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※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

犯罪発生状況、防犯対策

1.犯罪発生状況
(1)首都ビエンチャン特別市内では,犯罪の増加とともに,凶悪化の傾向が見られます。犯人の中には,刃物やけん銃,小銃等の凶器を携行している者もおり,市内中心部では,けん銃使用による殺人事件が昼夜を問わず連続発生しています。その他,凶器使用の押し入り緊縛強盗等の侵入盗も依然発生しており,女性や子供を問わず殺傷される事件が報告されていますので,住居の防犯対策は不可欠といえます。市内を管轄する警察署からは,金庫を狙った住居侵入及び車上狙い事件多発警報が出されていますので,短時間であっても,外出及び車両から離れる際は,確実に住居及び車両への施錠を施すと共に,車内には貴重品を放置しないよう注意してください。
近年,オートバイの窃盗及び自動車窃盗,車上狙い事件が多発しています。オートバイや自動車を駐車する際は,短時間であっても,エンジンを切ると共に,鍵の抜き忘れをしない等,保管・管理には十分に注意するほか,貴重品は,車内に放置しないようにしてください。また,駐車場所の選定は,犯罪を未然防止する上で重要です。特に人通りのない,暗い路上には,駐車せず,明るい場所や警備員が常駐している場所を選定してください。
また,オートバイを用いたひったくり及び路上強盗事件も頻発しており,日本人観光客を含む多数の外国人が被害に遭っています。犯人は武装していることが多く,被害者から抵抗されると,拳銃を発砲してくるなど,容赦なく危害を加えてくるのが特徴です。2016年7月には,外国人女性(被害者)がオートバイに乗った二人組ひったくり犯からバッグをひったくられそうになり抵抗したところ,犯人(女)にで射殺されました。歩行中に携帯電話やタブレット等の電子機器を操作する際には,注意が必要です。貴重品の入ったバッグ等を目立つように持ち歩かない,または車道側にバッグを持たないよう注意する必要があります。万が一犯罪に遭遇しても決して抵抗しないでください。
サービスアパートメントや安価なゲストハウス等において,メイド等の従業員により客室から貴重品が窃取される又は無断で使用される被害報告があります。いかなる宿泊施設においても,目立つ場所に貴重品を放置しない等の注意が必要です。客室に設置されている貸金庫についても,100%安全ではないことに留意しておく必要があります。
(2)近年,特に単独行動している日本人旅行者を狙って,複数の外国人犯人グループによるいかさま賭博強要詐欺事件及び睡眠薬強盗事件の発生が報告されています。犯行手口は次のとおりです。
◎ いかさま賭博強要詐欺事件
ア 主な被害事例としては,東南アジア系外国人男性(40歳位)若しくは,高齢女性,自称オーストラリア国籍短期旅行者(白人男性)及びその妹が市内を単独で観光している邦人(男女問わず)に英語で「妹が日本語を話せ,日本への留学を予定している。食事をしながら日本のことをもっと聞かせて欲しい。」若しくは,老婆(犯人)が「娘がボランティアで日本に行く予定であり,日本のことをもっと知りたいので,食事をしながら教えて欲しい」,「ラオス人の知り合いが居るので,一緒に食事でもしよう」等と言葉巧みに話しかけ,アジトへ誘い出す(誘い文句は,その都度変わる)。
イ 共犯と思われる者にトゥクトゥク(三輪タクシー)にて1戸建て住宅のアジトへ連れて行かれる。アジトでは,女性を含む複数の多国籍犯人グループが現れ,最初は,談笑しながら食事の提供を受けるが,次第にトランプゲームの賭け話を持ちかけられる。奥の寝室に案内され,ブラックジャックで八百長ができ,勝負に勝てる方法を教示された後,所持金を全て賭けるようにそそのかされ,拒否すると半ば強要される。
ウ 賭博客として富豪らしきアジア系外国人(自称シンガポール人,タイ人,マレーシア人,ブルネイ人等そのときの状況により自称が変わる)が現れると多額の現金の束を見せられ,犯人グループから「これよりも掛け金が少ないと自動的に負けになるため,これまで出した現金は全て没収対象となる。」と脅される。
エ 市内のATM及び質屋に連れて行かれ,クレジットカードの上限まで現金をキャッシングさせると共に質屋にてクレジットカードの上限まで金を購入するように半ば強要される。
オ 犯人は,ラオス国内では賭博が禁止されているため,賭博の続きは他国で行わなければならず,掛け金等はそれまでの間,犯人側で預かると説明し,次回再会する日時場所等を指定してくる。また,犯人側から今後の連絡手段として携帯電話を渡される,若しくは被害者の携帯電話番号(連絡先)を教えるよう依頼されるが,その後犯人から連絡があるとは限らない。結果犯人が預かった現金等が戻ってくることはない。

◎ 睡眠薬強盗事件
 主な事例は二通りあります。
ア 事例1:
(ア)外国人の男(自称トルコ人若しくはイラン人(状況によって変わる),40歳代)が夕食時間帯に市内を単独で行動している邦人に対して,親しげに声を掛ける。
(イ)意気投合したところで,付近のレストランで飲食を持ちかけられる。邦人が断ってもしつこくつきまとい誘い続ける。
(ウ)犯人は,周囲及び店内にひと気のないレストランへ邦人を誘い出し,飲食を共にする。犯人から会話の中で,何気なく貴重品はどのように持ち歩いているのかと聞かれる。邦人がトイレ等で席を離れた隙に,ビール等の飲み物内に睡眠薬を混入する(犯人は,睡眠薬の混入を疑われないよう,邦人を追うよう何気なく,トイレへ向かう)。
(エ)邦人が席に戻り飲食をしていると,急に意識を失い,目覚めたときには,犯人の姿はなく,自身の貴重品(主に現金)が窃取されている。
  
イ 事例2:
(ア)~(イ)事例1に同じ。
(ウ)犯人から,クレジットカード若しくはATMカード所持の有無を聞かれる。
(エ)言葉巧みにATM機に連れて行かれ,キャッシングの方法(ATM機の使用方法)についてしつこく聞かれる(被害者がATM操作方法(やり方)を見せる際,犯人にカードの暗証番号を盗み見されている)。
(オ)犯人から,二軒目のレストランで再度飲食しようと誘われ,飲食しているうちに睡眠薬を混入され,急に意識を失う。目覚めたときには,レストラン若しくはトゥクトゥクにて自身のゲストハウスに到着している。付近に犯人の姿はなく,自身の貴重品(現金,クレジットカード等)が窃取されており,犯人によりカードからキャッシングされている。
つきましては,ラオス,特にビエンチャン特別市内に渡航・滞在を予定されている方は,以下の諸点に留意しながら,くれぐれも上記のような強要詐欺の被害に遭わないよう,十分な注意を払うようにしてください。
a 特に単独で行動する際には,相手がどんなに誠実そうに見えても,見知らぬ人物の言葉を安易に信用しない。特に,日本や日本人を題材に接触を試みてくる外国人等には注意が必要です。そのような者からの誘いに応じてついて行くことは絶対に避ける。不審な人物,初対面の者からしつこいつきまとい又は誘いを受けた場合には,毅然と断る。
b 賭け事に関する儲け話等には,絶対に乗らない。
c 散策の際は,多額の現金を持ち歩くことは避け,持ち歩く場合には,現金やクレジットカードを分散させて携帯するよう心がけると共に,クレジットカード等貴重品類は安全な場所に保管しておく。
d 単独で見知らぬ者との飲食をすることは避ける。また,飲食を共にする場合には,席を離れる際,十分注意する。
e 初対面でATM機の使用方法について聞いてくること自体が不自然であり,相手の要求に乗らず,毅然と断る。
  ◎ 投資詐欺
   地方では,投資家に対する詐欺容疑で外国人を含む複数の犯人が逮捕されました。当局から同様の手口の犯罪について注意喚起がなされています。逮捕された外国人等詐欺グループの手口は以下のとおりです。
 ア 犯人は,オンライン取引及び投資コンサルタントサービス業を営む法人としてラオス政府から許可を受けていた。
 イ 同法人関係者(犯人グループ)が地方を訪れ,投資家に対し「国内他行より利子が高い」という投資話を持ちかけると共に,投資研修に参加するようぎもう行為を行っていた。
 ウ 被害者には,当初投資額に対する利子が配当されていたが,次第になくなった。同法人は被害者に対し「破産により支払い能力がなくなった」と通知していた。

2.銃器等の凶器を用いた犯罪の増加について
(1)最近,銃器を使用した強盗や殺人等の犯罪が増加しています。首都圏では,銃器を使用した強盗等の凶悪犯罪も継続して発生しており,外国人も被害に遭っています。特に最近懸念されていることは,不良少年が銃器を所持していることであり,相当な数の銃器が出回っている模様です。
犯人は,金品等を強奪するために凶器を用いること,また女性や金銭を巡るトラブル,怨恨等から凶器や爆弾等が用いられ,結果的に重要傷害事件や殺人事件に発展しているケースが報告されています。特に若者が集まるクラブ,ディスコ等への夜間深夜帯の接近及び立入りには危険が伴いますので,避けることをおすすめします。
(2)ひったくり犯が,金品を奪うに留まらず,被害者の抵抗に遭い,銃器やナイフ等を用いて一層凶悪な強盗,傷害等の犯罪を敢行する例もあります。また,路上にて棒を用いて突然一方的にオートバイの運転手の後頭部を殴打するなど襲いかかり,気絶させた後,オートバイを強奪する事案も報告されています。また別件では,犯人は,被害者(女性)から抵抗され,所持していた拳銃で被害者の腹部に向け発砲し負傷させ,バッグ及びオートバイを強奪した,という事案も報告されています。高価な装飾品を身に着けない,人前で多額の現金を見せない等の基本的心構えのほか,昼夜を問わず,一人歩きは避け,夜間の不要な外出は極力控えてください。 また,不幸にしてひったくり等の犯罪に巻き込まれたときには,相手が凶器を所持していることもあるため,身体の安全を守ることを第一に心がけ,抵抗せず,相手を刺激しないようにしてください。

3.交通手段の安全性
(1)主な交通手段としては,小型の三輪自動車(トゥクトゥクやサムローと呼ばれるもの)とタクシーがありますが,これらは往々にして運転が乱暴であったり,整備が十分でない,あるいは保険に加入していないなど,信頼性や安全性に欠けるものが少なくありませんので,利用する場合には十分な注意が必要です。ラオスへの出張者等の多くは,あらかじめホテルや旅行会社等を通じて運転手付きの車両を手配していますが,この際にも,例えば借り上げる車両が十分な額の保険に加入しているか,車両整備に万全を期しているかを確認する等の注意が必要です。
(2)近年,ラオスにおいては,経済発展により自動車やオートバイが急増しており,特に首都ビエンチャン特別市では,朝夕のラッシュ時の主要道路は混雑しています。オートバイや自動車を運転し通学する児童学生をはじめ,事故を起こしている大半の運転手が無免許や酒気帯び運転であるとの報告がされています。また,車両の急増に比べ信号機の整備等が十分でないこともあって,車道への人の飛び出しや,車両の急な車線変更,逆送あるいは無理な追い越しなど交通ルールを無視した無謀な運転者が多く,死亡事故等が多発しています。日本人が被害に遭う例も報告されていますので,移動時には事故に巻き込まれないよう細心の注意を払う必要があります。最近では,警察による交通違反者への取り締まりが厳しくなっています。2016年には駐車違反に対する反則金が以前よりも10倍に引き上げられました。現地で自転車,オートバイや自動車を運転する場合には,日本の感覚や交通ルールとは全く異なりますので,細心の注意を払う必要があります。万が一,交通事故が発生した場合,相手が無保険である可能性が高いことから,修理代等を相手に委ねることが,現実的に困難な場合も多くありますので,予め留意しておく必要があります。
(3)その他ラオス国内の公共交通機関としては,ビエンチャン特別市と地方を結ぶ長距離バスがありますが,ラオスの道路はその多くが未舗装の状態で,特に雨季における山間部の道路は,崖崩れが放置されている場所や補修工事が十分でない場所がいたる所にありますので,長距離バスを利用する際には,天候やルートの道路状況等を事前に確認しておくようお勧めします。また,夜間における長距離バスの横転事故や運転手の居眠り運転に起因する道路からの脱落(谷への転落)事故も報告されていますので,深夜バスの利用は極力避けるようお勧めします。長距離路線バスの整備不良等についても安全性が指摘される事故例が報告されています。一例としては,最近ビエンチャン特別市から地方への路線バスが途中で故障し,修理後走行中に発火し,結果的にバスが全焼した事例も報告されています。
(4)鉄道がなく,陸路も十分に整備されていないラオスでは,メコン河の船舶は重要な交通手段のひとつであり,ラオス国内を旅行する外国人も定期船やスピードボート等をよく利用します。しかし,これらメコン河を運航する船舶の多くは安全管理が不十分(安全な航行を確保するための関連法令がない。)である上,メコン河は雨季・乾季ともに至る所に難所があることから,船舶の大小を問わず座礁・沈没事故が度々発生しています。また,メコン河の流れは複雑で,船舶から転落した場合,救命胴衣等がなければほとんど助かりません。過去には,メコン河を航行中の船舶が転覆し,乗船していた日本人旅行者が死亡する事故が発生しており,最近でも定員超の乗船により,小舟が転覆し,多くの児童が犠牲になりました。また地方でも外国人観光客が乗船していた船が転覆し,外国人が死亡した事案がありました。メコン河等の河川を船舶で旅行される方は,乗船する前に必ず救命胴衣等を確認し,救命器具が備え付けられていない船舶には乗船しないよう留意してください。
(5)地方では,河川を渡る手段として吊り橋を利用することあります。2016年9月には北部ルアンパバーン県において学生が吊り橋を渡っていたところ吊り橋が突然空中で傾いたことで学生が下の河川に転落し,死者及び行方不明者が複数出ました。地方においては見た目及び設置が比較的新しい吊り橋であっても通行には危険が伴います。

(6)地方への航空路線では,過去に悪天候が原因とされる小型機の墜落事故が発生しています。現在も,ラオス国内線のほとんどは有視界飛行を行っており,特に雨季や悪天候時には危険が伴いますので,国内の移動に際しては,渡航先の状況や交通事情,天候等に合わせて航空便の利用をできるだけ避けるなど,旅行計画は慎重に検討してください。

4.禁止薬物
 ラオス国内では,禁止薬物が大量に流通しています。首都圏はもとより,地方都市においても安価に手に入ることから,多くの外国人旅行者等が利用していると言われており,2012年には邦人の逮捕者もでています。薬物使用等の罰則については最高刑で死刑の適用もありますので,興味本位で薬物に手を染めることは絶対に避けてください。
  2014年には,外国人女性がワッタイ国際空港へ麻薬を密輸しようとしたところ,摘発され,逮捕されました。その後,同人は,死刑判決を受けました。安易に人から荷物を預からない(特に報酬がある場合には,注意)よう注意してください。 
 また,2015年には,複数の外国人が麻薬所持容疑で死刑判決を受けています。裁判所は,麻薬事犯に対し年間20名に死刑判決を下しています。

5.テロ対策
  近年,シリアやチュニジアにおける日本人が殺害されたテロ事件や,パリでの同時多発テロ事件などが発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

査証、出入国審査等

(手続きや規則に関する最新の情報については,駐日ラオス大使館(03-5411-2291)等に確認してください。)

1.旅券(パスポート)は,残存有効期間が6か月以上あるものを所持し,観光・ビジネス目的で15日以内の短期滞在をする場合は査証が免除されます。残存有効期間6ヶ月未満の旅券所持している場合には,経由地(他国)においてラオスへの乗り継ぎを拒否されたという報告があります。ラオスに到着したとしても,入国の際ラオス当局から入国拒否される可能性もありますので,旅行する前に旅券の残存有効期限をお確かめください。
滞在期間更新は許可されないため,15日を超える滞在を予定される方は,査証の取得が必要です。査証の取得については,日本又は第三国にあるラオス大使館で査証を取得する方法のほかに,以下の出入国ポイントにおいて入国地発給査証(30日間の短期滞在査証のみ)を取得する方法があります。なお,申請にはパスポートのほか,写真1葉が必要です(手数料30米ドル)。滞在期間は入国目的により異なりますが,観光目的であれば原則30日間の滞在が可能です(入国管理局への申請により,さらに最大2回,60日間の延長が可能です。)。

2.外国人の出入国が可能な場所は,下記の通りです(2015年8月現在)。
<空路>
(1)ワッタイ国際空港(Wattay International Airport)
(2)ルアンパバーン国際空港(Luangprabang International Airport)
(3)パクセー国際空港(Pakxe International Airport)
(4)サバナケット国際空港(Savannakhet International Airport)

<タイとの国境>
(5)ファイサーイ(Houay Xay)
(6)サムリエンカム(Samliemkham)
(7)ナムルアン(Nam Leuang)
(8)ナムガーン(Nam Ngern)
(9)ラオス・タイ友好橋(Lao-Thai Friendship Bridge)
(10)タナレーン鉄道駅(Thanaleng Rail Station)
(11)パクサン(Pakxan)
(12)タケーク(Thakhek)
(13)第2メコン国際橋(Savannakhet)
(14)ワンタオ(Vantao)

<中国との国境>
(15)ボーテン(Boten)

<ベトナムとの国境>
(16)ナムソイ(Nam Soy)
(17)ナムカーン(Nam Khan)
(18)ナムパオ(Nam Phao)
(19)ナーパオ(Na Phao)
(20)デンサワン(Dansavan)
(21)ソップフン(Sobhoun)
(22)プークア(Phoukoua)

<カンボジアとの国境>
(23)ノーンノックキャン(Nongnokkhien)

3.ラオス出入国の際には,出入国手続き後,旅券(パスポート)上に出入国証印が押されていること,出入国年月日及び滞在期限が正確であることを必ず確認してください。特に空港や友好橋以外の国境検問所は規模が小さく職員の数も少ないことから,バス等で多数の旅行者が一度に出入国手続きを行った場合,入国管理局側が出入国証印を押し忘れることもあり,そのような場合,(たとえ入国管理局側の不手際であっても,)出入国証印の押し忘れに気づかずそのまま出入国してしまうと,不法入国あるいは不法滞在とみなされ,罰金(100~1,000米ドル)が科せられることがありますので注意してください。

4.ラオス国内で旅券を盗難された,または紛失した場合には,最寄りの警察署または入国管理局において紛失・盗難証明書を入手し,大使館において旅券または帰国のための渡航書の発行を受けた上で,ラオス外務省領事局において事前に出国許可を取得しないとラオス国外に出国することができません。

5.入国に際して外貨の持込み制限はありませんが,出国に際して,2,000米ドル相当額以上の外貨持出しは禁止されています。現地通貨(キップ)の持出し制限はありませんが,ラオス国外ではキップを外国通貨に両替することはできません。

6.ラオスへの持込みが禁止されている品目は,麻薬,銃器,象牙,性的描写を内容とする映画フィルム・ビデオ・刊行物等です。

滞在時の留意事項

1.軍施設等立入禁止区域に入り込んだ外国人が地元民兵から銃撃を受けたケースがありますので,進入可否の判断が難しい場所には安易に立ち入らない,または事前に現地旅行会社や現地警察等に立入禁止区域か否かを確認するなど,慎重な行動を心がけてください。

2.政府関連施設や軍事施設等,写真撮影が禁止されている施設や場所がありますので注意してください。また,博物館や寺院等でも一部撮影が禁止されている場合があるので,その都度確認する必要があります。少数民族等一般の人たちを撮影する際には,事前に声をかけて許可を得る必要があります。

3.ラオスでは国を挙げて麻薬の取締り強化を図っています。覚せい剤,大麻,ヘロイン等あらゆる種類の麻薬の所持,持込み,持出し等には厳罰が科せられます。なお,違反した場合の最高刑は死刑が科せられます。

4.観光査証での就労等,外国人の資格外活動は厳しく制限されています。

5.ラオスには,外国人との接触に関し,慣習的な制限が存在します。例えば,外国人を許可なく自宅に宿泊させることは禁止されており,その必要がある場合は,あらかじめその村の村長へ届け出て,村長が警察から許可を取得しておく必要があります。たとえ婚約者であっても,外国人であれば許可なく自宅に宿泊させることはできず,違反した場合はラオス人及び外国人の双方が処罰されます。

6.近年,国際結婚が増えていますが,結婚生活で困難に直面した国籍が異なる父母の一方が,子供を現地の法律に反して母国に連れ去り,大きな問題になる事案が世界各地で発生しています。ラオスにおいても,配偶者の同意等を得ずに子供の居所を移動させることはラオス国内法に違反します。

7.治安維持は政府の基本方針となっており,一般犯罪はもちろんのこと,政治活動,出版活動等についても取締りが厳しく,夜間には市内随所で検問が行われています。

8.外国人には,旅券(パスポート)または身分証明書の常時携行が義務づけられています。特に,夜間の検問時,パスポート又は身分証明書を携行していないと,身分が確認されるまで治安当局に拘束されることがあります。近年旅券所持に関する取締りが厳しく,旅券不携帯により身柄を拘束されるという例もあります。

9.伝統,風紀を乱すものと判断されるような文化,風俗の流入を著しく警戒しています。売買春についても厳しく取り締まられており,違反者には厳しい刑罰が科せられます。

10.銀行及び銀行が運営している両替所以外での不正両替がいたる所(市場内等)で行われていますが,違反者は拘束の上,罰金が科せられます。 昨今偽造米ドル紙幣及びラオスキープ紙幣を製造及び売買していた犯人グループが逮捕されました。ラオスの法律では,通貨偽造及び同行使は厳しく処罰されますし,当局から偽造紙幣に対する注意喚起も発出されています。

11.海外に3か月以上滞在される方は「在留届」の提出義務があり,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在ラオス日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他の届出事項に変更が生じたとき又はラオスを出国する(一時的な旅行等を除く)ときは,必ずその旨を届け出てください。在留届は,在留届電子届出システム(ORRネット,http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。また,郵送,ファックスによっても届出を行うことができますので,大使館まで送付してください。

12.在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者など)を対象に,現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして,2014年7月1日より,外務省海外旅行登録(「たびレジ」)の運用を開始しています(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録された方は,滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の安否照会連絡などの受け取りが可能ですので,ぜひご活用ください。

風俗、習慣、健康等

1.留意すべき習慣
 ラオス人は敬虔な仏教徒です。身体の中で精霊が宿るとされている頭部に触れたり,相手の身体にむやみに触れることは避ける必要があります。

2.保健・衛生事情
(1)ラオスの医療水準は低く,近代的な医療設備等がまだ十分には整備されていません。日本人が期待する水準の医療を受けることは困難で,入院や手術などが必要な場合,比較的設備の整った近隣諸国(タイなど)の医療機関での受診を検討することになります。

(2)ラオスでは2004年以降,家禽への鳥インフルエンザ(H5N1)感染が発生しており,2007年にはヒトへの感染が2例(ともに死亡)発生しています。これまでほとんどの鳥インフルエンザ(H5N1)のヒトへの感染は,鳥との濃厚接触で起きています。鶏やアヒルを飼育している農場や,それらを取引している市場,また鳥を殺したり,羽をむしるなどの処理をしている場所へは不用意に近づかず,弱った鳥や死んだ鳥にも触らないでください。なお,外出後は手洗いを励行してください。

(3)ラオスでは,デング熱の流行が認められます。また世界保健機構(WHO)は,首都ビエンチャン特別市を除く国内全域をマラリア流行地域に指定しています。これらは蚊が媒介する感染症ですので,同国滞在中は肌の露出を避け,長袖,長ズボンを着用し,室内においても防虫スプレーの使用などで蚊の駆除を心がけ,感染の予防に努めてください。

(4)ラオス南部,チャンパーサック県コーン島周辺では,メコン住血吸虫症の局地的な発生が見られます。発生地域の水田・河川を素足で歩いたり泳いだりすると,皮膚から感染する危険性があります。また,レプトスピラを持った動物の尿に汚染された水や土壌に接触すると,レプトスピラ症に感染する危険があります。予防として不用意に水の中(河川,湖沼,水田,また洪水時に冠水した道など)に入らないことが重要です。

(5)淡水魚を生あるいは加熱不十分なまま食べた場合,タイ肝吸虫に感染することがありますので注意してください。その他の各種ウイルス,細菌,寄生虫による感染症を防ぐためにも,食事の際には,生水や氷,生野菜,その他の生ものを避け,十分火の通った料理を選ぶようにしてください。衛生管理の行き届いていないレストランや屋台等での飲食は避けた方がよいでしょう。

(6)長期滞在にあたっては,成人ではA型及びB型肝炎,日本脳炎,破傷風,狂犬病,等の予防接種をお勧めします。また小児に関しては,日本で定められた定期接種(BCG,DPT,ポリオ,麻しん,風しん,日本脳炎)に加え,A型肝炎(日本では16歳以上),B型肝炎,水痘,流行性耳下腺炎(おたふく風邪),狂犬病,インフルエンザ菌b型(Hib),等の予防接種を検討してください。

(7)現地の医療水準は低く,英語での意思疎通が難しいため,ビエンチャン特別市内の「Centre Medical de l’Ambassade de France(CMAF)」や「Alliance International Medical Centre」以外の医療施設を日本人が利用するのは困難なことが多いようです。また入院や手術,専門医の診察などが必要な場合には,隣国タイ等への搬送・受診や搬送が必要となり,高額な治療費の支払いや移送費用を要します。万一の場合に備え,日本出発前に,必ず緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険への加入を強くお勧めします。

(8)「在外公館医務官情報」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/lao.html
において,ラオス国内の衛生・医療事情等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
 その他,必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。 
◎感染症情報( http://www.forth.go.jp/


3.地方旅行の際の留意事項
 都市部には,インターネットや携帯電話が普及しつつあるものの,通信事情はいまだ十分な状況とは言えません。また,前述のとおり医療水準も低いため,旅行者等が,特に地方において事件・事故に巻き込まれたり,緊急に医療措置を必要とする疾病を患った場合,必要な医療措置及び援護措置が受けられないことが考えられます。特に,高齢者や持病のある方の地方旅行にはリスクが伴うことをあらかじめ留意してください。
 また,地方を旅行する際は,できるだけ単独での旅行を避けるとともに,出発前または現地より詳細な旅行日程・連絡先等を家族等関係者に伝えておく等の配慮が必要です。

緊急時の連絡先

◎警察
 緊急電話(事件・事故)  :TEL 1191
(ビエンチャン市警察)
 交通警察         :TEL 021-212707
 
 チャンタブリー郡警察  :TEL 021-212907
 シーコタボン郡警察   :TEL 021-212712
 サイセタ郡警察      :TEL 021-412456
 シサタナーク郡警察    :TEL 021-212333
 ナーサイトーン郡警察   :TEL 021-632016
 サイタニ郡警察      :TEL 021-732061
 ハーサイフォーン郡警察  :TEL 021-832062
 サントーン郡警察      :TEL 030-9949166
 パークグム郡警察     :TEL 021-890412
 

 入国管理局        :TEL 021-219607(代)
 友好橋入国管理事務所   :TEL 021-812037
◎消防
 火災の場合 :TEL 1190
 ビエンチャン市消防署 :TEL 021-212707

◎病院
Centre Médical de l'Ambassade de France(CMAF) :TEL 021-214150
Alliance International Medical Centre         :TEL 021-513095
インターナショナル・クリニック(マホソット病院)    :TEL 021-214022
インターナショナル・クリニック(セタティラート病院):TEL 021-330374-5
マホソット病院                   :TEL 021-214018
セタティラート病院             :TEL 021-351156
友好(150床)病院(ミッタパープ)      :TEL 021-710006

◎在ラオス日本国大使館:TEL (市外局番021) 414400~03
  緊急時:TEL 020-5551-4891(携帯電話)

問い合わせ先

○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902, 2903

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(代表)03-3580-3311 (内線)3678
○外務省海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
                http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地大使館連絡先)
○在ラオス日本国大使館
住所:Sisangvone Road, Vientiane, Lao People’s Democratic Republic
電話:(市外局番021)-414400から414403
   国外からは(国番号856)-21-414400から414403
FAX:(市外局番021)-414406
   国外からは(国番号856)-21-414406
Eメール:consular@vt.mofa.go.jp
ホームページ: http://www.la.emb-japan.go.jp/index_j.htm

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