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  4. アラブ首長国連邦

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

犯罪発生状況、防犯対策

 アラブ首長国連邦(以下,UAE)の治安状況は比較的安定していると言われており,これまでに,UAEにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,2014年12月にアブダビにおいて,米国人を狙った殺害事件が発生しました。また,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でも,テロが発生しています。このように世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロも発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。
 このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等の不測の事態に巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
 一般犯罪に関しては,その統計は公表されていないものの,麻薬犯罪,集団強盗,空き巣及び銃器を用いた犯罪,婦女暴行事件や子供への性的暴行事件が報道されています。
 特に,性犯罪は頻繁に報じられており,タクシー運転手が性的嫌がらせに及ぶ事案や,砂漠地帯に連れ込んで性的暴行を加える事案等も発生していますので,タクシー乗車時は後部座席に座り,また,ヒッチハイク等,見知らぬ人の車に乗ることは避けるようにしてください。
 また,政治的結社,王族批判,債務不履行,婚姻関係にない男女の性的関係,女装,自殺未遂等,日本では必ずしも犯罪とされていない行為が当国では犯罪として規定されていますので注意が必要です。軽傷程度の交通人身事故等でも手錠をかけられて身柄を拘束される等,日本と取り扱いが大きく異なる事例もあります。

査証、出入国審査等

(手続きや規則に関する最新情報については,駐日アラブ首長国連邦大使館(電話:03-5489-0804)等にお問い合わせください。)

1 査証(ビザ)
(1)日本人は,観光や親族訪問目的に限り,事前の査証取得なしでの入国が認められており, 2016年7月現在,入国時には有効期間30日の数次査証(有効期間内であれば複数回の出入国が行えるビザ)が無料で発給されています。なお,この査証の有効期間内に出入国をしても新たな数次査証は発給されず,滞在可能な期間はあくまで初回入国時に取得した数次査証の有効期間内となりますので,許可日数を超えた滞在(いわゆるオーバーステイ)にならないように十分ご注意ください。また,この査証は延長が可能(延長日数を含め,一度の滞在で滞在可能な日数は計60日間)で,延長手続きは市内の移民局で行う必要があります。
(2)商業目的又は長期滞在目的の場合には,事前に査証を取得する必要があります。
(3)所持旅券の有効期間(残余期間)が6か月未満の場合,入国を拒否される可能性がありますのでご注意下さい。

2 外貨申告
 外貨及び現地通貨の持ち込み・持ち出しに制限はありませんが,100,000ディルハム,又は相当額の外貨やトラベラーズチェックを持ち込む場合には,申告を行う必要があります。

3 通関
(1)空港での荷物検査は,テロリスト対策もあり,常に厳しく実施されており,手荷物を含めすべてエックス線検査を受けなければなりません。
(2)フィルム,ビデオテープ,DVD及び書籍等でイスラム教の戒律に反する物品は,没収されます。特にビデオテープ,DVD等は,すべて検査の対象で,検査には1週間程度を要します。なお,問題が無い場合は,持ち主に返却されますが(その際は,持ち主又は代理人が直接税関で受領します。),問題がある場合は,没収,若しくは持ち主が送付元に返送することが求められます(悪質な場合は逮捕に至る場合もあります)。
(3)免税で持ち込みが認められている主な物品は,次のとおりです。
  ※アルコール類:合計4Lまで(ただし,缶ビールは,24缶まで。※6缶で1L)
  ※紙巻きたばこ:400本まで(2カートン)
  ※葉巻:400本まで
(4)ラマダン(断食月)中に限っては,一切のアルコール類の持ち込みが禁止されます。

滞在時の留意事項

1 写真撮影の制限
 軍事施設,経済インフラ施設(石油施設,発電施設など),橋梁,政府関連の建物,外交団施設,空港内外及びイスラム教礼拝所内部,さらには政府高官の私邸であっても,一般的に許可のない撮影は禁止されています。違反者は身柄を拘束される可能性もあります。
 なお,報道関係者は,入国日を基準として審査期間3週間以上の余裕をもって大統領官房省の対外情報局(External Information Department, Ministry of Presidential Affairs)に必要事項を事前申請し,取材許可を得る必要があります。

2 各種取締法規に関する留意事項
(1)麻薬
 麻薬や覚せい剤等の所持,販売及び使用は違法行為であり,違反者に対しては,死刑が科せられる場合もあります。また,空港において麻薬所持の容疑で逮捕される事案も多々あります。例えば,個人の常備薬(粉薬)でさえも,規制対象品であれば没収されることもありますので,UAE国内に持ち込み可能な薬物等について,事前に駐日アラブ首長国連邦大使館に照会することをお勧めします。
(2)政治活動
 政治活動は許可制です。
(3)銃器
 銃器の所持は,基本的に認められていません。
(4)その他
 ア 売・買春,ポルノ類の所持及び賭博等は違法行為です。
 イ UAEの女性に対し,不敬な声を掛けるような行為を行う者には,身柄拘束,国外退去等の厳しい処分が科せられます(例えば,黒いアラブの民族衣装をまとった女性に対し,安易にカメラを向けたり,話し掛けたりしないよう注意が必要です。)。

3 交通事情
(1)車両は右側通行で,道路標識は日本とほぼ同じです。道路舗装率は高いものの,主要道路以外では夜間照明設備が少なく,また,市中心部以外は,砂漠に囲まれている上,ラクダ,山羊,牛などの家畜が道路を横断するので注意が必要です。
(2)スピード違反,急な車線変更,無理な追い越し等,交通規則を無視した運転,歩行者の急な飛び出しなどによる交通事故が多発しています。なお,罰則規定は首長国ごとに違いますが,大抵の場合,多額の罰金が科せられます。
(3)タクシーが普及しており,メーター制で料金も明確で一般的に利用上の問題はありませんが,助手席に座った客に対する性的嫌がらせ,近距離利用客の乗車拒否,乱暴運転等の事例が報告されています。
(4)飲酒運転は違法であり,厳しく処罰されます。また,運転中助手席に幼児が座ることを禁止しています。

4 その他
 イスラム教では,金曜日が集団礼拝の日とされており,その際,モスク等宗教施設等を狙ったテロや襲撃が行われる可能性は排除できませんので,特に金曜日には不用意に宗教施設等に近づかないようにしてください。

5 長期滞在者向け注意事項
 現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく最寄りの日本国大使館又は各日本国総領事館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,最寄りの在外公館まで送付してください。


6 短期渡航者向け注意事項
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。「たびレジ」に渡航期間・滞在先・連絡先等を登録すると,滞在先の最新の安全情報がメールで届き,緊急時には在外公館からの連絡を受けることができます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

風俗、習慣、健康等

1 ドバイやアブダビは比較的自由な気風がありますが,それでもイスラム教の戒律が守られているので,居住者はもとより旅行者も,現地の風俗,習慣を尊重することが必要です。
(1)自宅及びレストラン,バー等の指定された場所以外での飲酒,酩酊は違法です。
 酒類は,イスラム教徒でないことを申告し,許可証(リカー・パーミット)を取得した上で購入できます。また,飲酒は,ホテル内のレストラン,バー等において可能ですが,飲酒に伴うトラブル等の際に,上記許可証を取得していない場合,それを理由に警察に拘束される事案が発生しています。
(2)肌を露出した服装は男女問わずなるべく避けてください。場所によっては入場を断られたり,注意されたりする場合があります。地方では女性が露出度の高い服装をしていると,いやがらせを受ける事案も起きています。
(3)外国人による駐車中の車内や公共の場所での抱擁やキス,相手を侮辱するしぐさ等の行為が摘発され,裁判で懲役などの実刑判決を受ける事案が発生しています。
(4)婚姻証明書等で婚姻関係を証明できない男女によるアパート同居,ホテルでの同室宿泊等を行った場合も,状況によっては処罰の対象となる可能性があります。また,シャルジャ首長国では,外国人を含め,飲酒や女性による肌を露出した服装を禁止している等,一般的に規制が厳しい傾向にありますので注意してください。
(5)ラマダン(断食月)中は,夜明け前の礼拝の呼びかけ前から日の入りまでの間,人目につく場所での飲食や喫煙は慎んでください。

2 年間の相当期間が酷暑に見舞われ,屋外生活が極度に制限されますので,体力維持のため日常の健康管理に留意することが必要です。また,水分を多く摂取することが勧められます。
(1)都市ではある程度医療施設も整備されていますが,それでも日本と同じような対応は期待できません。特に専門医の対応が必要な疾病の場合は,同国では対応できないため,日本に移送する事案も起きていますので,海外旅行保険への加入をお勧めします。
(2)UAEにおいて,中東呼吸器症候群(MERS)とよばれる新種のコロナウィルスによる感染例が報告されています。感染予防としては,手をよく洗う,十分に加熱されていない食品は摂取しない,咳やくしゃみの症状がある人との接触を避けるなど,一般的な衛生対策の励行をお勧めします。また,動物との不用意な接触は避けることをお勧めします。ラクダは感染源である可能性が高いとされているため,ラクダとの接触や未殺菌のラクダ乳の摂取は大変危険です。MERSに関しては,感染症広域情報(http://www2.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/pcinfectioninfo.asp )を発出し,最新の流行状況や感染予防について注意喚起を行っていますので,あわせてご参照ください。
(3)特に風土病はなく,渡航に際しての予防接種の必要はありませんが,東南アジアやアフリカ等からの長期滞在者が多いため,肝炎,寄生虫症,結核などの感染症に対する注意が必要です。また,酷暑・高湿度期は食品の安全性に注意が必要です。
(4)「在外公館医務官情報」( http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/nm_east/emirates.html )において,UAE国内の衛生・医療事情や現地医療機関の情報を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
 その他,必要な予防接種等については,厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
◎感染症情報(http://www.forth.go.jp/

緊急時の連絡先

  ◎警察:TEL 999(国内共通)
  ◎救急:TEL 998(アブダビ首長国,フジャイラ首長国及び東海岸のシャルジャ首長国の飛び地であるコールファッカン市)
       :TEL 999(その他の地域は警察と同番号)
  ◎消防:TEL 997(国内共通)
  ◎沿岸警備隊:TEL 996(国内共通)
  ◎病院:
   ・BULJEEL HOSPITAL TEL:02-5085555(アブダビ市)
   ・HOSPITAL FRANCO-EMIRIEN  TEL:02-626-5722(アブダビ市)
   ・AL NOOR HOSPITAL  TEL:02-6265265(アブダビ市)
   ・さくらクリニック TEL:04-4452875(ドバイ市)
   ・RASHID HOSPITAL  TEL:04-2192000(ドバイ市)
   ・AL MAKTOUM HOSPITAL  TEL:04-2221211(ドバイ市)

※在留邦人向け安全の手引き
 現地の在外公館(日本大使館・総領事館等)が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」も御参照ください。

問い合わせ先

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省 海外安全ホームページ:
  http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在アラブ首長国連邦日本国大使館
  住所:Abu Dhabi, United Arab Emirates (P.O. Box 2430)
  TEL:(市外局番02)4435696
     国外からは(国番号971)-2-4435696
  FAX:(市外局番02)4434219
     国外からは(国番号971)-2-4434219
  ホームページ:http://www.uae.emb-japan.go.jp/index_j.htm
○在ドバイ日本国総領事館
  住所:28th Floor, Dubai World Trade Centre Building, Dubai, United Arab Emirates. (P.O. Box 9336)
  TEL:(市外局番04)3319191
     国外からは(国番号971)-4-3319191
  FAX:(市外局番04)3319292
     国外からは(国番号971)-4-3319292
  ホームページ:http://www.dubai.uae.emb-japan.go.jp/

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