1. ホーム
  2. 地図からの選択
  3. 安全対策基礎データ
  4. イラン

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

犯罪発生状況、防犯対策

1 犯罪発生状況
 イランでは,犯罪件数等に関する統計は公表されていませんが,各種報道に照らすと一般犯罪は慢性的に発生しているものとみられます。邦人に対する主な被害として,強盗(現金,スマートフォンなど携帯端末を狙った強盗等),窃盗(ひったくり,スリ等)の事件が発生しています。

2 日本人の被害事例
 在イラン日本国大使館が把握しているだけで,2016年に発生した日本人の犯罪被害件数は10件であり,2017年も既に4件把握されています。特に注意すべき最近の事例として,偽警察官による強盗事件があります。自らを警察官であると詐称し,正当な所持品検査と見せかけてバッグ等を強奪する手口で,主に外国人をターゲットとした犯行と思われます。また,バイクに乗った犯人によるひったくりや,空き巣事件も頻発しています。

3 主な犯罪手口
(1)タクシーに乗車中,車が故障したとして降車させられ,そのまま車中の荷物を持ち逃げされた。
(2)故意に落とされたお金を,親切心で拾ってあげている間に財布などを窃取された。
(3)記念撮影を頼まれ,写真を撮ってあげている隙に金品を窃取された。
(4)歩行中,オートバイや車で接近してきた者にバッグ等をひったくられた。
(5)睡眠薬入りの飲み物やお菓子を勧められ,寝入ったところで金品を窃取された。
(6)ひと気のない路地でナイフ等を突きつけられ,金品を強奪された。
(7)警察官と称する人物又は警察官の服装をした「偽警察官」から所持品検査を求められ,現金等を窃取された。

4 危険地域
(1)イランでは,イラク,アフガニスタン及びパキスタンとの国境地帯及びシスタン・バルチスタン州の一部の地域を除き,首都テヘランを含め,治安状況はおおむね平穏に推移しています。一方で,2017年6月7日,首都テヘランの国会事務所建物及びイマーム・ホメイニ廟周辺において,18人が死亡,約50人が負傷するテロ事件が発生し,ISIL(イラクとレバントのイスラム国)が犯行声明を発出しました。
(2)イラン治安当局によるISIL関係者の摘発は行われていますが,今後も同様のテロの発生が懸念されます。ISILは,シーア派国家であるイランに対する明確な敵対意思を有していることから,引き続き予断を許さない状況にあります。また,近年,ISILが欧州や東南アジア等の域外でソフトターゲットを狙うテロが増加している点に留意する必要があります。世界の様々な地域では,イスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。イランに渡航滞在される方におかれてはテロ被害の予防は一層困難な状況ですので,引き続き周辺国の情勢に警戒を高めつつ,誘拐,脅迫,テロ等の不測の事態に巻き込まれることがないよう海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情報等の関連情報の入手に努めるなど日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
(3)2016年1月にシーア派の指導者がサウジアラビアにおいて処刑されたことを契機として,イラン国内におけるサウジアラビア権益に対する襲撃事件が発生したことにより,サウジアラビアが一方的にイランとの外交関係を断絶し,一部の湾岸諸国連盟の国々が追従したため,一時的に中東地域情勢の緊張が高まりました。一方,イラン当局はサウジアラビア権益に対する襲撃事案を実行・計画した者に対しては徹底的な捜査にあたり,サウジアラビアとの関係においてもイラン政府当局は自制をもった対応に終始しています。このような状況もあり,これまでのところサウジアラビア等との外交関係の断絶を受けてイラン国内の治安情勢に重大な影響を及ぼすまでには至っていません。(4)2017年5月の第12期イラン大統領選挙は,大規模デモや暴動等大きな混乱が発生することもなく,平穏な雰囲気で実施されました。
5 防犯対策(注意事項)
 以下の点に心掛け,犯罪被害に遭わないよう十分注意してください。
(1)普段から治安情報の収集を心掛ける。
(2)常に周囲に注意を払い,危険と思われる場所には絶対に近づかない。
(3)外国人と分かるような目立つ格好や多くの所持品の携行を控える。
(4)危険が迫った場合は,ちゅうちょせずに大声で近くの人に助けを求める。
(5)イスラムを冒とくするおそれのある言動は厳に慎む。
(6)特に夜間,女性の一人歩きは差し控える(強姦,わいせつ事件といった性犯罪も発生しており,イスラム教の戒律に従った服装でない女性への犯行の被害は軽視される傾向にあるので注意が必要)。
(7)夜間の外出は犯罪に遭う危険性が高くなるので,不要不急の夜間外出はなるべく控え,外出する際は,極力徒歩での外出は避け,車両等を用いて行動するよう心掛ける。
(8)乗用車から英語で「警察官」と称して声を掛けてくる者には,特に注意し,不用意に財布等を渡さないよう心掛ける。また,「警察官」と称する者に対しては,身分証の提示を求め,必要に応じて警察への通報(110番)により身分を照会する。
(9)タクシーを利用する場合は,いわゆる「テレフォンタクシー」など政府から許可を受けた営業タクシー(ナンバープレートが橙色のもの,車体に橙色の帯が入ったもの,緑色の車体のもの等)を利用する。

査証、出入国審査等

(手続や規則に関する最新情報については,駐日イラン大使館(電話:03-3446-8011)等に確認してください。

1 査証(ビザ)
 入国には査証が必要ですが,観光を目的とする入国については日本を含む約130か国の国及び地域の外国人に対して,テヘラン,タブリーズ,マシュハド,シーラーズ,イスファハンの各国際空港において30日間滞在可能なオンアライバルビザの取得が可能です(手数料:60ユーロ)。あわせて外国人旅行者は海外旅行傷害保険に加入する義務があることから,未加入者はその場で加入手続きを行わなければなりません(保険料:15ユーロ)。なお,2016年において,オンアライバルビザの発給を受けた邦人に対して記載事項に誤りがあるビザが発給された事案が発生しています。イラン入国時にオンアライバルビザの発給を受けた場合には,その場でビザ上の記載事項を確認し,万が一,人定事項や滞在期間等に誤りがあった場合は,ただちに担当の係官に訂正を依頼してください。その場で訂正手続きを行わなかった場合には,イラン外務省に赴いて手続きする必要があり,旅行計画を大幅に変更せざるを得ないなど予期せぬ負担を強いられることとなります。また,仮に発給されたビザの記載事項に誤りがあることに気づかないまま放置した場合,イラン滞在中にあらぬトラブルに発展するおそれもあります。また,旅券にイスラエルの査証(ビザ)や入国記録があると,入国を拒否される場合があります。査証申請手続きなどの詳細については駐日イラン大使館に照会してください。

2 出入国審査
 女性の服装については,空港到着時から,宗教上の理由により,外国人であってもスカーフなどで髪の毛が出ないように頭部を覆い,体の線が出ないようにコートを着用することが義務付けられているので注意と準備を要します。なお,男性であっても公共の場所においては,肩の出る袖無しシャツ(ノースリーブ)やショートパンツの着用は認められていません。

3 外貨申告
 外貨の持込みは,5000米ドル以下であれば申告は不要ですが,それを超える場合は入国の際に持ち込み額を申告しておく必要があります。申告手続は,パスポートコントロールを受ける前に,入国サロンにあるメッリ銀行で行います。費用は無料です。
 申告書を紛失した,または申告をしていない場合には,5000米ドル以上はイラン国外に持ち出せませんのでご注意ください(外貨の持ち込み,持ち出し限度額については,予告なしに変更される可能性もありますので,最新の情報は駐日イラン大使館等に確認してください)。
 現地ではクレジットカード及びトラベラーズチェックが通用する場所はありません。クレジットカードを利用できるのは,インターネットを通じての航空券(一部航空会社)の購入などの場合で,ホテルの支払い,ショッピングでの支払い,キャッシングサービスなどは受けられません。
 また,日本からの送金も銀行,郵便局ともに利用できません。

4 通関
 薬物・銃器に対する取締りが厳しく行われているのはもちろんですが,イランではイスラムの戒律に従い,アルコール類,賭博用品(麻雀,トランプ等),衛星放送受信機,イスラム的社会風俗を乱す写真・CD・DVD・ビデオテープ・出版物,豚肉及び豚肉加工品(ハム,ソーセージ等),その他,税関職員が持込不可と判断するものすべてを輸入禁制品としています。
 これらのものを不用意に持ち込んだ場合,没収のみならず身柄拘束など大きなトラブルに発展するおそれがあるので注意してください。
 イラン国外への持ち出しについては,手織りペルシャ絨毯は1人24平方メートルまで,キャビアは政府許可商品のみが250グラムまでの持ち出しを認められています。また,骨董品(100年以上),手書き本,石版印刷本,伝統芸術作品,書道作品,細密画が施された文書,コーラン出版委員会の認印がないコーラン,35ミリ映画,芸術作品,国の文化財に指定された楽器,歴史的価値のある絨毯などについては,持ち出しが禁止されていますので,これらの物品を購入する際は,販売店によく確認する必要があります。

5 テロ・誘拐等の脅威
(1)上記のとおり,2017年6月7日に首都テヘランにおいてISILによるテロ事件が発生し,その後治安当局による収束が図られ治安情勢は安定化したものの,ISILは依然としてイランに対する敵対意思を有していることから,引き続き同様のテロ発生に注意する必要があります。
(2)また, シスタン・バルチスタン州は,国境を接するアフガニスタンで生産される麻薬等の違法薬物の欧州,アラブ及び中央アジア諸国等へ密輸されるルート上に位置しています。イラン当局は,国境管理等麻薬対策のため,7億米ドル以上の費用を投じているほか,特に同州に所在するサラヴァン(SARAVAN)市,ニクシャフル(NIKSHAHR)市,サルバズ(SARBAZ)市及びイランシャフル(IRANSHAHR)市においては,断続的に麻薬密輸組織に対する大規模な摘発を行っているところ,麻薬密輸組織との間で大規模な銃撃戦に至ることもあり,イラン治安当局者に死亡者も発生しています。同州の治安情勢は予断を許さない状況が続いていますが,国境警備隊が増員されたことで治安情勢は改善の兆しが認められます。一方,同州では「ジュンドッラー」や「ジェイシュ・アルアドル」と称するスンニー派過激派組織が政府関係者,治安関係者を標的とするテロを実行しており,これまでのところ,外国人が被害に巻き込まれた事案は確認されていませんが,引き続き注意する必要があります。
(3)ケルマーン州においては,2007年~2008年にかけて,日本人を含む外国人旅行者の誘拐事案が連続して発生し,それを受けてイラン外務省から不要不急の渡航は避けるよう勧告が発出されていました。その後,安全対策が改善され,イラン外務省による上記の渡航勧告も解除されました。,2014年以降,同州においてテロ・外国人誘拐などの事件は確認されておらず,同州の治安情勢は改善し,安定して推移しています。

滞在時の留意事項

1 特別な旅行制限はありませんが,最新の渡航情報に十分注意してください。

2 写真(ビデオ)撮影の制限
 女性及び礼拝中のイスラム教徒,あるいは宗教行事を撮影する場合には,事前に了承を得る必要があります。空港,駅・鉄道,港湾,橋,軍事施設,国境地帯,旧アメリカ大使館(現在は革命防衛隊の施設となっています),政府関係施設,各国大使館・大使公邸等は撮影禁止となっています。日本人がテヘラン市内にあるメヘラバート国際空港周辺で,同空港の外観等を写真撮影していたところ,治安当局に一時拘束され,写真撮影に利用した小型タブレット,旅券等を押収され,国外退去処分となった事件が発生しています。また,撮影禁止の看板が出ていないところであっても不用意な撮影はあらぬ嫌疑をかけられ,当局に逮捕・連行されるおそれもありますので,十分注意してください。

3 抗議デモ及び集会
 イラン治安当局は抗議デモや集会に対する取締まりを強化しています。意図せずこのような場所の付近に居合わせただけであっても,当局にあらぬ嫌疑をかけられ,逮捕・拘束されるおそれもあるので,以下の点に十分注意してください。
 ・デモ,集会等の最新情報を新聞,ウェブサイト,在イラン日本国大使館のホームページ等で常に確認する。
 ・デモ,集会等の現場には近づかない。
 ・デモ,集会等の写真撮影は行わない。
 ・万が一,デモ,集会等に遭遇した場合は速やかにその場を離れる。

4 服装
 イランでは,就学年齢以上の女性は,外国人・異教徒及びその家族であっても例外なく,公共の場所ではヘジャブとよばれる頭髪を隠すためのスカーフと身体の線を隠すためのコートの着用が法律上義務付けられています。そのため,外出時には,女性は必ずヘジャブを着用しなければなりません。女性のヘジャブの着用は,家から一歩外に出たところ(公の場)から義務付けられます。なお,ヘジャブについては,あまり派手でない色のほうが無難です。
 男性についても,過度に肌を露出させることは好ましくないとされているため,半ズボン及び肩の出る袖無しシャツ(Tシャツは可)で外出することは禁止されています。なお,現体制下では,ネクタイは「西洋文化」の象徴とされており,外国人はともかく,イラン人がネクタイを着用することは,不文律ながら必ずしも好ましいこととはされていません。
 時として,治安当局は外国人といえども風紀取締りの対象としていることから,思いがけないトラブルに巻き込まれないよう,くれぐれも注意が必要です。

5 飲酒
 厳格な禁酒国であり,いかなる場所においても,また,外国人にも例外なく飲酒が禁止されています。平素から飲酒に関しては注意する必要があります。

6 男女交際
 婚約をしていない未婚の男女が公の場で交際・デートすることは禁じられています。
 また,仕事の場面を含め,男女が公衆の面前で握手をすることは禁じられています。市バスは男女別に乗る場所が仕切られており,スポーツについても,スキー場,ゴルフ場を除いては,テニスコート,海水浴場等ほとんどの施設が男女別となっており,家族であっても男女一緒に公共の場所でスポーツを楽しむことはできません。
 外国人といえども例外ではなく,要らぬ嫌疑をかけられ,治安当局の取り締まりの対象となる場合があるので,注意する必要があります。

7 音楽
 「西洋音楽」の持ち込み,演奏及び聴取は禁止されています。「西洋音楽」の意味するところは判然としませんが,一般的には,ポップス及びロック等,欧米的な踊りに都合の良いリズムが用いられている曲等は禁止されています。
 クラシック音楽については一般的に問題ないようですが,女性が単独で公の場で歌唱することは禁止されているため,オペラ等女性の声が入ったものは禁止されている側に分類されるおそれがあります。このため,車でドライブする際にも,窓を開けたまま「西洋音楽」を聞くことには注意が必要です。

8 映像・書籍・衛星放送
 恋愛・性をテーマとした映像及び女性の肌が過度に露出した映像・写真,またそのような写真の掲載された書籍の持ち込みは禁止されています。また,海外衛星放送の受信は法律によって禁止されており,一部許可を受けた施設はありますが,文化・イスラム指導省に届出をして許可を得ない限り,違法行為になります。

9 上記2.~8.に関し,違反したことが判明した場合には,警察に,アルコール類,音楽テープ,CD,DVD,ビデオテープ,又は衛星放送アンテナを没収された上で罰金を徴収され,また,場合によっては身柄を拘束されることがあります。

10 交通事情
(1)イランの交通事故による死者数は,年間約17,000人(日本の4倍以上)に上るなど,イランの交通事情はよくありません。
(2)運転手による一方通行の逆走行,無理な割り込み,夜間の無灯火運転,急激な車線変更,信号無視,バイクの歩道走行等の違反が日常的に発生していますので注意する必要があります。
 また,歩行者については交差点,横断歩道,交通信号の有無に関係なく,また高速道路であるにもかかわらず,平気で横断することがあり,注意が必要です。

風俗、習慣、健康等

1 風俗,習慣,国民性に関する留意事項
 イランは宗教的に,イスラム教徒が99.5%を占め,そのうち91%がシーア派と言われており,スンニー派は少数派です。その他,キリスト教徒(アルメニア正教,アッシリア系カトリック),ユダヤ教徒,ゾロアスター教徒も合法的に存在し,彼らは教会やシナゴーグ,拝火神殿で儀式を行うことが許されています。
 イラン政府はシーア派(12イマーム派)イスラム教を国教とし,外国人,異教徒に対しても日常生活面で厳しい規律を課しているので,イランで生活するに当たっては相応の注意が必要です。また,イスラム教では金曜日が礼拝日となっているため,金曜日が休日に当たります。

2 衛生事情
 水道水はミネラルを多く含む,いわゆる硬水なので,下痢をすることもあります。ミネラルウォーターにも注意が必要です。一旦煮沸したものを冷まして飲用すると安心です。
 生野菜,カットフルーツなど加熱されていないもの,氷が入った飲み物はなるべく避け,調理が不十分な料理を出された場合は食べないようにしましょう。

3 病気
(1)食べ物や水から感染するA型肝炎や腸チフスについては,ワクチンを接種した上で,食事前の充分な手洗い,加熱処理された食事を取るなど十分に注意してください。
初夏にはダニが媒介するクリミア・コンゴ出血熱が流行することがあります。家畜(ダニを保有)との接触を避け,肉は信頼できる店で購入してください。
 マラリアの発生地域を旅行する場合は予防薬を用意し,蚊に刺されない注意が必要です。
(2)イラン入国にあたり接種を義務付けられている予防接種はありませんが,A型肝炎,破傷風,腸チフスの予防接種を受けておくことをお勧めします。また,長期滞在される場合は,B型肝炎の予防接種もお勧めします。
(3)中東呼吸器症候群(MERS),鳥インフルエンザ,狂犬病,その他の感染症の恐れがあるため,動物(野生動物,家畜,ペット)との接触は避けることをお勧めします。特にラクダ(ヒトコブラクダ)はMERSコロナウィルスと強い関連があるので,イランを含む中東地域一帯でのラクダとの接触や未殺菌のラクダの乳,肉の摂取は危険です。
 以下の感染症広域情報をご参照ください。   http://www2.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/pcinfectioninfo.asp#widearea
(4)イランの病院や薬局で,日本と同じ治療や医薬品の入手を期待することはできません。また,やむを得ずイランの医療機関を受診する場合は,ペルシア語の通訳が必要です。なお,在イラン日本国大使館には医務官が配属されています。診療行為はできませんが,遠慮なくご相談ください。
(5)「在外公館医務官情報(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/nm_east/iran.html )」において,イラン国内の衛生・医療事情等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
 その他,必要な予防接種等については,厚生労働省検疫所ホームページ(http://www.forth.go.jp/ )を参考にしてください。

4 子の親権問題
 近年,国際結婚をする方が増えています。イラン国籍の方と結婚している日本人であって,イランにお住まいの場合,又は,日本や第三国に生活の拠点を置いているがイラン国籍の家族と一時的な里帰り等の目的でイランに短期渡航中の場合には,以下のことに注意してください。
(1)子がいる場合,子の養育は父母の義務及び権利とされています。(イラン民法第1168条)
(2)離婚が成立した場合,あるいは夫婦が同居していない場合,子が7歳になるまでは母親の養育権が優先され,7歳以降は父親の養育権が優先されます。(イラン民法第1170条)
(3)親権・養育権の有無にかかわらず,一方の親の同意なしに子をイラン国外に連れ去り(日本への一時帰国もこれに該当します),当該親により「親権に関する法」に基づき,イラン国内で提訴された場合には,罰金刑・禁固刑が科される可能性があります。

(参考)イラン旅券法について
1(1)イラン旅券を所持している場合は,イラン当局より,イラン旅券による出国が求められます。
 (2)イラン国籍の配偶者を有する女性(及びイラン国籍の父親を有する18歳未満の子供)は,イラン旅券申請の際,夫(父親)による出国同意署名を受ける必要があり,この同意署名がなければイラン旅券を取得することが出来ません。
 また,イラン旅券を取得した後でも,夫(父親)にはその許可を取り消す権利が認められており,夫(父親)が出国同意を取り消す旨の意思表示をイラン当局に行った場合,妻(子ども)の国外への移動は制限されることとなり,イラン旅券が関係当局によって押収される可能性があります。
2 一方,イラン国籍の妻を有する日本人男性の場合においては,出国の都度,最寄りの外国人警察署において,同署係官の面前でイラン人妻からの出国同意署名を受ける必要があり,同意署名手続きなしにイランを出国することができません。
なお,具体的な事案については,イラン国内法に詳しい弁護士に相談されることをお勧めします。

5 その他
 冬季を中心に大気汚染が深刻な問題となっており,ぜんそく,呼吸器疾患,心臓病が悪化したり,発症したりする危険があります。また,季節性のアレルギー疾患(結膜炎,鼻炎など)に悩む方も大勢おられます。
 日本で十分な量の治療薬やマスク等を用意なさってください。

6 長期滞在者向けの注意事項
 現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく最寄りの在イラン日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,最寄りの在外公館まで送付してください。

7 短期渡航者向け注意事項
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。「たびレジ」に渡航期間・滞在先・連絡先等を登録すると,滞在先の最新の安全情報がメールで届き,緊急時には在イラン日本国大使館からの連絡を受けることができます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

緊急時の連絡先

◎警察(交通事故等を含む):TEL 110(携帯使用時も同じ)
◎消防(火災):TEL 125
◎緊急医療(救急車):TEL 115
◎緊急薬事サービス:TEL 191
◎在イラン日本国大使館
   :TEL(市外局番21)2266-0710
      国外からは(国番号98)21-2266-0710
   :FAX(市外局番21)2266-0747
      国外からは(国番号98)2266-0747

※在留邦人向け安全の手引き
 現地の在外公館(日本大使館・総領事館等)が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」も御参照ください。

問い合わせ先

(問い合わせ窓口)
○外務省
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311

 領事業務関係総合窓口:
 領事サービスセンター (内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5139
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症海外医療情報)(内線)5367
          (たびレジ,在留届)(内線)4476

 海外安全ホームページ:
 ・http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
 ・http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
 ・http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在イラン日本国大使館
 住所:No.162, Moghadas Ardebili Street, Tehran, Iran
 電話: (市外局番21) 2266-0710
    国外からは(国番号98)-21-2266-0710
 FAX : (市外局番21) 2266-0747
    国外からは(国番号98)-21-2266-0747
 ホームページ: http://www.ir.emb-japan.go.jp/jp/index.html

page TOP