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※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

犯罪発生状況、防犯対策

1.犯罪発生・社会状況
 アルジェリアにおいては,本年2月以降,4月に予定されていた大統領選挙(延期され,現時点では新たな選挙日は未定)や現政権に対する抗議活動が全国的に発生しています。首都アルジェでは観光地カスバに近いグランド・ポスト周辺を中心にデモや集会が行われていますが,特に毎週金曜日のデモの規模は大きく,一部では負傷者等も発生しています。今後も大規模なデモ等がSNS上で呼びかけられているため,デモ等の抗議行動が予定されている地域に近づかないようにして下さい。
 一般犯罪は引き続き多発しており,侵入盗(強盗,窃盗),自動車盗,車上狙い,引ったくりの他,誘拐や薬物犯罪等が増加しているので,注意する必要があります。最近の原油の国際価格低迷による経済の悪化が治安に及ぼす影響も懸念されています。

2.防犯対策
(1)侵入強盗・窃盗に関しては,住居内及び住居外周の警備強化措置が必要です。塀を高くする,塀の上に有刺鉄線,忍び返しを設置する,カメラ付インターホンを設置する,出入口には複数の錠を取り付ける,窓には鉄格子を入れる等の措置をとることをお勧めします。また,昼夜を問わず街中等を移動するときは,現地の状況に詳しい人と共に行動する,また,走行中は車両のドアは必ず施錠し,カメラ,ハンドバック,貴金属類は車両内に放置しない等の犯罪予防に努めることが必要です。
(2)テロ事件等の不測の事態に巻き込まれないよう,列車,バス等の公共交通機関や市場,競技場等の不特定多数の人が集まる場所,テロの標的となっている治安機関や政府関係施設へは不用意に近寄らないようにしてください。また,イスラム教では金曜日が集団礼拝の日とされており,その機会を利用して,政治的スピーチやデモが行われ,それが大規模化,暴徒化する場合があります。その際,モスク等宗教施設やデモ等を狙ったテロや襲撃が行われることもありますので,特に金曜日には不用意に宗教施設等に近づかないようにしてください。
(3)一部のイスラム教徒は,アルコール飲料に対する強い嫌悪感を有しており,地方都市で酒類を供する飲食店が襲撃される事件も発生していることから,アルコール飲料を提供する飲食店,酒類販売店に出入りする際には十分注意してください。
(4)主要都市部では,若者の政治や社会不満による抗議行動が,治安部隊との衝突に発展し,負傷者・逮捕者が出る事件も発生しています。また,一部地域のサッカー競技場周辺では,試合内容に不満を持ち暴徒化したサポーターが銀行や商店,通行車両を襲撃する事件も発生しています。現地では可能な限り治安情報を収集し,危険な状況に巻き込まれる前に避難する等安全対策を講じることをお薦めします。
(5)アルジェリア国内においては,可能な限り空路で移動し,安全確保に努めてください。また,砂漠地帯に渡航・滞在される場合には,政府公認ガイドの同行が義務付けられていますので,単独行動は避けるとともに,現地のガイドの指示に従い,誘拐を避けるため,指定された観光コース以外の地域や国境地帯には絶対に近づかないようにしてください(アルジェリア南部地域には,「危険レベル3(渡航中止勧告)」を発出していますので,渡航は止めてください)。

3.テロ
 近年,シリア,チュニジア,バングラデシュ及びスリランカにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,英国,フランス,ドイツ,ベルギー,トルコ,インドネシア,フィリピン等,日本人の渡航者が多い国でもテロ事件が多数発生しています。特に近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり,未然に防ぐことが益々困難となっており,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。実際,2013年1月には,アルジェリア,イナメナスで発生した天然ガスプラント襲撃テロ事件により,日本人10名が犠牲になっています。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

査証、出入国審査等

1.査証
 アルジェリアへの渡航に際しては査証取得が義務づけられています。駐日アルジェリア大使館等で,渡航目的に応じ観光,短期商用,長期滞在(業務目的)査証を取得する必要があります。業務目的で長期滞在を予定する場合は,アルジェリア入国後,滞在許可や就労許可(就労する場合)を取得することが義務づけられています。なお,根拠法令は不明ですが,実務上の慣行として1年間有効の数次短期商用査証を取得した場合,有効期間1年の内,アルジェリアに連続して滞在出来るのは最長3か月であり,また,前半6か月間の滞在日数が合計で3か月,同後半6か月の滞在日数が合計で3か月の総合計6か月間のみ滞在することが出来るとされています。また6か月間有効の短期商用査証を取得した場合には,連続して滞在出来る期間は同じく最長3か月ですが,有効期間6か月の間に滞在可能な日数は3か月となります。3か月以上連続して滞在する場合には,別途「滞在許可」,「就労許可」等の許可を取得する必要があるとされています。詳細については,渡航,滞在前に駐日アルジェリア大使館等に確認してください。

2.出入国審査
 出入国審査は通常,旅券,査証及び出入国カード(出国は薄茶色,入国は白)を係官に提出して行います。なお,国内線による国内移動の場合でも,パスポートコントロールで旅券の提示が求められます。

3.外貨申告
 外貨の持ち込みに制限はありませんが,外貨を持ち込む場合は,申告する制度があります。申告用紙の金額記入欄にアルジェリアに持ち込む外貨金額(紙幣のみ)を記入し,入国時に税関へ申告用紙を提出すると,その控えにスタンプが押されたものが手交されます。この申告書の控えは出国時の外貨持ち出しの際に必要であり,(1)同控えの金額を超える外貨を持ち出すことが出来ない,(2)同控えがなければ一切の外貨を持ち出すことができないので,大切に保管してください。また,外貨持ち出しの際には,消費分外貨のアルジェリア・ディナール貨への換金証明の提示も求められることがありますので,当該換金時の受領書も大切に保存して下さい。出国時の外貨所持検査は,厳格に行われており,1,000ユーロ相当以上の外貨を持ち出す場合には申告義務があります。また,7,500ユーロ相当以上の外貨を持ち出すことは禁止されています。
 上記に違反したとして,現金を没収されたり,罰金支払いを命じられる事案が発生していますので注意してください。

4.通関
(1)タバコ200本(葉巻50本)以下,ワイン2リットル以下,ウイスキー1リットル以下,香水50グラム以下,化粧水(オードトワレ)0.25リットル以下,カメラ,ビデオ・カメラ,ラジオ,パソコン,及び身に付けている装身具については,申告の必要はありません。持ち込み禁止品としては,銃器,爆発物,双眼鏡,ポルノ雑誌・製品及びイスラム教を誹謗中傷する表現物などです。豚肉の持ち込みについては,個人消費のための分量であれば禁止・課税されません。入国検査は厳しく,スーツケースを開けて内容物を示すことが求められる場合もあります。
(2)商用目的で物品を持ち込む場合には課税されます。また,商用目的ではない場合であっても,価格が5万ディナール(1ディナール=約1円)を超える新品の物品,同様に中古品であっても価格が10万ディナールを超える物品については課税されるとされています。
(3)高額品の持ち込みや,持ち出しには,入国時に申告する必要があります。
(4)持ち出し禁止品の主な物品としては,10,000ディナールを超える当国通貨,150グラムを超える金,文化的遺産があります。商用で物品を持ち出す場合には,許可が必要であり課税の対象となります。商用目的でない場合であっても旅行者が特定の物品及び一定以上の多量の物品を持ち出す場合には,許可が必要となり課税が発生する場合があります。

滞在時の留意事項

1.各種届等
(1)在留届
 現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在アルジェリア日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(オンライン在留届,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,在アルジェリア日本国大使館まで送付してください。
(2)滞在許可
 長期滞在者(3か月以上の滞在者)は,滞在先を管轄する警察署へ滞在許可証(CARTE DE RESIDENCE)の申請をする必要があります。滞在許可証の申請には,在アルジェリア日本国大使館発行の在留届出済証明書が必要となりますので,在留届を提出する際に,併せて申請してください。
(3)「たびレジ」登録
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は,滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は,アルジェリアで事件や事故,自然災害等が発生した際に,在アルジェリア日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

2.写真撮影の制限
 軍関係施設及び警察関係施設の写真撮影は禁止されています。その他の政府関係施設やホテルの写真撮影も禁止されるケースがあります。また,南部砂漠地帯においては,歴史的価値のある美術品(壁画等)の撮影も禁止されています。なお,撮影禁止地区で撮影を行った場合,警察に撮影したカメラや記録メディア,または写真を没収されることもありますので十分注意して下さい。

3.各種取締り
(1)麻薬
 麻薬等の薬物問題は,アルジェリアの抱える大きな問題の一つとなっています。そのため,当局は薬物売買や薬物乱用者に対する取締りを強化するとともに,空港や国境等において薬物の密輸出入に対する対策を推進しています。なお,違反者に対しては厳罰が科されます。
(2)不法就労
 労働許可証を得ずに就労する外国人は,不法就労とみなされ国外退去処分になります。
(3)銃器
 外国人及び一般市民の銃器所持は禁止されています。
(4)不正両替
 両替業としての正規許可を得ていない業者による外貨換金(不正両替)は取締りを受けます。そのため,両替証明書及び両替所の発行する領収書は,破棄せず保管しておくことが必要です。正規の両替は銀行やホテルで行えます。

4.交通事情
 首都アルジェ市街地では,かなりの交通量があり,渋滞が頻繁に発生しています。起伏の多い街であるため,道路が細く,坂道や曲路が多く,雨天時に浸水する箇所もあります。加えて,交差点にはほとんど信号機が設置されていません。また,強引な割り込み,一方通行での逆走,方向指示表示なしの急な車線変更,夜間の無灯火,スピードの出し過ぎ等運転マナーが悪く,法規も必ずしも守られていないことから交通事故は年々増加しています。このような状況について,アルジェリア国内では「交通テロ」と形容されるほど社会問題となっていますので,常に注意を払う必要があります。

風俗、習慣、健康等

1.アルジェリアは国民のほとんどがイスラム教徒です。アラブ・イスラム文化圏の中では比較的西欧の影響が強い国ですが,多くの人はイスラムの戒律を守っています。特に地方に行くほど顕著となり,イスラム教を冒涜するような言動は慎むとともに,女性は露出度の高い服装を控える等風俗・習慣を尊重する必要があります。また,ほとんどのアルジェリア人はイスラム教の教えに従いラマダン期間中に断食を行います。このため,ラマダン期間中は官公庁事務が大幅に遅延,または,事実上停止されたり,日中はほとんどのレストランが休業することがあるので注意してください。

2.首都アルジェなどでは,基本的に水道水を飲料とすることが可能ですが,貯蔵タンクや水道管の管理に問題がある場合もありますので,浄水器を使用した上で飲用することを推奨します。また,国産・外国産のミネラルウォーターが数種類販売されています。夏に断水が起こることがあるため,ミネラルウォーターを備蓄しておくことをお勧めします。

3.アルジェリアの雨期は10月から3月で,ゲリラ豪雨,洪水,地滑りが発生することがあります。4月から9月の乾期はあまり雨が降らず,逆に深刻な水不足に陥ることがあります。アルジェリアにおいては,洪水,地滑りに加え,地震等の災害も発生しており,2006年3月,ベジャイア県東部の地震で死者4名,負傷者68名,2010年5月,ムシラ県北部の地震で死者3名,負傷者数名,2013年10月,ジェルファ県,ヘンシュラ県において集中豪雨による河川の氾濫により7名が死亡,2014年8月,アルジェ県の地震でパニックにより死者6名,負傷者420名が犠牲になっています。このため,平素から暴動等治安面の対策に加えて洪水・地震他自然災害にも備えた心構えと準備が必要です。

4.アルジェ等の都市部においては風土病はありませんが,地方では,腸チフス,リーシュマニア症等がまだ見られます。また,肝炎などの病気にも注意が必要です。A型肝炎,B型肝炎,破傷風,狂犬病及び腸チフスの予防接種を行うことをお勧めします。
 その他,必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
https://www.forth.go.jp/

5. アルジェリアの医療は,都市部の病院においても治療内容の事前説明がないなど,日本では考えられない対応もあります。日本語対応が可能な病院はなく,英語が対応可能な病院も数少なく,その対応も不十分な場合があります。滞在中は,食事や疲労などに注意し,体調管理に留意してください。特に持病がある方は緊急時の薬を携行するなどの対応が必要です。また,海外移送サービスを含む海外旅行保険に加入されることをお勧めします。アルジェで日本人が受診しやすい病院としてはクリニック・アル・アザール(AL AZHAL),クリニック・シャラゼッド(CHARAZED)(いずれも私立病院)があり,夜間救急外来も対応していますが,日本のようにスムーズな対応は難しく,当地に在留する多くの日本人は,緊急時以外は受診していないようです。

6.「世界の医療事情」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/algeria.html )において,アルジェリア国内の衛生・医療情報等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。

緊急時の連絡先

◎警察:TEL 17または1548
◎救急:TEL 3016
◎消防:TEL 14
◎在アルジェリア日本国大使館:TEL +213(0)21912004~6

問い合わせ先

○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2853
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連)(内線)5367
○外務省海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在アルジェリア日本国大使館(金,土は休館,緊急時は連絡可能)
  住所:1, Chemin Al Bakri, Ben-Aknoun, Alger, Algerie
  電話:(市外局番021)912004
    国外からは(国番号213)21-912004
  FAX:(市外局番021)912046
    国外からは(国番号213)912046
  ホームページ:https://www.dz.emb-japan.go.jp/jp/index.html

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