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ラオス
安全対策基礎データ

更新日 2023年10月06日

1 発生の多い一般犯罪とその対策
(1)一般的傾向
 近年、首都ビエンチャン等の都市部を中心に、ひったくり、強盗、置き引き、侵入盗等の一般犯罪が多発しています。また、日本人が被害者となる空き巣、昏睡強盗、夜道でのひったくり事案も発生しています。また、2022年5月に、新型コロナウイルス防止対策によるラオスの入国制限が大幅に緩和されてから、日本人旅行者が被害者となるひったくりや睡眠薬強盗も発生していますので、注意が必要です。
 ラオスでの犯罪発生状況については、在ラオス日本国大使館作成の「安全の手引き」の「第2の2.ラオスの犯罪発生状況(https://www.la.emb-japan.go.jp/files/100344350.pdf )をご確認ください。
(2)ひったくり
 単独行動の女性が標的になることが多く、2021年及び2022年にはビエンチャンの中心地で日本人女性が被害に遭う事件も発生しています。主な手口は、バイクに乗った犯人が追い抜きざまに、歩行中または自転車に乗っている被害者からバッグ等をひったくるというものですが、物を奪うために手段を選ばないのが特徴です。例えば、被害者ごとバックを強引に引きずったり、被害者が乗っている自転車をわざと倒すなどして、被害者が大けがを負うことがあります。また、バイクから降りてきて暴力を振るい強引に物を奪うこともあります。犯人は、拳銃やナイフ等で武装している可能性も高く、過去には、外国人の被害者が犯人に抵抗したところ、拳銃で撃たれた事案も発生しました。
外出する際は、次の点に注意してください。
・夜間は徒歩・自転車での外出を控える。
日中でも徒歩等で外出する場合は、必要最低限の現金のみを携行し、腹巻型のセキュリティポーチ等も利用し、貴重品は小分けにして身に付けるようにする。
・歩行中は鞄などを車道側には持たない。また、自転車の前カゴには鞄などを入れない。
・歩行中はスマートフォンの操作や通話、音楽を聴くことを控える。
・万が一被害に遭った場合は、絶対に抵抗はしない。
(3)強盗
 路上強盗に加え、銃器等を使用した銀行・商店等に対する強盗も発生しています。一般的にラオスでは、外国人は金品を持っていると見られており、財産犯罪の標的にされやすい傾向にあります。犯罪が増える夜間には、徒歩等での外出を避けるとともに、派手な服装や高価な装飾品を身に付ける等の人目に付きやすい行動は避けてください。
(4)置き引き
 置き引き被害は、カフェ、レストランや公共施設等の不特定・多数の人の集まる場所で発生しています。また、長距離バス内でも被害が発生しています。いずれの被害も持主が荷物から目を離した僅かな隙に発生しています。短時間であっても決して油断せず、特に貴重品は常に身につけておくことが重要です。
(5)スリ
 スリ被害は、飲食店で飲酒して泥酔状態の被害者のポケット等から貴重品を抜き取ったり、多数の人が集まるイベント会場で群衆の混雑に乗じて貴重品を抜き取るなどの手口が報告されています。酩酊するほどお酒を飲まないことはもちろんのこと、外出時には貴重品をできるだけ持たないようにし、持つ場合は衣類のポケットに入れず、ジッパー付きのポシェットや腹巻型セキュリティポーチ等を用いて分散した上で自分の身につける、人混みでは手荷物を体の前に抱えるように持つよう心掛けてください。
(6)侵入盗
 侵入盗被害は、都市部では一般民家、事業所を問わず発生しています。犯人の中には、高い壁をよじ登って侵入するような者もいます。長期滞在が住居を選定する際は、警備が行き届いた物件を選ぶとともに、就寝時や外出時には出入口はもちろんのこと、二階建て住居の場合には、二階の窓などを含め、住居内のすべてのドアや窓を確実に施錠するなどの基本的な防犯対策をしっかりと行ってください。
また、ホテル、ゲストハウス及びサービスアパートメントでは、ルームキーパー等の従業員の内部犯行による居室内での盗難被害も発生しています。居室内であっても、貴重品を放置しないなどの注意が必要です。また、備え付け金庫も従業員がマスターキーを所持しているので、完全に安全とは言い切れません。
(7)乗り物盗及び車上ねらい
 オートバイや自動車の窃盗や車上ねらい事件も多発しています。オートバイや自動車を駐車する際は、短時間であっても、エンジンを切るとともに、鍵を抜き忘れない、貴重品は車内に放置しないなど、十分注意してください。
また、駐車場所の選定は、犯罪を未然に防ぐ上で重要です。特に人通りのない暗い路上ではなく、明るい場所や警備員が常駐している場所に駐車してください。
(8)求人詐欺
 ミャンマー及びタイと国境を接しているボケオ県の経済特別区において、高額な報酬等の好条件を提示してラオスに渡航させた後、実際には自由を拘束し違法活動に従事させるという、外国人を被害者とする求人詐欺が多発しています。こうした状況に陥った場合、治安当局による救出や解決が容易ではない事情があります。特にSNSや知人等からもたらされることが多く、こうした経路により求人情報を得た場合は、同県経済特別区の情勢を十分理解し、騙されないように十分注意してください。

2 日本人を狙った犯罪とその対策
 主に単独で行動している日本人旅行者を狙って、いかさま賭博強要詐欺、睡眠薬強盗、昏睡強盗の発生が報告されています。犯人は、用意周到かつ組織的に犯行を行っていることがうかがえ、巧みな言葉にそそのかされて犯人について行ってしまうと、逃げることが難しくなります。次の点に注意してください。
・見知らぬ人物の言葉を安易に信用しない。
特に、日本や日本人に関心があるとして接触を試みてくる者には要注意。賭け事や儲け話には絶対に乗らない。
・偶然出会った見知らぬ人物から飲食等に誘われても、絶対について行かない。
・街を散策する際に、クレジットカードや多額の現金を持ち歩かない。
仮に持ち歩く場合には、腹巻型セキュリティポーチ等を利用したり、現金や貴重品を分散させたりした上で、ポシェットやバッグは必ず身につける。
・現地で知り合った人物に、自分の所持金やクレジットカード、キャッシュカードの情報を明かさない。

 これまで発生した被害の主な手口は次のとおりです。
(1)いかさま賭博強要詐欺事件
ア 自称オーストラリア国籍で短期旅行者の男とその妹を称する女が、単独で観光している日本人(男女問わず)に英語または片言の日本語で、「妹は日本語を話せるので、日本への留学を予定している。食事をしながら日本のことを聞かせてほしい。」と話しかけてきたり、東南アジア系の高齢の女が「娘がボランティアで日本に行く予定であり、日本のことをもっと知りたいので、食事をしながら教えてほしい。」等と話しかけてきたりして、言葉巧みにアジトへ誘い出す(誘い文句はその都度変わる。)。
イ 共犯と思われる者にトゥクトゥク(三輪タクシー)でアジト(一戸建て住宅)へ連れて行かれる。アジトでは、性別や国籍を問わず複数の者が現れ、最初は、談笑しながら食事の提供を受けるが、次第にトランプゲームの賭け話を持ちかけられる。そして奥の寝室に案内され、ブラックジャックで八百長ができ、勝負に勝てる方法を教示された後、所持金を全て賭けるようにそそのかされ、拒否しても半ば強要される。
ウ 賭博客として富豪らしき者(自称シンガポール人、タイ人、マレーシア人、ブルネイ人等そのときの状況により国籍が変わる。)が現れると多額の現金の札束を見せられ、犯人グループから「これよりも掛け金が少ないと自動的に負けになるため、これまで出した現金は全て没収対象となる。」と脅される。
エ 市内のATM及び質屋に連れて行かれ、クレジットカードの限度額まで現金をキャッシングさせられるとともに、更に質屋でクレジットカードの限度額まで金(貴金属)を購入するように半ば強要される。
オ 犯人は、ラオス国内では賭博が禁止されているため、賭博の続きは他国で行わなければならず、掛け金等はそれまでの間、犯人側で預かると説明し、次回再会する日時場所等を指定してくる。また、犯人側から今後の連絡手段として携帯電話を渡される、または被害者の携帯電話番号(連絡先)を教えるよう言われるが、その後犯人から連絡があるとは限らず、結果、犯人が預かった現金等は戻ってこない。

(2)睡眠薬強盗事件
ア 事例1(グループ犯)
(ア)外国人の男(自称トルコ人またはイラン人(状況によって変わる)、40歳代)が夕食の時間帯に市内を単独で行動している日本人に対して、親しげに声を掛ける。
(イ)意気投合したところで、付近のレストランで飲食を持ちかけられる。日本人が断ってもしつこくつきまとい誘い続ける。
(ウ)犯人は、周囲及び店内にひと気のないレストランへ日本人を誘い出し、飲食を共にする。犯人から会話の中で、何気なく貴重品はどのように持ち歩いているのかと聞かれる。その後、日本人がトイレ等で席を離れた隙に、ビール等の飲み物内に睡眠薬を混入する(犯人は、睡眠薬の混入を疑われないよう、日本人を追うよう何気なくトイレへ向かう。)。
(エ)日本人が席に戻り飲食をしていると、急に意識を失い、目覚めたときには犯人の姿はなく、自身の貴重品(主に現金)が窃取されている。
  
イ 事例2(グループ犯)
(ア)~(イ)事例1に同じ。
(ウ)犯人から、クレジットカードやATMカードを所持しているか聞かれる。
(エ)言葉巧みにATMに連れて行かれ、キャッシングの方法(ATMの使用方法)をしつこく聞かれる(被害者がATMの操作方法(やり方)を見せる際、犯人にカードの暗証番号を盗み見されている。)。
(オ)犯人から、二軒目のレストランで再度飲食しようと誘われ、飲食しているうちに睡眠薬を混入され、急に意識を失う。意識が戻ったときには、トゥクトゥクにて自身のゲストハウスに到着している。付近に犯人の姿はなく、自身の貴重品(現金、クレジットカード等)が窃取されており、クレジットカードでキャッシングされている。

 ウ 事例3(単独犯)
(ア)首都ビエンチャンのメコン川沿いのナイトマーケット近くの路上において、オーストラリア在住の銀行員と称する黒人男性から英語で声をかけられ、一緒にビールを飲む。
(イ)他の場所に移動しようと誘われ、二人で缶ビールを飲みながら歩いていたところ、「お互いのビールを交換して飲むのがラオスの文化だ。」と言われる。
(ウ)交換してビールを飲むと、しばらくすると意識が定かでなくなり、気がつくと鞄の中に入れていた現金を盗まれていた。

3 銃器等を用いた凶悪犯罪とその対策
 銃器等を使用した凶悪犯罪も多く、外国人も被害に遭っています。ラオスでは、銃器が規制されているものの、近隣諸国からの密輸入によって、相当数の銃器が水面下で流通していることがうかがえます。近年では、ビエンチャンの中心地において、帰宅時間帯の路上でバイクに乗車中の外国人が背中から撃たれたり、外出時に待ち伏せしていた者に銃撃され死亡する事件も発生しています。これら事件は、主に不正薬物や金銭関係のトラブルによるものと言われています。
 もし、発砲音を耳にしたら、物陰に隠れる、床に伏せる等して安全を確保してください。何が起こったか確かめに行くようなことは絶対にしないでください。
 また、その国の悪口や批判はしない、外でお酒を飲み過ぎないなど、良識ある行動をとり、無用なトラブルや恨みを買うような言動をしないことが大切です。

4 違法薬物犯罪
 ラオスでは全国的に安価で入手が簡単な違法薬物が大量に流通しており、多くの国民及び外国人旅行者等が乱用していると言われています。ラオス当局も取締りを強化しており、日本人の逮捕者もでています。刑罰の重さは、違法薬物の種類、所持量等によって異なりますが、最高で死刑の適用もあります。2014年には、外国人女性がワッタイ国際空港で麻薬を密輸しようとしたところ、逮捕されて死刑判決を受けました。
 安く比較的容易に手に入りますが、違法薬物犯罪は重罪ということを理解し、違法薬物に手を染めることは絶対にやめてください。
また、安易に人から荷物を預からないでください(薬物が入っている可能性あり。特に報酬がある場合は要注意)。

5 テロ・誘拐テロ・誘拐については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_020.html )をご確認ください。

※ 在留邦人向け安全の手引き
 在ラオス日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.la.emb-japan.go.jp/files/100344350.pdf )もご参照ください。

※手続や規則に関する最新の情報については、駐日ラオス大使館(03-5411-2291、http://www.laoembassytokyo.com/visa/ )及び在ラオス日本大使館ホームページ( https://www.la.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html )等で確認してください。
 また、新型コロナウイルス感染症対策のため、入国制限措置や入国に際しての条件・行動制限がとられていることがありますので、最新の情報( https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html )を事前にご確認ください。

1 旅券の残存有効期間
 残存有効期間が6か月以上ある旅券(パスポート)が必要です。旅券の残存有効期間が6か月未満だったため、経由地においてラオスへの乗り継ぎを拒否されたという事例が報告されています。仮にラオスに到着したとしても、ラオス当局から入国拒否される可能性がありますので、渡航前に旅券の残存有効期間を必ず確認してください。

2 査証
(1)観光・ビジネス目的で滞在期間が15日以内の場合は査証(ビザ)が免除されます。
(2)15日を超える滞在を予定している場合は、査証の取得が必要です。査証の取得については、日本や第三国にあるラオス大使館またはインターネット( Lao eVisa: https://laoevisa.gov.la/index )で取得できます。
 到着空港や国境の出入国管理ポイントにおいて入国地発給査証(30日間の短期滞在査証のみ)を取得する方法もありますが、査証の発給申請を受け付けていない出入国管理ポイントもありますので注意してください)。
(3)入国目的等により異なりますが、観光目的であれば原則30日間の滞在が可能です(入国管理局への申請により、さらに最大2回、60日間の延長が可能。)。入国地発給査証を取得することなく、査証免除でラオスに入国した場合は、滞在期間の延長はできません。
(4)観光査証での就労等、資格外活動は厳しく制限されています。

 ラオス査証取得に関する詳細(手数料、査証取得可能な出入国管理ポイント)については、駐日ラオス大使館ホームページをご覧ください。
 
3 出入国管理ポイント
 ラオス入国管理局によると、外国人の出入国が可能な出入国管理ポイントは、27箇所です(2022年9月現在)。
 これら以外にも、地方部には地元住民のみが通過できる出入国管理ポイントがありますが、外国人の利用は制限されており、仮に通過してしまうと不法入国として取り扱われるおそれがありますので、以下を必ずご確認の上、十分注意してください。

<空路>4箇所
(1)ワッタイ国際空港(Wattay International Airport)
(2)ルアンパバーン国際空港(Luangprabang International Airport)
(3)パクセー国際空港(Pakxe International Airport)
(4)サワナケート国際空港(Savannakhet International Airport)

<タイとの国境>11箇所
(5)ボケオ・サムリエンカム(Samliemkham)
(6)サイニャブリー・ナムフアン(Namheuang)
(7)サイニャブリー・プードゥ(Phoudu)
(8)サイニャブリーナムガーン(Nam Ngeun)
(9)ラオス・タイ友好橋1(ビエンチャン)(Lao-Thai Friendship Bridge 1)
(10)ラオス・タイ友好橋2(サワナケート)(Lao-Thai Friendship Bridge 2)
(11)ラオス・タイ友好橋3(カムアン)(Lao-Thai Friendship Bridge 3)
(12)ラオス・タイ友好橋4(ボーケオ)(Lao-Thai Friendship Bridge 4)
(13)タナレーン鉄道駅(Tanalaeng)
(14)ボリカムサイ・パクサン(Pakxan)
(15)チャンパサック・ワンタオ(Vangtao)

<中国との国境>2箇所
(16)ポンサリ-・ラントゥイ(Lantui)
(17)ルアンナムター・ボーテン(Boten)

<ベトナムとの国境>8箇所
(18)フアパン・ナムソイ(Nam Soy)
(19)シェンクワン・ノンヘッド(Nonghaed)
(20)ボリカムサイ・ナムパオ(Nam Phao)
(21)カムアン・ナーパオ(Na Phao)
(22)サワナケート・デンサワン(Dansavan)
(23)ポンサリ-・パンホック(Panghok)
(24)アッタプー・プークア(Phoukeua)
(25)サラワン・ラライ(Lalai)

<カンボジアとの国境>1箇所
(26)チャンパサック・ベウンカーム(Veunkham)

<ミャンマーとの国境>1箇所
(27)ボケオ・ムァンモーム(Meuang Mom)

4 出入国証印の確認
 ラオス出入国の際には、出入国手続後、旅券上に出入国証印が押されていること、出入国年月日及び滞在期限が正確であることを必ず確認してください。混雑時やバス等で多数の旅行者が一度に出入国手続を行った場合、入国管理局側が出入国証印を押し忘れることがあります。そのような場合、(たとえ入国管理局側の不手際であったとしても、)出入国証印の押し忘れに気付かずそのまま出入国してしまうと不法入国または不法滞在とみなされ、罰金(100~1,000米ドル)が科せられることがありますので注意してください。

5 旅券の紛失・盗難
 ラオス国内で旅券の盗難にあった場合やまたは紛失した場合は、まず、盗難または紛失場所を管轄する地元警察から紛失・盗難証明書を入手します。そして、その証明書をビエンチャンの入国管理局本部事務所に提出し、更に同本部事務所が発給する紛失・盗難証明書を入手してください。その上で、在ラオス日本国大使館において、新たな旅券または帰国のための渡航書の発給を受け、ラオス外務省領事局から出国許可査証を取得してください。
 以上のすべての手続が完了しないと出国することはできません。手続完了までに1週間近くかかることもあります。旅券をなくさないよう管理には十分注意してください。

6 外貨申告
 ラオス中央銀行によると、ラオス国内への現金の持込み・持出しの限度額は1億キープ(約10,000米ドル)相当額であり、その額を超える持込み分には国境の税関での申告が必要です。また、限度額を越える持出し分については、その現金の出所証明書を添えてラオス中央銀行の許可を取得するとともに、税関での申告が必要です。手続の詳細は税関当局等に確認してください。なお、ラオス国外ではキープ(ラオス通貨)を外国通貨に両替することはできません。

7 持込み・持出し禁制品
 持込み・持出しが禁止されている品目は、麻薬、銃器、爆発物、仏像、古美術品、性的描写を内容とする映画フィルム・ビデオ・刊行物、模造品、電子タバコ、水タバコ、その他ラオス国内法で規制する物とされています。

8 医薬品の持込み・持出し
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続については厚生労働省の次のホームページをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html

1 立入禁止区域
 過去に軍事施設等の立入禁止区域に入り込んだ外国人が、地元民兵から銃撃された事例が発生していますので、立入可否の判断が難しい場所には立ち入らず、また、事前に現地旅行会社や現地警察等に立入禁止区域か否かを確認するなど、慎重な行動を心掛けてください。

2 写真撮影の制限
 政府関連施設や軍事施設等、写真撮影が禁止されている施設や場所がありますので注意してください。博物館や寺院等でも一部撮影が禁止されている場合がありますので、その都度、係員などに確認してください。少数民族等、一般の人たちを撮影する際には、トラブルを避けるためにも事前に声をかけて許可を得てください。

3 交通事情等
 交通事情及び公共交通手段の安全性については、「安全の手引き」の「5.交通事情と事故対策」( https://www.la.emb-japan.go.jp/files/100344350.pdf )をご覧ください。

4 宿泊の制限等
 ラオスには、外国人との接触に関し、慣習的な制限が存在します。例えば、外国人を許可なく自宅に宿泊させることは禁止されており、その必要がある場合は、あらかじめその村の村長へ届け出て、村長が警察から許可を取得する必要があります。たとえ婚約者であっても、外国人であれば許可なく自宅に宿泊させることはできず、違反した場合はラオス人及び外国人の双方が処罰されます。また、ラオス当局が外国人が滞在する住居を実際に訪問して旅券等を確認することもあります。

5 子の連れ去り
 近年、国際結婚が増えていますが、結婚生活で困難に直面した、国籍が異なる父母の一方が、子供を現地の法律に反して母国に連れ去る事案が世界各地で発生し、大きな問題になっています。ラオスにおいても、配偶者の同意等を得ずに子供の居所を移動させることは国内法に違反します。

6 治安当局による取締り等
 治安維持はラオス政府の基本方針となっており、一般犯罪はもちろんのこと、政治活動、出版活動等についても取締りが厳しく行われています。キリスト教の布教活動を行っていた外国人が治安当局に身柄を拘束された事例も発生しています。また、フェイスブック等のSNSに、政府批判等の公共の安全を害するような不適切な書き込みをしたり、虚偽の情報を掲載したりすると、治安当局から取締りを受ける場合があります。

7 旅券携行義務
 外国人には、旅券または身分証明書の常時携行が義務付けられています。特に、夜間の検問時、旅券または身分証明書を携行していないと、身分が確認されるまで治安当局に拘束されることがあります。近年は、特に旅券の所持に関する取締りが厳しく、旅券不携帯により身柄を拘束されるという事例が発生しています。

8 風俗・文化
 ラオス政府は、伝統や風紀を乱すものと判断されるような文化、風俗の流入を著しく警戒しています。売買春についても厳しく取り締まられています。買春を行っていなくとも、外国人が未婚のラオス人異性と同宿すると、治安当局に検挙されることもあります。

9 不正両替所
 市場内など、無許可の不正両替所が至る所にありますが、これを利用すると治安当局の取締りの対象になることもあります。

10 喫煙に当たっての注意点(電子タバコや水タバコの禁止)
 2021年11月16日以降、ラオスにおいては、電子タバコや水タバコは、持込み、吸引、所持、購入、販売のいずれも禁止されました。違反した場合、刑事罰又は罰金が科される可能性があります。

11 在留届
 ラオスに3か月以上滞在する方は、緊急時の連絡等に必要ですので、オンラインによる在留届電子届出システム(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )を通じて、在ラオス日本国大使館またはラオス国内の各日本国総領事館に「在留届」を提出してください。日本から転居する場合には、住所が決まっていなくても、日本出発の3か月前からオンライン提出が可能です。この他、住所その他届出事項に変更が生じたときは「変更届」を、日本への帰国や他国に転居する際には「帰国・転出届」を、在留届電子届出システムを通じて必ず提出してください。

12 たびレジ
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む。)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、ラオスで事件や事故、自然災害等が発生し、在ラオス日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

1 留意すべき習慣
 ラオス人の多くは敬虔な仏教徒です。身体の中で精霊が宿るとされている頭部に触れたり、相手の身体にむやみに触れることは避ける必要があります。

2 保健・衛生事情
 ラオス国内の衛生・医療情報については、外務省ホームページ「世界の医療事情」で案内していますので、渡航前に必ずご覧ください。
  https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/lao.html
 その他、必要な予防接種等については、次の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。 
  https://www.forth.go.jp/destinations/country/laos.html

3 地方旅行の際の留意事項 
 「安全の手引き」の「第4.地方滞在時の注意事項」(https://www.la.emb-japan.go.jp/files/100344350.pdf )をご覧ください。

4 海外旅行保険への加入
 海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが少なくありません。
 旅行・滞在中の予期せぬトラブルに備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。

「安全の手引き」の「第6の4.緊急連絡先」(https://www.la.emb-japan.go.jp/files/100344350.pdf )をご覧ください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902、2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2853
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp (PC版・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在ラオス日本国大使館
住所:Sisangvone Road, Vientiane, Lao People’s Democratic Republic
電話:(市外局番021)-414400から414403
    国外からは(国番号856)-21-414400から414403
Eメール:consular@vt.mofa.go.jp
ホームページ:https://www.la.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

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