1. ホーム
  2. 地図からの選択
  3. 安全対策基礎データ
  4. タジキスタン

タジキスタン
安全対策基礎データ

更新日 2024年02月29日

1 危険情報
 タジキスタンに対しては、国内の地域情勢に応じて危険情報を発出していますので、海外安全ホームページ(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_201.html#ad-image-0 )より最新の情報をご確認ください。

2 犯罪発生状況
 タジキスタンの統計資料によると、2023年の犯罪認知件数は2022年と比べ約6%減少しています。しかし、強制性交および同未遂、薬物事犯、人身売買などの凶悪犯罪またはそれに結び付きやすい犯罪が増加傾向にあります。また、外国人は、旅行者を含め、多額の現金を所持しているとみられており、犯罪者に狙われやすい傾向にあります。そのほか、首都ドゥシャンベ市を中心に自動車交通量が増加し、交通ルール無視や粗暴な運転に起因する多数の交通事故が発生しているので、注意が必要です。
 
3 防犯対策 
 犯罪被害に遭わないためには「自分の身は自分で守る」との心構えを持ち、最新の治安情報収集に努める、危険な場所には近づかない、多額の現金・貴重品は持ち歩かない、見知らぬ人物を安易に信用せずに警戒するなど、常に防犯を意識した行動をとることが重要です。
 犯罪被害危険地域として、注意を要する特定の地域はありませんが、ドゥシャンベ市内をはじめ、強盗、窃盗などに遭う危険性がありますので、夜間の一人歩きや乗合タクシーの利用は避けてください。特に多くの人が集まるバザール、観光地、空港、駅周辺等では外国人をねらったスリやひったくり被害が発生しています。貴重品、所持品の管理には十分な注意が必要です。また、駅、空港、ホテル等のロビーでは、置き引き対策として、貴重品、手荷物等を体から離さないよう注意してください。

4 テロ・誘拐
 タジキスタンのテロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_201.html )をご確認ください。

※ 在留邦人向け安全の手引き
 在タジキスタン日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.tj.emb-japan.go.jp/files/100578977.pdf )もご参照ください。

(事前に十分周知されることなく突然規則等が変更されることもありますので、手続きや規則に関する最新の情報等については、駐日タジキスタン共和国大使館(電話:03-6721-7455、ホームページ: https://www.mfa.tj/ja/tokyo )にお問い合わせください)

1 査証
(1)短期滞在
 令和4年1月より、日本国籍者の30日以内の短期滞在については、査証は免除されています。
(2)中・長期滞在
 30日を超えて滞在する場合は査証が必要です。日本国籍者については、駐日タジキスタン大使館または第三国にあるタジキスタン大使館・総領事館において、通常の査証またはアライバルビザを取得(事前に電子申請した後、必要書類を持参して大使館で手続き https://www.visa.gov.tj/index.html )するか、オンラインでEビザ(https://www.evisa.tj/index.evisa.html#/ )を取得する必要があります。
 詳しくは、駐日タジキスタン共和国大使館ホームページ(https://www.mfa.tj/ja/tokyo/consular-issues-ja/consular-services-ja/standard-visa-ja )をご確認ください。
 なお、事前の手続きなしにドゥシャンベ空港到着時の査証取得はできませんのでご注意ください。

2 出入国審査
 入国の際には、出入国カードの提出が必要となります。出入国カードは英語、ロシア語、タジク語が併記されています。出入国カードは左半面がА(入国)、右半面がБ(出国)となっています。入国時にА、Бに必要事項を記載して、入国審査官に提出してください。Аは入国審査官が回収し、Бが返却されます。返却されたБは出国時に提出する必要がありますので、出国時まで大切に保管してください。出入国カードが見当たらない場合は出入国管理当局にお問い合わせください。
 なお、出入国審査については、審査官はあまり英語を解さず、基本的にはタジク語もしくはロシア語で行われます。

3 税関
(1)入国
 税関申告書の提出が必要です。税関申告書は英語、ロシア語、およびタジク語表記の3種類があります。いずれか1つの言語の申告書を選び、それを2枚作成して旅券とともに税関審査官に提出します。申告書には所持する各国通貨や有価証券、貴金属・宝石類等の各合計金額を正確に記入してください。入国時の持込み額には制限はありません。
 審査官は、申告書を確認後、スタンプを押し、1枚を申告者に返却します。この返却された申告書は出国審査を受ける際に必要となる場合がありますので旅券とともに大切に保管してください。
(2)出国
 各国通貨、有価証券および貴金属・宝石類の持出しは、合計3千米ドル相当額未満に制限されています。なお、16歳未満の方は通貨等の持出し自体が許可されていませんのでご注意ください。
 3千米ドル相当額以上の持出しがある場合には税関申告が必要となります。税関申告の際には、入国時に返却された申告書と、手持ちの各国通貨等が増額した根拠を示す証明書(例えば増額の根拠が銀行での引き出しであった場合は、銀行の現金引き出し証明書、企業等からの給与であった場合は、同期間の給与支払い証明書など)が必要となります。
 一方、持出し相当額の合計が3千米ドル以上であっても、入国時の持込み額を超えておらず、かつ滞在期間および前者・後者の差額が合理的なものである場合、税関申告に際して入国時に返却された申告書の提出だけで済むことになっています。 ただし、念のためタジキスタン滞在中に収入がある場合には、これを裏付ける証明書類等を準備することをおすすめします。

4 持込み・持出し禁制品
 タジキスタン国内への持込みが禁止されている物品は、麻薬、銃器の他、ポルノ雑誌等です。貴金属・宝石等の持出し数が多い場合は、関税を課される可能性もあります。また、製造後50年を経過した物は、文化的・歴史的価値があるとみなされ、仮に現地の土産物屋等で購入した物であっても原則、文化省の持出許可証が必要となります。

5 携帯電話またはセルラー機能付きタブレット端末のIMEI情報の登録
 2023年から、タジキスタン国内に持ち込まれる、携帯電話およびセルラー機能を備えたタブレット端末は、IMEIコードをタジキスタン国家システムに入力する制度が導入されました。
 個人が、タジキスタンに入国する際に、税関検問所で、免税の範囲内(2,000米ドル以下の物品)の携帯電話またはセルラー機能付きタブレット端末1台を、所定の手続きに従って登録することが可能です。端末が免税輸入額の範囲を超えている場合、または2台以上の端末を持ち込む場合は、端末の総額に対する15%の付加価値税を支払う必要があります。
 登録手続きをせずに入国し、その携帯端末に、タジキスタン国内の携帯電話会社のSIMカードを挿入してインターネットに接続した場合は、使用開始後1か月間まではで使用ができますが、それ以降は利用できなくなります。
 詳しくは、タジキスタン政府が運営するサイト(www.imei.tj )をご覧ください。

1 滞在届
 タジキスタンに10営業日(日曜日およびタジキスタンの祝日以外の日が営業日に該当)以上滞在する場合は、「OVIR(オビール:査証・滞在登録局)」に滞在届の届け出が必要です(観光ビザ取得者およびEビザ取得者は登録不要)。通常、滞在登録は宿泊するホテルが行いますが、安宿等では代行出来ない場合もありますので注意が必要です。無用なトラブルを避けるためにも、滞在登録が可能なホテルに宿泊することをおすすめします。また、ホテルに宿泊せず滞在する場合には、「OVIR」にご自身で滞在届を提出する必要があります。
 この手続きを怠ると、タジキスタン内務省から不法滞在を指摘される場合もありますので、十分ご注意ください。また、滞在登録証は出国時に必要となりますので、紛失しないよう保管してください。

2 通行許可証
 ゴルノ・バダフシャン自治州(パミール地方)に入域するためには、OVIRでのパミール通行許可証の取得が必要です。この許可証を事前に取得することなく同地域に入域した場合には、現地警察に身柄を拘束されるなど無用のトラブルに巻き込まれる恐れがありますので、十分注意してください。

3 写真撮影
 軍事施設、空港、駅構内、国境周辺地域等での写真撮影は禁じられています。

4 違法薬物
 麻薬の所持・使用は法令により厳しく罰せられます。

5 交通事情
(1)タジキスタンの道路事情は極めて悪く、ご自身で車を運転する場合だけでなく歩道等を歩く場合にも細心の注意が必要です。詳細については、安全の手引き(https://www.tj.emb-japan.go.jp/files/100578977.pdf )の該当箇所を参照してください。

(2)タジキスタンは国土の約93%が山岳地であり、地方へ向かう際は道路状態が極めて悪い山道を利用することになります。整備されていない山道は、落石や土砂崩れを引き起こす危険性もありますので、山岳地への移動の際は十分ご注意ください。

6 両替、クレジットカード利用
 市内各所にある銀行および銀行の出張所等において外貨両替が可能です。米ドル、ユーロ、ロシアルーブル、中国元等の両替が可能ですが、日本円の両替はできません。
 クレジットカードが利用できる施設は、一部のホテル等に限られており、通常は現金を携帯する必要がありますので、現金の管理には十分ご注意ください。

7 在留届
 タジキスタンに3か月以上滞在する方は、緊急時の連絡等に必要ですので、到着後住所または居所が決まり次第遅滞なく、在タジキスタン日本国大使館に在留届を提出してください。また、住所その他届出事項に変更が生じたとき、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は、オンラインによる在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をおすすめしますが、書面によっても行うことができますので、大使館で提出してください。

8 たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、タジキスタンで事件や事故、自然災害等が発生し、在タジキスタン日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

1 風俗、民族、宗教
 タジキスタンの主要民族はタジク人ですが、北部および南部地域にはウズベク人が多く居住しています。主な宗教はイスラム教です。言語はタジク語とロシア語が一般的で、英語は未だ一般的ではありません。また、ウズベク人が居住する地域ではウズベク語が通用します。
 風俗、習慣は一般的にイスラム教に則っていますが、イスラム法の適用は比較的緩やかであり、レストラン等での飲酒も日常的に行われています。また、ドゥシャンベ市内においては、肌を露出した服装の女性も増えてきていますが、イスラム教に厳格な地域も多いことから、目立つ服装等は控えてください。

2 衛生
 タジキスタンの生活インフラ環境は劣悪です。特に水事情は極めて悪く、断水はもとより水道水を感染源とする腸チフスも多く発生しています。このため、水道水は飲料用に適していません。料理用としては、濾過したうえで十分に煮沸するなどの対策が必要です。また、シャワー時にも経口感染対策が必要となります。

3 注意すべき病気等
 タジキスタンにおいて注意すべき病気は、食中毒、腸チフス、A型肝炎、B型肝炎、結核となっています。特に、風土病(発熱を伴った激しい腹痛と下痢の症状)が多く発生していますので、飲料水、食物については十分な注意が必要です。

4 医療事情
 タジキスタンの医療機関や救急医療体制は、衛生管理を含め全く不十分な状況です。新型コロナウイルス感染症のための治療についても同様に充分な医療を受けることはできません。急病が発生した場合には、信頼のおける医療機関のある第三国への出国が必要となりますので、持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様連れの方などは渡航の是非を含めてよく検討されることをおすすめします。
 「世界の医療事情」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/europe/tajikistan.html )において、タジキスタン国内の衛生・医療事情等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
 その他、必要な予防接種等については、次の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 https://www.forth.go.jp/index.html

5 医薬品の持込み・持出し
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続きについては厚生労働省の次のホームページをご確認ください。
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html

6 海外旅行保険への加入
 海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが少なくありません。
 旅行・滞在中の予期せぬトラブルに備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。

◎消防:電話01
◎警察:電話02
◎救急:電話03
◎在タジキスタン日本国大使館:電話:+992-44-600-54-77

○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2853
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連)(内線)4919
○外務省海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地公館連絡先)
○在タジキスタン日本国大使館
  住所:80A, Kh.Nazarov St., Dushanbe, Republic of Tajikistan
  電話:+992-44-600-54-77~80
  ホームページ: https://www.tj.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

page TOP