デンマーク | Denmark > 安全対策基礎データ

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

● 犯罪発生状況、防犯対策


1 デンマークの治安状況は,若年層を中心とした薬物中毒者の増加が大きな社会問題となっているほか,外国人犯罪者が流入しており,特に観光シーズンは,空港,駅,ホテル,飲食店等で旅行者が盗難の被害に遭うケースが頻発しています。
 このほか,銃器を使用した犯罪や銃器の押収が相次いでおり,特に首都圏ではギャング団やバイク集団の抗争と見られる発砲事件が相次いで発生しています。また,コペンハーゲン市内のクラブや街頭で麻薬の密売が行われている場所もありますので,犯罪の巻き添えにならないよう,十分に注意してください。

2 最近の日本人の主な被害事例は次のとおりです。
(1)電車内や空港等公共交通機関内での被害
  ア 空港に到着した際,ターミナルから駐車場に向かう間,背中側に鞄を掛けていたところ,気がついたらファスナーが開けられ在中の旅券等を盗み取られていた。

  イ 両替中,カートに乗せ身近な位置に置いていた荷物が盗まれた。

  ウ 空港で電車に乗り込もうとした際,見知らぬ男が荷物の載せ込みを手伝ってくれたが,その内の一つが無くなっていた。

  エ 空港からコペンハーゲン中央駅に向かう列車内において,荷物を網棚へ載せる作業を相席の男に手伝ってもらったが,その男が下車した後に網棚を見たら荷物がなくなっていた。

  オ 地下鉄駅のホームで電車待ちをしていたところ,複数の男に囲まれるようにして,気がついたら財布を盗まれていた。 

  カ 電車内で親切にしてくれた男が小銭を床にばらまき,その男から拾ってくれるよう頼まれたため手伝っていたところ,網棚に置いていた鞄が盗まれた。

  キ 急行列車の車内において,網棚に置いていたバッグや,座席の横に置いていたスーツケースが盗み取られていた。

(2)ホテルや飲食店での被害
  ア 比較的有名なホテルに宿泊し,部屋に備え付けられているセーフティ・ボックスに旅券・現金等の貴重品を入れて夕食に出たが,部屋に戻るとセーフティ・ボックスごと盗まれていた。

  イ ホテルのチェックインやチェックアウトの際に,わずか数十センチメートルしか離れていないカウンターや床上に置いていた荷物を盗まれた。

  ウ 飲食店のカウンターで,バッグを脇に置いてビールを飲んでいたところ,店外で大声がしたので2~3秒そちらを向いたすきにバッグがなくなり,横に座っていた男もいなくなっていた。

  エ レストランで鞄を背もたれに掛けていたところ,気づいたら盗まれていた。

(3)観光中や買い物中の被害
  ア 観光ボート乗り場周辺を散策していたところ,気づいたら財布が盗まれていた。

イ 繁華街で買い物をしていたところ,ハンドバッグに入れていたポーチ(旅券等在中)を盗み取られた。

ウ ベビーカーで子供を連れて出かけていたところ,子供がぐずったので,あやしていたら,その隙に所持品を盗み取られた。

エ 路上で「ジュードー」,「カラテ」と声をかけ,技をかけるように抱きついてきて,後ろポケットの財布を盗まれた。

オ 買い物を終え,店外に出ようとしたところ,前にいた人が突然屈んで靴ひもを直し始めたため,立ち往生していたところ,背負っていたリュックのファスナーが開けられ,財布が盗まれた。

カ 繁華街で偽警察官に職務質問を受けて所持品検査に応じたところ,財布から現金が抜かれていた。(類似事案:同様の手口で巧みにクレジット・カードの暗証番号を聞き出され,多額の現金を引き出された。)

3 防犯対策は次のとおりですが,犯罪が凶悪化し巧妙化が進んでいること,犯人は,一瞬のすきをねらっていることを常に念頭に置き,以下を参考にしつつ「すきを見せない」,「すきを与えない」といったことを心掛けてください。

(1)到着時の空港におけるターンテーブルからの荷物引き取り時,両替時,トイレ利用時などにも,手荷物を身体から離して放置せずに必ず手を添えておくようにする(目の届かない足下に置くと,置き引きに遭う可能性が高くなる)。
 また,ホテルにおけるチェックイン及びチェックアウト時,両替時,さらには買い物時などでも,同様の注意が必要。

(2)多額の現金を持ち歩かない,貴重品は分散して身に着ける,携帯品は不用意に身体から離さない,宝石等の貴金属類は極力身に着けないようにする。

(3)ホテルでの朝食時やビュッフェ形式のレストランなどでは,置き引き被害が頻発しているので,料理を取りに席を離れる際でも,テーブルや椅子の上に手荷物を放置しないようにする。

(4)犯罪者は現金所持者を物色しているので,人前で現金を安易に見せびらかさないことはもとより,商店での支払い時などでも,財布内を他人から見られないようにする。また,財布をしまう場所を見られないようにする。財布は後ろのポケットではなく,前側のポケットや内ポケットに入れて携行する。

(5)旅行者の衣服にジュースやケチャップを付けたり,旅行者の近くで小銭を落として,旅行者の注意を引き,そのすきにその仲間(あるいは本人)が,置き引きやスリを働く手口があるので,自分の周りで何があっても,常に自分の手荷物に注意を払うようにする。 

(6)麻薬の密売など,犯罪の巻き添えにならないためにも,興味本位で見知らぬ人などと接触することは避けるようにする。また,不審な人物からの声掛けには応じないようにする。

(7)見知らぬ人が親しげに話しかけてきたり,ニコニコしながら近づいて来ても,安易にこれに応じず,無視をしてやりすごす。しつこく付きまとわれた場合には,最寄りの店舗かレストランに入る。

(8)スマートフォンやタブレット等の電子機器は,テーブル等の上に置きっ放しにすることなく,使用していないときは,鞄やポケット等に入れて身につけておく。使用中も機器から目を離さない。(置き引きしたスマートフォンやタブレットを中古品流通市場に売りさばく集団が存在。)また,歩きながらの使用は控える。

(9)子供連れで外出するときには,不要な現金,貴重品は持ち歩かない。また,鞄やベビーカーには貴重品は入れておかない。財布や旅券は内ポケットに入れるなどして,他人から見えないように携行する。

(10)近年,クレジットカードやデビットカード等,現金以外によるによる支払い環境が整い,盗難被害の発生も店舗から一般住宅へと変化傾向にあることから,空き巣被害には十分な注意を払う必要がある。職場等,自宅以外にセキュリティ体制の整備されている場所があれば,貴重品類は自宅以外の場所に置いておく。

4 これまでに,デンマークにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生したほか,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等,多数の邦人が滞在する主要都市を含む世界の様々な地域でISIL(イラク・レバントのイスラム国)等のイスラム過激派組織やこれらの主張に影響を受けている者によるとみられるテロが発生していることを踏まえれば,日本人,日本権益がテロを含む様々な事件に巻き込まれる危険があります。
このような情勢を十分に認識し,誘拐,脅迫,テロ等の不測の事態に巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,以下の点を例に日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。






● 査証、出入国審査等


(詳細については,駐日デンマーク大使館(電話:03-3496-3001)等に御照会ください。)

1 (1)日本とデンマークの間には査証免除取極が締結されているため,観光や知人訪問などを目的とした3か月以内の滞在については,査証の取得が不要です。

(2)なお,デンマークが加盟しているシェンゲン協定に関し,2013年10月18日より,同域内において査証を必要としない短期滞在については,「あらゆる180日の期間内で最大90日間を超えない」との規定が適用されます(従来は,「最初の入域の日から6か月のうち最大3か月の間」であった規定が変更となったもの)。
 また,2013年7月19日より,短期滞在査証免除の対象者についても,有効期間が出国予定日から3か月以上残っており,かつ,10年以内に発行された渡航文書(パスポート)を保持していることが必要となりました。
※参考:外務省ホームページ『欧州諸国を訪問する方へ』(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page4_000122.html

(3)3か月以内であっても,営利行為等に従事する場合,また3か月を超える滞在が予想される場合は,事前に駐日デンマーク大使館等で査証発給申請を行い,査証を取得しておく必要があります。

2 デンマーク入国後の在留許可の取得,在留延長手続は,移民局(Udlændingestyrelsen:代表電話 35366600)へ申請する必要があります。詳細については,上記移民局へ御照会ください。

3 デンマークはシェンゲン協定に加盟しており,上述のとおり,シェンゲン領域内の移動に際しては,入国審査の有無にかかわらず,日本国旅券を常に携行する必要があります。シェンゲン領域内において,旅券を紛失(盗難を含む)した場合には,速やかに旅券を紛失した場所(国)において,現地警察などへの届出及び最寄りの在外公館にて旅券(または帰国のための渡航書)の発給手続きをするように留意してください。
 なお,同協定加盟国との間の出入国においては審査が行われませんが,それ以外の国との出入国に際しては,旅券の確認,出入国スタンプの押印がなされます。デンマークを含むヨーロッパの同協定加盟国間の国境における入管・税関はほとんど取り払われており,自由に移動でき,また,空港における審査も一般的には簡素化されています。シェンゲン協定加盟国域内においては,最初の到着地で入国審査があり,最後の出国地で出国審査が行われます。

4 上述のとおり,シェンゲン協定域外から域内に入る場合,最初に入域する国において入国審査が行われ,その後のシェンゲン協定域内の移動においては原則として入国審査が行われません。
 しかし最近,ドイツ以外のシェンゲン協定域内国に長期滞在を目的として渡航した邦人が,経由地であるドイツで入国審査を受ける際に入国管理当局から(ア)最終滞在予定国の有効な滞在許可証,(イ)ドイツ滞在法第4条のカテゴリーD査証(ナショナル・ビザ)(注),又は(ウ)同D査証に相当する滞在予定国の長期滞在査証の提示を求められ,これを所持していないために入国を拒否される事例が発生しております。
 このため,現地に到着してから滞在許可証を取得することを予定している場合には,注意が必要です。
 ドイツ以外の国では同様の事例は発生しておりませんが,シェンゲン協定域内国での長期滞在を目的に渡航する場合には,滞在国及び経由国の入国審査,滞在許可制度の詳細につき,各国の政府観光局,我が国に存在する各国の大使館等に問い合わせるなどし,事前に確認するようにしてください。
(注)ドイツ滞在法第4条カテゴリーD査証:ナショナル・ビザ
ドイツに3ヶ月以上長期滞在する場合のビザ。同ビザ保有により,(1)ビザの発行目的によってドイツでの永久ないし一時滞在,(2)シェンゲン協定域内国のトランジット又はドイツへの入国許可を取得。

○シェンゲン協定域内国:26カ国
アイスランド,イタリア,エストニア,オーストリア,オランダ,ギリシャ,スイス,スウェーデン,スペイン,スロバキア,スロベニア,チェコ,デンマーク,ドイツ,ノルウェー,ハンガリー,フィンランド,フランス,ベルギー,ポーランド,ポルトガル,マルタ,ラトビア,リトアニア,ルクセンブルク,リヒテンシュタイン

 シェンゲン領域における日本人を含む第三国国民の取扱いは複雑かつ流動的であるので,渡航前に確認することが重要です。具体的には,シェンゲン協定の詳細等につきましては駐日欧州連合代表部(電話:03-5422-6001,URL:http://www.euinjapan.jp/ ),デンマークの措置に関する情報は駐日デンマーク大使館に問い合わせて必ず確認することをお勧めします。

5 現地通貨,外貨とも,旅行者は原則として無制限に持ち込み,持ち出しが可能です。ただし,10,000ユーロ相当額以上を持ち込み,持ち出す場合には,税務署への通報義務があります。更に,10,000ユーロ相当額以上を両替した場合,法律により警察に通報され,後日警察による事情聴取を受ける場合があります。なお,突然の規程改定などもありますので,事前に関係当局に御確認いただくことをお勧めします。
(税務署ホームページ:http://www.skat.dk
(空港ホームページ:http://www.cph.dk

6 入国の際,税関が携行荷物の内容を検査することになっていますが,検査は比較的簡単です。一方,ハイジャック防止等の警備上の観点から出国の際のセキュリティ・チェックは厳しく,手荷物は厳重にチェックされます。







● 滞在時の留意事項


1 3か月以上の長期滞在者は,滞在している地区のコミューン(地方自治体)に登録を行うことが必要です。

2 軍の施設等立入禁止区域には,その旨の表示があるので,立ち入らないようにしてください。

3 軍の施設,空港のセキュリティー・コントロール・エリア等の特定地以外は,特に写真撮影が禁止されているところはありません。しかし,大使館施設等を撮影していて,不審者として警察官に連行されたケースもあります。また,博物館の内部等の撮影には,許可を必要とする場合もありますので,事前に確認する方が良いでしょう。なお,写真撮影が許可される場合でも,ストロボ使用が禁止されているところが多いので留意が必要です。

4 麻薬犯罪対策のため,当局では捜査員の増強,麻薬専用警察犬の導入等により取締りを強化しています。販売,製造,輸入,輸出等の罪は10年以下の懲役,加重すべき事情がある場合は15年以下の懲役となります。特に麻薬は中東,東南アジアから持ち込まれるケースが多く,同方面からの旅行者の入国は,抜き打ちで荷物検査を課される場合もあります。

5 労働許可なしでの労働及び求職活動は禁じられています。就労する場合には,デンマーク国の大使館に申請して,事前に労働許可を取得することが必要です。
 なお,現在デンマークでは,外国人の就業は非常に困難で,不法就労者に対する取締りも強化されており,摘発された場合は即刻国外退去を命じられます。

6 飲酒運転の取締りは厳しく,取締りの基準も日本と同程度であり,血液中のアルコール濃度により罰金,免許停止,拘留等の刑罰が科されます。また,自転車道が歩道と車道との間に設けられていますので,自動車を運転する場合には特に注意してください。

7 【在留届】
在留届
現地に3か月以上滞在される方は,「在留届」の提出が義務づけられており,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在モロッコ日本国大使館に在留届を提出してください。また,住所その他の届出事項に変更が生じたとき又は現地から転出するときは,必ずその旨を届け出てください。なお,在留届は,在留届電子届出システム(ORRネット,http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。また,郵送,FAXによっても届出を行うことができますので,在デンマーク日本国大使館まで送付してください。

8 【たびレジ】
「たびレジ」
在留届の提出義務のない3か月未満の短期滞在の方(海外旅行・出張者など)について,現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして,2014年7月1日より,外務省海外旅行登録「たびレジ」の運用を開始しています(http://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録者は,滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能ですので,是非活用してください。






● 風俗、習慣、健康等


1 国民の多くが,国教であるルーテル福音派に属し,平等意識が国民の生活の中に浸透しています。

2 特別に注意しなければならない風土病はありませんが,冬季が長く,日照時間が極端に短いため,日光の不足からビタミン不足がちとなり,疲れやすくなることがあります。そのため,現地の人々は普段から日光浴を心掛け,野菜類の摂取に気を配り,総合ビタミン剤をよく服用します。

3 医療体制は完備されており,特に問題はありませんが,家庭用医薬品の一部を除き,医薬分業で医師の処方箋がないと薬を買うことはできません。また,処方箋なしに買える薬も,日本人の体質に合わない場合がありますので,風邪薬,頭痛薬,胃腸薬等の常備薬は,ある程度持参したほうが安心です。
 さらに,日本から医薬品を個人輸入等する際,デンマーク当局は,EU以外の国からの医薬品輸入は,事前の許可が必要としています。このため,日本から医薬品を輸入,郵送等する際,事前許可を取得していない場合には,医薬品は届かないことになりますので,あらかじめ,医薬品の入手方法等について,現地の医療機関や日本大使館などにご相談されることをお薦めします。

● 緊急時の連絡先


◎警察・救急・消防:電話112
◎在デンマーク日本国大使館:電話33-11-33-44
国外からは(国番号45)33-11-33-44

※ 在留邦人向け安全の手引き
 現地の在外公館(日本大使館・総領事館等)が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.anzen.mofa.go.jp/manual/denmark.html )も御参照ください。







(問い合わせ先)


(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地大使館連絡先)
○在デンマーク日本国大使館
住所:Havneholmen 25, 9F, 1561 Copenhagen V, Denmark
電話:33-11-33-44
   国外からは(国番号45)33-11-33-44
ファックス:33-11-33-77
   国外からは(国番号45)33-11-33-77
ホームページ: http://www.dk.emb-japan.go.jp/