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リベリア
安全対策基礎データ

更新日 2023年12月21日

1 犯罪発生状況
(1)概況
 首都モンロビア市内においては、2003年の内戦終結以来、特段の戦闘行為は発生していませんが、人口過密、高い失業率等の要因により一般犯罪は多発しています。
 2016年に国連リベリアミッション(UNMIL)からリベリア政府へ治安権限が移譲されましたが、リベリア警察の治安維持能力には限界があるため、引き続き十分な注意が必要です。

(2)詐欺
 日本人を含め外国人が被害者となる通称「419事件」(国際詐欺事件)が増加しています。「419事件」は、電子メールやFAX等を利用して、アフリカ諸国の政府高官や政府関係者の名をかたり、様々な儲け話を持ちかけ、連絡を取り合ううちに「手数料」や「政府高官への賄賂」などの名目で「前渡し金」をだまし取ろうとする手口が特徴です。種類としては、マネーロンダリング型(資金洗浄型)、貿易取引型、入札型、遺産相続型、黒塗り紙幣洗浄型及び金保管型等が確認されています。相手を信用させるために見せ金を見せたり、弁護士と称する人物を紹介したりするなど、年々手口も巧妙化しています。これらの被害は詐欺だけにとどまらず、犯人グループによる拉致監禁、身代金要求といった凶悪犯罪にまで及ぶことがありますので、関与しないように十分注意してください。

2 防犯・安全対策
 犯罪被害に遭わないためには、日本より犯罪や事件に巻き込まれる可能性が高いことを意識し、「自分の身は自分で守る」との心構えを持ち、最新の治安情報収集に努める、危険な場所には近づかない、多額の現金・貴重品は持ち歩かない、見知らぬ人物を安易に信用せずに警戒するなど、常に防犯を意識した行動をとることが重要です。
(1)基本的対策
 ○多額の現金は持ち歩かない。
 ○貴重品は目立たないように肌身離さず携行する。
 ○手荷物を無造作に放置しない(基本的に体から離さない)。

(2)路上強盗等
 ○外出はできる限り車を利用する。
 ○徒歩で移動する際は、周囲の状況に細心の注意を払う。
 ○路上ではオートバイ等によるひったくりの危険があるので、バッグは必ず道路と反対側の手で持つ。
 ○万一強盗に遭遇した場合は、身の安全を最優先し、抵抗せずバッグから手を離す。

(3)車両移動時の対策
 ○車中の外から見える場所に貴重品は置かない。
 ○運転中、乗車中は、窓を開けず、ドアは必ずロックする。
 ○夜間に武装強盗が出没する可能性があるため、幹線道路の日没後から明け方までの運転は控える。
 ○日中でも周囲への注意を怠らない。
 ○モンロビア近郊の幹線道路でも夜間の運転は控える。
 ○タクシーの相乗りはしない。

(4)ホテルや自宅における対策
 ○自宅、ホテルなどの出入りの際は、周囲に気を配り不審者の有無を確認する。
 ○侵入されないよう窓は出来る限り開放しない(窓・扉は常時施錠することが望ましい)。
 ○ホテルの部屋に貴重品を放置しない。
 ○ホテルの部屋への来訪者には十分に注意する。
 ○連絡出来る通信機器を常時携帯する。
 ○使用人を含む第三者に、不用意に行動予定を教えない。
 ○通勤、通学ルートは不定期に変更する。
 ○警備員の配置、番犬の配置、警備機器(監視カメラ等)の設置、身辺警護など検討をする。

(5)詐欺対策
 ○自分の名前、住所、電話番号、家族構成、スケジュールなどは必要な相手以外には知られないよう注意する。
 ○Facebook、LINEやTikTokといったSNS上の個人情報の取り扱いに注意する。
 ○見知らぬ者からメールやSNS等で儲け話や恋愛・結婚話を持ちかけられた場合は、むやみに信用せず、返答しない。

3 テロ・誘拐
 リベリアにおけるテロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_126.html )をご確認ください。

4 リベリアにおける安全の手引き
 在ガーナ日本国大使館(リベリアを兼轄)が在留邦人および旅行者向けに作成した「安全の手引き(https://www.gh.emb-japan.go.jp/files/000531680.pdf )」をご参照ください。

 手続きや規則に関する最新の情報については、駐日リベリア共和国大使館(電話:03-3441-7720)に照会してください。

1 査証
 リベリアへの入国に際しては、入国査証(ビザ)の事前取得が必要です。必ず駐日リベリア共和国大使館若しくは第三国にあるリベリア大使館で目的に応じた査証をあらかじめ取得してください。

2 出入国審査等
(1)入国の際は、出入国カード、パスポート(査証を含む)および黄熱予防接種証明書(イエローカード)のチェックがあります。
ア 黄熱予防接種証明書(イエローカード)
 黄熱の予防接種は、接種10日後から有効となることから、渡航予定日の10日前までに接種する必要があります。イエローカードの有効期間について、2016年7月11日以降は生涯有効と変更され、すでに所持する有効期間が過ぎた証明書も生涯有効なものとして取り扱われます(参考:厚生労働省ホームページ  https://www.forth.go.jp/news/2016/06210854.html )。リベリアにおいても、当初設定されていた有効期間が過ぎた証明書であっても有効として扱われます。しかしながら、他のアフリカ諸国ではイエローカードの取り扱いについて、まだ生涯有効として取り扱っていない国もありますので、事前に入国を予定している国の大使館や総領事館に、イエローカードの取扱いについて確認しておくことをおすすめします。黄熱の詳しい説明は、厚生労働省検疫所ホームページ(https://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html )をご参照ください。
イ 入国スタンプ、滞在期間
 入国時に、目的にかかわらず、30日若しくは60日の滞在を認めるスタンプを押印(注:滞在期間の日数は手書き)されますが、取得した査証の条件と一致しないことがあることに注意してください。入国時に許可された期間を超えて滞在する場合には、入局管理局各事務所で滞在期間の延長手続きを行う必要があります。滞在期間の延長手続き後、許可された期限・条件で滞在が認められます。

(2)出国の際は、出国カード、パスポート、搭乗券、黄熱予防接種証明書をチェックされた後、出国スタンプが押印されます。

(3)新型コロナウイルス感染症対策のため、入国制限措置や入国に際しての条件・行動制限がとられていることがありますので、最新の情報を事前にご確認ください。( https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html

3 通関
(1)外貨の持込み、持出し
 外貨の持込みは、10,000米ドル相当額以内に制限されており、それを超える場合は申告が必要です。持ち出し額は7,500米ドル相当額以内に制限されています。

(2)医薬品の持込み、持出し
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続きについては厚生労働省の次のホームページをご確認ください。
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html

1 写真撮影
 公共施設(特に軍・公安関係施設)の写真撮影は、事前に許可を得る必要があります。また、一般の人や住居についても、無断で写真を撮ると相手の反感を買ったり、金品を要求されたりする場合がありますので、十分注意することが必要です。

2 違法薬物
 違法薬物の使用、所持、売買、生産および密輸は禁止されており、初犯であっても厳罰が科されます。

3 デモ・集会
 モンロビアでの抗議デモは、警察の管理下で平和的に行われるものが殆どですが、しばしば無許可で抗議デモが行われる場合があり、逮捕者が出るケースも少なくはありません。現地メディア等から常に最新情報を入手し、抗議デモや大規模な集会が行われる地域を避けてください。

4 在留届
 リベリアに3か月以上滞在する方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後住所または居所が決まり次第遅滞なく、在ガーナ日本国大使館(リベリアを兼轄)に「在留届」を提出してください。また、住所その他の届出事項に変更が生じたとき、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は、オンラインによる在留届電子届出システム(http://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をおすすめしますが、郵送によっても行うことができますので、在ガーナ日本国大使館まで送付してください。

5 たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、「たびレジ」ヘの登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、リベリアで事件や事故、自然災害等が発生した際に、在ガーナ日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受取先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

1 宗教、部族
 リベリアでは国民の約85%がキリスト教、約12%がイスラム教、その他が伝統的宗教を信仰していると言われています。また、民族構成としては、クペレ族(20%)、バッサ族(16%)、ギオ族(8%)、クル族(7%)等16部族が存在すると言われています。

2 健康管理と医療事情
(1)「世界の医療事情(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/liberia.html )」において、リベリア国内の衛生・医療事情等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
 その他、必要な予防接種等については、以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 ◎感染症情報( https://www.forth.go.jp/

(2)海外旅行保険
 リベリアの医療レベルは、先進国と比較して厳しい水準と判断せざるを得ません。重篤な疾病や大けがの場合、国内での治療が困難であれば、医療先進国に緊急移送する必要があります。万一に備え、緊急移送を含む十分な補償内容の海外旅行保険へ加入しておくことをおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。

◎警察・救急・消防:911、077-080-0911、077-080-0990 (※繋がらないことが多い。)
◎在ガーナ日本国大使館(リベリアを兼轄)
  電話:(市外局番030)276-5060~1 国外からは(国番号233)-30-276-5060~1
  HP:http://www.gh.emb-japan.go.jp/lr/ja/index.html

○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連除く)(内線)5145
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連)(内線)4475
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
※日本国大使館はリベリアには存在せず、近隣の国に所在する在ガーナ日本国大使館が兼轄しています。
○在ガーナ日本国大使館
  住所:Dr.Hideyo Noguchi Street, West Cantonments Accra, Ghana
  電話:(市外局番030)2765060、2765061 国外からは(国番号233)30-2765060、2765061
  FAX:(市外局番030)2762553 国外からは(国番号233)30-2762553
  ホームページ:https://www.gh.emb-japan.go.jp/jointad/lr/ja/index.html

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

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