1. ホーム
  2. 地図からの選択
  3. 安全対策基礎データ
  4. モロッコ

モロッコ
安全対策基礎データ

更新日 2021年05月26日

1 犯罪発生状況
(1)一般犯罪
 モロッコにおける一般犯罪は、スリ、ひったくり、強盗、詐欺など金銭目的のものが多く、最近ではナイフを使った強盗など、手荒な手口による犯行も度々報告されています。
 また、モロッコ国内では麻薬関連の犯罪が増加傾向にあります。麻薬に関してはモロッコ政府は厳重な取り締まりを行っており、麻薬関連の犯罪は、法律により厳しく処罰されます。なお、薬物の乱用は精神・身体に致命的な悪影響を与えますので、絶対に手を出さないでください。
(2)テロ・誘拐
 テロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_124.html )をご確認ください。
(3)デモ・集会
 モロッコでは、事前に当局からの許可を得られれば、デモ、集会の実施が認められており、恒常的に労働団体を中心としたデモが治安当局の監視下で行われています。最近では物価上昇に対するデモや高学歴失業者によるデモ等も行われています。
 デモの規模は、一般的に回数を重ねるごとに縮小される傾向にありますが、場合によっては暴力を伴う抗議活動に発展する可能性も否定できませんので、注意が必要です。治安部隊との間で小競り合いが生じ、怪我人が発生することもありますので、たとえ規模が小さくても決してデモには近づかないようにしてください。
 詳しくは、「危険情報:モロッコ」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2018T043.html#ad-image-0 )をご参照ください。

2 主な日本人の被害事例
(1)スリ、置き引き
ア メディナ(旧市街)の屋台で食事中、脇に置いていたバッグがいつの間にか盗まれた。
イ 列車の中で居眠りをしてしまい、目が覚めたらカバンの中の貴重品が全て無くなっていた。
ウ 宿泊中のホテルに荷物を置いて外出し、その後ホテルに戻ると荷物の中の貴重品全てが盗られていた。
(2)強盗、ひったくり
ア 深夜、ひと気のない通りを歩いていたところ、突然後ろからバットのような物で殴られた上、首を絞められた結果気絶し、気がつくと所持していた貴重品をすべて奪われていた。
イ 夜、単独で市内を歩いていたところ、ナイフを持った二人組の男に襲われ気絶するまで暴行を受けた。気がつくと所持品のほか、身につけていた物すべてを奪われていた。
ウ 市内を歩いていたところ、背後から近づいてきたオートバイに乗った2人組の男から肩に掛けていたバッグをひったくられた。(昼夜を問わず、特に外国人を標的として市街地で多く発生しています)
(3)詐欺
ア 親切そうなモロッコ人に「君は大金を持っているが、財布の中に入れておくと危ないからこの袋に詰めた方がよい」と勧められ、現金を移し替え、別れた後で袋を開けるとお金の代わりに紙切れが詰まっていた。
イ モロッコ人に「ほかの宿泊客が君の荷物に麻薬を入れようとしている」と忠告されたほか、宿泊先の従業員から電話で、「警察があなたを捜している」と言われたため、荷物を確認したところ、白い粉の入った袋が見つかり、モロッコ人から「それはコカインだ。持っていると大変なことになる。俺の知り合いに警察官がいるから、彼に頼んで穏便に処理してもらおう」と持ちかけられ、その費用として数十万円を支払わされた。
(4)女性に対する「つきまとい行為」
 モロッコでは、モロッコ人男性による女性観光客を狙った「つきまとい行為」が頻繁に行われています。特に観光地や公共交通機関等において日本人女性旅行者に対するつきまといの被害報告がたびたび寄せられており、しつこくつきまとうだけでなく、身体を触られる、暴力を振るわれる等にまで発展するケースもあります。
 一般的な手口としては、初めは「友達になろう」「君はきれいだ」「私は日本が好きだ」などと声を掛け、相手の反応を見て、黙っていると徐々に行為がエスカレートしていくケースが多く、このような時は大声を出す等周囲の注意を引くようにしてください。また、親切な人だからといって、警戒心を解かないように注意してください。
 具体的な被害例は次のとおりです。
ア 長距離バスで移動中、隣の席に座っていたモロッコ人男性に身体を触られた。
イ モロッコ人男性に声を掛けられ、暫く応対していたが、しつこく話し掛けてくるので逃げたところ、宿泊先のホテルまでつきまとわれた。
ウ ホテルの従業員と世間話をしただけで、部屋の前までつきまとわれた。
エ 一人で大通りを歩いていたところ、同一のモロッコ人男性に数度にわたり声を掛けられ、つきまとわれる。当該男性を無視し続けたが、突然背後から襲いかかられ、パスポートを強奪された。抵抗した際、骨折と裂傷を負った。
(5)その他
ア 観光地では、特に単独の外国人旅行者を狙うモロッコ人等がいます。彼らは「私はガイドではない」「お金は要らない」「日本語を勉強したいだけ」などと言葉巧みに旅行者を信用させ、土産物店などに連れて行きます。そこで高価な品を購入させると店側から仲介料が得られるため、彼らは必死で何かを買わせようとします。旅行者が何も買わなかった場合には、その後に法外な案内料を要求されることもあります。
イ 出国時に出入国審査官等から金品やデジタルカメラ等の貴重品を渡すように要求されるケースが散見されますが、そのような場合は絶対に渡さないようにしてください。仮にトラブルになった場合は、速やかに在モロッコ日本国大使館まで連絡してください。

3 犯罪被害危険地域
 上記のような犯罪の多くは、カサブランカ、タンジェ、フェズ、マラケシュ、エルフード、ワルザザート、エッサウィラなど外国人観光客が多く集まる都市で発生しています。スリや置き引きは、列車やバスの中、空港や駅、メディナ(旧市街)、ホテル周辺、海水浴場、カフェやレストランなど、不特定多数の人が集中する場所で発生しています。
 また、夜間はもちろんのこと、昼間であっても極端に人通りの少ない場所では、強盗やひったくりに遭う被害が発生しています。
 なお、夏休みのシーズン(7月~8月)、ラマダン(大陰暦で期間が決まるので、年によって変動します)、犠牲祭(年によって変動します。)の期間中及びその前後に犯罪が増加する傾向がみられます。

4 防犯対策
(1)ひったくり防止の観点から、ハンドバッグや肩掛けタイプのバッグを使用する際は、建物側・壁側に持つ、胸にしっかり抱える、歩きながら携帯電話は使用しない等の防護策をとってください。バイクや人が近づいて来るような気配を感じたら、背後を確認するなどして警戒することも必要です。
 万一、ひったくりにあった場合、無理に抵抗すると大怪我をする可能性もありますので、時には手荷物等を手放すことも必要です。
 必要以上の現金は持ち歩かない、貴重品は分散して持参する等の心がけが大切です。
(2)強盗やひったくりによる被害ケースのほとんどが、ひと気が少ない所での単独の旅行者です。夜間及び昼間であっても人通りの少ない場所での単独行動は極力避けてください。やむを得ず単独で行動する場合は、時々背後を確認するなどして、警戒心をアピールしてください。
(3)人が多い場所では、荷物を常に目の届く位置に保持し、身体から離さないようにしてください。また、盗難による被害を小さくするため、貴重品(特にパスポート、現金、クレジットカード、携帯電話など)は一つにまとめず、何カ所かに分けて携行する等の工夫を心掛けてください。上着のポケットやズボンの後ろポケットは狙われやすいため注意が必要です。
 なお、日本の雑貨店等では、貴重品を肌身離さず収納するポーチ等が販売されていますので、このようなものを利用することも一案です。
(4)いわゆる「安宿」では、鍵の掛からない部屋もあり、そのような宿泊施設は避けるべきです。
 ホテル室内における窃盗の多くは清掃人による犯行ですが、ホテルのスタッフならだれでも部屋に入ってこられるということを忘れてはいけません。また、部屋に設置されたセーフティ・ボックスも安全とは言えませんので、貴重品は努めて身に付けるようにしてください(但し、トランクに入れても安心は禁物です)。
(5)車輌を使用する場合、車から離れる時には貴重品を携行し、車上荒らしを避けるためにも携行できない荷物はトランクの中などの外から見えない場所に入れてください。
(6)店で代金を支払う際には、周囲の者に手荷物や財布の中身を見られないように注意してください。高額な品を購入した直後やATMの引き出し後などは、不審な人物が後をつけてこないか、時々周囲を確認してください。また、クレジットカードを利用して買い物等をした場合には、必ずレシート、カード利用控えとともに、カードを返却してもらうことを忘れないようにしてください。
(7)親しげに声を掛けてくる見知らぬ人物には特に警戒してください。金銭目的の可能性がありますので、安易に信用するのは危険です。
(8)観光地等でガイドが必要な場合には、公認ガイドを雇ってください。観光地の主要ホテルを通して言語別の公認ガイドを雇うことができ、料金も公式に決められています。公認ガイドを雇う場合でも、名前、ガイド登録番号、料金は事前に確認してください。
 一般にメディナ(旧市街)の路地は複雑で、特にフェズのメディナは迷路のようになっています。また、メディナの中には一部治安が悪い場所もあります。公認ガイドを雇うことは、ガイドをしてもらえるという本来の目的を得るだけでなく、無用な被害を未然に防ぐ一助になることも併せて考えてください。
 なお、モロッコでは政府が認めた公認ガイド以外、ガイドを行ってはならない規則となっています。ガイドを名乗る悪質な非公認ガイドもいますので、注意をしてください。
(9)犯罪に巻き込まれ、貴重品の盗難に遭った場合等は、直ちに最寄りの警察署に被害届を提出し、被害届受理書を受け取ってください。被害届受理書は、損害保険の請求時に必要となるほか、旅券の盗難・紛失の際の新規発給手続きにも必要です。なお、被害届は被害に遭った地域を管轄する警察署以外では受理されませんので注意してください。

※在留邦人向け安全の手引き
 在モロッコ日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.ma.emb-japan.go.jp/pdf/ryoji/anzen-tebiki-ma.pdf )もご参照ください。

(手続きや規則に関する最新情報は駐日モロッコ大使館(電話:東京03-5485-7171)にお問い合わせください。)

1 入国査証について
 日本国籍保持者の場合、90日以内の滞在については、査証は不要です。90日を超えて滞在する場合には、事前に査証を取得する必要があり、入国した日から90日以内に居住地を管轄する警察署外国人課に対して「滞在許可証(CARTE DE SEJOUR)」の交付を申請する必要があります。

 新型コロナウイルス感染症対策のため、入国制限措置や入国に際しての条件・行動制限がとられていることがありますので、最新の情報(https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html )を事前にご確認ください。

2 出入国審査における注意事項
(1)パスポートの残存有効期間
 モロッコ入国に際し、パスポートの残存有効期間が90日以上必要です。入国後90日以内にパスポートの有効期間満了日を迎える場合は、入国を拒否される可能性がありますので、パスポートの更新手続きを行ってから渡航するようにしてください。なお、パスポートの更新については、有効期限の1年前から手続きが可能です。
(2)入国印及び入国番号
 初めて入国する場合に限りパスポートに入国番号(通常は、数字6桁+アルファベット2文字)が捺印されます。この番号は、ホテルでの宿泊時や出国時に必要となります。稀に審査官がスタンプを押し忘れることがありますので、入国審査手続き後、必ずパスポートの入国印と入国番号を確かめてください。
(3)出国拒否案件
 数年前まで、主に旧旅券(非IC旅券)を所持する日本人で、空路でモロッコに入国し、タンジェ港などから海路でスペイン等へ向けて出国する場合などに、出入国審査官から「空路でモロッコに入国した者は空路で出国しなければならない」などと言われ、出国を拒否される事例が頻発しました。
 モロッコには「空路で入国した場合、空路で出国しなければならない」という規定はありません。新旅券(IC旅券)が普及してからは、この事例はほぼ見られなくなりましたが、万一、同様の理由で出国を拒否された場合は、在モロッコ日本国大使館へ連絡してください。また、2018年10月より、顔認証ゲートを利用した場合には、出入国審査官から証印(スタンプ)を受ける必要がなくなったため(証印希望者は申し出ることが可能)、旅券に出帰国の証印がないという理由により、モロッコへの入国手続時に支障が生じる場合も想定されます。万一、モロッコ出入審査官より上記理由により入国を拒否された場合は、在モロッコ日本国大使館へ連絡して下さい。

3 免税品の持込み
 個人使用のタバコ、香水及び酒類の免税持込み限度は次のとおりです。
(1)タバコ:200g(1カートン)
(2)香水:パフューム(150ml)、オードトワレ(250ml)
(3)酒類:ワイン1本(1リットル)、蒸留酒1本(1リットル)またはその他の酒(1リットル)

4 外貨申告
(1)出入国時の通貨持込み・持出し制限
 入国時の持込み外貨の制限はありませんが、10万ディルハム(約100万円)相当額以上の外貨(現金)を持ち込む場合には、税関で申告する必要があります。
 出国の際に10万ディルハム相当額以上の外貨を持ち出す場合には、持込みの際に受領した申告書を提示する必要があります。
 なお、出国時は申告書の他に両替時に発行された両替証明書の提示を求められることがありますので、出国時まで両替証明書は保管しておいてください。
 また、ディルハムの国外持出し制限は2,000ディルハムまでであり、それ以上の持出しは出来ません。
(2)モロッコディルハムへの両替
 持ち込んだ外貨現金は両替所にて、モロッコ通貨である「モロッコディルハム」に両替できますが、トラベラーズチェックについては、ほとんどの銀行が両替を受け付けないので注意してください。

5 通関
 麻薬、爆発物、銃刀類の武器、風紀上好ましくない物(ポルノ雑誌等)及び王制を批判するような書物は、モロッコへの持込みが禁止されています。これらの物をモロッコに持ち込もうとした場合は、警察の取調べを受けることがあります。エアソフトガンをモロッコに持ち込もうとしたことにより、テロリスト容疑者としてモロッコ空港警察に拘禁され、裁判にかけられた事例もあります。
 また、モロッコの西サハラ領有権の主張に反するような出版物(西サハラとモロッコ本土との間に国境を書いた地図等)についても問題となったことがありますので注意してください。
 具体的な通関の対象は、次のとおりです。
(1)入国時
 職業上使用される撮影機材、教育資材、学術研究資材または展覧会物品等を持ち込む際は、それら所持者の居住国で発給された一時免税通関書類(ATAカルネ、日本では(社)日本商事仲裁協会にて発給手続きを対応)または業務を招へいしたモロッコの関係団体が取得した保税品輸出許可証を提示の上、税関で申告することにより、免税で通関することができます。なお、これらの持ち込み物品は、モロッコでの業務終了後、必ず持ち出さなくてはなりません。
 また、モロッコに居住するまたはしている場合であって、ペットを持ち込む場合は、出発国の獣医師が発行した健康診断書を提示の上、モロッコ動物検疫機関の許可を受ける必要があります。
(2)出国時
 モロッコ国内で購入したモロッコ由来の製品または工芸品等は、それを購入した領収書を提示することにより、通関手続きなしで持ち出すことができます。但し、文化財(芸術品や骨董品など)は、事前にモロッコ文化省の許可を得る必要があります。
 装飾用の石、化石及び、半貴石(ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルド以外の宝石で、水晶、メノウ、トルコ石等)の合計持出し制限個数は10個までとなっています。
 なお、モロッコ以外の国に居住している場合であって、モロッコ国内の1つの店舗で1回の買い物が合計2,000ディルハム以上である場合、購入した店で渡される「免税申告書」、「領収書」及び「現物」を税関に提出し、検印を受けることで税金が還付されます。
(3)ドローンの輸入及び持込み
ア 個人によるドローンのモロッコへの輸入及び持込みは禁止されています。
イ 企業による商業目的のモロッコ国内への輸入及び持込みについては、産業・投資・貿易・デジタル経済省貿易・流通局(Direction du Commerce et de la Distribution)と通信規制局(ANRT:Agence Nationale de Règlementation des Télécommunication)に対して輸入許可を申請する必要があります。
ウ モロッコ入国の際に、空港等入国地の関税にて申告せずにドローンを持ち込むと没収されます。入国時に関税にてドローンを所持していることを申告し、出国まで同関税にて保管を承諾する場合は、申請者の旅券にドローンの機種・シリアルナンバー等が記載され、ドローンは同関税内において一時保管されます。入国と出国の空港・港が同一であれば、関税において入国時の記載事項を確認の上、ドローンが返却されます。但し、入国と出国の空港・港が異なる場合は返却されません。

6 陸路による出入国
 現在、モロッコとアルジェリアの国境は閉鎖されており、陸路による出入国はできません。

1 滞在許可証
 90日を超える滞在の場合には、滞在先の警察署にて滞在許可証(CARTE DE SEJOUR)を取得する必要があります。この申請を行わないまま90日を超えて滞在する場合は不法滞在者とみなされ、原則として強制退去処分が科せられます。また、就労を目的として滞在する場合についても、滞在許可証(就労)が必要となりますので、就業先の会社等に滞在許可証の取得について事前に確認しておくことが肝要です。

2 立ち入り制限
 イスラム教徒以外は、観光のために一部開放されている場合を除き、モスク(イスラム寺院)や霊廟への立入りを禁じられています。その他、特定の地域や施設への立入りについて警察官や憲兵から何らかの指示を受けた場合には、それに従ってください。

3 写真撮影の制限
 警察、空港、軍事施設、モスク内部、国境周辺等での写真撮影は禁止されています。
 また、モロッコ人の中には許可なく写真を撮られることを嫌う人もいるほか、観光客に写真を撮らせて法外な金額を執拗に要求する者もいます。無用なトラブルを避けるため、モロッコ人に対してむやみにカメラを向けないとともに、人物またはその所有物を撮影する場合には、撮影の可否やチップの金額などを事前に確認してください。

4 ドローンの使用禁止
(1)個人によるドローンでの撮影や運搬等については、目的に関わらず、全て禁止されています。
(2)ドローンの所有を許可された企業については、文化・コミュニケーション省及び内務省に対して撮影場所及び日時を指定して撮影許可を申請しなければなりません。

5 各種取締法規
(1)麻薬
 麻薬の製造、運搬、売買、所持、使用に関与した者には重い禁固刑及び罰金刑が科されます。また、旅行者が、麻薬の輸送、受渡し、隠蔽に利用される可能性がありますので、たとえ一時的であっても、決して他人の荷物を預かったり、荷物の受渡し役を引き受けたりしないでください。
(2)不法就労
 外国人がモロッコで就労する場合は、モロッコ労働省の労働許可を事前に取得する必要があります。許可なく就労した場合には、不法就労とみなされ、罰金刑または国外退去処分が科されます。
(3)治安維持
 反政府・反王室的な印刷物の配布や公共物破壊を目的とした活動を行うと厳重に処罰されます。市街地の主要交差点及び高速道路上には警察官や憲兵が配置されており、さらに各市町村の出入口では警察官による検問が24時間体制で実施されていることもあるため、パスポート(または滞在許可証)を常に携行してください。
(4)銃器
 銃器所持は禁止されています。
(5)売買春
 売買春は禁止されており、違反した場合には罰金刑及び禁固刑が科されます。
(6)飲酒
 イスラム教徒以外の飲酒は認められており、外国人向けのレストランやバーなどでは飲酒が可能です。但し、モロッコ人のほとんどがイスラム教徒であることに配慮し、アルコール類と分かる状態で持ち歩くことは避けてください。
 なお、路上や電車内、海岸など公共の場での飲酒や泥酔状態になることは、外国人であっても禁止されています。違反した場合には罰金刑または禁固刑が科されます。
(7)宿泊
 婚前交渉が法律で禁じられているため、婚姻関係のない異性のモロッコ人との同室での宿泊は拒否されることがあります。これに違反した場合、警察に逮捕される可能性があります(日本人同士の男女であれば婚姻関係がなくても問題ありません)。
 また、パスポート(または滞在許可証)を持たない場合は宿泊を拒否されます。万一、パスポートの紛失、盗難に遭った場合には、その地域を管轄する警察署で盗難・紛失届出証明(Recepisse de Declaration de Vol / Perte)を取得し、その後、宿泊地の警察署で宿泊許可証(Le bon pour passer la nuit a l'hotel)を発行してもらう必要があります。併せて、在モロッコ日本国大使館に連絡の上、旅券または帰国のための渡航書の作成手続きにつき、照会してください。

6 交通事情
(1)交通法規
 車両は右側通行で、交差点では右側からの進入車が優先です。制限速度は道路標識で示されますが、標識の表示にかかわらず、免許取得後1年間は時速90km以下の走行に制限されます。
(2)道路状況
 主要高速道路、幹線道路は比較的良い状態ですが、それ以外の道路状態は余り良くありません。特に、雨の後は大きな水溜が発生しやすく、濡れた路面は滑りやすいため注意が必要です。なお、主要な交差点はロータリーとなっています。
(3)交通マナー
 日本と比較すると良いとは言えず、信号無視、無理な割り込みや追い越し、ウィンカーを出さない急な車線変更、スピード違反での走行などが日常的にみられます。状況を予測し周囲に配慮しながら運転するモロッコ人は限られますので、常に注意が必要です。
(4)歩行時の注意事項
 道路を横断する際には左右をよく確認してください。信号が設置されている場所でも、信号無視をする車両がいるため、必ず自分の眼で車両の状況を確認するよう心掛けてください。
(5)運転時の注意事項
 交差点では、青信号でも周囲の状況を確認しながら慎重に走行してください。歩行者、自転車、ミニオートバイはほとんど信号を守りません。また、歩行者が高速道路を横断したり、羊等の家畜が道を横切ることもあります。赤信号で停止中に急ぐ後続車からクラクションを鳴らされることもありますが、気にせず落ち着いて運転してください。また、事故に遭った場合、想定外の負傷をしないために、後部座席でもシートベルトの着用を徹底してください。
(6)ラマダン中の交通事情
 ラマダン期間中、イスラム教徒は日の出から日没までの間は、食べ物、水はもちろんタバコも吸えなくなりイライラしているドライバーが多くなります。この期間中、自動車の運転が日頃より更に荒くなり、事故も多くなる傾向がありますので注意が必要です。日没時刻から一斉に食事を開始することから、日没直前は帰宅のため、多くのドライバーが車を猛スピードで運転しますので、この時間帯に外出する場合には特に注意してください。

7 在留届
 モロッコに3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡等に必要ですので、到着後遅滞なく在モロッコ日本国大使館に「在留届」を提出してください。また、住所その他届出事項に変更が生じたとき、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は、在留届電子届出システム「オンライン在留届」(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をお勧めしますが、郵送、ファックスによっても行うことができますので、在モロッコ日本国大使館まで送付してください。

8 「たびレジ」
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報等を日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、モロッコで事件や事故、自然災害等が発生した際に、在モロッコ日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

1 宗教
(1)モロッコの国教はイスラム教で、国民のほとんどがスンニ派のイスラム教徒ですが、信仰の在り方は個人に委ねられており、特に西洋文化の影響が強い都市部の雰囲気は非常に開放的です。しかし、モロッコ人はイスラム教に誇りを持っており、その生活にはイスラム教の文化、習慣が根付いていますので、イスラム教を批判するような発言は慎んでください。また、ラマダンは最も重要な宗教行事の一つですので、特にこの期間中は屋外における飲食や喫煙は慎んでください。
(2)イスラム教では、金曜日が集団礼拝の日とされており、その際、モスク等宗教施設やデモ等を狙ったテロや襲撃が行われることもありますので、特に金曜日は不用意に宗教施設等に近付かないようにしてください。

2 国民性
 国民性は概して明朗で親切です。とても誇りが高いため、侮辱するような言動(特に宗教、王室関係)には非常に敏感です。対日感情は非常に良好です。

3 衛生事情
 一部の大都市の水道水は飲用できる水準といわれていますが、身体が慣れないうちは強烈な下痢を引き起こすことがありますので、ミネラルウォーターを利用することをお勧めします。レストランやカフェで無料提供される水は基本的に水道水(地方では井戸水)ですので、注意してください。
 ウィルス性肝炎や食中毒を避けるため、一般的には一部の高級レストランを除いて、生野菜や生の魚介類は避けた方が良いでしょう。たとえ火が通っていたとしても、屋台などでは鮮度の落ちた魚や古い油を使っていることがありますので注意してください。

4 病気
(1)A型肝炎及び破傷風のほか、旅行の目的や滞在予定地によっては狂犬病やB型肝炎の予防接種もお勧めします。これら予防接種は、モロッコ入国後も可能です。
(2)モロッコはマラリア流行国ではないため、マラリア流行地を経由してモロッコへ入った後に突然の発熱があった場合、医師がマラリア感染と診断できず手遅れとなって亡くなった事例があります。発熱があった場合には、すぐに医療機関を受診し、医師に直近の旅行国を伝えてください。その他にも蚊や蠅などの虫が媒介する病気がありますので、虫に刺されないよう十分注意してください。

5 医療事情
(1)モロッコの主な都市には日本や欧米と比べ遜色のない医療機関もありますが、地方の医療事情はまだまだ厳しい状況です。日本語の通じる医療機関は全く無く、英語が通じるのも一部の医療機関だけです。急な病気や怪我に備えて、緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。
(2)医療機関を受診する場合、泊まっているホテルのフロント、旅行代理店、添乗員、または海外旅行保険会社に尋ねるのが良い方法です。一般的に高級ホテルでは、往診してくれる医師や救急病院のリストがありますし、救急車の手配もしてくれます。直接医療機関を受診する場合は、私立の医療機関を選んだ方が無難です。都市部には24時間救急受付を行う私立医療機関がありますが、地方では公的医療機関のみもしくは公的医療機関も近隣に無い地域もありますので、そのような場合は、加入した海外旅行保険会社へ連絡してください。
(3)救急外来は予約無しでも直接受け付けてくれます。URGENCEと記載している所が救急部入り口です。受付で英語の通じる病院はほとんどありません。支払いを済ませなければ受け付けてくれない場合もありますので、パスポートとクレジットカードまたは現金を忘れずに持参してください。血液検査、レントゲンなども検査前に支払いをしなければなりません。薬等は処方箋に基づき薬局で自身で購入する必要があります。なお、一般の受診時も、レントゲン検査、血液検査、尿検査などは、検査所に行くよう指示されることがありますが、検査費用は一般受診料とは別扱いとなり、検査費用を支払ってから受け付けてもらいます。薬は特殊なものを除いては処方箋無しで、薬局で購入することが可能です。
「世界の医療事情」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/morocco.html )において、モロッコ国内の衛生・医療情報等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
 その他、必要な予防接種等については、次の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 https://www.forth.go.jp/

(4)新型コロナウイルス
 新型コロナウイルスに関する感染症危険情報が発出されていますので、外務省ホームページ等を通じて動向を注視してください。

(5)医薬品の持込み、持出し
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続きについては厚生労働省の以下のホームページをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html

6 その他の留意事項
(1)モロッコ人との婚姻
 モロッコにおいて、貧困、社会的格差などから脱するために、先進国への移住に憧れる者がいます。その中には「結婚」を合法的な移住のための手段として用いる者(主に男性)もおり、先進国からの旅行者等がこうした者と結婚した後、トラブルになるケースがしばしば見受けられます。こうしたトラブルを避けるためにも、知り合った相手がどのような人物かをよく確認することが大切です。
(2)ハーグ条約
 モロッコは、国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去りまたは留置した場合は、原則的に子が元の常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧下さい。
 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html
(3)海水浴
 大西洋岸の海水浴場は波が高く、水難事故が度々発生しています。また、一見穏やかに見えても、潮の流れが速く水温も低いため、十分に注意する必要があります。過去には日本人が犠牲となった水難事故も発生しています。
(4)冬期における陸路によるアトラス山脈越え
 多くの日本人旅行客が訪れるマラケシュとワルザザートを結ぶ「マラケシュとワルザザート間」やフェズとメルズーガを結ぶ「イフランとエルラシディア間」の陸路移動は、標高約2000mのアトラス山脈を越えなくてはなりません。冬期は、例えば、マラケシュとワルザザートの天気が晴れであったとしても、その間のアトラス山脈では雪が降っていることもあり、山越えの途中で雪のために旅行客などを乗せた車やバスが立ち往生してしまう事例が度々発生しています。また、積雪により道路が封鎖されている場合もあります。冬の時期にアトラス山脈を越えて陸路移動をする場合は、事前にアトラス山脈の天気予報をモロッコの報道や宿泊先のホテル等から確認した上で行動することをお勧めします。

◎警察(都市の警察):TEL 19
◎地方警察(都市間の地域を管轄):TEL 177
◎救急・消防:TEL 15
◎国内電話番号案内 :TEL 160(有料)
◎在モロッコ日本国大使館:TEL(市外局番 0537)63-17-82~85(85:領事部直通)

(問い合わせ先)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2853
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連)(内線)4475
○領事局ハーグ条約室(一般案内窓口)03-5501-8466
○外務省海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地公館連絡先)
○在モロッコ日本国大使館
  住所:39 Av Ahmed Balafrej, Souissi, Rabat, MAROC
  電話:(市外局番0537)63-17-82~85(85:領事部直通)
   国外からは(国番号212)537-63-17-82~85
  FAX:(市外局番0537)75-00-78
   国外からは(国番号212)537-75-00-78
  ホームページ:https://www.ma.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

page TOP