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イラク

更新日 2020年02月26日

 現在,外務省はイラク全地域に対して「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」の危険情報を発出しています。いかなる目的であれ,渡航・滞在は止めてください。
 以下の情報は,真にやむを得ない事情で,所属企業や団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとった上で,渡航・滞在される方のための参考情報です。
(危険情報(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_045.html#ad-image-0 )も併せご参照ください。)

1.2014年6月以降,イスラム過激派組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)はイラク北部及び西部を中心に勢力を拡大していましたが,2015年以降の掃討作戦を経て,2017年12月に,アバーディ首相(当時)はISILからのイラク全土解放を宣言しました。しかしながら,ISIL分子の残党がサラーハッディーン県,キルクーク県,アンバール県,ニナワ県等の地域でテロ活動を継続しており,また,営利目的の誘拐事件が頻繁に発生しているなど,極めて厳しい治安情勢が続いており,バグダッド市内でもテロ事案が発生していますので,引き続き十分な警戒が必要です。

2.クルディスタン地域のエルビル県やスレイマーニーヤ県においては, ISIL分子の逮捕や隠れ家の摘発が散発的に報じられるなど,依然としてISIL残党の掃討作戦が継続しています。また,トルコ国境付近の山岳部では,トルコ軍がクルディスタン労働党(PKK)に対する空爆等の掃討作戦を行っています。

3.イラクでは,過去に複数の日本人がテロや誘拐の被害に遭っています(2003年11月にサラーハッディーン県ティクリート近郊で日本人外交官殺害事件,2004年4月にアンバール県ファッルージャ近郊で日本人人質事件2件,同年5月にバグダッド郊外で日本人ジャーナリスト襲撃・殺害事件,同年10月に日本人旅行者人質・殺害事件,2005年5月に日本人襲撃事件が発生。)。

1.イラクに入国するには,査証(ビザ)が必要です。駐日イラク大使館又は海外にあるイラク大使館で査証申請が可能です。なお,イラク国内(空港)到着時の査証(On Arrival Visa)取得はできません。手続き等の詳細は駐日イラク大使館ホームページ(https://www.mofamission.gov.iq/en/japanTo )をご参照ください。

2.また,付与された滞在期間を超えてイラク国内に滞在する場合には予めイラク内務省管轄の組織(Residence Office)にて滞在許可申請を行う必要がありますが,安全上の理由から,当地の滞在は最小限の期間とするよう強くお勧めします。

3.なお,クルディスタン地域においては,同地域政府が発行する独自の査証にて滞在が認められているとの情報もありますが,同査証はイラク政府から正式なイラク入国査証と認められておらず,同査証をもってクルディスタン地域以外のイラク国内に移動しようとする場合には,不法滞在となりますので,クルディスタン地域を含め,イラク入国の際にはイラク政府が発行する正式な査証を取得してください。

4.入国手続きは,事前の通告なく変更されることがあります。査証の取得及び入国後の査証種類別の手続きに係る最新の情報については駐日イラク大使館(03-5790-5311)及びクルディスタン地域政府外務庁(+964(0)750-446-6602)に確認してください。

1.やむを得ない事情で退避勧告地域,渡航中止勧告地域以外に渡航・滞在される場合でも,事前に民間警備会社等の安全対策の専門家に相談を行い,必要な安全対策を講じてください。また,滞在中はテロ・誘拐など不測の事態に巻き込まれることのないよう常に最新の関連情報の入手に努めるとともに,以下の点に留意して自らの安全確保に十分注意を払ってください。
(1)緊急時の連絡のため,短期の渡航・滞在であっても,事前に,または,到着後遅滞なく在イラク日本国大使館又は在エルビル領事事務所に連絡先・日程などを届け出る。
(2)不要不急の外出は控える。テロの標的となりやすい施設(モスク,繁華街,マーケット,レストラン等)には近づかない。
(3)行動のパターン化を避ける。
(4)外出時には出発・到着時間や行き先を関係者に報告する。
(5)携帯電話等の連絡手段を確保する。
(6)防弾車や身辺警護員を配置するなど十分な警護措置を行う。
(7)自宅・事務所等についても必要な警備措置を講じる。

2.在留届の提出
 現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在イラク日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(オンライン在留届,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,在イラク日本国大使館まで送付してください。

3.「たびレジ」
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(出張者を含む)は,「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は,滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は,イラクで事件や事故,自然災害等が発生した際に,在イラク日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

1.風俗,習慣,国民性に関する留意事項
 イラクは国民の大多数がイスラム教徒であり,イスラムの戒律に基づいた風俗・習慣に注意を払う必要があります。飲酒や女性の肌の露出等に厳しい制約があり,保守的な地方へ出向く場合には肌や髪(女性)を露出しないような服装を心がけてください。また,男女隔離の伝統もあり,むやみに異性(特に相手が女性の場合)に対し話しかけたり,握手を求めることは避けてください。

2.衛生事情
 長く続いた戦乱により荒廃した電気・上下水道・電話等の生活インフラの復興は,未だ不十分な状態のままであり,水質管理も十分ではないため,飲料水や調理用水は,必ず一度沸騰させた後に使用する又は信頼のおけるミネラルウォーター(ペットボトル)を使用してください。

3.罹患しやすい病気
 イラクで気をつけるべき感染症としては,ウイルス性肝炎,破傷風,腸チフス,狂犬病等が挙げられます。また,常に乾燥しているため脱水症に注意が必要です。特に,気温の上がる夏期には熱中症に罹りやすくなります。
 予防接種は,A型肝炎,B型肝炎,破傷風,腸チフス,狂犬病の各ワクチンをお薦めします。
(参考)厚生労働省検疫所ホームページ(https://www.forth.go.jp

4.医療事情
(1)外国人が比較的安心して受診又は一時的に入院できる医療機関は限られています。治療費は高額になることが多く,国外搬送が必要な場合には多額の費用が必要になりますので,緊急移送を含む十分な額が補填されるイラク国内で利用可能な海外旅行保険への加入を強くお勧めします。
 イラクでは,事故などで警察が介入する場合は,公立病院での診断書が要求されます。原則,私立病院を最初に直接受診できません。公立病院の初診料は,イラク人2米ドルに対して,外国人125米ドルと高額な設定がなされています。支払いはイラクディナールまたは米ドルの現金のみで,クレジットカード決済はできません。

(2)首都バグダッドのインターナショナル・ゾーン(IZ)内には,米軍からイラク政府に移管された病院(Ibn Sina Hospital)があり,20122年4月から診療を始めています。また,事前契約が必要ですが,バグダッド国際空港に隣接する病院(元米軍の病院で,現在は米国務省が管理し,委託を受けた米民間会社が運営)(Diplomatic Support Hospital)があります。バグダッドのレッドゾーン(RZ)にはMedical City等の大規模な公立総合病院や私立病院もありますが,治安上の問題からこれらの施設の利用はお勧めできません。

(3)エルビルは,バグダッドなど他の地域より比較的良好な医療環境にありますが,外国人が比較的安心して受診又は一時的に入院できる医療機関は一部の私立病院に限られています。

(4)また,「世界の医療事情」においてイラク国内の衛生・医療情報等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
 イラク全般:(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/nm_east/iraq.html
 エルビル:(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/nm_east/erbil.html

◎警 察:104
◎火 災:115
◎救急車:122
 ※クルディスタン地域において固定電話等から上記番号に架電する場合は冒頭に(066)を付す。

◎在イラク日本国大使館
 電 話:(870-772)-582-564(衛星電話)
 緊急連絡先:+964-(0)77-0494-2018(夜間等緊急を要する場合)
◎在エルビル領事事務所
 電話:+964-(0)66-210-5555(内線 819, 827)
 緊急連絡先:+964-(0)750-080-4116,+964-(0)751-740-6711, +964-(0)751-740-6716(夜間等緊急を要する場合)

○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2853
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○領事局政策課(感染症関連)(内線)5367
○外務省海外安全ホームページ
 https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
 http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館等連絡先)
○在イラク日本国大使館
 住所:International Zone,Baghdad,Iraq
 電話:(870-772)-582-564(衛星電話)
 FAX:(870-782)-502-564(同上)
 緊急連絡先:+964-(0)77-0494-2018(夜間等緊急を要する場合)
 ホームページ:https://www.iraq.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
 メールアドレス: embjp.ryoji.iraq@bd.mofa.go.jp

○在エルビル領事事務所
 住所:Erbil Rotana Hotel,8F, Gulan Street, Erbil, Kurdistan, Iraq
 電話:964-(0)66-210-5555(ext. 819, 827)
 FAX:964-(0)66-210-5556
 緊急連絡先:+964-(0)750-080-4116,+964-(0)751-740-6711, +964-(0)751-740-6716(夜間等緊急を要する場合)
 ホームページ:https://www.iraq.emb-japan.go.jp/itpr_ja/erbil.html
 メールアドレス:conjp.erbil@bd.mofa.go.jp

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

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