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※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

犯罪発生状況、防犯対策

1 最近の犯罪発生傾向
(1)各地で殺人,強盗,窃盗,誘拐及び強姦等の犯罪が発生しており,日本人も被害に遭っています。2015年以降,各種犯罪は増加傾向にあり,特に2017年は過去20年間で最も多くの殺人件数を記録するなど,市民に対する治安上の脅威は非常に深刻です。

(2)これまでに,メキシコにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2 主な犯罪と防犯対策
(1)誘拐
 メキシコ全土では,身代金を目的とした誘拐が横行し,ビジネスとしても定着しています。メキシコにおける誘拐発生件数は,2017年の治安当局による公式統計では1,148件ですが,誘拐被害者の多くが報復を恐れ,通報しない等の理由から,実際の発生件数は上記よりも多いと推測されます。
 誘拐被害の大部分はメキシコ人ですが,中には外国人を狙ったものもあり,「裕福」と認識されやすい日本人も標的となり得ます。長期間被害者を拘束する一般的な誘拐のほか,短時間身柄を拘束し,所持しているキャッシュカードやクレジットカードでATMから現金を引き出させるといった,いわゆる「短時間誘拐(特急誘拐,簡易誘拐とも呼ばれる)」が発生しており,日本人が被害に遭うケースもあります。
 標的になりやすいのは,目立つ格好(高級車を所有している,高価な貴金属等を身に着けている)の人,また,行動がパターン化している人です。また,流しのタクシー等に乗車したり,自身で予約したタクシー等の車両と異なる車両に乗車して誘拐されるケースもあります。
 更に,実際に誘拐はせず,誘拐しているかのように装い,家族や会社へ金銭を要求し,銀行等へ振り込ませる,いわゆる「偽装誘拐(バーチャル誘拐)」と呼ばれる手口も発生しています。
 誘拐犯の標的とならないために,安全のための3原則(「目立たない」「用心を怠らない」「行動を予知されない」)を日頃から遵守するとともに,特に以下の点に留意してください。
 ○日々の行動パターンを設けず,複数の経路,時間帯を用意し,適宜変更する。
 ○自宅及び通勤・通学先の付近で,不審な人物や車両の有無を確認する習慣をつける。
 ○個人情報の取り扱いに注意する。特にSNS等で行動予定等を安易に発信しない。
 ○流しのタクシー(Libre),無許可タクシー(白タク)を利用しない。予約制のタクシー(Sitio,Radio Taxi),高級ホテル等で手配するタクシー(Turismo),チケット制の空港タクシーの他,タクシー配車アプリを利用する。
 ○タクシー等車両を予約する時に,車番,車種等を確認しておく。
 ○偽装誘拐による被害防止のため,誘拐被害に遭っているか等事実の確認をする。また,実行犯が盗んだ携帯電話・スマートフォンから電話を掛けてくる場合もあるため,自身との関係性が他者から分かりやすい連絡先登録名(例:父,祖母等)を避けるなどして注意する。
なお,詳しくは外務省海外安全ホームページ「海外安全パンフレット・資料」( https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.html )をご参照いただき,不明な点があれば在メキシコ日本国大使館あるいは在レオン日本国総領事館にもご相談ください。

(2)強窃盗
 路上,タクシーやバス等の交通機関内,空港などにおいて,日本人がスリ,置き引き等の窃盗及び強盗の被害に遭っています。また,自動車運転中に,開放された窓から車内のものを盗まれる,あるいは,けん銃を突きつけられるなどして,車ごと奪われるといったカージャックも発生しています。メキシコにおいては,けん銃などの武器の携行には国防省の特別許可が必要ですが,銃の取得が比較的容易なため,多くの犯罪に銃器が使用されています。銃で強盗に脅された場合,絶対に抵抗しないでください。
 誘拐の防犯対策同様,安全のための3原則(「目立たない」「用心を怠らない」「行動を予知されない」)を日頃から遵守するとともに,特に以下の点に留意してください。
ア 全般
 ○夜間の外出は極力避ける。
 ○単独行動は可能であれば避ける。
 ○財布,カメラ,スマートフォン等の貴重品をむやみに露出させない。
 ○貴重品をバッグ等に入れず,衣服の内側に入れる等して肌身に着けて携行する。

イ 車両運転中
 ○乗車後は必ずドアをロックし,カバン,携帯電話,時計等は車外から見えない場所に置く。
 ○信号待ち等で車を停める際には周囲に十分注意するとともに,いつでも逃げることができるよう車間距離をとるなどし,また速度を調整してなるべく停車しないように運転する。

ウ 空港において
 ○空港内の両替所は利用を控える。
 ○貴重品は預け入れ荷物ではなく手荷物として機内に持ち込む。
 ○空港からの移動は,徒歩や公共交通機関を避け,空港タクシー等を利用する。目的地まで寄り道はしない。
 ○警察官や空港職員に別室に連れて行かれ,金銭を要求される事案があるため,自らに非がなく,先方の言動が不審な場合は,「在メキシコ日本国大使館(又は在レオン日本国総領事館)に連絡する」など伝え,毅然とした態度で拒否する。

エ タクシーにおいて
 ○流しのタクシー,無許可タクシー(白タク)を利用しない。
 ○予約制のタクシー(Sitio,Radio Taxi),高級ホテル等で手配するタクシー(Turismo),チケット制の空港タクシーの他,タクシー配車アプリを利用する。ただし,乗車する場所や時間帯に注意し,単独かつ深夜の利用は避ける。
 ○運転手の氏名と車両番号(ナンバープレートとは別に,車体に表示)を予め聞いておき,乗車時に確認する。
 ○運転者証が後部座席に掲げられていること,さらに,その写真等のデータが運転者と一致していることを確認し,不審な点があればすぐに車から降りる。
 ○乗車前に,タクシーのナンバープレートを記録しておく。
 ○乗車した後は,必ずドアをロックする等を心がける。

オ 市バス,地下鉄等において
 ○スリ及び置き引き等の被害が非常に多いため,バッグ等は体の前で持つ。
 ○車体が脆弱なバス(メキシコ市のペセロ等)は,利用を避ける。

カ 長距離バスにおいて
 ○単独での移動はできるだけ避ける。信用できる仲間・団体等での移動が望ましい。
 ○出発地から目的地までの途中で他の乗客が乗り込まない一等バスを利用する。
 ○仮眠する際は貴重品を衣服の内側に入れる等して肌身に着け,決して座席・荷物棚等に放置しない。

査証、出入国審査等

(メキシコ政府は査証に関する規則と手続きを2012年11月9日付で変更しました。手続や規則に関する最新の情報については,駐日メキシコ大使館ホームページ(http://embamex.sre.gob.mx/japon/index.php/ja )を参照または直接(電話:03-3580-2961)問い合わせてください。)

1 査証
(1)査証が免除される場合
 日本とメキシコの査証免除取極めにより,メキシコに観光,商用等(報酬を受ける活動を除く)を目的とした180日以内の期間滞在の場合は査証を取得する必要はありません。ただし,ツーリストカードである「数次入国フォーム(FORMA MIGRATORIA MÚLTIPLE:FMM)」を航空機内等で入手して記入し,入国時に提出する必要があります。手数料(DERECHO DE NO INMIGRANTE:DNI)は,空路での入国の場合は航空運賃に含まれています。また,陸路での入国は,メキシコ国境通過後,いわゆる入国管理局に相当する国家移住庁(Instituto Nacional de Migración:INM)の事務所に自ら立ち寄ってFMMを提出し,同手数料の支払い及び税関申告を必ず行ってください。国境通過時に入国審査が無いからといって手続きを怠ると,入国後検問等にて身柄を拘束され,強制送還される事案も発生しています。

(2)査証又は在留許可証が必要な場合
 メキシコに180日以上滞在する場合,又は,短期間であっても営利活動又は報酬を受ける活動を目的とする場合は,メキシコ入国前に最寄りのメキシコ大使館又は領事館で査証を入手してください。なお,メキシコ入国後の在留許可証の更新手続は,有効期限が切れる30日前から国家移住庁又は同庁の地方事務所にて行うことができるので,期限が切れる前に申請してください。

2 出入国審査
(1)空路での出入国
入国審査時に手続きしたFMMの半券は出国時に必要となります。この半券(出国カード)は航空機への搭乗時に回収されるため,紛失した場合には航空会社から搭乗を拒否されることになります。よって,警察等で盗難証明を発行(無料)した上で,国家移住庁にて出国カードを再発行(有料)する必要がありますので,出国カードや在留許可証は紛失しないよう十分注意してください。

(2)米国からの出入国
 ア 米国から陸路でメキシコに入国する場合も,入国前にFMMを取得し,入国時には同フォームに入国許可印(入国日付,入国地点及び入国審査官名の記載がある)を押印してもらう必要があります。入国審査官が見当たらない時でも,審査官を探し必ず正しい入国審査を受けてください。入国審査官が押印の必要なしと言う場合でも頼んで押印してもらうことが必要です。米国に隣接するメキシコの国境都市のみを訪問(3日以内)する場合以外には,不法入国,不法滞在として,強制退去・本国送還処分を受けることがあります。

 イ 米国に留学している学生で,学校の休暇などを利用してメキシコに旅行する人が増加していますが,米国への再入国に不可欠な「I-20」様式を携帯していなかったため,予定どおりの日に米国に戻れないケースがあります。米国から一時出国し,再度米国へ戻る場合際には,米国再入国に必要な「I-20」などの滞在許可証を必ず携行してください。また,米国での留学終了後にメキシコを訪問し,米国への再入国を予定している場合は,米国における学生の身分が終了しているため学生査証での再入国を拒否される場合があるので,注意が必要です。

(3)入国審査
 メキシコの法律により,外国人の入国審査において疑義が生じた場合,下記ア~ケの事項について,その裏付けを求められることがありますので,十分な準備をお願いします。
 ア パスポート又は国際法に基づく渡航文書。必要な場合はビザ又は移民に関する文書
 イ 当該外国人について必要とされる個人情報
 ウ 渡航目的
 エ 居住地又は前滞在地
 オ メキシコ国内における住所及び滞在期間
 カ 必要とされる場合,当該外国人を雇用又は招へいする個人・法人に関する名前,商号,住所等
 キ 居住地又は前滞在地で従事する活動及びメキシコ国内で行う活動
 ク メキシコのビザを持っている外国人の場合を除き,メキシコ国内滞在中の生活手段
 ケ メキシコ出国時に利用する交通機関

(4)未成年者の単身又は親権者以外の第三者に同伴された出国
 未成年者が親権者の同伴なく,単独又は成人の第三者とともにメキシコを出国する場合,国家移住庁への申請が必要です。こちら(http://www.inm.gob.mx/index.php/page/autorizacion_menores )から必要事項を記入したフォーマットを印刷し,「未成年者のパスポートのコピー」,「未成年者の出生証明書のコピー」,「親権者の身分証明書のコピー」,同伴者がいる場合は「同伴者の身分証のコピー」とともに空港のイミグレーションオフィスに持参して手続きを行ってください。全ての書類は3部ずつ必要です。なお,戸籍謄本等の日本の地方公共団体等が発行した証明書は,メキシコの当局は記載内容を確認できないため,アポスティーユ(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000548.html )及びメキシコ政府公認の翻訳士による翻訳が必要となります。

(5)ハーグ条約
 メキシコは,国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去り又は留置した場合は,原則的に子が常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧ください。
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html

3 外貨申告
 入国時に,税関申告書に総額1万米ドル相当以上の現金及び小切手(日本円も含む)等を所持しているか否か,及び,所持している場合には,その所持金額を申告する必要があります。また,出国時にも,1万米ドル相当以上の現金及び有価証券等の持ち出しについては,申告が必要であり,入国時に未申告であった場合は,メキシコ連邦関税法違反として,罰金措置(20~40%に相当する額)が執られます。更に,未申告金額が3万米ドルを超える場合には,メキシコ連邦租税法(密輸相当)が適用されて,3万米ドルを超える金額は国庫に没収されると共に,起訴されて身柄が拘束されます。2015年には,税関申告書に未申告にて多額の現金を持ち込んだ日本人が当局に拘束される事案も発生しています。

4 通関
(1)持ち込み制限
 ア 持ち込み荷物の申告は,生きている動物,植物性または動物性の生鮮食料品,銃砲,弾薬及び課税対象物品(免税の範囲については細かい規定があるので事前に確認することが必要)の有無について,所定の税関申告書(外貨申告を含む)に記入して行います(家族単位の申告も可)。申告内容の如何に拘わらず,通常,荷物は開けて検査されます。段ボール箱の荷物は特に厳しく検査されます。

 イ 贈答用と思われる同種の品物を多数持っているとトラブルの原因になります。海苔,椎茸,生もの等の食料品は,検疫のため数日間空港に保管されることがあります。缶詰類は豚肉の場合を除いてほとんど問題なく通関しています。但し,肉類,コーヒーなどは,原産国・数量・態様などによる輸入制限・禁止があります。
 ウ 麻薬類の持ち込みは禁止されています。また,日本の市販薬の中には,メキシコ国内法の禁止成分が含まれているものもあり,薬剤の持ち込みに関するトラブルも発生しています。不要なトラブルを避けるため,薬剤や類似物(ビタミン剤等)の持ち込みに際しては,オリジナル容器で携行する,滞在に必要な量及び予備のみを持参する,医師等発行の英文薬剤携行証明書を携行する,税関で申告する等の注意が必要です。なお,詳細な法規制については,駐日メキシコ大使館(電話:03-3580-2961)へご確認ください。

(2)持ち出し制限
 考古学上,歴史上又は美術上重要な物品やワシントン条約等で禁止されている動物等の持ち出しは禁止されています。

(3)車両
 米国からレンタカーや自己所有の車両で国境地帯(国境から20km(場所により30km)の地帯)を超えて入国しようとする場合は,車両の一時輸入許可を取得する必要があります。

滞在時の留意事項

1 滞在時の各種届出
(1)外国人登録
 移住者並びに非移住者のうちの科学的活動従事者,司祭等宗教活動従事者,政治亡命者,難民及び学生は,入国後又は該当する滞在資格取得後30日以内に入管当局において外国人登録を行うことが必要です。また,この登録が済んでいる場合で,在留資格,国籍,身分,住所及び従事する活動が変更された場合は,その度に,変更後90日以内に外国人登録所に通報する義務があります。

(2)滞在期間の延長
 滞在期限の30日前より申請することができるので,期限が切れる前に入管当局に申請書を提出してください。滞在許可期間経過後の申請は受理されず,国外退去を余儀なくされる場合があるので注意してください。

2 写真撮影の制限
 公的施設を外から写真撮影するのであれば特段の制限はありませんが,博物館や美術館の中においては,通常,写真撮影が禁止されています。一般的に遺跡での写真やビデオの撮影は可能ですが,使用料を要求される場合があります。16ミリ以上のムービーカメラを使用する場合には,内務省及び国立人類学歴史研究所の許可が必要なので,少なくとも1か月前には最寄りのメキシコ大使館又は領事館にその許可申請を行ってください。
 先住民の村落地域において,写真・映像の撮影が禁止されていることがあります。撮影前に,訪問先の方に確認を取り,必ず訪問先の注意事項を厳守してください。

3 各種取締法規
(1)麻薬
 メキシコはコカインやマリファナの大量押収国で,麻薬類の取り締まりは厳しく,特に,中南米からの旅行者の荷物は念入りに検査されます。
 麻薬に関係する罪(生産,運搬,販売,供給など)を犯した場合には,10~25年の禁固刑及び最低賃金100~500日分の罰金刑に処せられます。また,上記の目的で所持した場合,5~15年の禁固刑及び最低賃金100~350日分の罰金刑に処せられ,保釈の対象にはならない重罪となります。営利目的でない単純所持であっても,4~7年の禁固刑及び最低賃金50~150日分の罰金刑に処せられます。なお,罰金は,被疑者の実所得を元に算出され,その最低額は地域ごとの最低賃金(メキシコ市:約88ペソ/日)を下回ることはありません。
 麻薬犯罪に絶対に手を出さないことはもとより,空港,バスターミナル等で犯罪グループが旅行者の荷物にこっそり薬物を忍ばせ,報奨金目当てに警察に密告するという手口もあるので,荷物から目を離さないでください。また,麻薬犯罪は自分にその認識がなくても,摘発されれば厳罰を受けるので,嫌疑をかけられないよう,他人の荷物は絶対に手にしない,見知らぬ人からバッグなどを預かってくれと頼まれたり,他人の荷物を税関検査用ベルトコンベアーの上に載せるよう頼まれたりしても絶対に応じないなど,巻き込まれないよう注意してください。
 さらにナイト・クラブなどでは,麻薬密売人からコカインの購入を持ち掛けられる場合もありますが,当局による「おとり捜査」が常時行われており,誘惑に応じるような態度を示すと逮捕されるおそれがあるので,このような態度は厳に慎んでください。
 日本人旅行者が麻薬所持の現行犯で治安当局に検挙される例が時折発生していますので注意してください。
※日本人被害例
 日本人旅行者2人が,洋服などを購入しようと,メキシコ市テピート地区(密輸品や不正コピー商品などを安売りする市場)へ行き,商品を見ていたところ,メキシコ人と思われる2人組の男に,良い品物があるから買わないかとつきまとわれ,睡眠薬と新聞紙に包んだ物(中身はマリファナ)を買わされた。その後,私服刑事に身体検査をされ,麻薬所持の現行犯で逮捕された。

(2)不法就労
 就労可能なビザを取得せずにアルバイト等をしたために,資格外活動を行ったとして,一時的に身柄を拘束されたり,強制送還や国外退去処分となるケースがたびたび発生しています。就労する場合には,勤務予定先の協力を得て,入管当局にて適正な在留資格の取得手続きを行うことが必要です。

(3)外国人の政治活動
 憲法により外国人の国政関与は禁止されているので,永住者,長期滞在者などの在留資格を問わず,メキシコに在留する外国人はデモ参加,署名集め,印刷物の配布などメキシコの政治に係わる活動を一切行うことができません。これに違反して,在留することが好ましくない外国人であると判断された場合には,裁判手続きを経ることなく,即刻,国外退去処分となります。

(4)児童買春
 児童(18才未満)買春は12~16年の禁固刑及び最低賃金2,000~3,000日分の罰金刑に処されます。日本人がこの罪を犯した場合には,更に,日本の児童買春・児童ポルノ処罰法により国外犯としても処罰されます。

(5)飲酒
 メキシコの多くの州では,路上での飲酒が禁じられています。場合によっては治安機関により身柄を拘束されることがありますので,紛らわしい言動も含め,行動には十分注意してください。

(6)子の居所の移動
 メキシコにおいては,親権を持つ親であっても,離婚などによって監護権を失っていた場合,監護権者の明確な同意を得ずに子(16歳未満)の居所を(国内もしくは国外に)移動させることは犯罪であり,刑事処罰の対象となる場合がありますので注意が必要です。

4 交通事情
(1)自動車運転時の注意
 ア 運転免許証
  メキシコで自動車を運転する場合,原則として,メキシコの運転免許証を取得する必要があります。また,長期滞在者(Residente Temporal等)の在留資格がないと運転免許証の交付は受けられません。提出しなければならない書類は州により異なりますが,在留資格証明書のほか,一般的にメキシコに居住していることを証明できる電気やガス等の領収証等が必要となります。免許に関する規則は州により異なるため,運転を予定している州の規則を確認(他国の免許証での代用が可能であるか等)する必要があります。なお,メキシコはジュネーブ交通条約の締約国ではないため,日本が発行する国際運転免許証では自動車の運転はできません。

 イ 走行車線及びシートベルト
  自動車は右側通行で,全席でシートベルトの着用が義務づけられています。

(2)交通マナー
 メキシコの道路では,歩行者優先が原則となっているものの,自動車が優先されるのが実態で,日本人が死傷したり,加害者となるような交通事故が発生しています。歩行者が横断歩道を渡っている際も,歩行者のすぐそばを通過する車が多くあるなど,このような習慣の違いを十分理解した上で,事故に遭わないよう注意してください。また,自分が交通ルールに則った安全運転をしていても,周囲が乱暴な運転や飲酒運転をすることで,事故に巻き込まれることもあります。運転する場合は,周囲に十分に注意して下さい。また,十分な補償内容の保険に加入することをお勧めします。

5 その他
(1)身分証明書の携帯
 メキシコに滞在する外国人は,移民局や警察官から身分証明書の提示を求められた場合に備え,常時有効な身分証明証を携帯しておく必要があります。身分証明書は,何を携行すべきか明確な規定はありませんが,旅行者であれば,パスポートとFMM,長期滞在者であれば滞在許可証(Residente Temporal等)の原本を携帯しておく必要があります。なお,日本人旅行者がパスポートのコピーを提示したにもかかわらず入管当局に拘束されたケースが発生していますので,必ず原本を携行するようにしてください。

(2)両替
 当地では銀行で両替は行えません。市内及び空港の両替所で1日あたり500ドル,1か月累計で1,500ドルまで両替が可能です。また,一部のホテルでも両替が可能です。両替の際にはパスポートと滞在許可証 (FMM等)の提示が必要です

(3)在留届
 現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく,居住地を管轄する在メキシコ日本国大使館もしくは在レオン日本国総領事館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,最寄りの大使館又は総領事館に送付して下さい。

(4)「たびレジ」への登録
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は,滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は,メキシコで事件や事故,自然災害等が発生した際に,在メキシコ日本国大使館等が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

風俗、習慣、健康等

1 風俗,習慣,国民性に関する留意事項
 教会を見学する際は,信仰の場であることに配慮し,脱帽し,声を立てず,目立たないようにすることが必要です。

2 衛生事情
(1)水
  生水や水道水,レストラン等での氷水などは避けて,ペットボトル入りミネラルウォーターか清涼飲料水を飲むことをおすすめします。(煮沸により,大部分の病原体は死にますが,水の硬度等の成分は変化しないとのこと。)

(2)食べ物
  生野菜や生もの等に十分注意し,肉類等は十分火を通したものを食べる等の注意が必要です。

3 病気
(1)高地における注意
  メキシコの内陸部は標高の高い都市が多く,首都のメキシコ市については海抜約2,240メートルの高地であるため酸素が薄く,また,自動車の排気ガス等による大気汚染(PM 2.5等)も相まって,疲労しやすい,睡眠が浅い,眼が痛く充血する,風邪をひきやすい,息切れがする,食欲不振となる等の症状が多いようです。無理をしない,ゆっくり歩く,休養を十分に取る等の対策が有効です。

(2)感染症
  メキシコ南部の海岸などの低地では,蚊に刺されることによって感染するウイルス性疾患であるデング熱,チクングニヤ熱及びジカウイルス感染症が増えています。これらの疾患は主に同じ種類の蚊(ネッタイシマカ,ヒトスジシマカ)が媒介し感染し,症状も似ています。これらの疾患には有効な予防ワクチンや治療法がないため,蚊に刺されないことが最も有効な予防法です。蚊が生息する場所では肌の露出を避け,虫除け剤を使うなどして,蚊に刺されないための対策を取ってください。
  また,メキシコ全土では,寄生虫,細菌,ウイルスによる消化器の感染症が季節にかかわらず発生しているので,飲食の際には注意が必要です。
※ジカウイルス感染症
 ジカウイルス感染症が,メキシコ国内でも発生しています。ジカウイルスを持ったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染するほか,母胎から胎児への感染,輸血や性交渉による感染リスクも指摘されています。ジカウイルス感染症は感染しても症状がないか(不顕性感染),症状が軽いため感染に気づきにくいことがありますが,妊娠中にジカウイルスに感染すると,胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから,特に妊娠中又は妊娠を予定している方は,流行地域への渡航を可能な限り控えるなど,十分な注意が必要です。
(参考)感染症広域情報:ジカウイルス感染症に関する注意喚起
 http://www.anzen.mofa.go.jp/info/search/pcinfectioninfo.html#widearea

4 医療事情
 大都市や観光地には比較的医療レベルが高く救急医療体制の整った病院がありますが,地方都市では十分な治療が受けられる病院はほとんどありません。万一に備えて,緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。

5 「世界の医療事情」と「感染症情報」
 (http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/cs_ame/mexico.html )において,メキシコ国内の衛生・医療事情等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。また,必要な予防接種等については,次の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。(http://www.forth.go.jp/

緊急時の連絡先

◎緊急事態通報:911又は088(事件,事故,火災等:全国24時間対応)
◎犯罪告発:089又は088(強窃盗,恐喝,誘拐,麻薬密売等:全国24時間対応・匿名通報可)
◎在メキシコ日本国大使館
 住所:Paseo de la Reforma No. 243, Torre Mapfre Piso 9, Col. Cuauhtémoc, C.P.06500, México, Ciudad de México, México
 電話:(市外局番55) 5211-0028
  国外からは(国番号52)55-5211-0028
 FAX :(市外局番55) 5207-7743
  国外からは(国番号52)55-5207-7743
 ホームページ: http://www.mx.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

◎在レオン日本国総領事館
 住所:Blvd. Adolfo López Mateos 1717, piso 9, Colonia Los Gavilanes, León, C.P.37270, Guanajuato, México
 電話:(市外局番477)343-4800
  国外からは(国番号52)477-343-4800
 FAX :(市外局番477)764-0854
  国外からは(国番号52)477-764-0854
 ホームページ:http://www.mx.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/consulado.html

問い合わせ先

○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5145 
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047 
○領事局政策課(感染症関連)(内線)5367 
○領事局ハーグ条約室(内線) 3923

○外務省海外安全ホームページ
 https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
 http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

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