場合、違法行為として身柄を拘束されますので、絶対に持込まないようにしてください。
(6)毒性のある動植物および爬虫類の持込みは一切禁止されています(マーシャルに蛇は生息していません)。持込んだ場合は、身柄を拘束され、厳しく処罰されますので、絶対に持込まないようにしてください。

1外国人登録
(1)外国人が60日を超えて滞在する場合には、外国人登録を行う義務があります。必要書類は、滞在目的によって異なりますが(警察証明書(無犯罪証明書)、健康診断書、職業証明書が必要)、入国時に空港の入国管理局窓口で60日を超えて滞在する旨を申し出て入国した後、数日中に入国管理局本局に出頭し、手続きする必要があります。
(2)登録の際の必要書類は以下のとおりです。
ア 警察証明書(無犯罪証明書)
イ 健康診断書
ウ 職業証明書
エ 労働契約書または採用通知書(収入を得る活動を行う場合に必要となることがあります。)(3)外国人登録の方法や必要書類の詳細については、必ず渡航前に駐日マーシャル諸島共和国大使館(電話:03-6432-0557)に確認してください。
 なお、現在駐日マーシャル諸島共和国大使館で査証発給事務は行っていません(2022年12月現在)。

2 旅行制限
 クワジェリン環礁以外の国内の移動は自由です。
 クワジェリン環礁は、その一部がアメリカ合衆国の軍事基地として利用・管理されているため、基地に入るためにはその1ヶ月前までにエントリー・リクエスト・フォーム(入域申請書)をマジュロのアメリカ大使館に提出して許可を得る必要があります。
 また、同環礁のアメリカ軍基地以外の地域への渡航は、入域許可を得る必要はありませんが、クワジェリン空港到着時に所定のフォーム(届出書)に記入・提出する必要があります。

3 国内・国外への移動
(1)国内での移動
 首都のあるマジュロ環礁から他の環礁、離島等への移動手段としては、エア・マーシャル・アイランズが国内線を運航していますが、週1便程度の就航であり、突然欠航する場合もあります。また、近くの島へは船便がありますが、定期便ではありませんので、目的地で長期の滞在を余儀なくされることがあります。移動には十分な余裕を見込んでください。
(2)国外への移動
 ア 国際空港は、マジュロおよびクワジェリンの両環礁にあります。日本との接続フライトは、ユナイテッド航空のみになります。このフライトは島から島へと離発着をくり返すアイランド・ホッパーとよばれる運航形態をとっています。最新の運航計画は航空会社より入手してください。
 イ この他、マジュロへはナウル航空(Nauru Airlines)が乗り入れていますが、運航便の遅延または欠航が度々発生していますので、注意が必要です。

4 写真撮影
 クワジェリン環礁の米軍基地内は、撮影が禁止されています。他の地域については、常識的な範囲での撮影は問題ありません。

5 各種取締法規
(1)麻薬
 麻薬所持は禁止されています。麻薬(マリファナ、コカイン等)の密売が行われているとされていますが、仮に声をかけられたとしても絶対に相手にしないでください。
(2)就労
 就労許可を取得していない場合、就労することはできません。
(3)治安維持
 外国人の政治参加は禁止されています。
(4)銃器等
 銃器等の所持は禁止されています。

(5)その他特殊事項
 戸外での飲酒は認められていません。また、日曜日終日およびその他の曜日の22時以降は、アルコール類の販売は禁止されていますので、購入することは出来ません。

6 交通事情
 幹線道路は1本のみで、信号はありません。公共の交通機関はタクシーのみです(鉄道、バス等はありません。)。なお、タクシーは乗り合い制で、道中客を拾いながら運行しています。

7 在留届
 マーシャルに3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後遅滞なく在マーシャル日本国大使館に在留届を提出してください。また、住所その他の届出事項に変更が生じたとき、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。
在留届の届出は、オンラインによる在留届電子届出システム( https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をお勧めしますが、郵送またはファックスによっても行うことができますので、大使館宛に送付してください。

8 たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期滞在の方(海外旅行・出張者を含む)は「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。
 「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、マーシャルで事件や事故、自然災害等が発生し、在マーシャル日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

1 風俗、習慣
 マジュロ環礁を除く離島においては、いまだに自給自足を中心とした生活が営まれています。社会制度においては、近代的な民主政府と伝統的首長制の二重構造となっています。日常生活においては、伝統的なものが占める割合は大きく、各自の所属するコミュニティーの行事を何よりも優先する等、必ずしも外国人には理解しにくい習慣があります。
 マーシャルでは、週末に教会へ通う姿がよく見られるように、国民のほとんどが熱心なキリスト教徒であり、文化的背景・宗教上の理由から肌を露出させることを嫌います。熱帯海洋性気候のため肌の露出の多い服装をとりたくなりがちですが、注意が必要です。特に女性は、肩・ひざを露出する服装は控えるようにしてください。
 使用言語は、マジュロ環礁及びクワジェリン環礁等においては一般に英語が通じますが、他の環礁・離島では、マーシャル語以外はほとんど通じません。なお、戦前、日本が約30年間統治していたことがあり、日本との歴史的関係が深く、日本人の血を引く人が多数います。多くのマーシャル人は日本に親しみを感じており対日感情は非常に良好です。太平洋戦争前に日本の教育を受けた世代には、日本語を理解する人たちもいますが、年々減少傾向にあります。

2 健康
(1)衛生事情
 生鮮食品を含む食品類は、高温多湿の気候のため傷みが早く、保存状態が悪い傾向があります。また、賞味・消費期限を過ぎたものが店頭に並んでいることも多々ありますので、購入時には賞味・消費期限および状態をよく確認するようにしてください。
 多くの家庭が雨水を貯めて利用し、一部ある上水道も雨水を利用しており、いずれも直接飲用には適しません(大腸菌が混入していることがあり非常に危険)。飲用には、市販のボトル入り飲用水、浄水器を利用し煮沸した水等を利用することをお勧めします。
(2)感染症等
 特に風土病はなく、マラリア等の発生は報告されていませんが、最近では、デング熱、麻疹、インフルエンザに加え、世界的規模での新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、マーシャルにおいても2022年8月に市中感染が発生しましたので、注意してください。
 狂犬病に関する公式報告はなされていませんが、野犬も少なくないため、咬まれた際は、ワクチンの接種を受けることをお勧めします。その他、三種混合、インフルエンザのワクチンの接種も、マジュロ環礁にあるマジュロ病院で受けることができますが、常にワクチンの在庫があるとは限りませんので、注意が必要です。
(3)医療機関
 マジュロ環礁には、マジュロ病院の他に個人の診療所が1か所あるのみです。診察を受けるには長時間待たなくてはならない上に、医療設備は充実しておらず、外科手術、専門的な分野での医療行為は、ほとんど受けることができません。過去には、骨折した人がマーシャルではエックス線検査ができなかったため、ハワイへ緊急移送された例があります。
 なお、国外への航空便の運航は少なく、また遅延・欠航もしばしばあり、急を要するケースには対応できない場合がありますので、ご留意ください。
 建物の中は冷房が効いており、内外の温度差が激しいため体調を崩すことがありますので、注意してください。
(4)海外旅行保険への加入
 海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが多くあります。
旅行・滞在中の予期せぬトラブルに備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめをご確認ください。
https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.htm
(5)医薬品
 マジュロ環礁には、小さな薬局がありますが、他の環礁・離島に薬局はなく、スーパーマーケットで一部の市販薬を販売しているのみです。常備薬は日本から携行することをお勧めします。
 医療用麻薬を含む医薬品の携行による持込み、持出しの手続きについては、厚生労働省の以下のホームページをご確認ください。
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html
(6)新型コロナウイルス感染症
 新型コロナウイルスに関する感染症危険情報が発出されていますので、引き続き外務省ホームページなどを通じて動向を注視してください。
新型コロナウイルス感染症の最新の関連情報につきましては、駐日マーシャル諸島共和国大使館(電話:03-6432-0557)へお問い合わせ頂くか、以下の当館ホームページをご確認ください。
https://www.mh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00445.html
(7)世界の医療事情
 マーシャルの衛生・医療情報については、以下の「世界の医療事情」で案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
 https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/oceania/marshall.html
(8)予防接種等
 必要な予防接種等については、以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 https://www.forth.go.jp

<マジュロ環礁>
 ◎警察、消防:電話625-8666
 ◎地方警察:電話625-5911/8999
 ◎国立マジュロ病院:電話625-3355/3399 救急625-4144
<イバイ島>
 ◎地方警察、消防:電話329-6911
 ◎救急、病院:電話329-9911

 ◎在マーシャル日本国大使館
  電話:625-3311
   国外からは(国番号692)-625-3311

○外務省海外安全相談センター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2853
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (携帯版)

(現地大使館連絡先)
○在マーシャル日本国大使館
  住所:AC Building, Jebel Weto, Delap, Majuro
     (郵便物宛先:Embassy of Japan, P.O.Box 300, Majuro, MH96960, Republic of the Marshall Islands)
  電話:625-3311
    国外からは(国番号692)-625-3311
    ホームページ:https://www.mh.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

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