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英国
安全対策基礎データ

更新日 2020年11月25日

1.犯罪発生状況
 英国の治安は比較的良好というイメージがありますが、2019年に警察に報告のあったイングランド及びウェールズにおける犯罪の総数は約580万件であり、これは日本の2019年の刑法犯総数の7.7倍になります。
 犯罪の種類別に見ても、イングランド及びウェールズにおける凶悪犯・粗暴犯の件数は日本の約29倍、性犯罪は約10倍、窃盗は約3.5倍、強盗は約55倍になり、犯罪件数は人口比でみると日本よりも格段に高いことが分かります。
 また、ロンドン警視庁が公表している犯罪統計資料から、ロンドンにおける治安情勢の傾向を以下のとおり読み取ることができます。
(1)過去5年間のロンドンにおける犯罪発生件数は、おおむね右肩上がりの傾向となっており、英国政府の治安対策の強化が報じられてはいるものの、犯罪の増加に歯止めが掛かる兆候は見られません。

(2)窃盗は夏場と冬場に増加しています。これは観光客が多く訪れる夏と冬に、観光地等におけるスリや置き引き、ひったくりなどの犯罪が多くなることが考えられます。

(3)強盗は、路上など屋外で待ち伏せする手口が多く、冬場は屋外での待ち伏せには適さないため若干減少が見られるものの、全体としては増加が続いています。

(4)住居侵入犯罪は、冬場に目立って増加しています。これは、クリスマスや年末年始に不在となる家が増え、また、夜が長くなるために、家屋内の点灯状況で家人の在宅・不在が容易に分かるなど、犯罪者にとって冬場は住居侵入を敢行しやすい時期であるためと考えられます。

2. 日本人の主な被害例
(1)盗難(スリ・置き引き等)
[犯罪手口の概要] 
 ア 地下鉄やバスの中で、犯人グループが標的とした人物(主に旅行者)に対し、故意に身体に接触したり、数人で取り囲んだりし、バックパックやハンドバッグ等から財布を抜き取る。
 イ 観光名所などで、犯人グループの1人が標的とした人物(主に旅行者)に話しかけ、最寄り駅や下車したい駅などを尋ねつつ、手にした地下鉄路線地図などで視界をさえぎり注意をそらしている隙に、別の仲間がかばんから財布を抜き取る。
 ウ レストランやカフェ、パブ等で、友人との会話に集中したり、注文時やトイレ利用などで席を離れた隙に、床や椅子に置かれたかばんやバックパックを盗み取る。
 エ ATM(現金自動引き出し機)で現金を引き出している最中に背後から声を掛け、後ろを振り向いた隙に、ATMから出てきたカードを抜き取ったり、現金を奪ったりする。
 オ 外出中にホテルの部屋に侵入し、室内に置かれた貴重品を盗み出す。
[防犯対策]
 ア バックパックやハンドバッグ等の所持品は、空港やホテルにおける手続、両替や買い物、食事等の際も、常に身体から離さない。
 イ 現金やパスポートなどの貴重品は、ボタンの付いた内ポケット等に分散して携行し、ズボンの後ろポケット等の盗まれやすい場所には入れない。
 ウ バッグ類は、ファスナーや口金等を必ず閉じ、身体の正面に持つ。
 エ 見知らぬ人物に話しかけられても相手にしない。対応する場合でも、荷物から注意をそらさない。外国語で話しかけられて理解できない場合は、まごついている隙に共犯者がバッグの中身を抜き取る場合もあるので、速やかにその場を離れる。
 オ 支払い時等に人前で多額の現金を見せない。また、多額の現金を持ち歩かない。
(英国での支払は、クレジットカードやデビットカードが一般的で、通常、英国居住者は現金数十ポンド程度しか携行しません。日本人旅行者は多額の現金を携行していると見られているので標的にされやすい傾向にあります。)
 カ カフェやレストラン、パブ等を利用する際には、テーブルや椅子に所持品を放置した状態で席を離れない。
 キ トイレや写真撮影の際等、短時間であっても荷物を放置しない。
 ク ホテルから外出する際は、貴重品をセーフティボックス等に保管する。セーフティボックスがない場合には、最低限スーツケース等鍵の掛かる場所に収納する。
 ケ ホテルの部屋の窓やドアは必ず施錠する。

(2)路上強盗・ひったくり
[犯罪手口の概要]
 犯人が、駅の出入口など人通りの多いところから被害者の後ろをつけて行き、人気のない通りや夜道に入った時点で駆け寄り、またはバイクで走り寄り、かばんやスマートフォンなどを強引に奪っていくもの。
[防犯対策]
 ア 歩きながらのスマートフォンの操作やヘッドフォンで音楽を聴きながら歩くことはしない。
 イ バッグを持ち歩く際は正面に抱えるか、上着やコートなどで外から見えないようにする。
 ウ 夜間の外出は避ける。やむを得ず夜間に外出する時は、周囲を常に確認し、ひと気のない通りは利用せず、場合によっては徒歩を避けて、正規のタクシー(ブラックキャブ)やミニキャブを利用する。

(3)偽警官による詐欺
[犯罪手口の概要]
 偽警官の仲間である旅行者を装った人物が、写真撮影を依頼してきたり、道を尋ねてきたりし、その対応をしている時に、私服警官を名乗る人物が麻薬捜査をしていると言って現れる。旅行者を装った人物が、偽警官の求めに応じて財布やクレジットカードの提示、暗証番号の開示をするので、被害者も同様に従った結果、財布から現金を抜き取られたり、クレジットカードの情報を盗まれたりして、後刻クレジットカードを不正利用されたりするもの。
[防犯対策]
 ア 見知らぬ人物が近づいてきた場合には、極力関わらない。特に、ひと気のない場所には絶対に行かない。
 イ 警察官には個別のID番号が付与されているので、その番号を必ず確認する。
 ウ 警察官が、クレジットカードの提示を求めたり、暗証番号を聞いたりすることは決してないので、不審に感じる場合には周囲にいる人や制服を着用した警察官、最寄りの警察署に助けを求める。
 エ 例示の犯罪に巻き込まれた場合には、直ちにカードの停止措置を行うとともに、警察へ通報する。

(4)オンライン詐欺
[犯罪手口の概要]
 ア その多くは、自身のメールアドレスに見知らぬ人物から突然にメールが届き、莫大な遺産の相続人に選ばれたとの通知であったり、企業への投資や買収への協力の内容であったりする。また、オンラインで交際を始める結婚詐欺や難病治療のためにお金が必要といった話に至るまで、多種多様な手口がある。
 イ メールの差出人は、銀行や企業の実在の重役の名前を使い、また、メールには各国政府機関や日本国大使館のレターヘッドなどを使った推薦状を添付するなど、いかにも公的機関による保証があるかのように装うものも少なくない。
[防犯対策]
 ア 心当たりのないメールを受け取った場合には、相手のペースに合わせ慌てて手付金や手数料等を振り込まずに、詐欺の可能性を疑って相手にしないことが重要。
 イ もし被害に遭った場合には、直ちに送金やカードの停止措置を行うとともに、サイバー詐欺の専門受付であるAction Fraudへ通報する。
  https://www.actionfraud.police.uk/
  https://www.actionfraud.police.uk/japanese
  (日本語でも報告ができます)

(5)空き巣
 [防犯対策]
 空き巣被害に遭わない最善の方法は、留守である兆候を見せないこと。防犯対策の弱い家はターゲットとなりやすいので、日頃から以下の点に留意する。
 ア 通りに面した門は、常時必ず閉めておく。
 イ 窓やドアは常に施錠し、不在時や夜間は防犯アラームやセンサーライトをセットする。
 ウ 階上へ登るのに使われないよう、はしご等を庭などに放置しない。
 エ 外部から見える場所に貴重品を放置しない。
 オ 旅行に出かける際は、留守を察知されないよう新聞、牛乳等の配達を停止したり、タイマー式の電源ソケットを使用した照明を点灯させたり、近所の人に駐車場を使用してもらったりする。

(6)性犯罪
[防犯対策]
 ア 夜遅くなってからの外出や深夜の地下鉄の利用は避ける。やむを得ず外出する場合には、複数人で出掛けるとともに、正規のタクシー(ブラックキャブ)やミニキャブを利用する。
 イ 見知らぬ人物や初対面の人物の誘いに用心し、ひと気のないところには付いて行かない。また、見知らぬ人から飲食物を勧められても、決して口にせず、その場を離れる。
 ウ 住宅の下見には一人で行かず、友人などと複数で行く。

3.テロ
 2019年以降に発生したテロ事件として、次の事案が挙げられます。
 これらの事案は、必ずしも組織的背景があるテロではなく、むしろ、アル・カーイダやISIL等の過激思想や主張に影響を受けた個人が単独または小規模なグループで行う、いわゆる「ローンウルフ型」のテロであり、いずれも観光地や大通り,公園といった一般市民が集まる場所で起きており、今後もこの種のテロの発生が強く懸念されます。
 また、これらの事案以外にも、英国内におけるテロ事案が計画の段階で治安当局によって数多く摘発されており、英国におけるテロの脅威が引き続き高いことを示しています。
ア 2019年11月29日
 ロンドン橋付近で男がナイフで切り付け、2人が死亡、3人が負傷するテロ事件が発生しました。偽の自爆ベストを装着した単独での犯行とされ、被疑者は現場で射殺されました。
イ 2020年2月2日
 ロンドン南部ストレッサムで男がナイフで2人を刺すテロ事件が発生しました。偽の自爆ベストを装着した単独での犯行とされ、被疑者は現場で射殺されました。
ウ 2020年6月20日
 バークシャー州レディングの公園で男がナイフで切り付け、3人が死亡、3人が重傷となるテロ事件が発生しました。

 また、英国政府は、2019年7月にテロの脅威レベルの評価対象を「英国に対するテロ」と「北アイルランド関連テロ(北アイルランド内)」の2つとし、それぞれの脅威レベルを次の5段階にて評価することとしました。2020年7月現在、「英国に対するテロ」の評価は(3)SUBSTANTIAL、「北アイルランド関連テロ(北アイルランド内)」の評価は(2)SEVEREとなっています。
(1)CRITICAL(危機的:テロ攻撃が近く発生する可能性が高い)
(2)SEVERE(深刻:テロ攻撃が発生する可能性が極めて高い)
(3)SUBSTANTIAL(相当:テロ攻撃が発生する可能性が高い)
(4)MODERATE(平穏:テロ攻撃は起こりえるものの、その可能性は低い)
(5)LOW(低:テロ攻撃はほとんど起こりそうもない)
※上記の括弧内の和訳は、在英国日本国大使館にて分かりやすく説明したものです

 テロはどこでも起こり得ること及び日本人も標的になり得ることを十分に認識し、テロの被害に遭わないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

 査証申請をはじめとする手続や規則に関する最新の情報については、以下のサイトでご確認ください。そのほかの情報については、駐日英国大使館(電話:03-5211-1100)等にお問い合わせください。
・東京及び大阪の「英国ビザ申請センター」ホームページ
 http://www.vfsglobal.co.uk/japan/japanese/index.html
・英国内務省ホームページ
 https://www.gov.uk/contact-ukvi-inside-outside-uk

1.査証
(1)短期滞在
 英国では短期滞在は、観光や親族・知人訪問(General Visitor)、商用(Business Visitor)や短期留学(Student Visitor)などを目的とする6か月を超えない滞在のことです。短期滞在では事前に査証を取得する必要はありませんが、入国の際はそれぞれの滞在資格の裏付け資料をご用意されることをお勧めします。なお、短期滞在で入国した場合は、入国後に滞在目的の変更や6か月を超える滞在期間の延長を行うことは原則認められません。

(2)6か月を超える長期滞在
 留学や就労、英国人との婚姻に伴う滞在などで6か月を超える滞在予定者は、あらかじめ入国許可証(Entry Clearance)の取得が必要です。なお、短期留学の目的で入国許可証を取得せずに入国した者が、6か月以上の滞在期間の延長を申請しても原則認められませんので、滞在が6か月を超える可能性がある場合には、事前に入国許可証を取得しておく必要があります。

2. 出入国審査
(1)入国審査
 2019年5月以降、18歳以上の日本国籍者が日本のIC旅券を用いて英国に入国する場合、自動化ゲートの利用が可能です。また、12歳から17歳についても、自動化ゲートの利用対象となる大人に同伴される場合には、同様に自動化ゲートの利用が可能です。
 ただし、次の場合については、引き続き入国審査官による入国印の押印が必要となりますので、自動化ゲートは利用せず、必ず有人ゲートを利用してください。
 ア 滞在予定が6か月未満の短期留学生
 イ 滞在予定が3か月未満のTier 5(Creative and Sporting)の滞在資格者
 ウ 滞在予定が1か月未満の専門的職業(Permitted Paid Engagement)の滞在資格者
 エ 欧州経済領域(European Economic Area)国籍者の家族で、永住目的での入国者

(2)出国審査
 出国時に、許可された滞在期限を超過していた場合は、次に英国を訪問する際に入国を拒否される可能性がありますので、滞在期限が切れる前に必ず出国するか、可能な場合には滞在期限を延長されることをお勧めします。

(3)再入国
 短期滞在者、特に短期留学生が初回の入国から6か月以内に英国をいったん離れた後、短期間のうちに再入国を希望する場合、入国を許可されないことがあります。
 再入国の可否の決定は入国審査官に委ねられており確実な対策はありませんが、入国拒否をされないように、留学先の学校側に事前に相談するとともに、再入国のために入学許可証または在学証明書、滞在費支弁能力立証資料等、初回の入国時と同様の準備をしておくことをお勧めします。

3. 外貨申告
 現金の持ち込み・持ち出しに際して、EU加盟国以外の国・地域から英国に直接入国する場合、または英国からEU加盟国以外の国・地域へ直接向かう場合で、1万ユーロ相当額以上の現金を英国内に持ち込む、または英国外に持ち出す場合には、申告する義務があります。この場合の現金とは、イギリス・ポンド以外の通貨、銀行手形及びあらゆる種類の小切手(トラベラーズチェック等)を含みます。申告書は、出入国する空港等で入手できます。
 なお、EU離脱後の英国にEU法が適用される移行期間が2020年末に終了予定であるため、2021年1月1日以降、変更となる可能性があります。
 また、申告の義務を怠ったり、申告内容に誤りがあったりする場合は、最高英貨5,000ポンドの罰金が科され、現金の全額を没収されることがあります。

4.通関
(1)税関検査
 税関では自己申告制をとっていますが、以下のとおり通路が分類されており、場合に応じて正しい通路を通ってください。無申告の場合でも、抜き打ち検査があり、申告すべき物があるにもかかわらず申告しなかった場合には厳しく処罰されます。
 ア EU域内からの入国で購入品が免税範囲内であれば、青色(無申告)の通路
 イ EU域外からの入国で購入品が免税範囲内であれば、緑色(無申告)の通路
 ウ 携行品が免税範囲を超える場合であれば、赤色(要申告)の通路
 なお、EU離脱後の英国にEU法が適用される移行期間が2020年末に終了予定であるため、2021年1月1日以降、変更となる可能性があります。

(2)高額品の持ち込み
 高額品の持ち込みについては、日常使用しているものであっても、輸入品扱いとされ、税金を徴収される可能性がありますので、高額品を持ち込む場合には、事前に次の英国歳入税関庁に照会することをお勧めします。
 https://www.gov.uk/government/organisations/hm-revenue-customs

(3)持ち込み規制品
 主な持ち込み規制品は次のとおりです。
 ア 規制薬物(ヘロイン、モルヒネ、コカイン、大麻、覚せい剤、睡眠剤、LSD等)
 イ 攻撃用武器(飛び出しナイフ、バタフライナイフ、ベルトバックル内仕込みナイフ、星形手裏剣、日用品ではないナイフ、仕込み杖、メリケンサック、吹き矢、特殊警棒、ある種の格闘用具等)(過去、飛び出しナイフ、メリケンサック等を携帯していた日本人が、入国時に空港で逮捕された事例もあります)
 ウ 子供を扱った、わいせつ(indecent)または卑わいな(obscene)作品(本、 DVD、コンピューターソフト等)
 エ ポルノ類(英国内で合法的に購入できるようなものを除く)
 オ 卑わいな作品や過激な暴力を描いた作品
 カ 偽造や著作権侵害をしている商品等
 キ 肉、ミルク及びその他の動物製品
 ク 野鳥(EU以外からの輸入)

(4)許可を必要とする物品
 英国当局の許可を必要とする主な物品は次のとおりです。
 ア 小火器、爆薬及び弾丸等
 イ 護身用具(スタンガン、催涙スプレー)(日本人留学生が護身用に催涙スプレーを携行していたことにより警察に身柄を拘束され、裁判にかけられた事例があります)
 ウ 動物(犬、猫、鳥類を含む)
 エ 絶滅に瀕した生物(生死を問わず。また、鳥及び植物並びにこれらの生物から作られた製品(例:毛皮、象牙、皮革)も含む)
 オ 特定の植物及びその製品(樹木、芋類、特定の果物、球根、種等)
 カ 英国内で認可されていない無線機

1.新型コロナウイルスの発生に伴う滞在時の留意事項
 2020年10月現在、新型コロナウイルス発生に伴う制限措置のうち、特にイングランドにおいて注意すべきものは次のとおりであり、違反者には罰金等が科されます。今後の状況の変化に伴い、これら制限は緩和、または、強化されたりするほか、これら以外にも種々の制限がありますので、常に最新情報の収集を心掛けるようにしてください。
 また、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドにおいては、それぞれ異なる制限がありますので、注意してください。
(1)滞在情報の提供
 日本から英国に到着する場合、到着前の48時間以内に英国での滞在情報を提供する必要があります。
 https://www.gov.uk/provide-journey-contact-details-before-travel-uk

(2)社会的距離(Social Distancing)の維持
 他者との間で2メートルの社会的距離を取ることが推奨されていますが、それが困難な場合には、1メートルの距離とマスクなどの予防措置を取る必要があります。

(3)世帯間の集まり
 屋内外問わず、7人以上で集まることは違反となります。

(4)マスク等の着用
 公共交通機関やタクシーを利用する際や、病院、商店、スーパー、飲食店、娯楽施設などを利用する際にはマスクなどの鼻や口を覆うカバーの着用が義務づけられています。

2. 滞在時の各種届出
(1)外国人登録
 原則として日本人は外国人登録制度の対象外です。外国人登録が必要な長期滞在者に対しては、パスポートに「The holder is required to register at once with the police.」とスタンプが押されます。なお、英国滞在中、外国人がパスポートを常時携帯する義務はありません。

(2)就労
 外国人就労者は適切な滞在許可証の取得が必要です。入国管理局や警察当局は日常的に不法就労の取締りを実施しており、たとえアルバイトでも、許可されていない就労は違法として逮捕されます。有罪になった場合、強制送還されることがあります。

3. 旅行制限
 軍事施設等の立入禁止区域を除き、外国人の旅行制限はありません。

4. 写真撮影の制限
 写真撮影の制限はありませんが、一般公開されている建築物の中には、内部の写真撮影が禁止されているところがありますので注意が必要です。

5. 各種取締法規
(1)薬物取締り
 ア 英国でも、マリファナ(大麻)、ヘロイン、コカイン、覚せい剤、MDMA(錠剤型の「エクスタシー」や「E」と呼ばれるもの)等の薬物犯罪が社会問題化しており、税関や警察が取締りを強化しています。違反者は法律に基づき厳罰に処されますので、薬物には決して手を出さないでください。
 イ 麻薬の「運び屋」に仕立てられる危険性もありますので、他人の荷物を安易に預かったり、搬送を引き受けたりすることは絶対にしないでください。

(2)不法就労
 不法就労は、就労者本人のみならず、雇用者側も処罰の対象です。

(3)子の親権を巡る問題
 ここで紹介する法令はイングランド及びウェールズにおいてのみ適用されますが、スコットランド及び北アイルランドでもほぼ同じ内容の規定があります。
 『Child Abduction Act 1984』は、親権を持つ片方の親を含む「子と関連する者(a person connected with a child)」が、他に親権を持つ者の同意なしに16歳未満の子を英国外に連れ出した場合は刑法上の罪(子の奪取:child abduction)を構成すると規定しています。両親が離婚している場合でも、通常はもう一方の親も引き続き親権を有するので、「子の奪取」が成立する可能性があります。ただし、子を国外に連れ出すことについて裁判所が許可している場合はこの限りではありません。
 「子の奪取」により有罪とされた場合、略式手続による場合は6か月以下の拘禁刑若しくは罰金、またはその両方、正式手続による場合は7年以下の拘禁刑に処せられます。
 例えば、英国に住んでいる日本人親が他方の親の同意を得ず一方的に子を日本に連れて帰る場合、たとえ実の親であっても英国刑法違反となり、英国に再渡航した際に犯罪被疑者として逮捕される場合があります。
 子の親権問題についての詳細は、次のリンク先をご覧ください。
 https://www.uk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/oyako.html

(4)ハーグ条約
 英国は、国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去り、または留置した場合は、原則的に子が常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧下さい。
 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html

(5)武器の携行
 武器の携行に対して極めて厳格な規制が設けられており、催涙スプレー、スタンガン、特殊警棒、メリケンサック、ナイフ等の無許可の携帯は違法です。

6. 交通事情
(1)運転免許
 一般に英国入国後1年間は、日本の運転免許証(国際運転免許証を含む)による自動車の運転が可能です。1年を超えた後に運転する場合は、英国の運転免許証への切替えが必要です。また、レンタカーの利用には、通常、日本の運転免許証では運転できず、国際運転免許証が必要です。

(2)交通法規
 車両の交通は日本と同じく左側通行で、制限速度はマイル標示となっています。ラウンドアバウトと呼ばれるロータリー式交差点など英国特有のシステムがあり、必ずしも歩行者優先の考えはないため、道路の歩行や横断には十分な注意が必要です。なお、英国交通法規『THE HIGHWAY CODE』は、書店や郵便局などで購入できるほか、次のリンク先から閲覧可能です。 
 https://www.gov.uk/browse/driving/highway-code

(3)各種公共交通機関利用時の注意事項
 ア 電車、地下鉄、バス等の公共交通機関は、日本と異なり「乗越し精算」制度がないため、料金不足となった際は高額な罰金が科せられます。
 イ ロンドン市内を走る認可タクシーには、ブラックキャブ及びミニキャブがあります。ブラックキャブは日本のタクシーと同様に路上で呼び止めることができ、また、料金メーターが付いているので、旅行者も安心して利用できます。ミニキャブは予約制で、料金はその都度交渉することになります。なお、ミニキャブは一般の車を使用していますが、車両前後のガラスに「PCO(Public Carriage Office)」が発行した認可証を掲示しているので、利用前に必ず確認してください。無認可の「白タク」を利用して犯罪に巻き込まれた事例も報告されているのでご注意ください。

7. 在留届
 英国に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後遅滞なく在英国日本国大使館、または在エディンバラ日本国総領事館に「在留届」を提出してください。また、住所その他届出事項に変更が生じた時、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は、次のリンク先の在留届電子届出システムによる登録をお勧めします。
 https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

8. 「たびレジ」
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、英国で事件や事故、自然災害等が発生した際に、在英国日本国大使館、または在エディンバラ日本国総領事館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

1.風俗、習慣、国民性に関する留意事項
(1)宗教上の留意事項
 英国では、国王を最高権威者として掲げる「英国国教会(アングリカン・チャーチ)」を国家の正式教会としていますが、他の宗派や宗教の活動も認められています。英国(イングランド及びウェールズ)の主な宗教は、キリスト教(全人口の59.3%)、イスラム教(同4.8%)、ヒンズー教(同1.5%)などとなっています(2011年国勢調査)。

(2)地域性
 英国はイングランド、スコットランド、ウェールズ及び北アイルランドから構成されています。スコットランドやウェールズは歴史的に強い独自性を有していることから、これらの地域をイングランドの一部と見なしたり、そのような誤解を招いたりする言動は避けるようにしてください。また、北アイルランドについては、宗教対立や英国からの分離を巡る対立が残っていることにも留意する必要があります。

2.衛生事情
(1)水道水
 英国の水道水は、石灰分が多いものの先進国の水質基準は満たしており、通常はそのまま飲んでも問題ありません。ただし、配水管が古い場合や、貯水タンクに問題がある可能性がある場合は、市販のミネラルウォーターの利用や浄水器の使用をお勧めします。

(2)食物
 過去、生卵によるサルモネラ感染症や生焼けの肉によるトキソプラズマ症の発生が報告されたことがあります。食品は十分に加熱してから食すようご注意ください。

3.予防接種
 英国入国に際して義務付けられている予防接種はありません。

4.医療事情
 医療機関は大別して、公立病院と私立病院があります。NHS(国民保健サービス)が運営する公立病院で受診するためには、まずGP(General Practitioner)と称される家庭医への登録が必要であり、GPにて無料による診断を終えた後、必要に応じて専門の公立病院を紹介されることになります。旅行者などの短期滞在者であってもGPに登録することは可能ですが、公立病院を利用する場合は有料となります。
 また、私立病院での受診には高額の医療費を要しますが、比較的早く専門医に受診してもらえるという利点があります。万一に備え、緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。
 英国内の衛生・医療情報については、次のリンク先の「世界の医療事情」もご覧ください。
 https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/europe/uk.html

5.医薬品の持ち込み、持ち出し
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持ち込み、持ち出しの手続については厚生労働省の以下のホームページをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html

6.海外にある主な英国領
 以下の英国領地域には、日本の総領事館等の在外公館はなく、旅券(パスポート)の発給や災害時の在外公館による支援等において一定の制約があります。旅券の有効期間が十分残っていることを渡航前に確認するとともに、滞在中は紛失や盗難等の被害に遭わないよう管理を徹底し、十分ご注意ください。
(1)カリブ海地域(英国領バージン諸島/ British Virgin Islands、ケイマン諸島/ Cayman Islands)
(ア)治安
 治安は比較的良好と言えますが、旅券、財布などの貴重品の盗難には十分注意してください。
(イ)テロ
 現在のところ、テロに関する特段の情報はありませんが、国際的なテロ情勢の影響を受けることもあるので、日頃からインターネットなどを通じて最新の情報の入手に努めるようにしてください。
(ウ)自然災害
 カリブ海に面した地域であることから、6月から11月のハリケーンシーズンには特に注意が必要です。ハリケーンに関する情報は、次のリンク先である米国の国立ハリケーンセンター(U.S. National Hurricane Center)などから最新の情報を入手してください。
 https://www.nhc.noaa.gov/

(2)北大西洋地域(バミューダ諸島/Bermuda)
(ア)治安
 治安は比較的良好と言えますが、盗難、特に強盗、スリや置き引きなどの一般犯罪には十分に注意してください。
(イ)テロ
 現在のところ、テロに関する特段の情報はありませんが、国際的なテロ情勢の影響を受けることもあるので、日頃からインターネットなどを通じて最新の情報の入手に努めるようにしてください。
(ウ)自然災害
 北大西洋に位置し、カリブ海にも近いことから、6月から11月のハリケーンシーズンには特に注意が必要です。ハリケーンに関する情報は、次のリンク先である米国の国立ハリケーンセンター(U.S. National Hurricane Center)などから最新の情報を入手してください。
 https://www.nhc.noaa.gov/

(3) ジブラルタル(Gibraltar)
(ア)治安
 殺人等の凶悪事件は極めて少なく、治安は比較的良好と言えますが、街中での夜間のひったくり、スリや置き引き等の発生が報告されていますので十分な注意が必要です。
(イ)テロ
 テロに関する特段の情報はありませんが、ジブラルタルは、多数の外国人観光客が訪れる場所であることから、国際的なテロ情勢の影響を受けることもあるので、日頃からインターネットなどを通じて最新の情報の入手に努めるようにしてください。
(ウ)スペインからの出入域
 ジブラルタルをめぐっては英国とスペインは歴史的に争っており、二国間関係の状況によってはスペイン側、ジブラルタル側の国境管理が厳しくなることがありますので、ご注意ください。

(4)その他の英国海外領及び王室属領
 アクロティリおよびデケリア(Akrotiri & Dhekelia)やアンギラ(Anguilla)等の地域に渡航される際には、次のリンク先である英国外務省TRAVEL ADVICEにて最新の情報をご確認ください。
 https://www.gov.uk/foreign-travel-advice

1.警察・救急車・消防署共通:電話999
 どの公衆電話からでも通話可能であり、かつ、料金が不要の「999」に電話すると、オペレーターが出て「Which service do you require?」と尋ねられるので、警察なら「Police, please.(ポリス プリーズ)」、救急車なら「Ambulance, please.(アンビュランス プリーズ)」、火事なら「Fire Service, please.(ファイヤーサービス プリーズ)」と言えば、それぞれの部署に繋いでくれます。電話番号、住所、氏名(救急車の場合は年齢も)、状態等を尋ねられますので、落ち着いて話をしてください。

2.通訳
 公的機関(病院、公立学校、警察、出入国管理機関等)で英語による会話が困難な場合、「Japanese interpreter, please.」と言って通訳の手配をしてもらうことが可能です。ただし、必ずしもすぐに通訳が手配できるとは限らないので、真に急を要する場合には、片言の英語でも良いので要点を伝えるか、もしくは、ご自身にて英語の話せる人を同伴することをお勧めします。

※ 在留邦人向け安全の手引き
 現地の在外公館(日本大使館・総領事館)が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.uk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000045.html )もご参照ください。

○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2853
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局ハーグ条約室(一般案内窓口)03-5501-8466
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館・総領事館連絡先)
○在英国日本国大使館
  住所:101-104, Piccadilly, London, W1J 7JT, U.K.
  電話:(市外局番020)-7465-6500
   国外(英国本土外)からは(国番号44)-20-7465-6500
  領事班電話番号:(市外局番020)-7465-6565
   国外(英国本土外)からは(国番号44)-20-7465-6565
  ファックス: (市外局番020)-7491-9348、9328(領事班)
   国外(英国本土外)からは(国番号44)-20-7491-9348、9328(領事班)
  ホームページ: https://www.uk.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
○在エディンバラ日本国総領事館
  住所:2 Melville Crescent, Edinburgh EH3 7HW, U.K.
  電話:(市外局番0131)-225-4777
   国外からは(国番号44)-131-225-4777
  ファックス: (市外局番0131)-225-4828
   国外からは(国番号44)-131-225-4828
  ホームページ: https://www.edinburgh.uk.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

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