フィンランド | Finland > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1 犯罪発生状況
 フィンランドは,治安が良い国と言われますが,旅行者をはじめ日本人が被害に遭うことも少なくありませんので,十分な注意を要します。
 特に,夏季や冬季の観光シーズンには,ヘルシンキなどの都市部において中・東欧出身者の犯罪組織による窃盗(置き引き・スリ)事案が多数発生しています。

2 日本人の被害事例とその対応策
(1)置き引き事例
  「レストランにおいて,座席にカバンを置いたまま料理を取りに行き,座席に戻ったところ,カバンが窃取(置き引き)されていた。」
 特に被害の多いホテルの朝食ビュッフェ会場では,宿泊客以外の出入りを厳しく制限しているところはほとんどありませんので,ホテル内だから安全であるという認識は危険です。
 また,グループによる犯行も増加しており,一人が話しかけたり,コーヒーをわざとこぼしたりして注意を引き,別の一人がカバンを窃取するといった事案もありますので,そういった時こそ荷物から目を離さないとの心構えが必要です。

(2)スリ事例
  「マーケット広場で,リュックサックを背負いながら買物をしていた。ホテルに戻り,リュックサックを開けたとき,中身(財布,カメラ等)が窃取(スリ)されていることに気付いた。」
 そのほか,電車やトラムの昇降時,教会などの出入口,土産物屋等,混雑している場所においても発生しています。グループによる犯行では,列の前後で挟み撃ちにして,前方の共犯者が注意を引き,後方の犯人がスリに及ぶといった手口も見られます。他人との距離が近くなった時は,カバンに手を置いたり,カバンを正面で持つなどが効果的です。

(3)詐欺事例
 「街中で見知らぬ人に声を掛けられた。優しそうな人だったので安心して会話を楽しんでいたところ,しばらくしてお金を貸してほしいと頼まれた。話ぶりなどから信用できると判断し,連絡先を交換した上でお金を渡したが,その後,連絡は取れず,お金を詐取されたことに気付いた。」
 近年,ヨーロッパ各地で発生しており,特に日本人がねらわれやすい事例です。いかなるときも用心を怠らないこと,見知らぬ人を信用しないことが大事です。

(4)ニセ警察官
 「日本が大好きだとして観光客風の外国人に声をかけられ,ややひと気のない場所で会話や記念撮影をして別れた。その後,急に別の二人組がやってきて,『私服警察だ,さっき会話をするふりをして麻薬を購入した疑いがある。確認をするから,財布等を見せなさい。」とすごまれ,身の潔白を証明するために財布を渡したところ,後に現金を抜き取られていることに気付いた。」
 警察官が観光客の財布等の中身を見せるよう要求することはまずありません。
 また,警察官がクレジットカード番号や暗証番号を聞き出すこともありませんので,絶対に教えないようにしてください。
なお,警察官が携帯しているIDカードは,フィンランド警察ホームページ(https://www.poliisi.fi/about_the_police/police_badge )で確認できます。

3 テロ
 これまでに,フィンランドにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でもテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロも発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

● 査証、出入国審査等


(手続や規則に関する最新の情報については,駐日フィンランド大使館(電話:03-5447-6000)等に確認してください。)

1 査証(ビザ)
(1)日本とフィンランドとの間には二国間の査証免除取極が締結されているため,観光や親族訪問等の理由によりフィンランドを訪れる場合には,3か月を超えない期間に限り,滞在許可又は査証を取得することなくフィンランドに滞在することが認められています。

(2)なお,フィンランドが加盟しているシェンゲン協定に関し,2013年10月18日から,同域内において査証を必要としない短期滞在については,「あらゆる180日の期間内で最大90日間を超えない」との規定が適用されます(従来は,「最初の入域日から6か月のうち最大3か月の間」であった規定が変更となったもの)。これにより,無査証で滞在できる期間は最大「90日」となり,過去180日の期間内での滞在日数もすべて滞在日数として算入されることになります。
 また,2013年7月19日から,短期滞在査証免除の対象者についても,有効期間が出国予定日から3か月以上残っており,かつ,10年以内に発行された渡航文書(パスポート)を保持していることが必要となります。
 シェンゲン協定の詳細等につきましては駐日欧州連合代表部(電話:03-5422-6002,URL:http://www.euinjapan.jp/ ),フィンランドの措置に関する情報は駐日フィンランド大使館に問い合わせて必ず確認することをお勧めします。
※参考:外務省ホームページ『欧州諸国を訪問する方へ』
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page4_000122.html

2 出入国審査
(1)日本などシェンゲン協定加盟国以外の国からフィンランドに入国する場合,フィンランドにおいて入国審査が実施されますが,同協定加盟国からフィンランドに入国する場合には,入国審査等は実施されません。
 フィンランドからの出国に際しても,行き先がシェンゲン協定加盟国以外の国である場合には,出国審査が実施され,滞在日数が累積カウントされますが,シェンゲン協定加盟国の場合には出国審査等は実施されません。

(2)上記のとおり,シェンゲン協定域外から域内に入る場合,最初に入域する国において入国審査が行われ,その後のシェンゲン協定域内の移動においては原則として入国審査が行われません。
 しかし最近,ドイツ以外のシェンゲン協定域内国に長期滞在を目的として渡航した邦人が,経由地であるドイツで入国審査を受ける際に入国管理当局から(ア)最終滞在予定国の有効な滞在許可証,(イ)ドイツ滞在法第4条のカテゴリーD査証(ナショナル・ビザ)(注),又は(ウ)同D査証に相当する滞在予定国の長期滞在査証の提示を求められ,これを所持していないために入国を拒否される事例が発生しております。
 このため,現地に到着してから滞在許可証を取得することを予定している場合には,注意が必要です。
 ドイツ以外の国では同様の事例は発生しておりませんが,シェンゲン協定域内国での長期滞在を目的に渡航する場合には,滞在国及び経由国の入国審査,滞在許可制度の詳細につき,各国の政府観光局,我が国に存在する各国の大使館等に問い合わせるなどし,事前に確認するようにしてください。
(注)ドイツ滞在法第4条カテゴリーD査証:ナショナル・ビザ
 ドイツに3ヶ月以上長期滞在する場合のビザ。同ビザ保有により,(1)ビザの発行目的によってドイツでの永久ないし一時滞在,(2)シェンゲン協定域内国のトランジット又はドイツへの入国許可を取得。

○シェンゲン協定域内国:26カ国
 アイスランド,イタリア,エストニア,オーストリア,オランダ,ギリシャ,スイス,スウェーデン,スペイン,スロバキア,スロベニア,チェコ,デンマーク,ドイツ,ノルウェー,ハンガリー,フィンランド,フランス,ベルギー,ポーランド,ポルトガル,マルタ,ラトビア,リトアニア,ルクセンブルク,リヒテンシュタイン

(2)シェンゲン協定加盟国間の国境(陸路)における出入国管理及び税関は原則廃止され,自由に移動ができます。また,空港における審査も一般的には簡素化されています。
 但し,治安対策等のため,特にルクセンブルクから列車を利用して隣国との国境を越える場合,車内で警察による旅券(パスポート)検査や所持品検査が行われることがあります。

(3)シェンゲン領域内の移動に際しては,入国審査の有無にかかわらず,日本国旅券を常に携行する必要があります。シェンゲン領域内において,旅券を紛失(盗難を含む)した場合には,速やかに旅券を紛失した場所(国)において,現地警察などへの届出及び最寄りの在外公館にて旅券(または帰国のための渡航書)の発給手続きをするように留意してください。

3 外貨申告
 日本などEU加盟国以外の国からフィンランドに入国する場合,及び,フィンランドからEU加盟国以外の国へ出国する場合,1万ユーロ以上に相当する現金(トラベラーズチェック等を含む。)を携行しているときには,税関への申告が必要となります。

● 滞在時の留意事項


1 滞在時の各種届出
 フィンランド滞在を1年以上予定している場合,その住所を管轄する住民登録所(Maistraatti)で,外国人のための住民登録(Ulkomaalaisen Rekisterointi-Ilmoituslomake)を行う必要があります。
 また,上記の住民登録とは別に,ホテル等の宿泊施設ではなくアパート等に3か月以上住所変更せずに住む場合には,その住所に転入後7日以内に,その住所を管轄する住民登録所又は郵便局に転入届(Muuttoilmoitus)を提出する必要があります。

2 自動車等の運転
 フィンランドで自動車等を運転するためには,フィンランドの運転免許証を携行するか,あるいは日本の国内運転免許証と共に国際運転免許証,又は右国内運転免許証の公的なフィンランド語若しくはスウェーデン語訳文書を同時に携行する必要があります。
 詳しくは,在フィンランド日本国大使館ホームページ(http://www.fi.emb-japan.go.jp/itpr_ja/ryoji-driverslicense.html )をご覧ください。

3 交通事情
 交通事情については,以下の事項にご注意ください。
(1)フィンランドにおけるドライバーのマナーは,日本と比較すると必ずしも良くない。
(2)信号機のない横断歩道では歩行者優先で,横断歩道を強引に渡ろうとする歩行者もいるので,十分な注意が必要。
(3)優先道路を除き,信号機のない交差点では右側から進入してくる車両に優先権がある。
(4)バスが停留所から走行車線に入る際にはバスに優先権がある。
(5)トラム(路面電車)は常に優先となります。トラムの車線と車の車線が重なる場所があり,運転中はトラムの走行にも注意を払う必要がある。
(6)一年を通じて,運転中はヘッドライトの点灯義務がある。
(7)冬季(12月~2月)は,スノータイヤの着用が義務付けられている。

4 禁止事項
(1)軍事施設や刑務所などへの立ち入り,また,これら施設における写真撮影は禁止されています。また,ロシアとの国境地帯(陸上国境は国境線から3キロメートル,水上国境は同じく4キロメートル)は立入禁止となっていますので,国境付近は,無用のトラブルを避けるため,なるべく近寄らないことをお勧めします。
(2)公共の交通機関やレストランやバーを含む施設の中においては,原則的に,喫煙は禁止されています。

5 在留届
 現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在フィンランド日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,在フィンランド日本国大使館まで送付してください。

6 たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。「たびレジ」に渡航期間・滞在先・連絡先等を登録すると,滞在先の最新の安全情報がメールで届き,緊急時には在外公館からの連絡を受けることができます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

7 子の居所の移動に関するトラブル
 フィンランドにおいては,親権者であっても,他の親権者や裁判所の許可を得ずに子の居所を移動させる行為(離婚などにより,他方の親に無断で,子を日本へ連れ帰ることを含む。)は,誘拐罪等として刑罰に問われる可能性があります。
 詳しくは,在フィンランド日本国大使館ホームページ(http://www.fi.emb-japan.go.jp/jp/childprotection.html )をご覧ください。

8 ハーグ条約
 フィンランドは,国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去り又は留置した場合は,原則的に子が常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧ください。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html

● 風俗、習慣、健康等


1 国民性
 平等・自由の思想が浸透しています。性や人種の違いに基づく差別発言は,トラブルの原因になる可能性があります。
 また,サービスの提供者と利用者も平等と見なされているため,日本人が慣れている「お客様」という観念は時としてトラブルになることがあります。

2 衛生事情
 夏季から秋季にかけては,ベリー摘みと並んで,キノコ狩りが人気のアクティビティとなりますが,毎年,毒キノコにより数人が命を落としています。
 収穫したキノコは,市場等にいる専門家に鑑定を依頼するなどの注意が必要です。

3 医療事情
 医療機関は,公的機関と私的機関に区別されます。
 公的機関は,基本的に,費用の負担が不要となりますが,利用するためには,国民保険制度に登録される必要があるので,旅行者は,重大な疾病や負傷を除き,私的機関を利用することになります。
 一般にフィンランドにおける医療費は高額です。渡航前に,必ず,海外旅行保険等に加入することをお勧めします。
 なお,救急車は有料で,応急措置の内容にもよりますが,100~150ユーロが必要となります。
 そのほか,医療施設等の情報を含め,詳細については「在外公館医務官情報(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/europe/finland.html )をご参照ください。また,以下の厚生省検疫所ホームページも併せて参考にしてください。
●感染症情報(http://www.forth.go.jp

4 その他
(1)夏季における注意事項
 都市部以外では,ヘビ,蚊,ダニ等に注意する必要があります。
 予防策としては,長袖シャツ,長ズボン(ビニール生地が望ましい),長靴を着用するなどし,肌をなるべく露出しないことが効果的です。また,薬局には,応急処置薬が販売されていますので,事前に購入しておくことをお勧めします。
(2)冬季における注意事項
 冬季は,寒さが厳しく,ヘルシンキを含むフィンランド南部であっても,気温が氷点下20度を下回ることが珍しくありません。外出時には,厚手のコート,帽子,手袋,マフラーが必需品となります。
 また,日照時間が極めて短くなるので,長期に滞在する場合には,ビタミンDの不足により体調を崩したり,精神的に落ち込みやすくなります。ビタミン剤の服用や,ストレスを溜め過ぎないようにすることが効果的です。

● 緊急時の連絡先


◎警察・救急・消防:112(共通)
◎在フィンランド日本国大使館:開館時(市外局番09)6860200,閉館時(同)81710418

(問い合わせ先)


(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
◎在フィンランド日本国大使館:
  住所:Unioninkatu 20-22, 00130 Helsinki, Finland
  電話:(市外局番09)686-0200
   国外からは(国番号358)-9-686-0200
  ファックス: (市外局番09)-633-012
   国外からは(国番号358)-9-633-012
  ホームページ: http://www.fi.emb-japan.go.jp/jp/index-j.htm