グアテマラ | Guatemala > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1.グアテマラでは,殺人事件をはじめ犯罪が頻発しており,治安は依然として深刻な状況にあります。軍と警察の連携を強化し,青少年凶悪犯罪集団「マラス」対策,麻薬犯罪組織対策,汚職警察官の排除等の治安対策に積極的に取り組んでおり,国家文民警察(PNC)の調べによると2016年の犯罪被害による死亡者数は4,595人(前年比3.7%減)と統計上は微減しているものの,引き続き深刻な状況にあります。マラスによる麻薬関連犯罪,一般市民に対する強盗およびグループ間抗争,銃器による犯罪も依然として多い傾向にあります(銃器を使った殺人の被害者数は3,660人で,殺人被害者総数の79.7%)。
近年,メキシコから麻薬組織の流入が続いており,グアテマラ国内でも犯罪組織間での殺人等や,麻薬組織関連とみられる商業トラックや自家用車による大量の麻薬運搬事件が摘発されています。

2.2016年の地域別犯罪発生状況(件数)はグアテマラ県が圧倒的に多く,全犯罪の39.5%を占めており,この割合は年々増加傾向にあります。メキシコとの国境に接するペテン県や,エルサルバドルやホンジュラスとの国境に接するイサバル県,サカパ県,チキムラ県などは,麻薬組織・強盗団・不法入国者等の巣窟であり,治安当局による取締りは十分とはいえず,全般的に治安の悪い状況が続いています。

3.これまでの日本人の犯罪被害としては,1999年にウエウエテナンゴ県トドスサントスクチュマタンで,邦人旅行者が群衆による暴行・投石によって死亡する事件,2012年にグアテマラ県ビジャカナレスで在留邦人が現金自動支払機(ATM)を利用した直後に拳銃で殺害される事件があります。その他にも,マイクロバスまたは自家用車で移動中に拳銃を持った強盗団に襲われ金品を強奪される事件,バスに乗車中に突然後ろから殴打され後遺症を伴う怪我を負う事件,安宿における貴重品の窃盗事件,路上駐車中の車両からの部品やカーステレオ等の窃盗事件,路線バス乗車中のスリ・強盗被害,バスターミナルでの置き引き被害等が発生しています。近年では,比較的安全と考えられていた首都の第10区,第14区においても,昼夜を問わず,拳銃強盗が頻繁に発生しています。

4.これまでに,グアテマラにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,英国,フランス,ドイツ,ベルギー,トルコ,インドネシア,フィリピン等,日本人の渡航者が多い国でもテロ事件が多数発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

5.防犯対策として,下記の事項が挙げられます。
(1)単独行動をしない。(特に登山や遊泳,散策等)
(2)夜間は外出しない。
(3)外出の際に徒歩で移動しない。(たとえ近距離でも車両で移動してください。徒歩での移動は無防備であり,また,日本人を含むアジア人は非常に目立つため強盗犯の格好の標的となります。特に,ホテル周辺などでは観光客を狙った犯罪が頻発しています。)
(4)二等バスおよび流しのタクシーは利用しない。(バス内での犯罪が頻発しています。特に,夜間,早朝の便および頻繁に停車し乗降客が多い便での強盗・スリが多く,また,居眠り中にスリ被害に遭うケースも頻発しており,邦人が被害に遭うケースも発生しています。また,みかじめ料の支払いを巡り,バス運転手が運転中に射殺される事件も頻発しています。首都圏においては,大きなホテルに所属しているタクシーまたは料金メーターのついているタクシー(TAXI AMARILLO社:電話(国内)2470-1515または1766等)を利用してください。長距離の移動の際は,「カミオネタ」や「コリエンテ」とよばれる二等バスを避け,比較的安全な旅行会社等のシャトルバスまたは「プルマン」と呼ばれる一等バスを利用し,夜間および早朝の移動は避け,車内では居眠りしないようにしてください。)
(5)外出時は所持金を分散し,高価なサングラスや時計,ハンドバッグ,アクセサリーなどを身につけない。また,携帯電話は目立たないように携行し,バス内では電源を切るか着信音が鳴らないように設定する。特にスマートフォンは人前で使用しない。(携帯電話を目的とした窃盗・強盗も頻発しています。)
(6)安宿は利用しない。(施錠設備の整っていない宿泊施設での窃盗被害が頻発しています。部屋の鍵が南京錠のみの施設や貴重品用セーフティボックスの無い所はできるだけ利用しないでください。やむを得ず利用する場合,外出時は貴重品を携行してください。)
(7)強盗にあった場合は生命を第一に考え絶対に抵抗しない。(銃器を持った強盗が増加しており,安易に発砲する場合が多いので,強盗の要求には素直に応じるようにしてください。金目のものを何も所持していない場合,逆上して腹いせに発砲するケースもありますので,200ケッツアル程度(約3,000円)の現金を常に持ち歩くことをお勧めします。クレジットカードや多額の現金等を入れた財布とは別の財布に入れ,財布ごと渡せるようにしておく等,被害を最小限にとどめるための対策を工夫する必要があります。また,要求された現金等を渡す際には,自らポケットやバッグから取り出そうとすると武器を取り出すと誤解され,発砲される恐れがありますので,財布の所在を伝え犯人に取らせる対応をお勧めします。)
(8)見知らぬ人から勧められた飲食物を不用意に口にしない。(旅行者などに親しげに話しかけ,睡眠薬を混入した飲食物を与え,意識を失ったすきに金品を強奪する睡眠薬強盗が観光地やバス内で発生しています。このような犯罪に使用される薬は強力なため,後遺症が残ったり,あるいは死に至る場合もありますので,十分注意が必要です。)

● 査証、出入国審査等


(手続きや規則に関する最新の情報は,駐日グアテマラ大使館(電話:03-3400-1830)に問い合わせてください。)

1.グアテマラへの入国に際しては,入国目的が90日以内の短期滞在(観光,知人訪問など)の場合は査証の取得は必要ありません。 
 査証を取得せずに入国した場合は,通常90日間の滞在が許可されますが,中米4か国(グアテマラ,エルサルバドル,ホンジュラス,ニカラグア)での合計滞在日数ですので注意してください。なお,滞在期間を延長する場合は,入国後,移民総局で所定の手続きをすれば,90日の滞在延長が可能です(延長は1回のみ可)。許可された期間を経過して滞在した場合は不法滞在と見なされ,基本科料100ケッツアル(約1,500円)に加え,1日につき15ケッツアル(約230円)を徴収されます。

2.出入国時,現金と有価証券を合わせ,全ての通貨(円,米ドル,ユーロ等所持する全て)の合計で米ドル換算が1万米ドル以上の場合,申告が必要です。未申告で所持が発覚した場合,当該現金等を没収されたうえ,刑事犯として身柄を拘束されます。

3.持ち出し禁止物品は,考古学的遺物,歴史的芸術品,麻薬,武器,爆発物などです。また,近年米国への出国に関しては,荷物の検査が厳しくなっています。

4.これまで,偽変造日本旅券を使ってグアテマラに入国しようとする東洋人が多く摘発されており,入国審査が厳しくなっています。入国審査官のスペイン語または英語による質問(渡航目的,滞在予定,宿泊先等)に対して適切に回答できるように準備しておくとともに,団体旅行の場合はなるべくまとまって行動するように心掛けてください。

5.最近,入国スタンプの押印漏れまたは押印ミスが原因で,出国時に200ケッツアル(約3,000円)の罰金を請求されるケースが頻発しています。入国の際,パスポートに「E/S」の押印を受け,入国であればEntrada(入国)の頭文字Eに丸印,出国する際にSalida(出国)の頭文字Sに丸印を記入されますが,入国時にもかかわらずS(出国)に丸印を記入したり,間違った入国の日付を記入したりする係官もいます。このため,特に入国審査を受ける際は,押印されたスタンプをよく確認し,誤りがあればその場で指摘して訂正するよう求めてください。出国時に気づいた場合で,かつ自己に責任がない場合は罰金を払う必要はありません。万一,罰金を科された場合には,移民総局出入国管理課(電話番号:(国内)2411-2411,内線 4011)または在グアテマラ日本国大使館(電話番号:(国内)2382-7300)に連絡してください。

6.2006年6月より,中米4か国(グアテマラ,エルサルバドル,ホンジュラス,ニカラグア)間を陸路で移動する場合,出入国スタンプの押印を省略する措置がとられていますが,メキシコやベリーズへ陸路で出国する際,入国スタンプがないことを理由に200ケッツァル(約3,000円)の罰金を請求されるケースがあります。この場合,罰金を支払う必要はありませんので係官にエルサルバドル,ホンジュラスまたはニカラグアから陸路で入国したことを告げてください。

7.アウロラ国際空港において,見知らぬ人から荷物の一時預かりや日本国内への荷物持ち込みなどを依頼され,「麻薬の運び屋」として利用される可能性がありますので,内容物がわからない荷物を預かることは厳に控えてください。

● 滞在時の留意事項


1.グアテマラ政府に対する滞在届の提出義務はありませんが,査証延長手続きおよび査証の切り替え時に滞在に関する書類を移民総局に提出する必要があります。

2.旅行制限は特にありませんが,先住民の人たちが多く住んでいる地域では排他的な面もあり,また,警察官の数も少ないので行動には十分な注意が必要です。また,先住民が多く住む地域では,未だに私的制裁が黙認されています。誤解を招く行動はしないでください。

3.軍事施設および国境付近の写真の撮影は禁じられています。

4.グアテマラ市第1区周辺では,外国人に対し闇両替への誘いがありますが,この行為は法律で禁止されています。また,両替のためと偽って別の場所に案内され強盗に遭った例もありますので,闇両替には絶対に関わらず,両替は,ホテルや銀行で行うようにしてください。

5.麻薬類を所持,使用,売買した場合は,20年以下の禁固刑に処せられます。なお,グアテマラでは麻薬関係の犯罪には保釈制度はありません。また,当国刑務所内では殺人事件が頻発しており,禁固刑になった場合は命が危険にさらされる可能性が高いです。最近では,外国人旅行者が観光地において,夜間麻薬類の使用,売買等を行っているとの情報もありますが,興味本位で麻薬類に手を出すような軽率な行動は絶対に避けてください。

6.酒類の販売・飲酒には厳しい制限と罰則が設けられています。
(1)禁止事項
 ・午前1時から午前7時まで,飲食店等の商業施設(ホテル,レストラン,バー,ディスコ等)における酒類の販売および飲酒。
 ・午後9時から翌朝午前7時まで,販売店等の商業施設(スーパーマーケット,雑貨屋,コンビニエンスストア)等における酒類の販売。
(2)上記禁止事項に違反した場合の罰則
 ・商業施設の経営者:営業許可取消,10万ケッツアル(約150万円)の罰金
 ・個人(従業員,消費者):5,000ケッツアル(約75,000円)の罰金
(3)その他,公衆の場およびその周辺では常時飲酒が禁じられており,違反すると5,000ケッツアル(約75,000円)の罰金が科されます。

7.現在国内各所の幹線道路において補修工事がなされており,渋滞や交通事故が頻発しています。車両で地方に移動する際は,時間に余裕を持って行動するとともに,路面状況をよく確認して運転してください。特に雨季には工事区間に限らず舗装に穴がある道路が散見されますので注意が必要です。また,速度超過,飲酒運転,方向指示器による合図なしの進路変更,整備不良(ライトやミラーの故障)のままでの走行等が見受けられるので,運転時は十分注意が必要です。人身事故を起こした場合は,捜査のため身柄を拘束されます(その場で弁護士を呼び,保釈を求めることができます)。

8 グアテマラは,国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去り又は留置した場合は,原則的に子が元の常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧下さい。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html

● 風俗、習慣、健康等


1.グアテマラは,古いマヤの文化と歴史をもつ国で,国民は皆これを誇りとしています。グアテマラの文化的伝統や風俗習慣への理解につとめ,これを尊重する心構えをもつことが大切です。特に,先住民の人々が暮らす地方ではその生活事情を尊重し,勝手に村落の奥まで入り込んだり,写真を撮ったりすることのないように留意してください。

2.グアテマラ市の新市街の商店,ホテル等は上下水道が整っていますが,周辺部および地方では水道施設を含めて衛生状態はよいとは言えません。従って,水道水の飲用は避け,ミネラルウォーターを飲用してください。また,水道水のみで洗浄された生野菜(特に,レタスなど葉の形が複雑で洗浄しにくい野菜)や,飲み物などに入っている氷も口にしないことをお勧めします。

3.グアテマラにおける主な疾病としては,地方を中心にコレラ,マラリア,デング熱,チクングニア熱,肝炎,狂犬病,結核があり,最近では,ジカウイルスも発生しています。また,エイズも浸透していますので,予防策を心掛けることが必要です。旅行者がかかりやすい病気には,アメーバ原虫による発熱,下痢および虫刺されによる炎症があります。また,地方のホテルや安宿のベッドなどにはダニ,ノミがいますので,虫よけスプレー及びかゆみ止めは必需品です。
(参考)感染症広域情報 ジカウイルスに関する注意喚起     http://www2.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/pcinfectioninfo.asp#danger

4.グアテマラ市には日本語を多少理解できる医師がいる診療所もあります(Hospital Herrera Llerandi,TEL:2384-5959)。また,医薬品は米国製品が比較的豊富に販売されていますが,万一の場合に備え,緊急移送を含む十分な補償内容の海外旅行傷害保険に加入することをお勧めします。

5.「世界の医療事情」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/cs_ame/guatemala.html )において,グアテマラ国内の衛生・医療事情等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
 その他,必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 ◎感染症情報(http://www.forth.go.jp/

● 緊急時の連絡先


◎警  察:110,120 
◎消  防:122,123
◎救急車:125

(問い合わせ先)


○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連)(内線)5367
○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
(在グアテマラ日本国大使館
 住所:10 Piso, Edificio Torre Internacional, Avenida Reforma,16-85, Zona 10,Ciudad de Guatemala, 01010 Guatemala, C.A.
 電話:2382-7300
  国外からは(国番号502)-2382-7300
 FAX :2382-7310
  国外からは(国番号502)-2382-7310
 ホームページ:http://www.gt.emb-japan.go.jp/mainJA.htm