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パプアニューギニア
安全対策基礎データ

更新日 2021年12月10日

1 犯罪発生状況
(1)犯罪発生件数
 パプアニューギニア(以下「PNG」という)における2020年の犯罪発生件数は以下のとおりです。ほぼ全ての項目で2019年に比べ、2020年の犯罪件数が大幅に増加しており、注意が必要です。
 犯罪発生件数総数11,110件のうち、3,553件(約32%)が首都特別区で発生しているため、首都ポートモレスビー市を含む同区内での行動には十分注意する必要があります。

【主な犯罪発生件数等】
(犯罪の種類:発生件数/逮捕件数)
 ・殺人:1,073/609
 ・性犯罪:1,103/382
 ・強盗:1,045/431
 ・カージャック、車両盗難:331/60
 ・家宅、店舗等侵入:917/244
 ・窃盗:1,601/305
 ・詐欺:726/183
 ・暴行:2,081/453
 ・銃刀法違反:120/129
 ・薬物:628/777
 ・留置場脱走、脱獄:302/149
 ・放火:451/109
 ・誘拐:310/36
 ・賄賂:7/7
 ・その他:415/86
 ・合計:11,110/3,960

(2)最近の犯罪発生傾向
 ア PNGでは生活困窮者や定職につかない無秩序な若者グループによる金品強奪を目的とした犯罪が頻発しています。犯行の手口は、若者らが「ラスカル」と呼ばれるひとつの集団となって、蛮刀、ナイフ、銃または手製銃などを使用して犯行を行うことが多く見られます。また、新型コロナウイルス感染症の影響もあり経済的に立ちゆかなくなった者が強盗等の犯罪に手を染めるケースが増えているため、引き続き首都特別区を中心に犯罪件数は増加しています。

 イ PNGでは、男尊女卑の風潮が強く見られ、性犯罪の増加が改善されておらず、PNG社会に深刻な影響を与えています。

 ウ 市民の安全を守るべきPNG警察機構は、人員不足や予算不足等の理由で十分機能しておらず、犯罪者の検挙率は極めて低く、犯罪の抑止は期待できません。さらに、国内各地で頻繁に脱獄事件が発生しており、脱獄犯が再び犯行を繰り返しています。

(3)主要都市・地域別の状況
 ア ポートモレスビー市
ポートモレスビー市では、スリやひったくり等の一般犯罪のほか、婦女暴行、「ラスカル」による強盗、武器等を用いた車両強奪といった凶悪犯罪も昼夜を問わず発生しています。また、セトルメントと呼ばれる不法居住地域が、市内数十箇所に混在して分布しており、同地域の居住者による犯罪が増加しています。

 イ ハイランド地方(西、南、東ハイランド州、ジワカ州、ヘラ州、エンガ州およびチンブ州の計7州)
 ハイランド地方では、部族間の各種衝突が頻発しており、長期間におよぶ部族対立が続いている地域もあります。部族対立は、金銭等の収奪や土地の利権争いのために勃発し、道路上に大木や岩が意図的に置かれ、道路が遮断されることがあります。加えて、ハイランド地方の部族対立には密輸されたアサルトライフル等の小火器が使用されることもあり、戦闘が激化し、治安当局が即座に介入できない場合もあります。
(ア)南ハイランド州
 2017年に実施された国政選挙の選挙違反の申立てが却下されたことを不服とする住民が、2018年6月に南ハイランド州の州都メンディにおいて、空港に侵入し航空機を全焼させた他、知事自宅、メンディ裁判所を放火したため、同地域に対し非常事態宣言が発令されました。また、この地域では暴動や部族衝突も発生していますので巻き込まれないように注意してください。
(イ)ヘラ州
 ヘラ州タリ市周辺では強盗や婦女暴行などの犯罪が多く発生していることに加え、暴動や部族衝突が頻繁に発生していますので巻き込まれないように注意してください。

 ウ モロベ州
 モロベ州レイ市はPNG第2の都市として発展していますが、強盗や婦女暴行などの犯罪が多く発生しています。また、暴動や部族衝突にまきこまれないように注意してください。

2 日本人の被害例
 主な事例は次のとおりです。

(1)2018年8月25日(土)午後5時頃、西ニューブリテン州キンベ市内の幹線道路沿いのスーパーマーケットにて、在留邦人が2人組のラスカルによる強盗被害に遭った。その内1人の男が銃を構えながら当該邦人の持っていたバックを渡すように脅し、もう1人の男が荷物を奪って逃走した。

(2)2018年9月4日(火)午前8時頃、在留邦人が勤務する国際NGO事務所で強盗事件が発生した。武装したラスカル3人組がポートモレスビー市内にある同事務所に押し入り、付近にいた所員に経理担当職員(アフリカ系)を名指し、その者の元へ連れて行くよう命じ、現金や携帯電話などを奪い逃走した。

(3)2019年3月25日(月) 、ポートモレスビー市内のホテルで長期滞在中の日本人のクレジットカードをホテルの従業員が部屋から持ち出し、150万円相当を不正利用した事件が発生した。犯人はカードの不正利用をした後、密かに財布に戻していたため、被害者は気付かなかったが、カード会社からの通報により事件が発覚した。

(4)2019年4月7日(日)、在留邦人がスタンレー・ホテルから帰宅する途中、赤信号で停車中に10数人のストリート・チルドレンに取り囲まれ、金品を要求された。同人が無視していると、彼らは一旦、同人の車から離れたが、その直後に腹いせにその車に目掛けて投石を始めた。車体に凹み傷が多数付いたが、幸いなことにガラス窓には当たらず、同人にも怪我はなかった。

(5)2019年5月4日(土)、在留邦人がタウン地区を自家用車で走行中、路肩にいた警察官に停車を命ぜられ、違反金100キナを不当に要求された。同人は警察官の行為を不本意に思い、やり取りしたが埒が明かず、やむなく30キナをその場で支払い放免された。

(6)2019年10月19日(土)23時頃、東ニューブリテン州に在る日系企業の事務所にブッシュナイフや銃で武装した複数人の強盗が侵入した。武器でガードマンを脅し、金庫の設置場所に誘導させた後、金庫室のドアをこじ開け、現金5,900キナ(約20万円相当)を奪って逃走した。

(7)2019年10月19日(土) 、東ニューブリテン州に出張に来た日本人が滞在先のホテルのレストランで食事中、同人の居室へ何者かが侵入し、金品や貴重品が盗み出された。犯人は同人が利用していたルームキーを所持していた部外者であった。

(8)2020年7月1日(水)午後6時頃、在留邦人が現地銀行に登録していた携帯電話番号が使用不可となり、現地携帯電話会社へ連絡。その間、身に覚えのないOTP(送金時に必要な認証コード)をメールで10件程度受信。翌2日(木)11時頃、前日のOTPを不審に思い、銀行に連絡したところ、2日早朝から100回以上にわたり、100キナ(約3000円)毎の送金(出金)がされていることが判明した。後日、銀行および警察に被害届を提出したが、調査結果の報告はなく、失った約10,000キナも補償されていない状況。なお、使用不可になっていた携帯電話番号は第三者に契約変更され、不正利用されていた模様。

(9)2020年8月31日(月)、在留邦人に対して現地銀行の支店長から「小切手による現金化(約30万円)依頼について、念のため、小切手を確認してほしい」旨の連絡があった。同行に提出された小切手を確認したところ、小切手番号は被害者が管理している未使用の番号であった上、サイン欄には他人によるサイン(漢字)が記載されており、偽造であることが判明。被害者は支店長に偽造小切手であると伝えたところ、現金化されず、未遂に終わった。偽造小切手を持ち込んだ者は、小切手の確認中に銀行から立ち去ったとのこと。

(10)2020年9月20日(日)、在留邦人(仮運転免許所持)が当地で運転免許を取得するため、ポートモレスビー市内のチャイナタウンの空き地(現地の人々が運転練習場所として使用している)で運転練習をしていたところ、警察に連行され、警察署で罰金2,000キナ(約6万円)を要求された。当該邦人からの通報を受け、当館館員2名が当該警察署に向かい事実確認をしたところ、「公道を運転する際にはPマークを貼付しなければならないルールとなっている。MVIL(Motor Vehicle Insurance Limited)で同ステッカーを購入してほしい」旨の回答があり、その後、当該邦人は解放された。

3 犯罪被害危険地域
 当地には安全と言える場所はなく、場所および昼夜を問わず犯罪が発生しているため、常に安全に対する細心の注意が必要です。

4 防犯対策
 防犯対策は次のとおりです。
(1)PNGでは、日中であっても、単独で行動する場合は犯罪被害に遭う危険性が低くはありません。特に、単独での徒歩による行動は大変危険ですので、常に車両を利用してください。性犯罪も多発していることから、特に女性の単独行動は避けてください。

(2)現地の人々が利用するPMV(乗り合いバス)やタクシーなどの公共交通機関は、信頼性や治安上の観点から利用を避けてください。航空便についても、突然の予定変更や運航取り止めが発生します。PNGを訪れる際には、信頼できる旅行会社や現地の関係者等を通じて事前手配する、旅行中は現地事情に通じた者に同行してもらう等の安全対策を心がけ、単独行動はできるだけ避けてください。

(3)屋外マーケットでも武装集団による強盗事件が発生しています。カメラ等を含め、貴重品を持ち歩く際は、周囲に十分警戒しつつ行動してください。外出の際は旅券等貴重品を持ち歩かず、最小限の現金を持参し、残りの貴重品は信頼のおけるホテルのセーフティーボックス等の安全な場所に保管しておくことを推奨します。

(4)PNGには、いわゆるバックパック旅行といわれる個人手配旅行者に適した宿泊施設はありません。宿泊に際しては、警備がしっかりしているホテルをお勧めします。さらに、そのようなホテルであっても必ずしも安全とは言えませんので、施錠を確実に実施し、来訪者のためドアを開ける時には開ける前に必ず相手を確認する等の注意が必要です。

(5)PNGの人々は、自分たちの故郷や部族に対する帰属意識が極めて高く、社会通念よりも故郷の掟に従い行動することがあります。そのため、部族闘争に起因する予測不可能なトラブル、またそれに対する報復行動も起こり、当事者とは関係のない者まで巻き添えとなり、不当な金銭要求が突きつけられることもありますので、滞在中の言動に注意する必要があります。

(6)現金や貴重品を人目にさらしたり、車内等に所持品を放置したりすることは、犯罪を誘発するので避けてください。また、PNGにはチップの習慣はなく、安易に現金を渡すとたかりや襲撃の対象となりやすいので、たとえ親切心からでもチップを出すことは避けてください。

(7)外出する際には、なるべく目立たないような服装を心掛けてください。また、バッグ類はひったくりに狙われやすいので、十分注意してください。なお、万一、犯罪に遭遇したり、事件に巻き込まれたりした場合には、身体を守るため、金品などの所持品を奪われても抵抗しないようにしてください。

(8)住居などのゲート前において車両が停車したところを複数犯で襲撃する事件が発生しています。また、投石、路上への障害物(大木やガラスの破片等)の設置、道路横断者を装う等の手口により、車両を停車させて襲撃してくるケースがあるため、十分注意して運転してください。

(9)警察官になりすました犯人による事件が発生していることから、警察官の制服を着ている者に話しかけられても身分証の提示を求めつつ、近くの警察署まで移動した上で話を聞く必要があります。また、真正の警察官であっても飲酒をしながら検問をする、言いがかりをつけ金品を要求する等の報告もあります。

(10)休暇や出張で長期不在とする場合だけでなく、日常買い物に行くときでも、空き巣被害が発生しているため、戸締まりには十分注意してください。特に内部の者による犯行と疑われる事件も発生しているため油断は禁物です。

(11)渡航先の治安状況について、渡航前に最新の情報を訪問先や在パプアニューギニア日本国大使館に確認してください。また、渡航の際は、現地で信頼のおける旅行業者を利用し、安全対策に十分配慮してください。

5 テロ・誘拐情勢
 テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_075.html )をご確認ください。

※在留邦人向け安全の手引き
 在パプアニューギニア日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.png.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consul_j.html )もご参照ください。

(手続や規則に関する最新の情報については、駐日パプアニューギニア大使館(電話:03-3710-7001)にお問い合わせください。)
1 査証
(1)日本との査証免除取極の有無
 PNGと日本の間には、一般旅券保持者に対する査証免除制度はありません。入国にあたっては査証を取得する必要があります。なお、査証の申請には、パスポートの有効残存期間が6か月以上必要です。
 査証は、日本および各国にあるパプアニューギニア在外公館で取得することができます。新型コロナウイルス感染拡大の影響で査証事務に時間がかかる場合がありますので、事前に必要な手続ご確認ください。
 また、新型コロナウイルス感染症対策のため、入国制限措置や入国に際しての条件・行動制限がとられていることがありますので、最新の情報(https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html )を事前にご確認ください。

(2)入国時の査証取得の可否
 2020年3月からPNG到着時のビザの発行(Visa on Arrival)は停止されておりますので、PNGに向けて出発する前にビザを取得しておく必要があります。

2 出入国審査
(1)入国審査手続き
 入国カードおよび旅券を提示し審査を受けます。
 ※PNGの新型コロナウイルス対策により、別途入国のために必要な書類等がありますので最新の情報は、在パプアニューギニア日本国大使館のホームページをご確認ください。

(2)出国審査手続き
 出国カード、旅券および税金(出国税等。通常、航空券の代金に含まれています)が必要です。

3 外貨申告
(1)申告の要不要
 制限額を超える場合は申告が必要です。

(2)持ち込み・持ち出し制限額
 20,000キナ(1キナは約32円、2021年12月現在)もしくは同額の外貨

(3)申告手続き
 入国カードに記入し、通関時に提出してください。

4 通関
(1)税関検査
 NAQIA(National Agriculture Quarantine and Inspection Authority)では、PNGの農業、林業、水産業および酪農業の保護、ならびに、生態系維持を目的として、動植物およびそれに関わる全ての物を対象に持ち込み制限を行っています。

(2)持込み・持出し禁止品
 ・犬、猫、その他の小動物
 ・鳥類およびその巣、巣の材料であった葉、羽、家禽製品
 ・卵および原料に卵が含まれる食品
 ・肉類(生肉、冷凍肉、乾燥肉、缶詰肉)
 ・生きた魚、昆虫類
 ・乳製品
 ・生物培養(ウイルス、細菌等)、有機体、動物の精液等
 ・蜂蜜、花粉、その他ミツバチに関連するもの
 ・製品加工されていない動物の骨、皮、角
 ・土
 ・わら、わら細工
 ・生植物、摘み取られた植物、植物の繁殖に関連するもの(花、種子等)
 ・果物、生野菜
 ・製品加工されていない穀物類
 ・一度使用された穀物等を入れる袋

(3)医薬品の携帯による持込み、持出し
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続については厚生労働省の次のホームページをご確認ください。
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html

(4)免税枠
 免税枠は、成人(18歳以上)1名当たり、紙巻たばこ250本、たばこ製品250グラム、アルコール類2リットル、1,000キナ(18歳未満の場合は500キナ)相当以内の未使用品となっています。なお、個人使用目的であり開封済み品であれば、パーソナルコンピューター、カメラ、ビデオカメラなどは免税品扱いとなります。

(5)申告手続き
 入国カードに記入し、通関時に提出してください。

1 滞在時の各種届出
(1)在留届
 PNGに3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後遅滞なく在パプアニューギニア日本国大使館に「在留届」を提出してください。また、住所その他の届出事項に変更が生じたときまたは日本への帰国や他国へ転居する(一時的な旅行を除く)際には、必ずその旨を届け出てください。なお、在留届の届出は、在留届電子届出システム(オンライン在留届、https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をお勧めしますが、郵送によっても届出することができますので、在パプアニューギニア日本国大使館まで送付してください。

(2)「たびレジ」への登録
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、PNGで事件や事故、自然災害が発生し、在パプアニューギニア日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録出来ますので、併せてご活用ください。

2 旅行制限
(1)新型コロナウイルスの感染状況に応じて、PNG当局(National control center)が規制を発表していますので当局の公式サイト(https://covid19.info.gov.pg/ )をその都度確認してください。

(2)西パプア(イリアンジャヤ)難民キャンプ(インドネシアとの国境付近)および軍事施設は、原則として立入りが禁止されています。

3 写真撮影の制限
 開会中の国会、州議会、開廷中の裁判所法廷は写真撮影が禁止されています。なお、PNG人を無断で撮影することは、トラブルになる可能性もあるので注意が必要です。

4 各種取締法規
(1)麻薬
 治安当局は、麻薬の取締りを強化しています。麻薬の所持、製造、輸出入および譲受渡が発覚した場合は、禁固2年以上が科せられます。

(2)不法就労
 外国人がPNGで就労するためには、ワーク・パーミット(就労許可)の取得が必要です。不法就労の事実が発覚した場合は、雇用主に対しては罰金、また本人も将来当国での就労が出来なくなるなどの罰則が科せられます。

(3)飲酒
 公共の場での飲酒は禁止されています。

(4)その他
 公共の建物内でのビートルナッツ(多くのPNG人が好む嗜好品で、石灰およびマスタードと一緒に噛むと口の中で赤く変色し覚醒作用が生じる。当地ではこれを路上等に吐き捨てる習慣がある)は禁止されています。

5 交通事情
(1)PNG国内に鉄道はなく、観光客の利用できる定期商業船舶航路も十分に整備されていないため、国内の移動は航空機か車両を利用します。ただし、道路網は国内を完全には網羅しておらず、道路の舗装率は低い状況です。また、ハイランド地方では、降雨の影響により、道路網が寸断されることもあります。
 このため、国内都市間の移動手段は主に航空機を利用しますが、航空便の運航は遅延・欠航が頻発しています。また、当地の人々が利用するPMV(乗り合いバス)やタクシー等の公共交通機関は、信頼性や治安上の観点から、利用を控えてください。

(2)運転時の注意事項
 PNGの交通事情は非常に劣悪ですので、自分で運転することを避け、レンタカーを借りる際も運転手付きの車を選ぶようお勧めしています。やむを得ず自分で運転する場合は、以下の注意事項をよく読み、慎重な運転を心がけてください。

 ア 車両は、日本と同じ左側通行です。多くの交差点は「ラウンド・アバウト」と呼ばれる信号機のないロータリー式交差点です。日本人にはあまり馴染みのないシステムですが、英連邦諸国などで普及している方式です。進入の際には徐行または一時停止し、全て時計回りで進入・離脱します。自分から見て右側の車両に優先権があります。

 イ PNGにおける犯罪手口には、路上に石や材木などの障害物を置く、人が倒れているふりをする、身体障害者や子供を通行させて車を停止させるなどして金品等を強奪するものがあります。これらに遭遇した場合は、停車せず回避するか、または素早く引き返すことが肝要です。運転中は必ず全窓を閉め、全ドアを施錠してください。

 ウ 警察官による正規の検問においても車両整備不良などの言いがかりをつけて金銭を要求してくる例が報告されています。反則金は反則切符と引き換えに現場で支払うか、もしくは現金を所持していなければ、反則切符を持って後日窓口で支払うことも可能です。
 こちらに非がないにもかかわらず執拗に金銭を要求してくる場合は、その警察官にIDの提示を求めるとともに近くの警察署まで同行させた上、領収書を要求するなどの対応をとることが必要です。

 エ 交通事故の加害者となった場合、事故発生から24時間以内の所轄警察署への報告が義務付けられています。事故が起きた場合には車内に留まり、警察に連絡するようにし、外に出るようなことは控えてください。ホテル等の比較的安全な場所に被害者と共に車を動かせるようであれば、車内から被害者にその旨を伝えて移動し、警察に連絡してください。

1 風俗、習慣、国民性に関する留意事項
 PNGでは、古くから続く部族単位の社会の影響が根強く残っており、部族の誇りを大切にします。部族内での結びつきはワントクと呼ばれており、社会互助としての機能を持つ一方、部族同士の利害が対立した場合、一見して無関係な親族、血縁者にも死傷者が出る争いとなることもあります。

2 衛生事情
 ポートモレスビー市郊外や地方では、飲用水を煮沸することをお奨めします。地方では、乾期後半に水不足から衛生事情が悪化し、腸チフス、A型肝炎、コレラなど経口感染症が小規模ながら流行しています。
 ポートモレスビー市内のホテル等でも、飲用水はミネラル・ウォーターまたは煮沸したほうが無難です。

3 病気
(1)ポリオ
 PNG政府は2018年6月26日に公衆衛生緊急事態を宣言しており、パプアニューギニア国内で10件のポリオの症例が報告されています(2018年9月現在)。渡航の際には事前にポリオの予防接種をご検討ください。
○厚生労働省HP:ポリオ(急性灰白髄炎)
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/polio/
○厚生労働省検疫所(FORTH)HP:海外渡航のためのワクチン
 http://www.forth.go.jp/useful/vaccination.html

(2)マラリア、デング熱など
 PNGでは、標高2,000メートル以上の山岳地帯を除き、マラリアの高度汚染地域です。症状は、まず悪寒・高熱ですが、頭痛や下痢といった感冒様症状で発症することもあるので、異常を感じた場合は、早めに医療機関を受診してください。
 また、マラリアと同様に蚊が媒介する日本脳炎、デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症などにも罹患する可能性があります。大部分の地域で診断技術が確立しておらず、当国で確定診断することは困難ですので、蚊に刺されない工夫(忌虫剤、カヤ)をしてください。

(3)コレラ、赤痢
 数年おきにコレラ・赤痢・腸チフスなどの腸管感染症が散発的に流行しています。そのため、石けんを使用した手洗い、ミネラル・ウォーターの飲用、十分に加熱された食物を食べるなど、基本的な感染症予防対策を心がける必要があります。

(4)結核、HIV/AIDS
 結核は当地で多い疾患であり、地理的要因もあり十分な感染対策や治療が行われていません。
 HIV/AIDSに関しては、当地は大洋州で最も高い感染率です。全国土での十分な検査態勢も整っていないため、結核とともに当国にとって大きな問題となっています。

(5)新型コロナウイルス感染症
 PNGでは、2020年3月に国内初の感染者が確認されて以降、同年8月に第一波、2021年3月~4月に第二波、2021年10月に第三波の感染拡大が確認されており、PNG当局はドナー諸国・機関の支援を得ながら、ワクチン接種率の増大に力を入れています。現在の感染状況や各種規制等の最新情報は在パプアニューギニア日本国大使館ホームページをご参照ください。

4 医療事情
 国内の医療施設には十分な設備はなく、けがや病気の状況によっては近隣先進国への緊急移送が必要となるケースがあります。移送には多額の費用が必要であり、支払いが保証されなければ利用することが出来ません。事前に緊急移送特約を含む、金額的にも十分な補償内容の海外旅行傷害保険等に加入することをお勧めします。
 また、外務省ホームページ「世界の医療情報」
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/oceania/papua.html )において、PNG国内の衛生・医療情報等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
 その他、必要な予防接種等については、以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 ○感染症情報: http://www.forth.go.jp

5 自然災害
 PNGは環太平洋火山帯に位置するため、ニューギニア島北部沿岸地域、ニューブリテン島およびブーゲンビル島等では、地震や火山活動が観測されています。特にニューブリテン島には複数の活火山があることから、周辺住民が避難を要するような比較的大規模な火山活動が発生し、空港が一時閉鎖され航空機の運航が取りやめとなることがあります。2018年2月26日に南ハイランド州を震源としたマグニチュード7.5の地震が発生し、特にウェスタン、エンガ、南ハイランドおよびヘラの4州は大きな被害を受けました。また、2018年8月25日にマダン州マナム島で火山が噴火し、大量の火山灰と溶岩の噴出が確認された他、直近では2019年6月26日、8月3日および10月2日に西ニューブリテン州の北部に位置するウラウム火山が噴火し、噴火口から大量の火山灰の噴出が確認されています。
 滞在中は、当地行政機関や報道などによる情報発信に日ごろから関心を持って生活してください。

[ポートモレスビー市]
◎警察:電話 112
◎消防:電話 110 / 325-5188
◎救急:電話 111 / 341-1028
◎在パプアニューギニア日本国大使館:
  電話(675)321-1800(内線)1002
  夜間・休館日・緊急時:7685-2319

○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)4965
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連)(内線)4475
○外務省海外安全ホームページ
 https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
 http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在パプアニューギニア日本国大使館
  住所:Godwit Road, Waigani, Port Moresby, NCD, Papua New Guinea (P.O. Box 1040, Port Moresby 121)
  電話:321-1800
   国外からは(国番号675)-321-1800
  ホームページ:http://www.png.emb-japan.go.jp/j/index.html
  E-mail: sceoj@pm.mofa.go.jp

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

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