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タジキスタン
安全対策基礎データ

更新日 2022年02月07日

1 犯罪発生状況
 タジキスタンの統計資料によると、2020年の犯罪認知件数は2019年と比べ微増となっています。しかし、金品等の窃取を目的とした犯罪(窃盗など)は大きく増加しています。特に外国人は、旅行者を含め、多額の現金を所持しているとみられており、犯罪者に狙われやすい傾向にあります。そのほか、首都ドゥシャンベ市を中心に自動車交通量が増加し、交通ルール無視や粗暴な運転に起因する多数の交通事故が発生しているので、注意が必要です。
 
2 防犯対策 
 犯罪被害危険地域として特に注意を要する地域はありませんが、ドゥシャンベ市内を含め、強盗、窃盗などに遭う危険がありますので、夜間の一人歩きや乗合タクシーの利用は避けてください。特に多くの人が集まるバザール、観光地、空港、駅周辺等では外国人をねらったスリやひったくり被害が発生しています。貴重品、所持品の管理には十分な注意が必要です。また、駅、空港、ホテル等のロビーでは、置き引き対策として、貴重品、手荷物等を体から離さないよう注意してください。

3 テロ・誘拐
 タジキスタンのテロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_201.html )をご確認ください。

※ 在留邦人向け安全の手引き
 在タジキスタン日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.tj.emb-japan.go.jp/files/100311771.pdf )もご参照ください。

(在タジキスタン日本国大使館では、手続きや規則に関し、できるだけ速やかに新たな情報を入手・提供するよう努めていますが、タジキスタンでは事前連絡なしに突然規則等が変更されることもあります。したがって、同国の渡航に際しては、駐日タジキスタン共和国大使館(電話:03-6721-7455、ホームページ: https://www.mfa.tj/ja/tokyo )にお問い合わせいただく等により最新の情報を入手されることをお勧めします)

1 令和4年1月より、日本国籍者のタジキスタン渡航に関して、30日以内の滞在および出国につき査証免除措置が導入されたことから、いわゆる査証無し渡航(最長滞在日数30日)が可能となりました。その場合、入国後にはタジキスタン当局への滞在届の届出が必要になるので注意してください。30日を超えて滞在するには査証が必要です。日本からの渡航者については、駐日タジキスタン大使館またはタジキスタン大使館・総領事館が設置されている第三国において、査証を取得するか、オンラインでEビザを取得することが必要です。ドゥシャンベ空港到着後の査証取得はできません。
 新型コロナウイルス感染症対策のため、入国制限措置や入国に際しての条件・行動制限が取られていることがありますので、海外安全ホームページ(https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html )等により事前に最新の情報をご確認ください。

2 入国の際には、出入国カードおよび税関申告書の提出が必要となります。出入国カードは英語、ロシア語、タジク語が併記されています。出入国カードは左半面がА(入国)、右半面がБ(出国)となっています。入国時にА、Бに必要事項を記載して、入国審査官に提出して下さい。Аは入国審査官が回収し、Бが返却されます。返却されたБは出国時に提出する必要がありますので、出国時まで大切に保管して下さい。出入国カードが見当たらない場合は出入国管理当局にお問い合わせ下さい。
 なお、出入国審査については、審査官はあまり英語を解さず、基本的にはタジク語もしくはロシア語で行われます。

3 税関申告書はロシア語およびタジク語記載となっており、2枚を作成し旅券とともに税関審査官に提出します。申告書には所持する貴重品や外貨等合計金額を正確に記入してください。審査官は、申告書を確認後、スタンプを押し、1枚を申告者に返却します。この返却された申告書は出国審査を受ける際に必要となりますので旅券とともに大切に保管してください。
 出国の際にも税関申告が必要となりますので、税関審査を受ける前に申告書を作成してください。そして、(1)入国時に返却された申告書と(2)出国用に作成した申告書2枚を審査官に提出してください。この際、理由なく入国時の所持金より出国時の所持金が上回るような場合や入国時に作成した申告書を紛失した場合には、罰金を科されたり、身柄を拘束されたりする恐れがありますので十分ご注意ください。問題がなければ、審査官が出国用の申告書のみ申請者に返却します。この申告書は出国時まで紛失しないように保管してください。
 なお、現金の持出しについては制限があります。3千米ドル相当額(米ドル、ソモニ、他外貨、証券等を合わせて)を超える現金等を国外に持ち出す場合には、(1)税関申告の際交付された許可証の提示、(2)入国時の税関申告書またはタジキスタン国立銀行等により発行された持ち出し許可証の2点が必要となりますので特にご注意ください。

4 タジキスタン国内への持込みが禁止されている物品は、麻薬、銃器の他、ポルノ雑誌等です。貴金属・宝石等の持出し数が多い場合は、関税を課される可能性もあります。また、製造後50年を経過した物は、文化的・歴史的価値があるとみなされ、仮に現地の土産物屋等で購入した物であっても原則、文化省の持出許可証が必要となります。

5 タジキスタンとアフガニスタンとの国境警備は、従来ロシア国境警備隊が実施していましたが、2005年に出入国管理を含む国境地域の警備管轄がすべてタジキスタン国家保安委員会へ移管されました。これに伴い、同国境通過に際しては、これまで以上に厳しい審査が行われています。

6 タジキスタンに10日以上滞在する場合は、「OVIR(オビール、査証・滞在登録局)」に滞在届の届け出が必要です。(Eビザ:45日以内の滞在者は登録不要)通常、滞在登録は宿泊するホテルが行いますが、安宿等では代行出来ない場合もありますので注意が必要です。不要なトラブルを避けるためにも、滞在登録が可能なホテルに宿泊することをお勧め致します。また、ホテルに宿泊せず滞在する場合には、「OVIR」に自身で滞在届を提出する必要があります。
 この手続きを怠ると、タジキスタン内務省から不法滞在を指摘される場合もありますので、十分ご注意ください。また、滞在登録証は出国時に必要となりますので、紛失しないよう保管してください。

7 医薬品の持込み、持出し
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続きについては厚生労働省の次のホームページをご確認ください。
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html

1 タジキスタンに3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡等に必要ですので、到着後住所または居所が決まり次第遅滞なく在タジキスタン日本国大使館に「在留届」を提出してください。また、住所その他届出事項に変更が生じたとき、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は、オンラインによる在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をお勧めしますが、郵送によっても行うことができますので、在タジキスタン日本国大使館まで送付してください。
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、タジキスタンで事件や事故、自然災害等が発生し、在タジキスタン日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

2 ゴルノ・バダフシャン自治州(パミール地方)を通行するためには、査証のほかにパミール通行許可証の取得が必要です。この許可証を事前に取得することなく同地域を通行した場合には現地警察に身柄を拘束されるなど不要のトラブルに巻き込まれる恐れがありますので、十分注意してください。

3 軍事施設、空港、駅構内、国境周辺地域等での写真撮影は禁じられています。

4 麻薬の所持・使用は法令により厳しく罰せられます。

5 タジキスタンの道路事情は極めて悪く、ご自身で車を運転する場合だけでなく歩道等を歩く場合にも細心の注意が必要です。詳細については、安全の手引き(https://www.tj.emb-japan.go.jp/files/100311771.pdf )の該当箇所を参照してください。

6 タジキスタンは国土の93%が山岳地であり、地方へ向かう際は道路状態が極めて悪い山道を利用することになります。整備されていない山道は、落石や土砂崩れを引き起こす危険性もありますので、地方への移動の際は十分ご注意ください。

7 市内各所にある銀行および銀行の出張所等において外貨両替が可能です。米ドル、ユーロ、ロシアルーブル、中国元等の両替が可能ですが、日本円の両替はできません。また、クレジットカードが利用できる施設は、一部ホテル等に限られており、現金の管理には十分ご注意ください。

1 タジキスタンの主要民族はタジク人ですが、北部および南部地域にはウズベク人が多く居住しています。主な宗教はイスラム教です。言語はタジク語とロシア語が一般的で、英語は未だ一般的ではありません。また、ウズベク人が居住する地域ではウズベク語が通用します。風俗、習慣は一応イスラム教に則っていますが、イスラム法の適用は比較的緩やかであり、レストラン等での飲酒も日常的に行われています。また、ドゥシャンベ市内においては、肌を露出した服装の女性も増えてきていますが、イスラム教に厳格な地域も多いことから、目立つ服装等は控えてください。

2 タジキスタンの生活インフラ状態は劣悪です。特に水事情は極めて悪く、断水はもとより水道水を感染源とする腸チフスも多く発生しています。このため、水道水は飲料用に適しておりません。料理用としては、濾過したうえで十分に煮沸するなどの対策が必要です。また、シャワー時にも経口感染対策が必要となります。

3 タジキスタンにおいて注意すべき病気は、食中毒、腸チフス、A型肝炎、B型肝炎、結核となっています。特に、風土病(発熱を伴った激しい腹痛と下痢の症状)が多く発生していますので、飲料水、食物については十分な注意が必要です。
 また、タジキスタンの医療機関や救急医療体制は、衛生管理を含め全く不十分な状況です。新型コロナウイルス感染症のための治療についても同様に充分な医療を受けることはできません。急病が発生した場合には、信頼のおける医療機関のある第三国への出国が必要となりますので、日本出発前に、緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをお勧めします。また、持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様連れの方などは渡航の是非を含めてよく検討されることをお勧めします。
 「世界の医療事情」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/europe/tajikistan.html )において、タジキスタン国内の衛生・医療事情等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
 その他、必要な予防接種等については、次の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 https://www.forth.go.jp/index.html

5 新型コロナウイルスに関する感染症危険情報が発出されていますので、海外安全ホームページなどを通じて動向を注視してください。

6 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続きについては厚生労働省の次のホームページをご確認ください。
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html

◎消防:電話01
◎警察:電話02
◎救急:電話03
◎在タジキスタン日本国大使館:電話:+992-37-227-54-367-54-36

○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2853
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連)(内線)4475
○外務省海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地公館連絡先)
○在タジキスタン日本国大使館
  住所:80A, Kh.Nazarov St., Dushanbe, Republic of Tajikistan
  電話:+992-37-227-54-367-54-36または+992-37-227-54-367-54-46
  ホームページ: https://www.tj.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

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