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ブラジル

更新日 2020年08月06日

1 犯罪発生状況
(1)全般
 ブラジルでは一般犯罪や麻薬に絡む組織的な犯罪が頻発しています。これらの犯罪の手口は凶悪で、多くの犯行に拳銃等が使用され、抵抗すると殺害されることがあります。特に「ファベーラ」と呼ばれるスラム街は犯罪の温床となっており、立ち入った者が殺害されることもあります。また、観光地においても同様に油断できませんので、注意が必要です。

(2)強盗
 多数の日本人が拳銃等を使用した強盗被害に遭っています。ATMで現金を引き出した後やショッピングセンターなどから出た後に狙われることが多いので注意してください。

(3)短時間誘拐
 短時間誘拐(電撃誘拐)と呼ばれる、金品や車両を強奪するために拳銃等を使って脅迫し、被害者を一時的に拘束する犯罪が頻発しています。拘束後は、ATMで現金を引き出させた上、金品等の貴重品や携帯電話、車両を奪った後に、連絡手段のない市街から離れた場所で解放するのが特徴です。車の乗り降り時や停車時に狙われやすいので、不審者の有無等、常に周囲の状況を確認するようにしてください。

(4)スキミング被害
 クレジットカードのスキミング被害が頻発しており、一流ホテルでも多くの日本人が被害に遭っています。従業員の行動を確認できる場所で決済させるようにする等の注意が必要ですが、スキミング行為は瞬時に行われ、防ぎきれないところがありますので、利用明細書等を小まめに確認し、不正使用があった場合にはすぐカード会社に連絡してください。

(5)テロ
 テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年では、単独犯によるテロや一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発するなど、テロの発生を予測し未然に防ぐことがますます困難となっています。
 このように、テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロの被害に遭わないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。 

2 都市別の状況
【リオデジャネイロ】
(1)犯罪発生状況
 リオデジャネイロ州公安局の犯罪統計によれば、リオ州内における2019年の人口10万人当たりの殺人事件件数は23件、同強盗事件件数は1162件となっており、2013年以降、上昇傾向にあった凶悪犯罪の発生に一定の歯止めが掛けられた状況といえます。しかしながら、依然として、コパカバーナやセントロ地区といった観光地も含め、麻薬密売組織の抗争事件、銃器やナイフを使用した強盗、置き引き、ひったくりが発生しています。また、麻薬密売組織間の抗争に治安当局が介入した銃撃戦や、『ミリシア』と呼ばれる民兵組織の勢力拡大に伴う抗争事件がスラム街で昼夜を問わず発生し、多くの一般市民が巻き添えになるケースが頻発していますので注意が必要です。最近では、スラム街の観光ツアーに参加していた外国人旅行者が警戒中の警察官から銃撃を受けて死亡する事件も発生しており、スラム街への立ち入りはツアー参加も含め絶対に止めてください。ひったくりの手口は、自転車または徒歩で接近し、後ろから追い越しざまにひったくる、複数で前後から挟み込んだり、取り囲んだりする等して財布や手荷物を奪う、物売り等が親しげに話しかけ、気をそらした隙に他の仲間が荷物を奪い取る等があります。携帯電話(特にスマートフォン)、腕時計、カメラ、ビデオ及び装飾品等も狙われます。
 また、路線バス内での強盗・窃盗事件が頻発していますので、市内を移動する際は、タクシー(可能な限りタクシー乗り場から)を利用してください。その際、手荷物はトランクや車内の足下に置くなどして、外から見えないようにしてください。

(2)犯罪多発地域
 スラム街のみならず、従来は安全といわれていた観光名所、高級住宅街及びその周辺においても各種の凶悪犯罪が発生しています。観光地や高級住宅街の周辺にもスラム街が密集しており、麻薬密売組織の抗争事件や治安当局の取締りによる銃撃戦等が頻発しています。
 スラム街はリオ市中心部と国際空港を結ぶ高速道路周辺にもありますので、特に犯罪が発生しやすい深夜から未明の時間帯の空港の利用、幹線道路の通行は避けてください。
 その他、次のような地区で犯罪被害が発生しています。なお、人通りのある時間帯であっても事件が発生していますので、時間帯や人通りの多少にかかわらず注意が必要です。

 ア フラメンゴ地区
 浮浪者やストリート・チルドレンが集まっており、人通りの多い場所であっても十分な注意が必要です。アテホ・ド・フラメンゴ(海岸沿いの埋立地公園)は、特に夕暮れ時から明け方にかけ、人通りがほとんどなくなることから、強盗被害に遭う確率が高くなっています。 

 イ ボタフォゴ地区
 日系企業の事務所が多数所在するボタフォゴ地区では、商店や事務所を狙った侵入強盗事件が増加傾向にあります。海岸に面した通りでは深夜、早朝等の人通りの少なくなる時間帯に被害に遭う確率が高くなります。

 ウ コパカバーナ地区、イパネマ地区、レブロン地区
 観光地であることから、警察官や警備員が多く配置されていますが、早朝や夕暮れ(海水浴客の帰宅時間帯)以降に、海岸通りで外国人旅行者を狙った強盗事件が発生しています。人通りの多い時間帯であっても置き引き、スリ、ひったくり等が発生しており、夜間、早朝には拳銃、ナイフを使用した強盗事件が頻発しています。犯行の大半が未成年者グループによるもので、特に、夜間の砂浜での一人歩きは大変危険です。

 エ コルコバードの丘、ポン・ジ・アスーカル
 この2か所はリオデジャネイロで最も有名な観光名所で、軍警察官及び市警察官が配置されていますが、スリ、ひったくり、置き引き等が発生しています。持ち物には常に気を配り、携帯電話、カメラ等はできるだけカバン等に収めて携行し、必要な時のみ取り出すようにしてください。
 コルコバードの丘(キリスト像)へ至る登山道では、拳銃を使用した強盗事件が発生していますので、徒歩は避け、なるべく登山電車を利用してください。また、観光客をターゲットにして法外な値段でガイドを申し出る違法業者がいますので注意してください。

 オ セントロ地区及びカテドラル・メトロポリターナ、ラパ水道橋
 路上強盗が頻発しています。最近では、背後から尾行され、人通りのない脇道に入ったところで、拳銃を突きつけられて所持品を奪われる事件が発生しています。特に、夜間、早朝及び週末は人通りが少なくなるので注意が必要です。セントロ地区のバスターミナル内では、バスを降りた旅行者を狙った置き引きが頻発しています。移動には極力タクシー、配車アプリを利用してください。ラパ地区の水道橋、カテドラル付近では、早朝や昼間であっても強盗被害が多発していますので、注意が必要です。

【サンパウロ】
(1)犯罪発生状況
 拳銃を使用した強盗・殺人等の凶悪事件が昼夜を問わず頻発しています。日本人の被害が多い強盗事件については、依然として高止まりの状態が続いていますが、サンパウロにおいては、被害者が警察に届け出ないケースが多く、警察が認知している以上に事件が発生していると推測されます。拳銃やナイフ等を使用した犯行では、抵抗したり逃げたりしようとすると、危害を加えられ、命を落とす危険がありますので、被害に遭った場合には、身体の安全を優先する行動を取ってください。日本とは危険度が全く異なることを認識しておくことが重要です。

(2)犯罪被害多発地域
 ア セントロ地区(旧市街)
 サンパウロの起点であり、観光名所となっている大聖堂(カテドラル・メトロポリターナ)があるセー広場は、連日多くの観光客でにぎわっていますが、スリ、ひったくりなどの窃盗事件の多発地域でもあります。記念撮影をしている際に所持品を盗まれる事件や、親切を装って「服が汚れていますよ」などと声をかけてきたり、アイスクリームをかけたりするなどして実際に衣服を汚し、気をそらしている隙をついて所持品を盗むといった手口による事件が発生しています。

 イ リベルダージ地区
 日本の食材が揃い、日本人が多く訪れる東洋人街があるリベルダージ地区では、人混みの中でのスリ、ひったくりといった窃盗事件や拳銃使用による強盗事件が昼夜を問わず発生しており、時間帯や人通りの多少に関わらず注意が必要です。

 ウ パウリスタ大通り周辺
 高層ビルが建ち並ぶオフィス街であり、多くの日系企業や在サンパウロ日本国総領事館が所在するパウリスタ大通りは、一見安全に見えますが、携帯電話を狙った強盗・窃盗が多発している場所です。さらに同大通り周辺では、車輛を狙う強盗事件や家屋、レストランに侵入しての強盗・窃盗事件も発生しており、そのほとんどには拳銃が使用されています。

 エ モルンビー地区
 アイルトン・セナが眠るモルンビー墓地があるほか、サンパウロFC(サッカークラブ)のホームスタジアムもあり、試合開催日には多くの観客で賑わいます。同地区は多くの著名人の居宅が建ち並ぶ高級住宅地でもあり、富裕層をねらった路上・侵入強盗事件が頻発しています。

 オ 空港周辺等
 空港内で置き引き被害が頻発しており、多くの日本人も被害に遭っています。空港のチェックインカウンターでの手続き中に見知らぬ人物から声をかけられ、気を取られている隙に荷物を盗まれる事案が多く発生していますので、荷物は身のまわりに置き、常に目を離さないよう気をつける必要があります。
 空港からサンパウロ市内に向かう幹線道路では、犯罪者が警察官を装って検問を偽装し、車両を停車させて強盗に及ぶ手口が見られます。また、空港から後をつけ、ホテルや自宅に到着したタイミングを狙って犯行に及ぶ事例も発生しています。

【クリチバ】
(1)犯罪発生状況
 パラナ州公安局発表による2018年の殺人件数は、クリチバ市内で317件、パラナ州全体では2,088件発生しています。麻薬絡みのトラブルや怨恨による殺人が大半ですが、強盗犯に抵抗して殺害されるケースも頻発しています。クリチバ市での強盗件数は年間25,291件、窃盗件数は年間43,359件、車両強盗は年間2,852件と非常に多く、十分な注意が必要です。強盗犯は拳銃を使用し、見張り、実行犯、逃走車両の運転手等、複数名で犯行に及ぶことが大半です。強盗犯に遭遇した場合は絶対に抵抗せず、犯人の要求に従ってください。

(2)犯罪被害多発地域
 ア クリチバ市で殺人事件が頻発している地域は、クリチバ工業団地(CIC)、 カジュルー地区、シティオ・セルカード地区、ウベラーバ地区等河川に隣接する地域、パロリン及びグアイーラのファベーラ、南西部の高速道路沿いの地区及び北東部のコロンボ市に隣接する地区です。殺人事件の主な原因は、犯罪者と市民や警察との衝突、麻薬取引のトラブル、ギャング間の抗争です。特に違法な取引(麻薬や偽造物品等)の現場となることの多いバスターミナル周辺では、昼夜問わず発砲事件が発生しており、十分な注意が必要です。

 イ これまで治安が良いとされていたセントロ地区、アグア・ベルジ地区、ジャ ルジン・ダス・アメリカス地区、セミナーリオ地区でも治安が悪化しつつあり、以前から多発していた車両盗難に加え、家宅侵入や殺人等の凶悪犯罪が発生しています。

 ウ クリチバ市内とクリチバ国際空港を結ぶ「トーヘス街道」、サンパウロへ向かう国道116号線沿い、パラナグア市(海岸方面)に向かう国道277号線沿い及び市内の河川沿いには、ファベーラの住民による走行車両を狙った強盗事件などが発生しています。

【マナウス】
(1)犯罪発生状況
 アマゾナス州マナウス市では、銃器を使用した殺人や強盗、短時間誘拐等の凶悪犯罪が昼夜、場所を問わず発生しており、日本人も被害に遭っています。また、マナウスは麻薬密輸の中継地といわれており、麻薬絡みの犯罪も頻発しています。
 アマゾナス州公安局が発表した2019年のマナウス市の犯罪統計によれば、年間の総件数と(1日あたりの件数)は、殺人事件879件(2.4件)、強盗事件42,102件(115件)、窃盗事件40,454件(110.5件)となっており、同地域に滞在する際には十分注意してください。

(2)犯罪被害多発地域
 ア セントロ地区周辺(観光名所が多数所在)
 夜間や人通りの少ない場所では路上強盗等の犯罪が頻発しており、また、人の往来が多い場所(港周辺、商店街、バスターミナル周辺など)では昼夜を問わず強盗、スリやひったくり等の犯罪が頻発しています。

 イ アドリアノーポリス地区(総領事館所在地、日本人が多く居住)、ノッサ・ セニョーラ・ダス・グラッサス地区、パルキデス地区周辺
州軍警察が頻繁にパトロールを実施し、比較的治安が良いとされてきましたが、最近では同地区のショッピングセンター内での強盗事件や路上での強盗殺人事件等凶悪犯罪が発生しています。

 ウ マナウス市北部、東部
 麻薬密売に絡む殺人や銃器を使用した強盗が頻発している他、麻薬組織員の潜伏エリアとされているため、不要な訪問は避けてください。
また、東部に位置する工業団地周辺には貧困地区もあり、人通りが少なく人目につかないことから強盗事件が発生し、企業の現地従業員送迎バスも強盗被害に遭っています。

 エ マナウス市西部、ポンタネグラ地区
 ネグロ川沿いに位置する同地区の川岸では、人通りの多くなる週末や夜間に、飲酒者の喧嘩を起因とする殺人事件や、集団強盗事件が発生しています。

【ブラジリア】
(1)犯罪発生状況
 連邦区公安局が発表した犯罪統計によれば、2019年中に連邦区では、殺人事件は407件(人口10万人当たり約13件)、強盗事件は36,013件(人口10万人当たり約1,129件)発生しています。殺人事件は麻薬関連のトラブルや男女間のトラブル、怨恨等によるものが大半ですが、強盗犯に抵抗して殺害される事案も発生しています。また、郊外の衛星都市を中心に治安が悪いため、ブラジル国内の他の大都市と同様に、防犯対策に十分留意する必要があります。特に近年は、歩行者の携帯電話を狙った路上強盗が多いため、徒歩での移動は避け、タクシー等の車両を利用すると共に、車両乗降時には、周囲に不審な人物がいないかを確認する等、細心の注意を払う必要があります。なお、2018年にブラジリア郊外に国内5ヶ所目となる連邦刑務所が設置され、犯罪組織の幹部らが相次いで移送されたことに伴い、連邦区内においても全国的な犯罪組織(PCC)の構成員等が集まる傾向にあることから、同構成員が関与し、逮捕される事件も発生しています。犯罪組織が活動を定着化させつつある状況が窺われるような事件もあるため、他州の大都市と同様に犯罪組織が関与する各種犯罪に巻き込まれないように十分な注意が必要です。

(2)犯罪被害多発地域
 ア プラノピロト(全般)
 プラノピロト内では歩行者に対する強盗事件が引き続き多発しているため、移動はタクシー等を利用してください。

 (ア) ホテル地区
 プラノピロト中心部に近いホテル地区及びその周辺部には、浮浪者や麻薬使用者、売春婦等が集まる傾向があり、特に夜間は、車上狙いや自動車盗をはじめ、強盗や殺人、薬物密売も発生しています。

(イ) バスターミナル地区
 プラノピロト中心部にあるバスターミナル周辺は、ブラジリア郊外から多数の人が集まり、人通りが多いためプラノピロトの中でも最も治安が悪い場所の一つです。この地区では、路上強盗、スリ、置引き等が頻発している他、麻薬及び武器等の売買も行われており、それに関連した殺人事件等も発生しています。昼夜問わず十分な注意が必要です。

 イ 郊外(衛星都市)
 郊外の衛星都市では、犯罪組織が絡む薬物密売の他、殺人、強盗等の凶悪事件が頻発しています。

【ベレン】
(1)犯罪発生状況
 パラー州ベレン大都市圏(ベレン市、アナニンデウア市、マリツーバ市、ベネビデス市、サンタ・バルバラ市、サンタ・イザベル市)全域で銃器を使用した殺人、強盗等の凶悪犯罪が日常的に発生しています。特に歩行者を狙った路上強盗、車両減速時を狙った車両強盗、バス車内での強盗、逃走中の強盗犯による人質立て籠もり、警察と強盗犯との間で発生する銃撃戦等、いずれも銃器を使用した事件が頻発しています。
 2018年の犯罪件数(人口10万人あたり)を東京都(1,385万人)とベレン大都市圏(240万人)で比較すると、ベレン大都市圏での発生は、強盗が東京の538倍、殺人が68倍です。
 なお、ベレン大都市圏内では1日平均913件の犯罪が認知されていますが、これは警察に届け出があったもので、実数はさらに多いものと考えられます。

(2)犯罪被害多発地域
 ベレン大都市圏中心部のベレン市内で特に犯罪が頻発しているのはマルコ、ジュルーナス、グアマ、サクラメンタ、テーハ・フィルメ等の貧困地区で、麻薬密売組織間の縄張り争いなどにより、殺人事件等が多発しています。従来比較的安全と言われていた日本人長期滞在者が多く住む、ウマリザウ、サンブラス、ナザレ、バチスタ・カンポス等の地区でも犯罪件数が急増しており、注意が必要です。
 ベレンの主要観光地であるヴェロペーゾ市場、ナザレ大聖堂、エミリオ・ゲルジ博物館、カステロ要塞、共和国広場(平和劇場周辺)、宝石美術館、マンガル・ダス・ガルサス公園では、日本人を含む旅行者の多くが強盗、スリ、ひったくり等の被害に遭遇しています。夜間、休日の人通りの少ない時間帯には立ち入らないことをお勧めします。

【ポルトアレグレ】
(1)犯罪発生状況
 リオ・グランデ・ド・スル州公安局発表による2018年の殺人件数は、ポルトアレグレ市内で殺人件数は458件、州全体では2,109件、その他、車両強盗等の犯罪も発生しています。物取り等が強盗殺人に発展する事案も昼夜問わず発生していますので、十分な注意が必要です。

(2)犯罪被害多発地域
 ア セントロは最も危険な地区の一つとされています。同地区にあるクラブは、麻薬売買の中心となっており、殺人事件が発生することもあるため、訪問を控えることをお勧めします。

 イ パルテノン、ヴィラクルゼイロドスル、ボンジェズース等の地区や市内を一望できるサンタテレーザの丘、ポリシアの丘などの地区は、スラム街に接しており、非常に危険なため、絶対に近寄らないでください。

【レシフェ】
(1)犯罪発生状況
 ペルナンブコ州レシフェ市における2019年の殺人件数は493件(州全体で3,466件)、強盗件数は28,539件(州全体で78,943件)発生しています。レシフェ市では2018年から数値上は犯罪件数に改善傾向が若干見受けられますが、実際には数値以上の犯罪が発生している可能性があります。市内各所、特に人通りの少ない場所では、ひったくりや拳銃を所持した強盗事件等が昼夜を問わず発生していますので、単独行動は極力避けるようにし、万一、強盗被害に遭った場合には、絶対に抵抗しないことが肝要です。
 また、レシフェ市には同市をホームタウンにした3つのサッカーチームがあり、市内サッカースタジアムで毎週末に試合が行われていますが、時々、興奮したファン同士による傷害事件が発生しています。中には拳銃を所持したファンが発砲したケースもありますので、十分に注意してください。

(2)犯罪被害多発地域
 ア レシフェ市内各所にスラム街が点在しており、高層マンションビルの谷間にバラック小屋がひしめき合うという光景も珍しくありません。それらの周辺地域では麻薬の売買、強盗、スリ等の被害が頻発していることから、絶対に近づかないでください。

 イ 旧市街地区
 観光名所が所在し、休日は多くの観光客で賑わいますが、観光客を狙った窃盗やスリが発生していますので、常に周囲を警戒し、目立つ服装・行動は控え、ターゲットにならないよう工夫してください。

 ウ ボア・ビアージェン地区
 ビーチを訪れる観光客が多く、比較的治安が良い地域とされていますが、殺人事件や強盗事件が多発しています。白昼にビーチで拳銃を使用した殺人事件や、ショッピングセンターで現金輸送車が襲撃されるといった事件も発生しています。また、有名ホテル内においても宿泊客による銃の発砲事件が発生していますので、時間帯に関係なく十分な注意が必要です。

 エ ピーナ地区
 同地区内には3つのスラム街が存在し、拳銃を使用した強盗や殺人事件が多発しています。白昼に銀行強盗も発生しており、警察官と犯人との銃撃戦で住民・通行人が流れ弾に巻き込まれるケースが頻発しています。また、市内最大のリオマール・ショッピングセンターはスラム街(通称ボジ)と隣接していますので、同ショッピングセンターへの往復は極力タクシー(流しのタクシーを除く)を利用してください。時間帯や人通りの多少に関わらず十分な注意が必要です。

 オ その他の地区でも拳銃強盗が頻発していますので、注意が必要です。また、メトロ(郊外電車)の車内や駅構内、路線バス車内においても集団強盗事件が頻発していますので、移動に際してはタクシー(流しのタクシーを除く)を利用してください。

3 防犯対策
(1)犯罪被害に遭わないために、上記各項で記述した危険な地域への立ち入りを避け、ブラジル各地で頻発する強盗、スリ、ひったくり対策として、以下の防犯対策を参考にしてください。
 ○ 夜間、休日など、人通りの少ない時間帯の外出を避ける。
 ○ 複数人で行動する。
 ○ 時計、貴金属ははずし、華美な服装を避ける。
 ○ 携帯電話やカメラの取り出しは、必要最小限にとどめる。
 ○ 必要な現金を小分けにして携行する。

(2)公共交通機関利用時
 ア タクシー
 流しのタクシーや空港、その他の観光地周辺で客待ちをしているタクシーの利用は避けるようお勧めします。外国人と見るとメーターを稼働させずに法外な料金を請求したり、受け取った紙幣をすばやく小額紙幣にすり替え、不足している等と言いがかりをつけ再度要求してきたり、故意に遠回りをし、相場以上の運賃を要求する悪質な運転手がいます。料金前払い制の無線タクシーまたはタクシー乗り場に待機中のタクシーの利用をお勧めします。なお、乗車後にメーターが作動していることを確認してください。支払いは必ず車内で済ませ、釣り銭や財布を手に持ったまま降りないよう注意してください。タクシーを乗降車する際に襲われる強盗事件が頻発していますので、乗降車の際は路上ではなく、できるだけ建物の車寄せ等安全な場所に入れるよう心がけてください。

 イ バス
 市内、長距離を問わず車内での強盗事件が頻発しているので利用は避けてください。
 リオデジャネイロ北部地区等においては、スラム街の抗争に伴う放火事件などの発生や多数の死傷者を伴う交通事故も多く発生していることが報じられています。
 クリチバ市においては、バス専用道路とチューブ型バス停で名物となっている市営バス(オレンジ色の3両連結)は、鉄道感覚で利用しやすいものとなっています。しかし、朝夕のラッシュ時など、時間帯によっては混雑が激しく、車内やバス停留所内でのスリや停留所で集金したバス料金をねらった強盗が発生しており、日本人の被害も増加しています。

 ウ 地下鉄(リオデジャネイロ、ブラジリア、サンパウロ)
 混雑時のスリ、乗車口付近での発車間際の携行品のひったくり等に注意してください。駅の出入口付近は、強盗事件が頻発しているので十分な注意が必要です。特に大きなターミナル駅では、麻薬の売人等も多く、強盗事件も頻発していますので、付近を徒歩で移動することは避けてください。

 エ 配車アプリ(Uber、 99等)
 タクシーよりも比較的安価であり、その利便性から、近年急激に利用者が増えています。アプリを利用して目的地を住所や地図で指定でき、乗車前に料金が確定するので料金トラブルのリスクが小さく便利である反面、運転手は一般人であるため、車両整備が十分でない場合や、希に土地勘のない運転手がナビの指示どおりに進んでファベーラ(スラム街)等の危険な場所に迷い込んでしまうこともあるので注意が必要です。なお、乗車中に自分の現在地を家族等と共有することができる携帯電話等のアプリ機能を、必要に応じて活用するようにしてください。

(3)短時間誘拐については、主として夜間に車両が信号停車したところや、人通りが少なく照明のない駐車場で、拳銃等で脅迫されるケースが多いとされています。車両で移動する際には、常に窓を閉めてドアをロックし、駐車する際は、照明付近で、かつ人通りのある場所を選ぶ等の工夫をしてください。なお、危険を避けるために、深夜は赤信号であっても止まらず、徐行して通過することが必要な場合があります。まずは行動を予測されないよう、パターン化した行動や移動経路は避け、また、行動予定を第三者に知られないように努めてください。更に、キャッシュカードやクレジットカードを必要時以外持ち歩かないこと、万一拘束されたら犯人の指示に従い、抵抗しないことが重要です(誘拐対策の詳細は外務省海外安全ホームページを参照してください)。:https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_10.html 及び https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_04.html

(4)カーニバル開催期間
 ブラジルにおけるカーニバルは、毎年2月ごろ各地で開催されます。世界的に有名なリオデジャネイロ、サルバドール、レシフェ・オリンダを始め、各地域は国内外からの多くの旅行者で賑わいますが、この時期には殺人、強盗事件等の凶悪犯罪も含め、犯罪の発生件数が増加します。カーニバル期間中の犯罪の特徴として、飲酒、薬物等によって興奮した若者達による乱闘騒ぎや、銃の乱射等が挙げられます。
 カーニバル開催期間中、現地に渡航・滞在する方は、以下の注意事項を参考にして、十分注意してください。
 ○空港・市内間の移動や外出時には、可能な限り旅行会社等の手配したハイヤーやラジオタクシー(料金前払い)を利用する。路線バス等の公共交通機関は利用しない。
 ○危険な場所を把握している地元ガイドを利用し、単独での行動は避ける。
 ○日没から夜明けまでは外出を控える。
 ○サンバチームのパレードは、正式なパレード会場の中で観戦する。
 ○知らぬ人物と安易に出かけない。
 ○宿泊先は、安全面優先で選び、3つ星未満のホテルの利用を避ける。

1 査証(ビザ)
 2019年6月17日から、有効な日本旅券を所持し、居住の意図なしに、90日以内の観光、商用、通過(トランジット)、芸術・スポーツ等の各種イベントへの参加を目的としてブラジルへ渡航する日本人に対する査証が免除となりました。
査証免除により入国し、90日を超えて滞在する必要がある場合には、最寄りの連邦警察(POLÍCIA FEDERAL)において更に90日間の滞在延長申請が可能です。ただし、滞在合計日数は最初の入国日より数えて12ヶ月の間に180日を超えることはできません。

 なお、査証に関する詳細は、日本にある下記の各ブラジル総領事館へお問い合わせください。
在東京ブラジル総領事館関連サイト↓
http://cgtoquio.itamaraty.gov.br/ja/rrrrrrr_rrrr.xml

在名古屋ブラジル総領事館関連サイト↓
http://nagoia.itamaraty.gov.br/ja/_rrrrrrrrrrrr_.xml

在浜松ブラジル総領事館関連サイト↓
http://hamamatsu.itamaraty.gov.br/ja/rrrrrrrrrr_-_visa_information.xml

2 出入国審査
 ブラジルに入国する際、入国審査官がパスポート及び出入国管理カードに入国印を押しますが、この入国印がないと密入国の嫌疑をかけられ、出国時のトラブルになりますので、必ず確認してください。ブラジルと国境を接するボリビア、パラグアイ、ウルグアイ等の隣国から自動車・バス等を利用してブラジルに入国する際、入国地点に出入国審査所がないことがありますが、この場合は直ちに最寄りの連邦警察支部に出頭し、入国印を押してもらう必要がありますので、特に注意が必要です。

3 外貨申告
 入出国時に1万レアル以上の現金、トラベラーズ・チェックまたはその他の外貨(1万レアル相当額)を所有している場合は、入出国時にe-DBV(Electronic Declaration of Travelers Goods)で申告が必要です。なお、入国後、外貨からレアルに両替した場合には、出国時に金融機関等で両替を行った証明書が必要となりますので、保管しておいてください。

4 通関
(1)ブラジル入国時の税関検査においては、身の回り品及び総額米貨で500ドル以内の物品またブラジル入国時に免税店で購入した物品(空港及び港の免税店は1,000ドル、陸路国境の免税店は300ドル)の持ち込みに対しては課税されません。限度額を超える物品に対しては、50%の輸入税が課されます。

(2)動植物及び食品の一部については、動植物検疫の観点からブラジルへの持ち込みが禁止されているものがあり、違反した場合には没収されます。ブラジルからの出国時には国外への持ち出しが禁止されている動植物等がありますので、注意が必要です。
 在東京ブラジル総領事館関連サイト(「動物・植物の入国について」)↓
http://cgtoquio.itamaraty.gov.br/ja/rrrrrrrrrrrr.xml
 また、医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持ち込み、持ち出しの手続きについては、後述の「風俗、習慣、健康等」の「3(3) 医薬品の持ち込み、持ち出し」を参照ください。

1 外国人登録
 2017年法令第9.199号第62条第1項に基づき、一時滞在査証(VITEM)所持者は、査証の種類または有効期限に係わらず、ブラジルに最初に入国した日より90日以内に最寄りの連邦警察(POLÍCIA FEDERAL)で外国人登録を行う必要があります。その際、査証発給時に各ブラジル総領事館から受け取ったビザ申請用紙1枚を必ず持参してください。
在名古屋ブラジル総領事館関連サイト↓
http://nagoia.itamaraty.gov.br/ja/_rrrrrrrrrrrr_.xml

 なお、外国人登録手続きの詳細については連邦警察のホームページをご覧ください。(ポルトガル語)
http://www.pf.gov.br/servicos-pf/imigracao/cedula-de-identidade-de-estrangeiro

2 観光旅行等の短期滞在者に対して身分証明書不携帯による罰金を科す法令(ブラジルの旧外国人法第96条では、「外国人は、官憲あるいはその代行者の要求のある場合は、国家領土内における適法の滞在を証明する書類(オリジナル)を提示しなければならない。」と規定)は廃止されましたが、ブラジル関係当局により身分証明書の提示を求められることがあります。

3 写真撮影の制限
(1)軍事、保安地区は禁止されています。
(2)美術館と博物館のほとんどの館内は禁止されています。
(3)外国人が奥地のインディオ保護区に立ち入り、インディオの撮影等を行うためには、事前にインディオ保護院(FUNAI)の許可が必要です。

4 各種取締法規
(1)麻薬
 ア 麻薬の取締りはブラジル連邦警察の権限であり、厳しい取調べが行われます。刑罰も厳しく、麻薬所持・国外持ち出し等は3~15年の禁固、または罰金刑となっています。麻薬には絶対に手を出さないでください。

 イ ブラジルと日本の間にも麻薬密輸ルートがあるとみられます。リオデジャネイロでは、近年、国際空港で日本人が麻薬所持・密輸の現行犯で逮捕される事案が発生しています。同地は、コカインや大麻等の米国・欧州向け密輸の中継基地となっている模様で、その麻薬の密輸には国際的な犯罪組織が関与しているとみられています。近年、この国際的組織がリオデジャネイロの麻薬組織と結託して、外国人(特に若い女性)を「麻薬の運び屋」に仕立てて、麻薬を入れた荷物を国外に運ばせているとみられています。知り合ったばかりの人や他人の荷物の託送を安易に引き受けると、知らないうちに「麻薬の運び屋」に仕立てられる可能性があります。
 なお、外国人旅行者が麻薬所持・密輸により逮捕され、有罪判決を受ける場合、その多くは執行猶予のない禁固4年(所持のみでも禁固3年)以上の実刑判決を受け、厳しい環境の刑務所で長期間にわたり服役することになります。
[過去の事例]
 若い日本人女性が、日本で知り合った外国人男性から、旅費・滞在費を出すことと引き替えに、リオデジャネイロの友人から荷物を預かってくることを依頼されてリオデジャネイロを訪問した。指定された男性から帰国の際、荷物(衣類が入っていると言われたリュックサック)を受け取った。ところが、出国の際、空港の荷物検査で、荷物の中から麻薬が発見され逮捕され、リオデジャネイロの刑務所に収監され、2年7か月服役した。

(2)不法就労
 就労が許可されていない査証で就労すると、不法就労となり、国外退去の対象となります。

(3)銃器所持
 銃器の所持(携帯)及び所有は、法律で厳しく規制されています。銃器の所持(携帯)は、軍隊、警察、公安職員及び警備会社警備員等法律で定められた者にしか認められていません。
 銃器を個人で所有する場合は、連邦警察に登録する必要があり、不法所有が発覚した場合は警察に逮捕されます。不法に密輸された銃が犯罪者によって販売されていますが、絶対に購入しないでください。

(4)天然資源の管理及び野生動植物の採取等
 許可無く野生動植物を殺傷・捕獲・採取したり、ブラジル国外に持ち出したりすることは、ブラジルの法律等で禁止されており、違反者は厳しく処罰されます。これら行為を安易に行わないようにしてください。
 マナウスでは天然資源の保護のため特に厳しい管理体制をとっており、安易に動植物を持ち出そうとして空港等で当局に身柄を拘束されるケースが増加しています。動植物の採取、他地域への移送が必要な場合には、事前にブラジル環境再生可能天然資源院(IBAMA)の許可を得てください。

5 交通事情
(1)国際運転免許証の取扱い
 日本の国際運転免許証は、日本とブラジルとで国際運転免許証発給の根拠となっている条約が異なるため、ブラジルでは使用できません。

(2)交通マナー・道路事情
 交通マナーは全般に極めて悪く、人身事故が頻発しています。道路事情も悪く、思わぬ事故を招く可能性もありますので、車を運転する際は以下の点に注意してください。
 ○急な割り込み、進路変更、幅寄せ等が恒常的に行われているため、特に交差点付近では周囲の交通に十分に注意する。
 ○オートバイが自動車の間を縫うように走行するので、特に車線変更する際には周囲に注意する。
 ○トラック、バスなどの大型車両は、特に運転が乱暴なので、併走している時や追い越しをする時には十分に注意する。
 ○夜間や早朝は信号を無視する車両が多いため、青信号であっても減速して安全を確認して通過する。
 ○全般的に車間距離が短いため、追突事故には十分に注意する。
 ○歩行者のマナーも悪いので、青信号で交差点を通過する場合や幹線道路、高速道路を通行する場合であっても、歩行者の飛び出しに注意する。
 ○飲酒運転車両が多いため、特に夜間の走行には十分に注意する。
 ○市内、郊外を問わず、いたる所に陥没箇所、凹凸のある車両減速帯(ロンバーダ)があるので、スピードの出し過ぎには注意する。
 ○短時間、局地的な大雨(スコール)が降ると、多くの道路が冠水し、陥没箇所が見えなくなることや、雨量、場所によっては、冠水の水位が車両の最低地上高よりも高くなり、通行できなくなる場所もあることから、降雨時は地下道や橋梁施設がしっかりしていない道路の通行は避ける等、晴天時よりも運転に注意する。
 ○坂道が多く、また、道路整備がしっかりしていないため、雨天の場合、スリップを起こしやすくなるので、十分に注意する。
 ○郊外には片側一車線の道路が多く、無理な追い越しによる追突事故が発生しているため、対向車に対して十分注意する。

6 (1)在留届
 現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後遅滞なく居住地を管轄する大使館又は総領事館に「在留届」を提出してください。また、住所その他届出事項に変更が生じたとき、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は、在留届電子届出システム(オンライン在留届、https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をお勧めしますが、郵送、ファックスによっても行うことができますので、最寄りの在外公館まで送付してください。

(2)「たびレジ」
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、ブラジルで事件や事故、自然災害等が発生した際に、在ブラジル日本国大使館・総領事館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

7 親権
(1)ブラジルは、国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去りまたは留置した場合は、原則的に子が常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧ください。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html

(2)ブラジルの法律により、ブラジル国籍(二重国籍者を含む)を有する未成年者(18歳未満)がブラジルから一人で、または第三者と、もしくは両親の一方と出国する際には渡航に付き添わない両親または片親の渡航許可書を提出する必要があります。
在名古屋ブラジル総領事館関連サイトを参照↓
http://nagoia.itamaraty.gov.br/ja/_rrrrrrrr(autorizacao_de_viagem_para_menores).xml

1 衛生事情
(1)地方ではもちろんのこと都市部でも水道水は必ずしも安全でありませんので、沸騰させた水またはミネラルウオーターを利用してください。種々の経口感染症の予防のためには、なるべく生ものは避け、火の通ったものを食べてください。手洗い、うがいは感染症予防に有効ですので、常に励行するよう心がけましょう。

2 病気
(1)主な感染症
 ブラジルでは人畜共通感染症の種類が多く、蚊が媒介するデング熱、ジカウイルス感染症、黄熱、フィラリア症、ブユの媒介するオンコセルカ症、サシガメが媒介するシャーガス病、サシチョウバエが媒介するリーシュマニア症、ネズミなどの尿、糞を介して伝染するレピトスピラ症、ハンタウィルス症、ダニによる紅斑熱等があります。蚊や虫に刺されないように防虫対策(長袖、長ズボン、防虫剤の使用)をとる、野菜や果物はよく洗って食べる、ネズミなどが居そうな不潔な場所には無防備に近づかないなどの注意が必要です。主な感染症の概要は以下のとおりです。

 ア デング熱
 デングウイルスによるネッタイシマカの媒介で発症する感染症です。潜伏期は3~14日で突然の高熱、頭痛、関節痛が1週間ほど続きます。予防ワクチンや治療薬はありませんので、ネッタイシマカの活動時間帯である日中蚊に刺されないように予防することが大切です。ブラジルではデング熱の流行がほぼ毎年発生しています。突然の高熱や頭痛、関節痛や筋肉痛、発疹等が現れた場合には、デング熱を疑って、直ちに専門医師の診断を受けてください。なお、デング熱の一部にデング出血熱という重症型があります。

 イ ジカウイルス感染症
 ジカウイルスを持ったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染するほか、母胎から胎児への感染、輸血や性交渉による感染リスクも指摘されています。ジカウイルス感染症は感染しても症状がないか(不顕性感染)、症状が軽いため、感染に気づきにくいことがあります。妊娠中にジカウイルスに感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから、特に妊娠中または妊娠を予定している方は、流行地域への渡航を可能な限り控えるなど、十分な注意が必要です。
(参考)感染症広域情報:ジカウイルス感染症に関する注意喚起
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/search/pcinfectioninfo.html#widearea

 ウ 感染性胃腸炎
 ウイルス、細菌、真菌、原虫などが原因で起こり、下痢、腹痛、嘔吐、発熱などの症状を呈します。食べ物や水から感染します。発症初期は脱水などに対する対症療法を行いますが、症状が強い時は医療機関を受診してください。

 エ 寄生虫症
 回虫、糞線虫などの寄生虫疾患が多く見られます。日頃から生野菜の摂取には十分注意をしてください。

 オ 有毒性動物
 蛇、サソリ、クモ、毛虫などの有毒性動物による咬・刺傷事故も多く、死者も多く出ています。郊外でのリクレーション、野外活動においては、長袖、長ズボンの着用や危険な地域に無防備に近づかないことが必要です。もし事故に遭った場合は素人判断で傷の手当てをしないで、直ちに医療機関で診察を受けてください。

 カ マラリア
 ブラジル北部地方においては感染リスクが1年中潜在します。マラリア原虫に感染した蚊(ハマダラカ)に刺されることにより感染します。発症すると、悪寒、発熱などの症状が現れます。予防は、ハマダラカの活動時間帯である夜間(夕方暗くなりかけから明け方まで)蚊に刺されないように注意することです。ブラジル保健省によれば、アマゾニア地域への観光旅行では予防薬は必要ないとされていますが、熱帯地方で蚊に刺された後高熱が出た場合は、必ず速やかに医療機関で検査を受けてください。ブラジルには各地にマラリア専門の公立医療機関があり、マラリアの診断が確定すれば、無料で治療薬を処方してくれます。

 キ 黄熱
 2018年1月、WHOは、これまで黄熱ワクチンの接種推奨地域に含まれていなかったサンパウロ市及びリオデジャネイロ市を含む一部大西洋沿岸地域を新たに接種推奨地域としています。黄熱は黄熱ウイルスによる、蚊(ネッタイシマカ)が媒介する人畜共通感染症です。潜伏期は3~6日で、高熱で発症し、20%は重症型で急速に肝不全を伴って死亡します。予防接種で予防可能なので、森林地帯に入る旅行者には予防接種が必須です。2017年7月1日から2018年6月30日のモニタリングでは、ブラジル全土で1,376人が感染し、483人が死亡しました。
(参考)厚生労働省検疫所ホームページ(感染症情報:黄熱)
    https://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html
    感染症スポット情報:ブラジルにおける黄熱の再流行
 https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_259.html

 ク 急性肝炎
 主なものにA型肝炎ウイルスが原因で、食べ物や水から感染するA型肝炎(潜伏期1~2か月)とB型肝炎ウイルスが原因で、血液や体液から感染するB型肝炎(潜伏期1~6か月)があり、発熱、全身倦怠感、食欲不振などの症状と黄疸が表れます。A、B型肝炎ともに予防接種で予防が可能です。

 ケ 狂犬病
 狂犬病ウイルスに感染している動物に咬まれて発症します。ブラジルでの発生数は多くはありませんが、野犬やコウモリを介して感染する例が報告されています。潜伏期は10~30日で高熱、痙攣などに襲われ、発症するとほぼ100%死亡します。野犬やコウモリに咬まれた時は、すぐに傷口を流水と石鹸で洗い、必ず医療機関で診察を受けて、暴露後ワクチンを接種してください。

 コ シャーガス病
 吸血昆虫のサシガメが媒介する感染症です。潜伏期は1~2週間で、発熱や発疹で発症します。発症初期に治療しないと慢性期には心筋炎や巨大結腸などを起こします。サシガメは地方の人家の土壁の裏などに生息し、夜間に出没しますので刺されないように注意してください。最近は、アサイーの生ジュースからの経口感染が主体となってきています。

 サ リーシュマニア症
 サシチョウバエ(蚊に近い昆虫で蛾に似ています)が媒介して感染します。発熱や貧血で発症する内臓リーシュマニア(潜伏期2週間~1年)と、皮膚や粘膜に潰瘍を起こす皮膚・粘膜リーシュマニア(潜伏期1~4週間)があり、特殊な治療が必要です。最近は、飼犬の感染が増加し、サシチョウバエが犬から人へ媒介しています。

 シ マンソン住血吸虫症
 淡水の巻き貝を宿主とする寄生虫で、川や湖で水遊びをしたり泳いだりする際に皮膚から感染します。ブラジルでの慢性肝疾患の原因の一つになっています。

 ス HIV/AIDS
 AIDSウイルスに感染した血液や精液などから感染します。輸血など血液製剤による感染は減少し、異性間性交渉での感染が増えています。不特定多数との性交渉を避け、コンドーム使用などで予防してください。

(2)赴任者に必要な予防接種(成人、小児)
 日本や米国、ヨーロッパから直接ブラジルに入国する時は、特に義務づけられている予防接種はありません。
 黄熱ワクチンは、WHOによってブラジルの一部大西洋沿岸地域を除きほぼ全土において接種が推奨されています。特に地方に長期間滞在する予定の方は、汚染地域に入る10日前に接種する必要があります(接種10日後にワクチンが有効となるため)。生後9か月以下の小児は接種できません。また、妊婦も避けた方が好ましいとされています。ブラジルから入出国をする際、黄熱予防接種証明書(イエローカード)の提示を求められることがあります。黄熱予防接種証明書を要求される国・地域については、以下のホームページで渡航前に必ず最新の状況をご確認ください。
 成人は黄熱のほか、A・B型肝炎及び破傷風の予防接種を済ませておくことをお勧めします。小児の場合は、小児定期予防接種を受けていることが重要です。
 その他、必要な予防接種等については、以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
◎感染症情報(https://www.forth.go.jp/
 各国・地域の黄熱予防接種証明書要求及び推奨状況
 (https://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html

(3)健康上心がける事
 疲労や睡眠不足が続くと免疫力が低下し、いろいろな病気にかかり易くなりますので、十分休養を取ることが大切です。また、暑さや乾燥のため熱中症や脱水症を起こし易くなりますので水分を十分に補給してください。日中は紫外線が強いので、サングラスや日焼け止めクリームの使用をお勧めします。

3 医療事情
(1)ブラジルは赤道直下から南緯33度まで広がり、日本の約23倍の広い国土をもつ国です。気候も熱帯雨林気候から亜熱帯気候まで幅広く、1年は概ね乾季と雨季に分かれますがその時期は地方により異なります。感染症や風土病の流行には地域の違いがあり、医療水準も地域によって大きな格差があります。サンパウロのような南部の大都市では高いレベルの医療が行われていますが、その他の地方の医療水準はかなり劣ります。公立病院は医療費については外国人も無料ですが、患者が多く、設備や衛生面で満足な治療を受けるのは困難です。日本人、その他の外国人は、待ち時間が短く設備やサービスの整った私立の医療機関を利用するのが一般的です。保険のない外国人は、どこの私立病院や医師にもかかれますが、医療費は高額です。診察、検査、薬局など、それぞれが別会計ですので、各受付で現金(最低でも500レアル程度)、小切手またはクレジットカードが必要です。特に医師に支払う料金(診察料、手術料、麻酔など)は原則として現金または小切手による支払いとなりますので注意してください。私立病院やクリニックの外来は予約が必要です。薬等は医師の処方箋に基づき街中の薬局で購入します。日本語や英語で相談できる医療機関はほとんどありませんので、ポルトガル語のわかる人に同行してもらうことをお勧めします(サンパウロ及びリオデジャネイロの私立病院の医師は英語が通じる場合もあります。)。
 なお、万一に備えて、緊急移送サービス等を含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。

(2)「世界の医療事情」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/cs_ame/brazil.html )において、ブラジル国内の衛生・医療情報等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
 
(3)医薬品の持ち込み、持ち出し
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持ち込み、持ち出しの手続きについては厚生労働省以下のホームページをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html

4 その他
(1)遊泳時の注意(レシフェ)
 多くの外国人旅行者が訪れるペルナンブコ州の海岸では、サメによる人身被害が発生しています。レシフェ市では岩礁を越えた場所での遊泳を禁止する条例が施行されてから、サメによる人身被害は減少していますが、レシフェ市のボア・ビアージェン海岸から南へ続くジャボアタオン・ドス・グアララペス市のピエダーデ海岸にかけては、被害が発生しています。
 海岸を訪れる際には、次の点に注意してください。
 ○遊泳の際には、新聞、テレビ等の情報の他に、海岸に常駐する水難レスキュー隊員(監視員)による情報も参考にし、危険と判断される場合には絶対に海に入らない。
 ○岩礁を越えた沖で遊泳しない。
 ○外傷、手術での傷等が完治していないときは遊泳を避ける。(サメは動物の血の臭いに寄ってくるため)

(2)単独でのアマゾン河下りの危険性(マナウス)
 アマゾン河の流域は広大で支流が多く、雨季と乾季の水位差により様相が一変することもあり、方向を見失い迷う危険性があります。また、当該河川は麻薬の密輸経路になっており、最近では海賊による被害も報告されています。過去には、アマゾン河を筏で下っていた日本人旅行者が一時行方不明となる事例や、銃撃に遭遇した事件も発生しています。このため、単独でのボートによるアマゾン河下りは非常に危険ですので絶対に控えてください。

◎軍警察(Policia Militar):TEL190(国内共通)
◎文民警察(Policia Civil):TEL197(  〃  )
◎救急車:TEL192(  〃  )
◎消 防:TEL193(  〃  )
※ブラジルの警察は日本の警察組織と異なり、連邦警察のほか、各州の管轄下に軍警察と文民警察があります。事件等に遭遇し対処が必要な場合には軍警察に、交通事故も含めて事後に被害届を提出するのは文民警察になっています。

◎在ブラジル日本国大使館:TEL(061)3442-4200
◎在サンパウロ日本国総領事館:TEL(011)3254-0100
◎在リオデジャネイロ日本国総領事館:TEL(021)3461-9595
◎在レシフェ日本国総領事館:TEL(081)3049-8300
◎在クリチバ日本国総領事館:TEL(041)3322-4919
◎在ポルトアレグレ領事事務所:TEL(051)3334-1299
◎在ベレン領事事務所:TEL(091)3249-3344
◎在マナウス日本国総領事館:TEL(092)3232-2000

(国外からは国番号55を付して市外局番の0をとる)

○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外日本人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5145
○領事局日本人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連)(内線)4475
○領事局ハーグ条約室(一般案内窓口)03-5501-8466
○外務省海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館等連絡先)
※ブラジル国内の他州からの通話は、市外局番の前に「021」(国内長距離通話コード)をつけてください。また、同一州内からの通話については市外局番をつける必要はなく、「3」からはじまる8桁の番号にかけてください。

○在ブラジル日本国大使館
住所:SES Avenida das Nacoes Q811 Lote 39 70425-900 Brasilia D. Federal Brasil
電話:(市外局番61)3442-4200
 国外からは(国番号55)-61-3442-4200
FAX:(市外局番61)3242-0738
 国外からは(国番号55)-61-3242-0738
ホームページ:https://www.br.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在サンパウロ日本国総領事館
住所:Avenida Paulista 854 3-andar O1310-913 Sao Paulo SP Brasil
電話:(市外局番11)3254-0100
 国外からは(国番号55)-11-3254-0100
FAX: (市外局番11)3254-0110
 国外からは(国番号55)-11-3254-0110
ホームページ:https://www.sp.br.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在リオデジャネイロ日本国総領事館
住所:Praia do Flamengo 200-10 andar 22209-901 Rio de Janeiro RJ Brasil
電話:(市外局番21)3461-9595
 国外からは(国番号55)-21-3461-9595
FAX: (市外局番21)3235-2241
 国外からは(国番号55)-21-3235-2241
ホームページ:https://www.rio.br.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在レシフェ日本国総領事館
住所:Av. Eng. Domingos Ferreira 1097 7-andar Boa Viagem 51011-051 RecifePernambuco Brasil
電話:(市外局番81)3049-8300
  国外からは(国番号55)-81-3049-8300
FAX: (市外局番81)3326-2090
  国外からは(国番号55)-81-3326-2090
ホームページ:https://www.recife.br.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在クリチバ日本国総領事館
住所:Rua Marechal Deodoro 630 Edificio CCI 18-andar 80010-912 Curitiba
Parana Brasil
電話:(市外局番41) 3322-4919
  国外からは(国番号55)-41-3322-4919
FAX: (市外局番41)3222-0499
  国外からは(国番号55)-41-3222-0499
ホームページ:https://www.curitiba.br.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在ポルトアレグレ領事事務所
住所:Avenida Joao Obino 467 Petropolis 90470-150 Porto Alegre
Rio Grande do Sul Brasil
電話:(市外局番51) 3334-1299
  国外からは(国番号55)-51-3334-1299
FAX: (市外局番51)3334-1742
  国外からは(国番号55)-51-3334-1742
ホームページ:https://www.curitiba.br.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000040.html

○在ベレン領事事務所
住所:Avenida Magalhaes Barata 651 Edificio Belem Office Center
7-andar 66060-281 Belem Para Brasil
電話:(市外局番91) 3249-3344
  国外からは(国番号55)-91-3249-3344
FAX: (市外局番91)3249-1016
  国外からは(国番号55)-91-3249-1016
ホームページ:https://www.belem.br.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在マナウス日本国総領事館
住所: Rua Fortaleza 416 Bairro Adrianopolis 69057-080 Manaus
Amazonas Brasil
電話:(市外局番92) 3232-2000
  国外からは(国番号55)-92-3232-2000
FAX: (市外局番92)3232-6073
  国外からは(国番号55)-92-3232-6073
ホームページ:https://www.manaus.br.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

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