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※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

犯罪発生状況、防犯対策

1.犯罪発生状況
 アルゼンチンでは,未成年者犯罪,麻薬関連犯罪の増加及びビジャと呼ばれるスラムの増大などにより,連邦首都ブエノスアイレス市を中心に,近年治安が悪化傾向にあります。一般犯罪については,置き引き,スリ,ひったくり(特にモトチョロスと呼ばれるバイクを使用したひったくり),ケチャップ強盗(ケチャップ等の液状のものを服にかけ,被害者が拭き取ることに気をとられている間に置き引きしたり,財布をすったりする手口)等が日常化していることに留意して行動してください。人込みやバスターミナル等,不特定多数の人が集まる場所では特に注意が必要です。また,見ず知らずの人に話しかけられた場合は,気をとられている隙を狙う犯罪者が近くにいると考えて,更に警戒することが必要です。なお,犯罪者はグループで行動することが一般的であり,銃器を携行している場合もあるので,身の危険を感じた場合は決して抵抗しないで下さい。
 また,首都ブエノスアイレス市の周辺都市(ブエノスアイレス市から40kmの範囲内。首都ブエノスアイレス市は除く。)においても,強盗や盗難事件等が頻発し,誘拐,強姦及び殺人等の凶悪犯罪も発生しているため,特に注意が必要です。

(1)銃器犯罪
 (ア)銃を使用した犯罪が頻繁に発生しています。アルゼンチン国内で正規に登録されている銃(治安機関除く)は約200万丁で,約60万人が銃の使用登録をしています。これ以外にも違法な銃が約200万丁流通しているとの見方もあります。
 (イ)強盗の手口としては,自宅からの出入りや車庫に車を出し入れする際を狙った待ち伏せ強盗が多くあるので,周囲に注意を払うことが肝要です。また,信号待ちで停止中の車のみならず走行中の車に対しても,沿道や歩道橋等から石等を投げて停車させ,車内にいる人を銃で脅して金品を盗む強盗が発生しています。
 (ウ)昼間でも強盗事件は発生しており,いわゆる「安全な時間帯」というものはないと考えてください。街中を通行中に,万一銃声などが聞こえた場合には,姿勢を低くして,事態が落ち着くのを待つか,速やかにその場を離れるのが最善の対策です。また,不幸にも店内等で強盗に遭遇した場合には,抵抗せず,大声を上げず,落ち着いて犯人の指示に従うことが,身体に危害を加えられないために重要です。

(2)誘拐事件
 依然として誘拐事件が発生しています。誘拐の手口としては,走行中の車両を銃器等で脅して停止させ,そのまま車中の人を拉致し,身の回りの金銭等を奪ったり,銀行に連れて行ってATMから金銭を引き出させたりする,いわゆる「短時間誘拐」(簡易誘拐)事件がほとんどですが,場合によっては犯人側が脅し取った金品に満足せず,さらに家族と連絡を取らせて身代金を要求する身代金誘拐に発展するケースもあります。かつてアルゼンチンで発生した誘拐事件においては,被害者の大半は大企業の幹部等でしたが,近年は一般人の被害も多く,誰でも標的になる可能性があります。

(3)抗議活動
 労働組合等による道路封鎖を伴う抗議活動が,各地で発生しています。また,フォークランド(マルビナス)問題関連の抗議活動も散発的に行われています。これら抗議活動は,ブエノスアイレス市内の大統領官邸前の五月広場,オベリスコ周辺,労働省前等において多数発生しています。これらの活動は平和的に行われる場合もありますが,タイヤを燃やしたり,道路封鎖をして交通を止めたりする他,投石等の暴力を伴う示威行為に発展する場合もあり,過去には抗議活動側と治安当局側が衝突して死傷者が出る事態も発生しました。上記の抗議活動が行われている場所の周辺には近づかないのが原則ですが,予期せずデモ等が行われている現場に遭遇した場合は,周囲の状況に注意し,速やかにその場を離れてください。

2.ブエノスアイレス市の犯罪被害多発区域の例
 犯罪が比較的多発している地域における各種犯罪等の主な特徴は以下のとおりです。
(1)ボカ地区(BOCA)
 タンゴ発祥の地といわれており,多数の観光客が訪れますが,低所得者層の居住地区でもあり,大通り以外は日中でも注意が必要です。近くに大きなサッカー場があり,特に,サッカーの試合日には犯罪が発生する傾向にあります。
(2)フロリダ通り(FLORIDA)
 観光客等で非常に賑わう歩行者通りです。スリやひったくり等の犯罪がよく発生していますので,リュック等の荷物は身体の前に抱える等,十分注意が必要です。
(3)サンテルモ地区(SAN TELMO)
 首都で最も古い地区の1つです。週末にはドレーゴ広場においてフェリア(のみの市)が開催され,観光客を含む大勢の人で賑わうこともあり,スリ,ひったくり等の犯罪が多く報告されていますので注意が必要です。
(4)モンセラート地区(MONSERRAT)及びサンニコラス地区(SAN NICOLAS)
 市内の金融街で銀行が多数あり,強盗やひったくり等の犯罪が発生しています。
(5)レティーロ駅周辺及びサンマルティン広場
 すぐ近くに巨大なビジャ(スラム街)が存在しており,犯罪グループによるひったくりや置き引きが多発し,邦人を含め被害が恒常的に多い地域です。過去には外国人観光客に対する殺人事件も発生しています。
(6)首都の三大ターミナル(コンスティトゥシオン(CONSTITUCION)駅,レティロ(RETIRO)駅及びオンセ・デ・セプティエンブレ(ONCE DE SEPTIEMBRE)駅)
 構内の犯罪が主ですが,周辺でも強盗事件が発生しています。また,過去には電車運行の遅延により乗客が暴徒化し,破壊行為が発生したことがあります。
(7)レコレータ地区(RECOLETA)
 エビータの墓があるレコレータ墓地の周辺は,昼夜の別なく多くの観光客で賑わっていますが,ひったくりやスリ等の犯罪が発生していますので注意が必要です。
(8)リーベルプレート(RIVERPLATE)サッカー場近傍
 試合の日に犯罪や騒動が発生することがあるため,観戦に訪れる場合は,極力貴重品等を持ち込まないことをお薦めします。

3.防犯対策
(1)全般
○警察官等の制服着用者を含め,安易に他人を信用しない。
○外出時は,隙をつくらず,常に周囲を警戒する。
○華美な服装や人前で大金を見せる等,犯罪者のターゲットにされるような行動は避ける。
○カードで支払いをする場合,サイン前に金額をしっかりと確認する。
○両替等でお金を受け取る際は,確実にその場で金額を確認する。
○犯罪に巻き込まれた場合,身体の安全を最優先として落ち着いて行動し,犯人に対しては抵抗しない。

(2)車両運行時の注意事項
○深夜や早朝の運転を避ける。
○ルートの選定に注意し,なるべく交通量の多く明るい道を使用する。
○帰宅時は特に注意し,ガレージの扉の開閉時に隙が生じないよう注意する。
○初めて訪れる場所は,できれば明るいうちに一度経路を確認しておく。
○突然路上で車が停まってしまうことがないよう,小まめに整備を行う。

(3)公共交通機関利用時の注意事項
 (ア)タクシー
 タクシーを利用する際は流しのタクシーの利用は避け,「無線タクシー」(ラジオタクシー)を利用する方が安全です。また,チップを料金と別に請求されることがありますが,アルゼンチンではタクシー運転手にチップを払う習慣はありません。
 (イ)レミース
 タクシーに代わるより安全な交通手段として,レミースと呼ばれるハイヤーがあります。中には日本語が通じる日系の業者もあり,予約をすれば迎えに来てくれます。運転手の身なりもきちんとしており,料金はタクシーよりやや高めですが,安心して利用できます。ただし,一般の車両と区別がつかないため,予約の際には必ず車種,色,車番及び運転手名を確認するようにしてください。
 (ウ)バス
 一般に「コレクティーボ」と呼ばれ,ブエノスアイレス市内では24時間運行されていて,慣れれば便利ですが,混雑時期は車内でのスリ,下車直前のひったくり等が多発しています。いずれも犯人は複数であることが多く,手荒な行動をとる場合もあります。また,バスの運転自体も乱暴で,バス停に接近すると停車前からドアを開け,完全に客が乗り込んでいなくても,ドアを開けたままで発進することも珍しくありません。なお,走行中は空いている車線に頻繁に変更するので,自家用車でバス脇を併走する場合は注意が必要です。
 (エ)地下鉄
 ブエノスアイレス市内には,地下鉄のA線からE線及びH線があり,日本に比べ運賃が安く便利です。しかし,混雑時には車内及びホーム等でスリやひったくり等が発生していますので,利用の際は,リュックや手荷物,携帯電話等の携行品に注意し,周囲にも気を配るようにしてください。特に最近では,電車のドアが閉まる瞬間にスマートフォンをひったくる手口も増えています。人目につく形での使用を避ける等の対策が必要です。なお,車内では物売りをしている光景も見受けられますが,売子が乗客の膝上等に無理矢理置く商品は,彼等が回収に来ますのでそのままにしておくか,商品を置かれる前に明確に断ることで購入させられることを避けることが出来ます。

(4)犯罪手口に応じた注意事項
 (ア)置き引き及びスリ
 空港,ホテルロビー,レストラン,バス,地下鉄等において,ちょっとした隙を狙われ,バッグ等を置き引きされたり,金品をすられたりしています。常に緊張感を保ち,特に混雑した場所等においては油断しない等の注意が必要です。
 (イ)両替詐欺
 両替所にて当地通貨に換金する際に,高額紙幣を低額紙幣にすり替えられる被害が発生しています。特に,2016年から新規に高額紙幣が発行されていますので,現金を受け取る際には,慌てずに相手の目の前で金額を確認する等の注意が必要です。
 (ウ)ひったくり
 グループによる犯行が多く,事前に狙いをつけて犯行に及んでいると思われますので,華美な服装や人前で大金を見せる等の行動は慎んでください。特に,モトチョロスと呼ばれるバイクを使ったひったくりが多いため,歩道を歩く場合は車やバイクの動きを確認しやすいよう,これらと対面する方向に歩くよう努めてください。万一,低速で接近する不審なバイク(二人乗りのことが多い)を発見した場合は,速やかに人込みに紛れるか商店の中に入り,難を避ける行動をとることをお勧めします。銀行周辺では,現金を引き出した人が狙われるケースも後を絶たないため,周囲の状況を確認するなど十分な注意が必要です。
 (エ)ケチャップ強盗
 市内の観光スポット,公園等で多発しています。数人のグループによる犯行が多く,手口は,ケチャップ,廃油,塗料等の液状物質を被害者の衣服につけた後,汚れているのを教えると同時に拭き取るのを手伝う素振りをして近づき,被害者が足を止めて汚れを拭き取る間に財布や地面に置いたバッグ等を奪って,逃げ去るケースが多いようです。ケチャップ等を掛けられた場合,親切そうな人が近寄ってきても相手にせず,速やかにその場を立ち去ることをお勧めします。
 (オ)誘拐
 誘拐から自分自身と家族の安全を守る心構えとして,「目立たない」,「用心を怠らない」,「行動を予知されない」の三原則を念頭に,日常における予防を忘れないでください。また,「通勤時間や経路を変更する」,「外出や帰宅時に,不審者や不審車両が見当たらないかチェックする」等の注意が必要です(詳細はホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_04.html を参照してください)。  また,「短時間誘拐」に対する注意事項としては,既述の未然防止策のほか,キャッシュカードやクレジットカードを必要時以外持ち歩かず,万一拘束されたら犯人の指示に従い,むやみに抵抗しないことも必要です。

(5)場所に応じた注意事項
 (ア)レストラン及びインターネット・カフェ
 椅子に掛けたり,テーブルの下に置いたりしたバッグを盗まれる置き引き被害が多発しています。バッグを,置く場合は常に目の届くところに置くなど注意を怠らず,また,念のために貴重品類は常に身につけておくことをおすすめします。
 (イ)観光地区
 観光スポットから外れた場所へは入らないよう注意してください。また,タンゴ・ショーは深夜まで行われることが多いので,終了後の移動には十分な注意が必要です。
 (ウ)バー
 ブエノスアイレスでは,店舗の正面に料金表を提示することが飲食店に義務付けられています。バーに入る時は,料金表を見て金額を確認し,料金表が見当たらない場合は,不正な高額料金を請求される可能性がありますので注意が必要です。

4.アルゼンチンにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

査証、出入国審査等

(手続や規則に関する最新の情報については,在日アルゼンチン大使館(電話:03-5420-7107)にお問い合わせください。)

1.査証
 日本とアルゼンチンとの間には査証免除取極があり,通過,観光,商用等の3か月以内の滞在には査証が免除されています。3か月を超える場合には,日本又は第三国にあるアルゼンチン大使館又は領事館で申請して,一時滞在査証又は永住査証を取得する必要があります。なお,観光目的等で査証を取得せずに入国した場合には,滞在資格の変更は原則として認められません。

2.出入国審査
(1)入国
 入国に当たって旅行者は,有効なパスポートの提示を求められるとともに,指紋採取並びに顔写真の撮影がなされます。なお,永住者及び長期滞在者は併せてアルゼンチン身分証明書(DNI)の提示を求められます。

(2)出国
 出国に当たっては,入国スタンプの押してある有効なパスポートの提示を求められるとともに,指紋採取並びに顔写真の撮影がなされます。永住者及び長期滞在者は併せてアルゼンチン身分証明書(DNI)等の提示を求められます。

(3)未成年子女の国外旅行
 永住者,長期滞在者の未成年子女(18歳未満),又はアルゼンチン国内に続けて1年以上滞在している未成年者(18歳未満)が単独又は両親の一方(片方の親)とアルゼンチンから出国する場合は,公証人役場で作成された両親双方の旅行承諾書を空港等の入国管理係官に提示する必要があります。また,同じく両親と一緒に出国する際も家族関係を出生証明書等で証明しなければなりません。
 アルゼンチンにおいては,親権を持つ親であっても,他の親権者の同意を得ずに子の居所を移動させること(親が日本に帰国する際に子を同伴する場合を含む)は,犯罪として処罰されることもあり得ます。他国では,結婚生活を営んでいた国への再入国や当該国と刑事司法上の共助関係を有する第三国への入国の際に,子を誘拐した犯罪容疑者として日本人が逮捕される事案も発生していますので十分注意してください。

3.外貨申告
(1)出入国にあたって,貴金属,有価証券等を含め一人あたり米貨1万ドル相当額未満(16歳未満は米貨5千ドル相当額未満)であれば申告は不要です。右相当額以上を持ち込む,または持ち出す場合は,所定の申告書によって申告する必要があります。
 
(2)外貨からアルゼンチンペソへの両替は,空港内の銀行出張所及び市内の両替店等で可能です。フロリダ通り等の観光スポットにおいては,有利なレートを路上で提示する,いわゆるヤミ両替を持ちかけられることがありますが,こうした換金行為は違法行為であるとともにニセ札を掴まされる可能性があるので,そのような誘いには乗らないよう注意してください。また,両替した際の領収書については,出国する際にアルゼンチンペソを外貨に再両替する場合に必要ですので,出国時まで大切に保管することをお勧めします。
 
4.通関
(1)日常使用しているものについては原則として課税されませんが,通関では電化製品(特にパソコンなどの精密電子機器類)に関し,細かく質問される場合があります。また,高価な美術品を持ち込む場合は課税されます。

(2)個人の身の回り品であっても,新品を持ち込む場合,米貨300ドル(16歳未満は米貨150ドル)相当までは非課税ですが,それを超えると規定の税金(原則,超えた金額の50%)がかかります。なお,陸路で入国,通関する場合は米貨150ドル(16歳未満は米貨75ドル)相当の品物までが非課税となります。アルゼンチン到着時に免税ショップで購入した品物は合計米貨300ドル(16歳未満は米貨150ドル)相当までは非課税となります。

(3)動物(ペット),植物等を持ち込む場合は,検疫証明の提示が求められます。その他,肉,魚,チーズ等,生ものの持ち込みも規制されています。

(4)嗜好品類は,1人当たりアルコール類2リットル,タバコ400本,葉巻50本までそれぞれ無税で持ち込むことができます。

滞在時の留意事項

1.滞在時の各種届出
(1)一時滞在査証又は永住査証を取得して入国した場合は,原則として90日以内に,パスポート,写真等を提示して移民局に申告し,身分証明書を取得する必要があります。滞在期間の延長は移民局で受け付けています。

(2)長期滞在者向けの注意事項
現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在アルゼンチン日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/ )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても届出を行うことができますので,在アルゼンチン日本国大使館まで送付してください。

(3)短期渡航者向け注意事項
在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。「たびレジ」に渡航期間・滞在先・連絡先等を登録すると,滞在先の最新の安全情報がメールで届き,緊急時には在アルゼンチン日本国大使館からの連絡を受けることができます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

2.旅行制限
 外国人の旅行については特に制限されていません。

3.写真撮影の制限
 軍事施設関係等,写真撮影を制限される場所には,「写真撮影禁止」の表示があります。また,教会内での撮影も制限される場合があるので,撮影の可否について現地の担当者に確認する必要があります。

4.麻薬
 麻薬の所持及び使用は規制されています。特別の許可なしに不正に所持,売買,使用した場合には,処罰の対象となり然るべき刑罰が科されますので,麻薬には絶対に関与しないでください。

5.就労許可
 外国人が業務等で就労する場合は,就労査証(一時滞在または永住)の取得が必要です。観光目的で無査証で入国した旅行者が許可なく就労した場合は,処罰の対象となり,罰金その他の刑に処され,国外に強制退去処分となることもあります。

6.外国人の政治活動
 外国人の政治活動(デモ参加等)は,アルゼンチン国民と同様に認められていますが,旅行者が各種のデモに参加すると,無用のトラブルに巻き込まれる危険があるので,避けてください。

7.銃器所持
 銃器の取扱いについては,「国家武器爆発物法」及びその政令により細かい規定があり,銃器等登録管理局(RENAR)に登録し許可を得る必要があります。

8.その他
 国が指定する賭博場以外での賭博行為や,売春行為,泥酔状態での歩行と飲酒運転等は処罰の対象となります。

9. ハーグ条約
アルゼンチンは,国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国から他のハーグ条約締約国へ連れ去り又は留置した場合は,原則的に子が元の居住国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧下さい。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html

風俗、習慣、健康等

1.衛生事情(水,食べ物について)
 首都内の上水道は完備されていますが,ラプラタ河の泥水を浄化して供給しているので,微粒状の砂がわずかに混入しています。病原菌は混入していませんので飲用は可能ですが,市販のミネラルウォーターの飲用をお勧めします。農業国のため,野菜・果物・乳製品・肉類・ワインなどは豊富で,食品の衛生管理は良く,市内のスーパーマーケットや一般食料品店,精肉店,八百屋で購入する場合には問題ありません。ただし,生の魚を食べる習慣はありませんので,魚の生食には注意が必要です。路上で売っている野菜・果物の中には,健康上問題とされる防虫剤が使用されている可能性もあるので注意してください。中華街では日本の食材も販売されていますが,パックされたラーメン,漬け物,調味料などには賞味期限を過ぎた物もあるので,よく日付を確認してください。レストランは通常の場所に店を構えている場合は問題なく食事ができます。道路脇や屋台で売っている立ち食い食品(焼肉・ソーセージなどのサンドイッチ)には不衛生なものもありますので注意してください。

2.病気(感染症,気を付けるべき疾病,予防接種)
(1)ジカウイルス感染症
 中南米やアジア・大洋州で発生しているジカウイルス感染症が,アルゼンチン国内でも発生しています。ジカウイルスを持ったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることにより感染するほか,母胎から胎児への感染,輸血や性交渉のよる感染リスクも指摘されています。ジカウイルス感染症は感染しても症状がないか(不顕性感染),症状が軽いため感染に気づきにくいことがありますが,妊娠中にジカウイルスに感染すると,胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから,特に妊娠中または妊娠を予定している方は,流行地域への渡航を可能な限り控えるなど,十分な注意が必要です。
 (参考)感染症広域情報
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C014.html

(2)デング熱
 北部国境地帯の州でデング熱(蚊によって伝播されるデングウイルスの感染症)が発生しています。2007年には隣国パラグアイでの大流行が波及して,ミシオネス州,フォルモサ州などで小流行がみられた程度でしたが,2009年にボリビアの大流行が波及したときは,チャコ,カタマルカ,サルタ,フフイ各州で大流行となりました。デング熱には治療薬はなく,重症型のデング出血熱になると致死率が高くなるため,夏(10月~3月)に北部へ旅行される際には防蚊対策が必要です。また,発熱,発疹,目の奥の痛みなど体調不良が発生した場合には,専門医にご相談ください。

(3)黄熱
 2008年3月に,ミシオネス州で42年ぶりに黄熱(蚊によって伝播される黄熱ウイルスの感染症)が発生し,1人が死亡しました。罹患者はいずれもブラジル国境の密林地帯に入ったことにより感染した「森林型」でした。また,2009年1月には,ミシオネス州で感染しパラグアイで発病したと考えられる患者が報告されています。黄熱死した野生猿の死骸も見つかっており,同州及びコリエンテス州の一部地域に渡航・滞在を予定されている方は入国10日以上前に黄熱予防接種を受けることをお勧めします。
 なお,黄熱ワクチン接種証明書(イエローカード)は接種後10日から10年間有効と言われてきましたが,2016年6月以降の証明書発行からそのイエローカードは生涯有効とするようWHOが推奨しています。しかし,その方針にいつから従うかは国によって異なるので,今後とも入国時に10年以内の黄熱ワクチン接種記録が要求される場合もあります。トランジット空港や入国前に空港で粗悪な黄熱ワクチン接種を強制されることもありますので,旅行する前に通過国や滞在国の方針をチェックする必要があります。
 (参考)厚生労働省検疫所ホームページ 黄熱について
http://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html

(4)消化器疾患
 上下水道の設備の不十分な農村地帯や貧困層の住む地域では,A型肝炎・細菌性赤痢の発生も見られます。路上・屋台で売っている生ものは食べないようにしてください。

(5)ハンタウイルス
 ハンタウイルス感染症は,ネズミなどのげっ歯類が保有するハンタウイルスによって引き起こされる感染症で,アルゼンチン国内では年に数件の発症例が報告されています。ウイルスを持つげっ歯類との接触や,排泄物を含んだほこりなどを吸い込んだりすることで感染します。患者と至近距離で接触しない限り,人から人への感染はありません。罹患した場合は,早期の入院治療が必要です。ブエノスアイレス州でも年2~3人の死亡例(呼吸不全による)が報告されています。

(6)シャーガス病
 中南米における風土病で,アルゼンチンでは北部にて散発的に発生しています。トリパノソーマという原虫による感染症で,発熱・浮腫・リンパ腺炎などの症状が出ます。サシガメという昆虫が媒介する原虫により発生する感染症です。サシガメは,日中,石壁の割れ目などに棲み,夜間ヒトを刺して吸血活動をします。サシガメの糞が傷から血中に入り感染すると言われていますが,最近ではその他の昆虫にもトリパノソーマが感染しておりその糞を介した経口感染が重要な感染経路とも言われています。地方の民家等で就眠する場合などは,殺虫剤・蚊帳などを用いて防虫対策を十分にするとともに,食前の手洗いや食べ物の洗浄に心がけてください。

(7)狂犬病
 ボリビア,パラグアイと国境を接する北部の州では,狂犬病の発生がみられます。イヌ以外の哺乳類もウイルスを保有しており,特にコウモリからの感染には注意が必要です。首都圏でのヒトへの感染は2008年以降ありませんが,同年には狂犬病に感染したコウモリがブエノスアイレスでも見つかっています。特に「日中に飛ぶコウモリ」は感染している可能性が高いので,近寄らないでください。

(8)予防接種等について
 予防接種に関しては,入国の際に義務付けられたものはありません。しかし首都圏にとどまらず地方も旅行するような長期滞在予定の方は,A型肝炎・B型肝炎・破傷風の予防接種を,また,北部及び北東部の標高2,300m未満の森林地帯へ訪れる予定のある生後9か月以上の方は黄熱の予防接種を受けておくようお勧めします。また,HIV/AIDS感染についても十分注意が必要です。ミシオネス州及びコリエンテス州の一部地域に渡航・滞在を予定されている方は入国10日以上前に黄熱予防接種を受けることをお勧めします。

3.医療事情(医療機関の状況,救急医療体制)
(1)医療機関の状況
 アルゼンチンの医療レベルは中南米の中では高い方です。特にブエノスアイレスの一部の私立病院では,心筋梗塞や脳卒中,外傷等にも対応可能です。しかし,地方都市の病院の多くは公立病院で,医療レベルは必ずしも高いとはいえません。場合によっては,ブエノスアイレス等への緊急移送が必要な場合もあります。また,診療は基本的にスペイン語で行われ,一部の医師以外はほとんど英語を話しません。アルゼンチンでは,低収入の人は公立病院に受診し、医療の質を問わなければほとんど無料で医療が受けられます。しかし一般のアルゼンチン人は組合保険(受診医療機関があらかじめ制限されている)に加入し、毎月掛け捨ての保険料(年齢や慢性疾患の有無により料金が異なる)を払っています。このことから,彼らは契約病院や診療所受診時にはほとんど医療費を個人で支払う必要がありません。それに比し邦人のよく利用する大手私立病院は全診療費(診察・入院・検査費、医薬品その他全て)の値上げが年に数回行われ、60%程度上昇しており高額です。
また,私立病院に入院が必要な場合には、その疾患別に予想される全額近い前払い金(邦人のよく利用する大手私立病院では通常8万ペソ:約64万円、他の私立病院での心筋梗塞:13000米ドル)を要求されます。クレジットカード決済が認められても、高額の支払いができないカードの場合は現金前払いを要求されますので、万一に備えて,緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険への加入をお勧めします。

(2)ブエノスアイレス市の主な医療機関
(ア)Hospital Aleman(ドイツ病院)
 所在地:Avenida Pueyrredon 1640, Buenos Aires
 電話:市外局番(011)4827-7000(救急外来は内線2322/2323)
 概要:全220床,医師数380人の全科対応の総合病院。設備,医療水準とも日本の一流病院並みですが,契約者の診療が基本なので,契約者以外の緊急受診の際には支払能力を証明する物(クレジットカード(VISA,マスター,ダイナース,アメリカンエクスプレス),旅行者保険の証明書など)の提示を求められることがあります。一部の医師・技師は英語・ドイツ語を話しますが,ほとんどの職員はスペイン語しか話せません。土日は休みですが,救急外来は全日24時間診療しています。
(イ) Centro Medico Mutual Nikkai (セントロ・メディコ・ムトゥアル・ニッカイ:ニッカイ共済会
 所在地:Av.San Juan 2496 
 電話:市外局番(011)4308-5456 
 概要:月曜日~金曜日:9時~18時 受付は日本語対応可(日本語通訳2人)
○内科(月曜日~木曜日の午後)坂田院長(日系医師、消化器科、スペイン語又は医療通訳付き)
○外科(月曜日~金曜日)各担当医師が対応。
○専門診療は予約制(事前に問い合わせが必要)であるが、必要に応じて系列病院を紹介する。
○胸部レントゲン撮影(週2回)、腹部エコー装置、簡単な血液検査装置あり。
○支払いは現金または海外傷害旅行保険を利用してキャッシュレス・サービスが可能。 

(3)救急医療体制
 ブエノスアイレス市内では電話番号107(または911)で市が管轄する救急車が出動し,最寄りの公立病院へ運んでくれます。しかし,救急車の到着は不確実で遅く,一般的に公立病院の医療レベルは低いため,特定の病院搬送を希望するときには,タクシー又はレミースを利用することになります。

4.その他の留意事項
(1)首都圏内の自動車の運転はとても乱暴で連日事故が後を絶ちません。アルゼンチンでは車が優先なので,「歩行者優先」という日本の常識は通用しません。横断歩道の信号が青でも,右折・左折の車が歩行者に構わず突っ込んできます。ブエノスアイレスの道路は広く,状況によっては1回で渡りきれないことがありますが,この場合は無理に横断することなく,道路中の分離帯で待機してください。特にアルゼンチンにおいては,バスやタクシーのような公共交通機関の運転手が自分勝手で危険な運転をすることが多いため,これらの急な方向転換や信号無視などには注意が必要です。

(2)バスの運転は非常に乱暴で,車線を無視し,猛スピードで走行中に降車ドアが突然開いたり,乗客が乗車し終わらないうちに発車することがよくありますので,振り落とされないよう注意が必要です。高齢者や障害のある方はバスの乗車は避け,レミースかラジオタクシーを利用するようお勧めします。

(3)アルゼンチンでは,日本で取得した国際運転免許証で運転することが可能です。実際に運転する際は,歩行者のマナーが悪いため,十分注意してください。ブエノスアイレスの歩行者は車の行き交う中,平気で車道を横断します。また,交差点近くでは「窓ふき人」や「物売り」,「大道芸人」が車道に出てきて小銭を要求してきますので,事故に遭わないよう注意してください。

緊急時の連絡先

◎警  察:
(1)「911」及び「101」を使用できる地域
首都ブエノスアイレス市を含むブエノスアイレス州全域,サンタフェ州及びサンルイス州。
(2)「911」のみ使用できる地域
  メンドーサ州,サルタ州及びサンファン州
(3)「101」のみ使用できる地域
  上記(1)及び(2)に該当しない各州
※911 警察・救急・消防の区別なく通話可能な緊急事態連絡番号
※101 地域を管轄する警察と通話するための番号
◎救  急:107
◎消  防:100
◎在アルゼンチン日本国大使館:(市外局番011)4318-8200
(閉館時は,緊急事態に対応する番号を案内している。)

問い合わせ先

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902, 2903

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3679
○外務省海外安全ホームページ:
  http://www.anzen.mofa.go.jp
  http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp(モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在アルゼンチン日本国大使館:Bouchard 547 Piso-17, Buenos Aires, Argentina
電話:(市外局番011)4318-8200
 国外からは(国番号54)-11-4318-8200
FAX:(市外局番011)4318-8210
 国外からは(国番号54)-11-4318-8210
ホームページ:http://www.ar.emb-japan.go.jp/index_j.htm

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