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パプアニューギニア
安全対策基礎データ

更新日 2020年07月02日

1. 犯罪発生状況
(1)犯罪発生件数
 2018年のパプアニューギニア(以下「PNG」という。)における犯罪発生件数は以下のとおりです。ほぼ全ての項目で2017年に比べ2018年の犯罪件数が大幅に増加しており、注意が必要です。
 犯罪発生件数総数4,417件のうち、1,455件(約33%)が首都特別区で発生しているため、ポートモレスビー市内を含む同区内での行動には十分注意する必要があります。
※犯罪の種類:発生件数/逮捕件数(2018年)
 殺人: 343/225
 性犯罪: 720/294
 強盗: 377/240
 カージャック、車両盗難: 250/45
 家宅、店舗等侵入: 373/87
 スリ: 708/233
 詐欺: 234/107
 暴行: 870/256
 銃刀法違反: 47/41
 薬物: 49/53
 留置場脱走、脱獄: 60/33
 放火: 219/60
 誘拐: 143/23
 賄賂: 3/3
 合計: 4,417/1,717

(2)最近の犯罪発生傾向
ア PNGでは依然として失業者や生活困窮者が多く、これら困窮者や失業した若者グループによる金品強奪を目的とした犯罪が頻発しています。犯行の手口は、若者が「ラスカル」と呼ばれるひとつのグループとなって、蛮刀、ナイフ、銃または手製銃などを使用し犯行を行うことが多く見られます。また、首都特別区及び主要都市部では物価の高騰が進行しており、一方で失業者や不法居住区の数が増加しているため、これらの者が犯罪を行うという悪循環が生じています。

イ PNGでは、男尊女卑の風潮が強く見られるとされており、性犯罪の増加が改善されておらず、PNG社会に深刻な影響を与えています。

ウ 市民の安全を守るべきPNG警察機構は、人員不足や予算不足等の理由で十分に機能しておらず、犯罪者の検挙率は極めて低いため、犯罪の抑止を期待できない状況です。さらに、各地で頻繁に脱獄事件が発生しており、脱獄犯が再び犯行を繰り返しています。

(3)主要都市・地域別の状況
ア 首都ポートモレスビー市
 首都ポートモレスビー市は、スリやひったくり等の一般犯罪のほか、婦女暴行、「ラスカル」による強盗、武器等を用いた車両強奪といった凶悪犯罪も昼夜を問わず発生しています。また、セトルメントと呼ばれる不法居住地域が、市内数十箇所に分散しており、同居住者による犯罪が増加しています。

イ ハイランド地方(西、南、東ハイランド州、ジワカ州、ヘラ州、エンガ州及びチンブ州の計7州)                        
 ハイランド地方では、部族間の衝突が頻発しており、長期間に及ぶ部族対立が続いている地域もあります。このような部族対立や金銭等の収奪を目的として、道路上に大木や岩が意図的に置かれ、道路が遮断されることがあります。
(ア)南ハイランド州
 2017年に実施された国政選挙の選挙違反の申立てが却下されたことを不服とする住民が、2018年6月に南ハイランド州の州都メンディにおいて、空港に侵入して航空機を全焼させた他、知事自宅、メンディ裁判所に放火したため、同地域に対し非常事態宣言が発令されました。また、この地域では暴動や部族衝突も発生していますので巻き込まれないように注意してください。
(イ)ヘラ州
 ヘラ州タリ市周辺では、強盗や婦女暴行などの犯罪が多く発生していることに加え、暴動や部族衝突も発生していますので、巻き込まれないように注意してください。

ウ モロベ州
 モロベ州レイ市はPNG第2の都市として発展していますが、強盗や婦女暴行などの犯罪が多く発生しています。また、この地域では暴動や部族衝突に巻き込まれないように注意してください。

2.日本人の被害例
 近年の主な事例は次のとおりです。
(1)2017年12月初旬、ANZ銀行ハーバーシティ支店において、在留邦人が多額の業務用現金(200万円相当)を銀行窓口で引き出し、車に乗ったところを4人組のラスカルが、1名は助手席に、3名は邦人を挟み込むようにして後部座席に乗り込み、いきなり左太ももにナイフを突き刺す等して重傷を負わせた。同邦人の運転手はラスカルに車を動かすよう命じられて5分ほど走行したところで停止させられ、同邦人は現金や運転免許証等の入ったバックを盗まれた。その後、ラスカルはタクシーで逃走した。

(2)2018年8月下旬午後5時頃、西ニューブリテン州キンベ市内の幹線道路沿いのスーパーマーケットにて、在留邦人が2人組のラスカルによる強盗被害に遭った。1人の男が銃を構えながら、邦人に持っていたバックを渡すように脅し、もう1人の男が荷物を奪って逃走した。

(3)2018年9月上旬午前8時頃、在留邦人が勤務する国際NGO事務所で強盗事件が発生した。武装したラスカル3人組がポートモレスビー市内にある同事務所に押し入り、付近にいた所員に経理担当職員を名指しし、その職員の元へ連れて行くよう命じ、現金や携帯電話などを奪い逃走した(被害額未確定)。

(4)2019年3月下旬、 ポートモレスビー市内のホテルで長期滞在中の邦人のクレジットカードをホテルの従業員が部屋から持ち出し、150万円相当を不正利用した事件が発生した。犯人はカードを不正に利用した後、密かに財布に戻していたため、被害者は気付かなかったが、カード会社からの通報により事件が発覚した。

(5)2019年4月上旬、在留邦人がポートモレスビー市内のホテルから車で帰宅する途中、赤信号で停車中に10数人のストリート・チルドレンに取り囲まれ、金品を要求された。邦人が無視していると、彼らは一旦車から離れたが、その直後に腹いせに車に目掛けて投石を始めた。車体に凹み傷が多数付いたが、幸いなことにガラス窓には当たらず、邦人にも怪我はなかった。

(6)2019年5月上旬、在留邦人がタウン地区を自家用車で走行中、路肩にいた警察官に停車を命ぜられ、違反金100キナ(約3千円相当)を不当に要求された。邦人は警察官の行為を不当に思い、やり取りしたが埒が明かず、やむなく30キナ(約900円相当)をその場で支払い、放免された。

(7)2019年10月中旬午後11時頃、東ニューブリテン州にある日系企業の事務所にブッシュナイフや銃で武装した複数人の強盗が侵入した。武器でガードマンを脅し、金庫の設置場所に誘導させた後、金庫室のドアをこじ開け、現金5,900キナ(約20万円相当)を奪って逃走した。

(8)2019年10月中旬、 東ニューブリテン州に出張に来た邦人が滞在先のホテルのレストランで食事中、邦人の居室へ何者かが侵入し、現金や貴重品が盗み出された。犯人は邦人が利用していた部屋のルームキーを所持していた部外者であった。

3.犯罪被害危険地域
 PNGには安全と言い切れる場所はなく、場所・昼夜を問わず犯罪が発生しているため、常に安全に対する細心の注意が必要です。

4.防犯対策
 防犯対策は次のとおりです。
(1)PNGでは、日中であっても、単独で行動する場合は犯罪被害に遭う危険性が低くはありません。特に、単独での徒歩による行動は大変危険ですので、常に車両を利用してください。性犯罪も多発していることから、特に女性の単独行動は避けてください。

(2)現地の人々が利用するPMV(乗り合いバス)やタクシーなどの公共交通機関は、信頼性や治安上の観点から利用を避けてください。PNGを訪れる際には、信頼できる旅行会社や現地の関係者等を通じて車両等を事前手配する、旅行中は現地事情に通じた者に同行してもらう等の安全対策を心がけ、単独行動はできるだけ避けてください。

(3)屋外マーケットでは武装集団による強盗事件が発生しています。カメラ等を含め、貴重品を持ち歩く際は、周囲に十分警戒して行動してください。外出の際は旅券等貴重品を持ち歩かず、最小限の現金を持参し、残りの貴重品はホテルのセーフティーボックス等の安全な場所に保管しておくようお勧めします。

(4)いわゆるバックパック旅行といわれる個人手配旅行者に適した宿泊施設はありません。宿泊に際しては、信頼のおける警備がしっかりしているホテルをお勧めします。ただし、このようなホテルであっても必ずしも安全とは言えませんので、確実に施錠し、来訪者のためドアを開ける時には、開ける前に必ず相手を確認する等の注意が必要です。

(5)PNGの人々は、自分たちの故郷や部族に対する帰属意識が極めて高く、社会通念よりも故郷の掟に従い行動することがあります。そのため、部族闘争に起因する予測不可能なトラブル、また、それに対する報復行動が起こることがあります。その際、当事者とは関係のない者まで巻き添えになった挙げ句、不当な金銭要求が突きつけられることもありますので、滞在中の言動に注意する必要があります。

(6)現金や貴重品を人目にさらしたり、車内等に所持品を放置したりすることは、犯罪を誘発するので避けてください。また、PNGにはチップの習慣はなく、安易に現金を渡すと、たかりや襲撃の対象となりやすいので、たとえ親切心からでもチップを渡すことは避けてください。

(7)外出する際には、なるべく目立たないような服装を心掛けてください。また、バッグ類はひったくりに狙われやすいので、携行する際には十分注意してください。なお、万一、犯罪に遭遇したり、事件に巻き込まれたりした場合には、身体を守るため、金品などの所持品を奪われても抵抗しないようにしてください。

(8)住居などのゲート前において車両が停車したところを、複数犯に襲撃される事件が発生しています。また、投石、路上への障害物(大木やガラスの破片等)の設置、道路横断者を装う等の手口により、車両を停車させて襲撃してくるケースがあるため、十分注意して運転してください。

(9)警察官になりすました犯人による事件が発生していることから、警察官の制服を着ている者に話しかけられても身分証の提示を求めつつ、近くの警察署まで移動した上で話を聞くといった対応が必要です。また、真正の警察官であっても飲酒をしながら検問をする、言いがかりをつけ金品を要求する等の報告も多くなっていますので、上述と同様に対応してください。

(10)休暇や出張で長期不在とする場合だけでなく、日常の買い物といった短時間の外出でも、空き巣被害が発生しているため、戸締まりには十分注意してください。特に使用人等の内部の者による犯行と疑われる事件も発生しているため油断は禁物です。

(11)渡航先の治安状況について、渡航前に最新の情報を訪問先や日本国大使館に確認してください。また、渡航の際は、現地で信頼のおける旅行業者を利用し、安全対策に十分配慮してください。

5. テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年では、単独犯によるテロや一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発するなど、テロの発生を予測し未然に防ぐことがますます困難となっています。
 このように、テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロの被害に遭わないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

(手続や規則に関する最新の情報については、駐日パプアニューギニア大使館(電話:03-3710-7001)にお問い合わせください。)

1. 査証
(1)日本との査証免除取極の有無
 PNGと日本の間には、一般旅券保持者に対する査証免除制度はありません。入国にあたっては査証を取得する必要があります。なお、査証の申請には、パスポートの有効残存期間が6か月以上必要です。
 査証は日本及び各国にあるパプアニューギニアの在外公館で取得することができます。駐日大使館における査証の申請では観光(知人訪問)および商用査証の場合、通常は翌開館日に発行されています。また、長期就労査証発行には最低1か月以上、場合によっては更なる期間を要します。
 2015年11月24日より、日本国籍を有し、日本政府発行の外交及び公用旅券保持者が外交または公用目的でPNGに入国する場合、滞在期間に関わらず査証免除となっています(同伴家族を含む)。外交・公用以外の目的(「短期滞在」の在留資格に該当する活動)でPNGに入国する場合、90日を超えない滞在は査証免除となっています。

(2)入国時の査証取得の可否
 一般旅券保持者が観光及び商用(Single Entry)目的で入国する場合、ポートモレスビーのジャクソン国際空港とラバウルのトクア国際空港では、到着時にビザを取得すること(Visa on Arrival)が可能です。この場合の滞在期間は60日で、手数料は無料です。滞在期間は最大30日間延長することができますが、その場合の手数料は400キナです(1キナは約31円、2019年12月現在)。

2. 出入国審査
(1)入国審査手続き
 入国カードおよび旅券を提示し審査を受けます。

(2)出国審査手続き
 出国カード、旅券および税金(出国税等)が必要です(通常、航空券の代金に含まれています)。

3. 外貨申告
(1)申告の要否
 制限額を超える場合は申告が必要です。

(2)持ち込み・持ち出し制限額
 20,000キナ(1キナは約31円、2019年12月現在)若しくは同額の外貨

(3)申告手続き
 入国カードに記入し、通関時に提出してください。

4. 通関
(1)税関検査
 NAQIA(National Agriculture Quarantine and Inspection Authority)では、PNGの農業、林業、水産業及び酪農業の保護及び、生態系維持を目的として、動植物及びそれに関わる全ての物を対象に持ち込み制限を行っています。

(2)持ち込み・持ち出し禁止品
 ・犬、猫、その他の小動物
 ・鳥類及びその巣、巣の材料であった葉、羽、家禽製品
 ・卵及び原料に卵が含まれる食品
 ・肉類(生肉、冷凍肉、乾燥肉、缶詰肉)
 ・生きた魚、昆虫類
 ・乳製品
 ・生物培養(ウイルス、細菌等)、有機体、動物の精液等
 ・蜂蜜、花粉、その他ミツバチに関連するもの
 ・製品加工されていない動物の骨、皮、角
 ・土
 ・わら、わら細工
 ・生植物、摘み取られた植物、植物の繁殖に関連するもの(花、種子等)
 ・果物、生野菜
 ・製品加工されていない穀物類
 ・一度使用された穀物等を入れる袋

(3)免税枠
 免税枠は、成人(18歳以上)1人当たり、葉巻たばこ250本、たばこ製品250グラム、 アルコール類2リットル、1,000キナ(子供の場合は500キナ)相当以内の未使用品、となっています。なお、個人使用目的であり開封済みであれば、パーソナルコンピューター、カメラ、ビデオカメラなどは免税品扱いとなります。

(4)申告手続き
 入国カードに記入し、通関時に提出してください。

1. 滞在時の各種届出
(1)在留届
 PNGに3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後遅滞なく在パプアニューギニア日本国大使館に「在留届」を提出してください。また、住所その他の届出事項に変更が生じたとき、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)ときは、必ずその旨を届け出てください。なお、在留届の届出は、在留届電子届出システム(オンライン在留届、https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をお勧めしますが、郵送、ファックスによって行うことができますので、在パプアニューギニア日本国大使館まで送付してください。

(2)「たびレジ」への登録
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、パプアニューギニアで事件や事故、自然災害等が発生した際に、在パプアニューギニア日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

2. 旅行制限
 西パプア(イリアンジャヤ)難民キャンプ(インドネシアとの国境付近)及び軍事施設は、原則として立入りが禁止されています。

3. 写真撮影の制限
 開会中の国会、州議会、開廷中の裁判所法廷は写真撮影が禁止されています。なお、PNG人を無断で撮影することは、トラブルになる可能性もあるので注意が必要です。

4. 各種取締法規
(1)麻薬
 治安当局は、麻薬の取締りを強化しています。麻薬の所持、製造、密輸および譲受渡が発覚した場合は、禁固2年以上の刑が科せられます。

(2)不法就労
 外国人がPNGで就労するためには、労働省からのワーク・パーミット(就労許可)の取得が必要です。不法就労の事実が発覚した場合は、雇用主に対しては罰金、また本人も将来PNGでの就労が出来なくなるなどの罰則が科せられます。

(3)飲酒
 公共の場での飲酒は禁止されています。

(4)その他
 公共の建物内でのビートルナッツ(多くのPNG人が好む嗜好品で、石灰およびマスタードと一緒に噛むと口の中で赤く変色し覚醒作用が生じる。当地ではこれを路上等に吐き捨てる習慣がある)は禁止されています。

5. 交通事情
(1)PNG国内に鉄道はなく、観光客の利用できる定期商業船舶航路も十分に整備されていないため、国内の移動は航空機か車両を利用します。ただし、道路網は国内を完全には網羅しておらず、道路の舗装率は低い状況です。このため、国内都市間の移動手段は主に航空機を利用することになりますが、航空便の運航は遅延・欠航が頻発しています。また、当地の人々が利用するPMV(乗り合いバス)やタクシー等の公共交通機関は、信頼性や治安上の観点から、利用を控えてください。

(2)運転時の注意事項
 PNGの交通事情は非常に劣悪ですので、自分で運転することを避け、レンタカーを借りる際も運転手付きの車を選ぶようお勧めします。やむを得ず自分で運転する場合は、以下の注意事項を参考に、慎重な運転を心がけてください。

ア 車両は、日本と同じ左側通行です。多くの交差点は「ラウンド・アバウト」と呼ばれる信号機のないロータリー式交差点です。日本人にはあまり馴染みのないシステムですが、英連邦諸国などで普及している方式です。進入の際には徐行または一時停止し、全て時計回りで進入・離脱します。自分から見て右側から来る車両に優先権があります。

イ PNGにおける犯罪手口には、路上に石や材木などの障害物を置く、人が倒れているふりをする、身体障がい者や子供を通行させて車を停止させるなどして金品等を強奪するものがあります。これらのロード・ブロックに遭遇した場合は、停車せず回避するか、または素早く引き返すことが肝要です。

ウ 警察官による正規の検問においても、車両整備不良などの言いがかりをつけて金銭を要求してくる例が報告されています。反則金は反則切符と引き換えに現場で支払うか、若しくは現金を所持していなければ、反則切符を持って後日窓口で支払うことも可能です。
 こちらに非がないにもかかわらず執拗に金銭を要求してくる場合は、その警察官にIDの提示を求めるとともに近くの警察署まで同行させた上、領収書を要求するなどの対応をとることが必要です。

エ 万一、交通事故の加害者となった場合、事故発生から24時間以内の所轄警察署への報告が義務付けられています。事故が起きた場合に現場に留まっていると、住民などから報復を受ける危険があります。いったん、現場を離脱し安全な場所へ避難してから、警察に届けてください。

1. 風俗、習慣、国民性に関する留意事項
 PNGでは、古くから続く部族単位の社会の影響が根強く残っており、部族の誇りを大切にします。部族内での結びつきはワントークと呼ばれており、社会互助としての機能を持つ一方、部族どうしの利害が対立した場合、一見して無関係な親族、血縁者にも死傷者が出る争いとなることもあります。

2. 衛生事情
 ポートモレスビー市郊外や地方では、飲用水を煮沸することをお奨めします。地方では、乾期後半に水不足から衛生事情が悪化し、腸チフス、A型肝炎、コレラなど経口感染症が小規模ながら流行します。
 ポートモレスビー市内のホテル等でも、飲用には水道水の煮沸またはミネラル・ウォーターの利用が無難です。

3. 病気
(1)ポリオ
 PNG政府は2018年6月26日に公衆衛生緊急事態を宣言しており、パプアニューギニア国内で10件のポリオの症例が報告されています(2018年9月現在)。渡航の際には事前にポリオの予防接種をご検討ください。
 厚生労働省HP:ポリオ(急性灰白髄炎)
  http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/polio/
 厚生労働省検疫所(FORTH)HP:海外渡航のためのワクチン
  http://www.forth.go.jp/useful/vaccination.html

(2)マラリア、デング熱など
 PNGは、標高2,000メートル以上の山岳地帯を除き、マラリアの高度汚染地域です。マラリアの症状は、まず悪寒・高熱ですが、頭痛や下痢といった感冒様症状で発症することもあるので、異常を感じた場合は、早めに医療機関を受診してください。
 また、マラリアと同様に蚊が媒介する日本脳炎、デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症などにも罹患する可能性があります。大部分の地域で診断技術が確立しておらず、PNGで確定診断することは困難ですので、蚊に刺されない工夫(忌虫剤、カヤ)をしてください。

(3)コレラ、赤痢
 数年おきにコレラ・赤痢・腸チフスなどの腸管感染症が散発的に流行します。そのため、石けんを使用した手洗い、ミネラル・ウォーターの飲用、十分に加熱された食物を食べるなど、基本的な感染症予防対策を心がける必要があります。

(4)結核、HIV/AIDS
 結核はPNGで多い疾患ですが、十分な感染対策や治療が行われていません。
 HIV/AIDSに関しては、PNGは大洋州で最も感染率の高い国です。全国土での十分な検査態勢が整っていないため、結核とともにPNGにとって大きな問題となっています。

4. 医療事情
 国内の医療施設には十分な設備がなく、けがや病気の状況によっては近隣先進国への緊急移送が必要となるケースがあります。移送には多額の費用が必要であり、支払いが保証されなければ利用することが出来ません。事前に緊急移送特約を含む、金額的にも十分な補償内容の海外旅行傷害保険等に加入することをお勧めします。
 また、外務省ホームページ「世界の医療情報」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/oceania/papua.html )において、PNG国内の衛生・医療情報等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
 その他、必要な予防接種等については、以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 ◎感染症情報(http://www.forth.go.jp

5. 医薬品の持ち込み、持ち出し
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持ち込み、持ち出しの手続きについては厚生労働省の以下のホームページをご確認ください。
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html

6. 自然災害
 PNGは環太平洋火山帯に位置するため、ニューギニア島北部沿岸地域、ニューブリテン島及びブーゲンビル島等では、地震や火山活動が観測されています。特にニューブリテン島には複数の活火山があることから、周辺住民が避難を要するような比較的大規模な火山活動が発生し、空港が一時閉鎖され航空機の運航が取りやめとなることがあります。2018年2月26日に、南ハイランド州を震源としたマグニチュード7.5の地震が発生し、特にウェスタン、エンガ、南ハイランド及びヘラの4州は大きな被害を受けました。また、2018年8月25日にマダン州マナム島で火山が噴火し、大量の火山灰と溶岩の噴出が確認された他、直近では2019年6月26日、8月3日及び10月2日に西ニューブリテン州の北部に位置するウラウム火山が噴火し、噴火口から大量の火山灰の噴出が確認されています。
 滞在中は、当地行政機関や報道などによる情報発信に日ごろから関心を持って生活してください。

[ポートモレスビー]
◎警察:電話 112
◎消防:電話 110/325-5188
◎救急:電話 111/341-1028
◎在パプアニューギニア日本国大使館:
  電話(675)321-1800(内線)1002
  ファックス(675)323-0153(領事警備班)
  夜間・休館日・緊急時:7685-2319

*在留邦人向け安全の手引き
  現地の在外公館(日本大使館・総領事館等)が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(http://www.png.emb-japan.go.jp/j/index.html )もご参照ください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)4965
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ
  http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地大使館連絡先)
○在パプアニューギニア日本国大使館
  住所:Godwit Road, Waigani, Port Moresby, NCD, Papua New Guinea (P.O. Box 1040, Port Moresby 121)
  電話:321-1800
   国外からは(国番号675)-321-1800
  ファックス:323-0153
   国外からは(国番号675)- 323-0153
  ホームページ:http://www.png.emb-japan.go.jp/j/index.html
  E-mail: sceoj@pm.mofa.go.jp

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

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