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※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

犯罪発生状況、防犯対策

1.犯罪発生状況
 ブルガリア内務省の発表では,2017年の犯罪発生件数は,106,659件で前年比で2.8%増加しています。
凶悪犯罪の発生率を日本と具体的に比較すると,殺人が約4倍,強盗が約15倍,強姦が2.3倍,放火が約23倍,略取・誘拐が約17倍にもなります。日本に比べて殺人,強盗,放火,強盗などの凶悪犯罪の発生率が圧倒的に高いので,油断は禁物です。日本の生活感覚のままでは思わぬ犯罪被害に遭うことにも繋がりかねません。

2.日本人の被害例
 日本人は一般的に多額の現金を所持していると見られていることから,犯罪者にとっては絶好のターゲットになり得ます。日本人が被害に遭いやすい犯罪としては,路面電車等の公共輸送機関内や店舗内でのスリ被害,飲食店内での置き引きが最も多く,空き巣・忍び込み・事務所荒らしも発生しています。
 過去に発生した日本人の被害例は次の通りです。旅行者に限らず,ブルガリアに長年居住している邦人の方でも普段の生活の中で被害に遭っていることから,常に気をつけて行動するようにして下さい。

【窃盗】
  日本人の犯罪被害で最も多いのは,スリや置き引きなどの盗難被害です。ソフィア市内などでは,窃盗グループが巧妙に被害者の注意をそらしながら,別の仲間がバッグを盗む手口が多くみられます。一見女子大生風の若い女性のスリグループも多く存在しています。
〈スリ〉
○バス・トラムの車内,教会等の観光地で,数人のグループに取り囲まれ,バッグから財布を抜き取られた。
○繁華街を歩いている際,背中に背負っていたバッグから財布や貴重品を抜き取られた。
○繁華街の店舗内で買い物中,若い女にぶつかりざまにバッグから財布を抜き取られた。
〈置き引き~レストラン等〉
○レストランで食事中,椅子にかけていたバッグを盗まれた。
○友人とベンチに座っていた際,ロマ人風の女性に携帯電話の操作方法を聞かれて教えている間に,横に置いていたバッグを盗まれた。

〈置き引き~長距離列車・バス内〉
○長距離列車の中で,手荷物を枕に仮眠していたところ,気が付いたら現金や貴重品の入ったバッグを盗まれていた(トイレに行くためにちょっと席を離れた間に,置き引きに遭う事例もあります)。

【強盗】
〈路上強盗〉
○道を案内してもらうため男2名を車両に同乗させたところ,付近の森に誘い込まれ,暴行を受けるとともに現金等を強奪された。
○夜間歩行していたところ,暗がりから現れた覆面をかぶった男に首を絞められ,現金等を強奪された。

〈昏睡強盗〉
 昏睡強盗においては旅慣れた人たちが被害に遭っています。睡眠薬を仕込んだ飲食物を利用した強盗事件は,数年前までは邦人旅行者が被害に遭うケースが散見されました。未だに日本人を狙ったグループが存在するので注意が必要です。旅先で知り合った人と友達になることもあるかもしれませんが,中には悪事を働くために近付いてくる人もいるので注意してください。

【その他】
〈タクシートラブル〉
 ソフィア空港やソフィア市内中心部では,ぼったくりタクシーの被害がみられます。タクシーはメーター制ですが,始めから少し高い料金が設定されていたり,料金メーターの不正改造により通常の倍以上の値段を請求されることがありますので注意が必要です。
○旅行者が,ソフィア空港から中心部のホテルまでタクシーを利用したところ,メーター表示料金が通常のレート以上に上がっていき,一般的には15レヴァ前後の料金であるところを,最終的には60レヴァを請求された。
○料金精算時に小額の紙幣を持っていなかったため高額紙幣を出してお釣りを求めたところ,お釣りが返されず,メーター表示料金の3倍近くの額を支払わされた。

3.犯罪被害危険地域
 日本人の犯罪被害の多くは,ソフィア市内で発生しています。ソフィア市内において特に注意すべき場所は次のとおりです。
○ソフィア市内中心部(ソフィアホテルバルカン,ツム百貨店,ハリ商店街を結ぶ地下通路,スヴェタ・ネデーリャ広場,マリア・ルイザ通り,ヴィトシャ大通り)
○国立文化宮殿(NDK)周辺
○ソフィア中央駅及びその周辺,中央バスターミナル付近及び地下通路,ホテル・プリンセス周辺(ブルガリアでは駅構内への出入りが自由なことから,長距離列車の車内は窃盗グループの格好のターゲットになっていますので,長距離列車で移動する際には十分な注意が必要です。)
○ソフィア市内西部及び北部全域
ソフィアでは,最近の景気の低迷を反映してか,地方からの出稼ぎ労働者の市内北部及び西部への大量流入等により,人口が増加傾向にあり,これに伴って犯罪発生件数も増加しています。

4.防犯対策
 犯罪の被害に遭わないよう,次のような防犯対策を心掛けてください。
〈盗難,強盗対策〉
○バッグなどは常に身体から離さず,また,スーツケースなどの大きな荷物から目を離さない。
○レストランやカフェなどでは,バッグなどは膝の上など目の届くところに置き,常に目を離さないようにする。また,ビュッフェでは,椅子やテーブルの上に荷物を置いたまま席を離れることがないようにする。
○トラムやバスの車内では,バッグを胸の前に抱えるように持つ。また,混雑していないにもかかわらず故意に接触してきたり,不自然に近寄ってくるグループには十分注意し,取り囲まれそうになったらすぐに移動する。特に,乗り降りやチケットを刻印する際には警戒を怠らない。
○貴重品は外部から見えない内ポケットなどに入れ,ズボンの後ろやバッグの外側のポケットには絶対に入れない。また,現金やカードなどは極力分散して携行する。
○多額の現金はできる限り持ち歩かない。やむを得ず持ち歩く場合には,人目に付くところで現金の出し入れをしない,支払いの際に財布の中身が他人に見えないようにするなど,現金を持っていることを周囲に気付かれないようにする。
○ホステルなどの安価な宿泊施設は防犯対策が不十分なことが多いことから,なるべく鍵の掛かる一人部屋を利用する。また,トイレやシャワーの際にも貴重品は部屋に放置せずに携行する,就寝時には貴重品を身体から離さないようにするなど,盗難には十分注意する。
○犯罪グループに囲まれたり,強盗の被害に遭いそうになった場合には,相手が銃器などの凶器を所持していることも多いので,絶対に抵抗しない。

〈昏睡強盗,ぼったくりバー等対策〉
○見知らぬ人(特に英語を話す外国人やブルガリア人)に話しかけられても,安易に信用せず,常に警戒心を持ち続けるよう心掛ける。また,軽々しく相手の誘いに乗ることなく,誘われても飲食をともにしない。
○繁華街やホテル付近で客引きなどに声を掛けられても相手にせず,興味本位でいかがわしい店(キャバレー,ストリップ・バー等)には入らない。また,料金が書いてないメニューがあったり,桁外れの料金が付いている店では,注文しないですぐに店を出るようにする。

〈ぼったくりタクシー対策〉
○乗車前に料金表示を確認するとともに,走行中は料金メーターにも注意するようにする。
※すべてのタクシーにはフロントガラス,後部サイドウインド及び助手席ダッシュボード上に料金を記したステッカーが貼られている(2018年6月現在,初乗り約0.70レヴァ,1キロメートル走行するごとに昼間帯約0.79レヴァ,深夜帯約0.90レヴァ,タクシー会社により多少価格差あり。1レヴァ=約0.5ユーロ)。
○特にソフィア空港では,ロビーで運転手風の者に声を掛けられても安易に利用せず,タクシー予約カウンターで手配してもらったタクシーを利用する。
○空港外の流しのタクシーは原則利用しない。

5.その他
(1)サッカーファンによる暴動
○ブルガリアではサッカーが盛んですが,サッカーの試合後にファン同士による小競り合いやけんかが見られることもあり,無関係な者に対する暴行事件も発生しています。
○サッカー観戦の際には,騒ぎを起こしそうなサポーターの近くでの観戦は避けるとともに,試合終了後は速やかに退場し,競技場内外で騒いでいるグループには近付かないように注意してください。

(2)釣り銭のごまかし
○ブルガリアにおいては,名の知れた商店やレストラン等であっても,店員による釣り銭のごまかしが横行しています。特に高額紙幣を使用した際には,必ずその場でお釣りを確認するようにしてください。

(3)両替時の注意
○市内の主要な通りに面して正規の両替店がありますが,事前に看板などに記載された交換率(レート)をよく見て確認する等の注意が必要です。(例えば、1ユーロ=1.95レヴァのところを1ユーロ=1.195レヴァ等と記載して視覚的に欺く等、手口は巧妙です。)
○市内中心部,観光地やホテル・空港など公共の場に設置された両替店であっても,不当に不利なレートで取引されるケースが多く見られますので十分注意する必要があります。市の中心部や,観光地では,銀行で両替されることをお勧めします。ソフィア市内の住宅街など,観光客の少ない場所の両替所は,レートが比較的適切です。
○両替直後にスリの被害に遭うケースもありますので,両替の際は路上で現金の確認を行うような不用意な行動は避け,店内で行うようにして下さい。また,トラベラーズチェックも特定の銀行で現金化できますが,そのような銀行は限られており,換金率も悪いようです。
○また,不正な両替を働くいわゆる路上両替商が散見されますので,不用意に応じないことが肝要です。

(4)テロに対する注意
 これまでに,ブルガリアにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

査証、出入国審査等

(手続きの詳細や最新の情報については,駐日ブルガリア大使館(電話:03-3465-1021~4)などにお問い合わせください。)

1.査証
(1)日本とブルガリアの間には査証免除取極があり,観光,知人・親族訪問,短期商用などの短期滞在を目的とする90日以内の滞在の場合には,査証を取得する必要はありません。
 短期滞在目的の場合,ブルガリアの国内法により6か月の間に最大90日間の滞在が認められています。6か月の間に滞在期間が90日を超えなければ,複数回の入国・滞在が可能ですが,連続して90日間滞在した場合には,その後3か月間は入国することはできなくなりますのでご注意ください。
 なお,短期滞在目的で入国した場合には,入国後の滞在資格(滞在目的)の変更や,90日を超える滞在期間の延長は原則として認められていません。
 ブルガリアはシェンゲン協定に加盟していませんが,ブルガリア入国前後にシェンゲン加盟国に入国される方やシェンゲン加盟国で乗り継ぎ(トランジット)ブルガリアに出入国される方は,出入国審査や滞在期間の計算方法などについて,事前に駐日ブルガリア大使館及び駐日EU代表部に確認することをお勧めします。

(2)短期滞在以外の目的(留学,移住等)で90日を超えて滞在する場合や,就労を目的とする場合には,入国前に必ず長期滞在査証(Dタイプ・ビザ)を取得することが必要です。Dタイプ・ビザの取得には通常1か月を要しているようですので,申請は十分余裕を持って行うようにしてください。
 なお,就労目的で入国する場合には,労働・社会福祉政策省からの「労働許可証」の写しを添えて査証申請を行う必要があります。労働許可証は,現地雇用主が労働・社会福祉政策省に対して申請します(審査には通常1か月を要しています)。

(3)2008年7月より,Dタイプ・ビザの申請は,申請人の本国にある(海外に居住されている方は居住地を管轄する)ブルガリア大使館・総領事館でのみ受け付けられるようになりました。従いまして,現在はこれまでのように,Dタイプ・ビザを取得することなくブルガリアに入国し,その後に近隣国であるトルコやマケドニアなどにあるブルガリア大使館・総領事館にて査証申請を行うことはできませんのでご注意ください。
 なお,Dタイプ・ビザはブルガリア国内で申請・取得することはできません。

(4)Dタイプ・ビザの申請・取得に際し手数料はかかりません。

2.出入国審査
(1)入国時には有効期間が出国予定日から3か月以上残っており,かつ,10年以内に発行された旅券を所持している必要があります(長期滞在許可を有している場合を除きます)。

(2)入国審査の際には入国目的や滞在費(ブルガリアの規則上,一日当たり滞在費として最低50ユーロ相当,宿泊費として最低50ユーロ相当,更に出国のための航空券等を有していない場合には運賃相当額を所持していることが必要とされています)などにつき問われたり,航空券の提示を求められることもあります。また,EUで有効な補償額3万ユーロ,あるいは,それ以上の医療保険(緊急医療,緊急入院,死亡の場合の遺体搬送の費用が補償対象となるもの)の保険証書の提示が求められることがあります。

3.外貨申告
 外貨の持ち込み及び持ち出しに制限はありません。ただし,10,000ユーロ相当額以上の持ち込み及び持ち出しには税関申告が必要となります(10,000ユーロ相当額未満の場合には申告の必要はありません)。申告を怠ると罰金が科されるとともに,外貨を没収されることもあります。
 また,25,000レヴァ相当額以上を持ち出す場合には,国税庁による納税証明書が必要になります。

4.通関
(1)免税での持ち込み及び持ち出しが可能な宝石・貴金属類の範囲は以下のとおりです。これを超える場合には税関申告が必要になりますが,申告を怠ると没収されることもあります。
  ○金塊,金貨,白金は37グラムまで。
  ○金製品及び白金製品は60グラムまで。
  ○銀及び銀製品は300グラムまで。

(2)免税での持ち込みが可能な物品の範囲は以下のとおりです。
  ○タバコ200本,又は葉巻タバコ(1本が3グラムを超えないもの)100本,又は葉巻50本,又はきざみ煙草250グラム(但し17歳未満は不可)。
  ○スピリッツ類1リットル,又はワイン類2リットル(ただし17歳未満は不可)。
  ○香水50グラム。オーデコロン250ミリリットル。
  ○薬は個人消費量として常識の範囲内。

(3)銃器類や麻薬などの持ち込み及び持ち出しは禁止されています。

(4)郵便による外貨,宝石・貴金属類の持ち込み及び持ち出しは禁止されています。

滞在時の留意事項

1.デモ等への注意
 最近は新たな原子力発電所の建設に反対する市民団体や,労働条件の改善を訴える医療関係者や教育関係者らによるデモがソフィア市内中心部(中央政府機関や国民議会付近)で頻繁に行われています。これらのデモは穏便に行われていますが,トラブルに巻き込まれないためにも,デモ等に遭遇した場合には,決してこれらに近づかないように注意することが肝要です。

2.滞在先の警察署への登録等
 外国人法の規定により,個人宅,アパート等を外国人に宿泊先として提供する際は,宿泊開始後3日以内(土,日曜を含む)に最寄りの警察署若しくはブルガリア国家警察身分証・移民局(住所:48 Mariya Luiza Blvd)にて,所定の用紙に滞在先住所等を明記して登録しなければなりません。これは,宿泊を提供する側の義務であることから,ホテル等に滞在する時は旅行者が特に注意する必要はありませんが,友人宅等に宿泊する際は,宿泊提供者が届出義務を承知しているかよく確認しておきましょう。
これを怠ると100~1,000レヴァの罰金が科せられます。
また,警察官から市中で旅券の提示を求められる場合がありますので,常に旅券(又は旅券のコピー)を携帯してください。

3.旅行制限
 軍事施設などの立ち入り禁止区域を除き,外国人の旅行が禁止または制限されている場所はありません。
 なお,ブルガリアは2007年にEUに加盟しましたが,これによりブルガリアがEUの外縁部となったことから,人身売買や違法薬物密輸などの各種犯罪対策上,国境管理が強化されています。無用なトラブルを避けるためにも,検問所以外の国境付近にはむやみに近付かないことをお勧めします。

4.写真撮影の制限
 軍事施設,発電施設などの撮影は禁止されています。また,多くの教会,僧院内も撮影が禁止されています。
 ブルガリア人を撮影する際には,承諾を得てから撮影した方がよいでしょう。

5.各種取り締まり法規に関する留意事項
(1)麻薬等違法薬物
 麻薬や覚醒剤などの違法薬物の持ち込み,所持・使用などは禁止されています。これら薬物犯罪に関与した場合には,多額の罰金に加え,最高で20年の懲役刑に処せられます。
 深夜になると国立文化宮殿(NDK)周辺,ソフィア市内中心部の街頭,公園,学校周辺などで,麻薬密売人やそれを目当てとする若者がたむろしていることがありますが,これらには絶対にかかわらないようにしてください。
 また,「運び屋」に仕立てられる危険性もありますので,他人から荷物の一時預かりや搬送を依頼されても,決して応じないようにしてください。

(2)不法就労
 労働許可を得た上でDタイプ・ビザを取得した人,及び永住権を有している人以外は,許可なく就労することはできません。不法就労を行った場合には,最高で1万レヴァの罰金が科せられます。

(3)銃器
 銃の所持については許可制が採られています(前科前歴を有するブルガリア人は許可を得られません)。しかしながら,銃を不法に入手することが容易なため,銃を使用したマフィアの抗争と見られる殺人事件や不法所持者による強盗事件などの凶悪犯罪が発生しています。これまでに日本人が巻き込まれた事件は発生していませんが,マフィアの関与があり得るいかがわしい場所や危険な場所には近づかないようにしてください。

(4)賭博
 公認カジノや宝くじ,サッカーなどのスポーツくじを除き,賭博は禁止されています。

(5)売買春・ポルノ
 ポルノショップは合法的に認められています。また,売買春防止法は制定されていませんが,相手が未成年者(18歳未満)の場合には犯罪になります。
 なお,保健省より,特に若者を中心としたエイズによる死亡例が報告されています。

6.交通事情
(1)ブルガリアにおける国民の車両保有台数は年々増加し,これに比例するように交通事故の件数も増加傾向にあります。2017年中の交通事故による死者数は,682名(前年比-3.7%)であり,人口一人当たりの死者数を我が国と比較すると,約3倍にもなります。交通死亡事故の主要原因は,速度超過,追い越し違反,飲酒運転,運転操作不適当及び信号無視などです。

(2)日本とは違い,車両は右側通行です。車を運転する時は,運転免許証(国際運転免許証等),自動車保険加入証書,車両登録証書,身分証明書(旅券等)を携行する必要があります。

(3)運転マナーは概して悪く,信号無視,割り込み,合図無しの車線変更,一方通行の逆走などが頻繁に行われています。また,ブレーキランプなどの整備不良や違法駐車も数多くみられます。

(4)道路の保全状態一般的に悪く,路面の穴,石,砂利の散乱に気をつけなければなりません。石畳の道路もまだ多く見られ,雨や雪などで路面が濡れるとスリップしやすいので注意が必要です。また,冬季には積雪や路面の凍結がみられますが,ノーマルタイヤで走行している車も多く,運転に際しては十分な注意が必要です。

(5)トラムは道路中央部を走行しますので,停留所に停まっているのを確認したら,その後方で停車して乗客の乗り降りを待たなければなりません。

(6)市街地以外(郊外)の幹線道路を走行する場合には,道路通行税(Vignette)を支払う必要があります。他の都市や町に出かける際には,事前にガソリン・スタンドなどで「ヴィネット・ステッカー」を購入し,車両のフロントガラスに貼付するようにしてください。

7. ハーグ条約
 ブルガリアは,国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親が他方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去り又は留置した場合は,原則的に子が元の常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧下さい。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html

8.在留届
 現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在ブルガリア日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(オンライン在留届,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,在ブルガリア日本国大使館まで送付してください。

9.「たびレジ」
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は,滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は,ブルガリアで事件や事故,自然災害等が発生した際に,在ブルガリア日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

風俗、習慣、健康等

1.風俗,習慣,国民性に関する留意事項
(1)ブルガリア人は,肯定・否定の際の首の振り方が日本人とは異なります。「はい」では首を横に振り,「いいえ」では首を縦に振ります。

(2)ブルガリア人の国民性については,「おとなしい」という説と「激しい」という説がありますが,総じて民族としての高いプライドを持っていることに留意すべきです。
 また,けんかの際には興奮してナイフなどの凶器を持ち出す例もみられますので,不用意に相手を刺激するのは危険です。

(3)子供の頭には神聖な霊が宿るとして,触らないようにする古い習慣があります。最近では特に気にされていないようですが,無用なトラブルを避けるためにも,行動には十分ご注意ください。

2.衛生環境
(1)国民の健康に対する関心は低く,予防医学の啓蒙活動はほとんどみられません。インフルエンザ流行時に積極的に予防接種を受ける国民は少ない傾向です。

(2)喫煙に関しては,未成年者や若い女性の喫煙者が多く見られ,路上喫煙も一般的です。2012年6月から,学校や病院内などの公共施設及び飲食店内部は禁煙とする条例が施行されましたが,遵守されてはいません。

(3)水道管の老朽化は一般的であり,水道水を飲料水として使用することは推奨されません。使用する場合は,バクテリアや寄生虫除去のために煮沸消毒が必要であり,ミネラルウォーターを飲用することが一般的です。

(4)衛生管理が徹底していない飲食店もあり,A型肝炎が季節を問わず発生していますので,生水や氷,生ものは避け,十分に熱の通ったものを食べるようにしてください。

(5)排気ガス規制がなされていない中古車がまん延している中で交通渋滞も多く,工場の排煙も多いため、盆地状のソフィア市内の大気汚染は深刻化しています。

(6)ソフィア市内でも野犬が多数徘徊しており,噛まれるなどの被害が散見されます。狂犬病ワクチン接種や破傷風ワクチン接種が必要になる場合もあります。野犬狩りを行うなどの対策は現在行われていません。またエキノコックスに罹患した犬や猫の糞便に卵が排出され,それに汚染された粉塵や飲み水,食物を介し感染することもあります。むやみに動物に近づかない,触らない,手をよく洗うように心がける必要があります。
 万一,動物に噛まれた場合には,清潔な水と石けんで傷口を洗い流し,直ちに医療機関を受診してください。

(7)馬やロバの馬車が徘徊しており,その糞による被害もみられます。

(8)花粉の種類が多く,花粉が飛散する期間が日本よりも長期間続くため花粉症にかかりやすくなります。根気強く治療を続けなければならないこともあります。

(9)春から秋かけて,ダニが媒介するライム病やダニ脳炎に感染する恐れもあります。ダニにかまれないように森林や公園を散策する時は,素肌の露出を抑えるなど虫除け対策を徹底してください。安易に芝生に寝転がったり,裸足で歩いたりしないように注意して下さい。 

3.医療事情
(1)都市部における病院環境は悪くはありませんが,国公立病院は院内の表示を含めブルガリア語のみで,医療従事者のほとんどは英語も解さないため外国人が受診するのは困難です。ソフィア市内では日本が経営に参画している私立病院もありますが,ブルガリア語通訳を必要とすることがほとんどです。一般的に検査のオーダー用紙や検査結果もブルガリア語であるため現地の言葉がわかる人の助けが必要になります。海外へ流失する若い医師の増加,救急車の遅延や受け入れ体制の不備、さらに現在130万人の国民が医療保険に加入していないなど医療問題は深刻さを増しています。

(2)外国人対応可能な医療機関は限定されますが,万一,救急搬送される場合は国公立病院にほぼ限られ,その大半は社会主義時代のまま老朽化した状態で医療器材の不備や医薬品の不足などの問題もみられます。コミュニケーションの問題もあるため早急に私立病院あるいは国外移送が必要になる場合もあります。万一の事態に備え,緊急移送サービスが付いている等十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。

(3)一般的な医薬品は,医師の処方せんなしに薬局で購入可能ですが,薬局でもブルガリア語しか通じない場合も多々ありますので,常備薬あるいは一般的な医薬品はある程度持参することをお勧めします。

(4)「世界の医療事情」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/europe/bulgaria.html )において,ブルガリア国内の衛生・医療事情等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
 その他,必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 ◎感染症情報(http://www.forth.go.jp/

緊急時の連絡先

 ◎緊急電話(EU共通):電話112
 ◎警察:電話166
 ◎救急:電話150
 ◎交通事故:電話165,(市外局番02)988-2225
 ◎消防:電話160
 ◎病院 アシバデム・シティ・クリニック・トクダ病院:電話(市外局番02)403-4000
     ピロゴフ救急病院:電話(市外局番02)915-4411
     第一市民病院:電話(市外局番02)981-0799(狂犬病ワクチン接種が可)
(上記については基本的にブルガリア語での対応になります)
 ◎在ブルガリア日本国大使館:電話(市外局番02)971-2708
  (閉館時の緊急連絡先:0888-747-115)

※在留邦人向け「安全の手引き」
在ブルガリア日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(http://www.bg.emb-japan.go.jp/jp/security/anzentebiki/index.html )もご参照ください。

問い合わせ先

○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2853
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連)(内線)5367
○領事局ハーグ条約室(内線)5327
○外務省海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
◎在ブルガリア日本国大使館:
 住所:Ul Lyulyakova Gradina 14, Sofia, Bulgaria
 電話:(市外局番02)971-2708
   国外からは(国番号359)-2-971-2708
 ファックス:(市外局番02)971-1095
   国外からは(国番号359)-2-971-1095
 ホームページ:http://www.bg.emb-japan.go.jp/jp/index.html

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