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ラオス
安全対策基礎データ

更新日 2021年03月19日

1 発生の多い一般犯罪とその対策
(1)一般的傾向
 近年、首都ビエンチャン等の都市部を中心に、ひったくり、強盗、置き引き、スリ、侵入盗等の一般犯罪が増加傾向にあり、日本人が被害に遭う事案も増えています。ラオス当局も注意を呼びかけています。
(2)ひったくり
 最近、ビエンチャンの中心地で日本人女性のひったくり被害が増えています。その手口は、犯人がバイクで追い抜きざまに、歩行中または自転車に乗っている被害者からバッグ等をひったくるというものですが、物を奪うために手段を選ばないのが特徴です。例えば、犯人は、被害者がバッグを奪われまいとしがみつくと、被害者ごとバックを無理矢理引きずり、被害者が大怪我を負うことがあります。深夜等で周囲にひと気がないと、バイクから降りてきて暴力を振るって無理矢理物を奪うこともあります。犯人は、拳銃やナイフ等で武装している可能性も高く、2016年には、外国人の被害者が犯人に抵抗したところ、拳銃で撃たれた事案も発生しました。
 外出する際は、次の点に注意してください。
・夜間は徒歩・自転車での外出を控える。
 日中でも徒歩等で外出する場合は、必要最低限の現金のみを携行し、腹巻型のセキュリティポーチ等も利用し、小分けにして身に付けるようにする。
・歩行中は鞄などを車道側に持たない。また、自転車の前カゴには鞄などを入れない。
・歩行中はスマートフォンの操作や通話、音楽を聴くことを控える。
・万が一被害に遭った場合は、絶対に抵抗はしない。
(3)強盗
 路上強盗に加え、銃器等を使用した銀行・商店等に対する強盗も発生しています。一般的にラオスでは、外国人は金品を持っていると見られており、財産犯罪の標的にされやすい傾向にあります。犯罪が増える夜間には、徒歩等での外出を避けるとともに、派手な服装や高価な装飾品を身に付ける等の人目に付きやすい行動は避けてください。
(4)置き引き
 置き引き被害は、カフェ、レストランや公共施設等の不特定・多数の人の集まる場所で発生しています。また、長距離バス内でも被害が発生しています。いずれの被害も持主が荷物から目を離した僅かな隙に発生しています。短時間であっても決して油断せず、特に貴重品は常に身につけておくことが重要です。
(5)スリ
 スリ被害は、飲食店で飲酒して泥酔状態の被害者のポケット等から貴重品を抜き取る、多数の人が集まるイベント会場で群衆の混雑に乗じて貴重品を抜き取るなどの手口が報告されています。酩酊するほどお酒を飲まない、貴重品はできるだけ持たないようにし、持つ場合は衣類のポケットに入れず、ジッパー付きのポシェットや腹巻型セキュリティポーチ等を用いて分散した上で自分の身につける、人混みでは手荷物を体の前に抱えるように持つよう心掛けてください
(6)侵入盗
 侵入盗被害は、都市部で一般民家、事業所を問わず発生しています。犯人の中には、高い壁をよじ登って侵入するような者もいます。警備が行き届いた不動産物件を選ぶとともに、就寝や外出の際は出入口、二階の窓を含めた全ての窓を確実に施錠するなどの防犯対策を講じてください。
 ホテル、ゲストハウス及びサービスアパートメントの居室内では、家政婦等の従業員の内部犯行による盗難被害も発生しています。居室内であっても、貴重品を放置しないなどの注意が必要です。また、備え付け金庫も従業員がマスターキーを所持しているので、完全に安全とは言い切れません。
(7)乗り物盗及び車上ねらい
 オートバイや自動車の窃盗や車上ねらい事件も多発しています。オートバイや自動車を駐車する際は、短時間であっても、エンジンを切るとともに、鍵を抜き忘れない、貴重品は車内に放置しないなど、十分注意してください。
また、駐車場所の選定は、犯罪を未然に防ぐ上で重要です。特に人通りのない暗い路上ではなく、明るい場所や警備員が常駐している場所に駐車してください。

2 日本人を狙った特異犯罪とその対策
 近年、単独行動をしている日本人旅行者を狙って、複数の外国人犯人グループによるいかさま賭博強要詐欺事件及び睡眠薬強盗事件の発生が報告されています。犯人は、用意周到かつ組織的に犯行を行っていることがうかがえ、巧みな言葉にそそのかされて犯人について行ってしまうと、その後に逃げることが難しくなります。 次の点に特に注意してください。
・いかに誠実そうに見えても、見知らぬ人物の言葉を安易に信用しない。
 特に、日本や日本人に関心があるとして接触を試みてくる者には要注意。
・偶然出会った見知らぬ人物から飲食等に誘われても、絶対について行かない。
・賭け事や儲け話には絶対に乗らない。
・街を散策する際に、クレジットカードや多額の現金を持ち歩かない
 仮に持ち歩く場合には、腹巻型セキュリティポーチ等を利用したり、現金や貴重品を分散させたりした上で、ポシェットやバッグは必ず身につける。
・現地で知り合った人物に、自分の所持金やクレジットカード、キャッシュカードの情報を明かさない。

 これまで発生した被害の主な手口は次のとおりです。
(1)いかさま賭博強要詐欺事件
 ア 自称オーストラリア国籍で短期旅行者の男とその妹を称する女が、単独で観光している日本人(男女問わず)に英語または片言の日本語で、「妹は日本語を話せるので、日本への留学を予定している。食事をしながら日本のことを聞かせてほしい。」と話しかけてきたり、東南アジア系の高齢の女が「娘がボランティアで日本に行く予定であり、日本のことをもっと知りたいので、食事をしながら教えてほしい。」等と話しかけてきたりして、言葉巧みにアジトへ誘い出す(誘い文句はその都度変わる。)。
 イ 共犯と思われる者にトゥクトゥク(三輪タクシー)でアジト(1戸建て住宅)へ連れて行かれる。アジトでは、性別や国籍を問わず複数の者が現れ、最初は、談笑しながら食事の提供を受けるが、次第にトランプゲームの賭け話を持ちかけられる。そして奥の寝室に案内され、ブラックジャックで八百長ができ、勝負に勝てる方法を教示された後、所持金を全て賭けるようにそそのかされ、拒否しても半ば強要される。
 ウ 賭博客として富豪らしき者(自称シンガポール人、タイ人、マレーシア人、ブルネイ人等そのときの状況により国籍が変わる。)が現れると多額の現金の束を見せられ、犯人グループから「これよりも掛け金が少ないと自動的に負けになるため、これまで出した現金は全て没収対象となる。」と脅される。
 エ 市内のATM及び質屋に連れて行かれ、クレジットカードの限度額まで現金をキャッシングさせられるとともに、更に質屋でクレジットカードの限度額まで金を購入するように半ば強要される。
 オ 犯人は、ラオス国内では賭博が禁止されているため、賭博の続きは他国で行わなければならず、掛け金等はそれまでの間、犯人側で預かると説明し、次回再会する日時場所等を指定してくる。また、犯人側から今後の連絡手段として携帯電話を渡される、または被害者の携帯電話番号(連絡先)を教えるよう言われるが、その後犯人から連絡があるとは限らず、結果、犯人が預かった現金等が戻ってくることはない。

(2)睡眠薬強盗事件
 ア 事例1:
 (ア)外国人の男(自称トルコ人またはイラン人(状況によって変わる)、40歳代)が夕食の時間帯に市内を単独で行動している日本人に対して、親しげに声を掛ける。
 (イ)意気投合したところで、付近のレストランで飲食を持ちかけられる。日本人が断ってもしつこくつきまとい誘い続ける。
 (ウ)犯人は、周囲及び店内にひと気のないレストランへ日本人を誘い出し、飲食を共にする。犯人から会話の中で、何気なく貴重品はどのように持ち歩いているのかと聞かれる。その後、日本人がトイレ等で席を離れた隙に、ビール等の飲み物内に睡眠薬を混入する(犯人は、睡眠薬の混入を疑われないよう、日本人を追うよう何気なくトイレへ向かう。)。
 (エ)日本人が席に戻り飲食をしていると、急に意識を失い、目覚めたときには犯人の姿はなく、自身の貴重品(主に現金)が窃取されている。
  
 イ 事例2:
 (ア)~(イ)事例1に同じ。
 (ウ)犯人から、クレジットカードやATMカードを所持しているか聞かれる。
 (エ)言葉巧みにATMに連れて行かれ、キャッシングの方法(ATMの使用方法)をしつこく聞かれる(被害者がATMの操作方法(やり方)を見せる際、犯人にカードの暗証番号を盗み見されている。)。
 (オ)犯人から、二軒目のレストランで再度飲食しようと誘われ、飲食しているうちに睡眠薬を混入され、急に意識を失う。意識が戻ったときには、トゥクトゥクにて自身のゲストハウスに到着している。付近に犯人の姿はなく、自身の貴重品(現金、クレジットカード等)が窃取されており、クレジットカードでキャッシングされている。

3 銃器等を用いた凶悪犯罪とその対策
 銃器等を使用した凶悪犯罪も発生しており、外国人も被害に遭っています。ラオスでは、銃器が規制されているものの、近隣諸国からの密輸入によって、水面下で相当数の銃器が出回り、特に不良若者グループに流通していることがうかがえます。これまで、少年が警備員と口論になった挙げ句に拳銃で殺害した事件、若者グループ同士がクラブで飲酒の上で口論になって拳銃の撃ち合いとなり、死者が出た事件が発生しています。また、女性や金銭を巡るトラブル、怨恨から凶器や爆弾等が用いられ、結果的に重傷害事件や殺人事件に発展しているケースも報告されています。
 お酒を飲みすぎない、その国の悪口や批判はしないなど、良識ある行動をとり、無用なトラブルを起こさないことが大切です。また、特に若者が集まるクラブ、ディスコ等の飲食店には酩酊者も多く、トラブルも発生しがちですので、利用を控えることをお勧めします。

4 薬物犯罪
 ラオス国内では、都市部はもとより地方部でも安価な違法薬物が大量に流通しており、入手も簡単であることから、多くの外国人旅行者等が乱用していると言われています。ラオス当局も取締りを強化しており、日本人の逮捕者も相次いでいます。違法薬物の種類、所持量等によって刑罰の重さは異なりますが、違反者に対しては最高で死刑の適用もあり、毎年20名程度の違反者が死刑判決を受けています。2014年には、外国人女性がワッタイ国際空港で麻薬を密輸しようとしたところ、逮捕されて死刑判決を受けました。
薬物に手を染めることは絶対にやめてください。また、安易に人から荷物を預からないでください(薬物が入っている可能性あり。特に報酬がある場合は、要注意。)。

5 テロ対策
 近年では、単独犯によるテロや一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発するなど、テロの発生を未然に防ぐことがますます困難となっています。テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的になり得ることを十分に認識し、テロの被害に遭わないよう、海外安全ホームページ(テロ・誘拐情勢:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_020.html )や報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

※在留邦人向け安全の手引き
 在ラオス日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.la.emb-japan.go.jp/files/100145188.pdf )もご参照ください。

 手続や規則に関する最新の情報については、駐日ラオス大使館(03-5411-2291)及び在ラオス日本大使館ホームページ(https://www.la.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html )等で確認してください。

1 旅券(パスポート)の残存有効期間が6か月以上あるものを所持し、観光・ビジネス目的で15日以内の短期滞在をする場合は査証(ビザ)が免除されます。これまでに、旅券の残存有効期間が6ヶ月未満だったため、経由地においてラオスへの乗り継ぎを拒否されたという事例が報告されています。仮にラオスに到着したとしても、ラオス当局から入国拒否される可能性がありますので、渡航前に旅券の残存有効期限を必ず確認してください。
 15日を超える滞在を予定している場合は、査証の取得が必要です。査証については、日本または第三国にあるラオス大使館で取得する方法のほかに、到着空港等の出入国管理ポイント及びビエンチャンの入国管理局本部事務所において入国地発給査証(30日間の短期滞在査証のみ)を取得する方法がありますが、同査証の発給申請を受け付けていない出入国管理ポイントもありますので注意してください。なお、同査証の発給申請には旅券のほか、写真1葉、手数料30米ドルが必要です。滞在期間は、入国目的により異なりますが、観光目的であれば原則30日間の滞在が可能です(入国管理局への申請により、さらに最大2回、60日間の延長が可能。)。
新型コロナウイルス感染症対策のため、入国制限措置や入国に際しての条件・行動制限がとられていることがありますので、最新の情報(https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html )を事前にご確認ください。

2 ラオス入国管理局によると、外国人の出入国が可能な出入国管理ポイントは、以下のとおりです(2021年1月現在)。
 これら以外にも、地方部には地元住民のみが通過できる出入国管理ポイントがありますが、外国人の利用は制限されており、もし通過してしまうと不法入国として取り扱われるおそれがありますので、必ず確認してください。

<空路>
(1)ワッタイ国際空港(Wattay International Airport)
(2)ルアンパバーン国際空港(Luangprabang International Airport)
(3)パクセー国際空港(Pakxe International Airport)
(4)サワナケート国際空港(Savannakhet International Airport)

<タイとの国境>
(5)ボケオ・サムリエンカム(Samliemkham)
(6)サイニャブリー・ナムフアン(Namheuang)
(7)サイニャブリー・プードゥ(Phoudu)
(8)サイニャブリーナムガーン(Nam Ngeun)
(9)ラオス・タイ友好橋1(ビエンチャン)(Lao-Thai Friendship Bridge 1)
(10)ラオス・タイ友好橋2(サワナケート)(Lao-Thai Friendship Bridge 2)
(11)ラオス・タイ友好橋3(カムアン)(Lao-Thai Friendship Bridge 3)
(12)ラオス・タイ友好橋4(ボーケオ)(Lao-Thai Friendship Bridge 4)
(13)タナレーン鉄道駅(Tanalaeng)
(14)ボリカムサイ・パクサン(Pakxan)
(15)チャンパサック・ワンタオ(Vangtao)

<中国との国境>
(16)ポンサリ-・ラントゥイ(Lantui)
(17)ルアンナムター・ボーテン(Boten)

<ベトナムとの国境>
(18)フアパン・ナムソイ(Nam Soy)
(19)シェンクワン・ノンヘッド(Nonghaed)
(20)ボリカムサイ・ナムパオ(Nam Phao)
(21)カムアン・ナーパオ(Na Phao)
(22)サワナケート・デンサワン(Dansavan)
(23)ポンサリ-・パンホック(Panghok)
(24)アッタプー・プークア(Phoukeua)
(25)サラワン・ラライ(Lalai)

<カンボジアとの国境>
(26)チャンパサック・ベウンカーム(Veunkham)

<ミャンマーとの国境>
(27)ボケオ・ムァンモーム(Meuang Mom)

3 ラオス出入国の際には、出入国手続後、旅券上に出入国証印が押されていること、出入国年月日及び滞在期限が正確であることを必ず確認してください。混雑時やバス等で多数の旅行者が一度に出入国手続を行った場合、入国管理局側が出入国証印を押し忘れることがあります。そのような場合、(たとえ入国管理局側の不手際であったとしても、)出入国証印の押し忘れに気付かずそのまま出入国してしまうと不法入国あるいは不法滞在とみなされ、罰金(100~1,000米ドル)が科せられることがありますので注意してください。

4 ラオス国内で旅券の盗難または紛失に遭った場合には、まず、盗難または紛失場所を管轄する地元警察から紛失・盗難証明書を入手します。そして、その証明書をビエンチャンの入国管理局本部事務所に提出し、更に同本部事務所が発給する紛失・盗難証明書を入手してください。その上で、在ラオス日本国大使館において、新たな旅券または帰国のための渡航書の発給を受け、ラオス外務省領事局から出国許可査証を取得してください。
 以上の全ての手続が完了しないと出国することはできません。手続完了までに1週間近くかかることもありますので、旅券を紛失しないよう管理を徹底するよう御注意ください。

5 ラオス中央銀行によると、ラオス国内への現金の持込み・持出しの限度額は1億キープ(約10,000米ドル)相当額であり、その額を超える持込み分には国際国境の税関での申告が必要です。また、限度額を越える持出し分については、その現金の出所証明書を添えてラオス中央銀行の許可を取得するとともに、税関での申告が必要です。手続の詳細は税関当局等に確認してください。なお、ラオス国外ではキープ(ラオス通貨)を外国通貨に両替することはできません。

6 持込み・持出しが禁止されている品目は、麻薬、銃器、爆発物、仏像、古美術品、性的描写を内容とする映画フィルム・ビデオ・刊行物、模造品、その他ラオス国内法で規制する物とされています。

7 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続については厚生労働省の次のホームページをご確認ください。
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html

1 軍事施設等立入禁止区域に入り込んだ外国人が地元民兵から銃撃を受けた事例がありますので、立入可否の判断が難しい場所には立ち入らない、また、事前に現地旅行会社や現地警察等に立入禁止区域か否かを確認するなど、慎重な行動を心掛けてください。

2 政府関連施設や軍事施設等、写真撮影が禁止されている施設や場所がありますので注意してください。博物館や寺院等でも一部撮影が禁止されている場合がありますので、その都度、係員などに確認してください。少数民族等、一般の人たちを撮影する際には、トラブルを避けるためにも事前に声をかけて許可を得てください。

3 道路交通情勢
(1)交通事故の多発
 ラオス全土で交通事故が多発しており、日本人が交通事故に遭うケースも増えています。 ラオスでは、全土にわたり道路及び道路交通インフラが未発達です。ビエンチャン等の都市部でも、道路に未舗装箇所や陥没が見られるほか、信号機や標識の未整備箇所等が至る所にあります。地方部では、道路の未舗装や陥没はもとより、特に山岳道路において、ガードレールの未設置、落石・崖崩れの放置等の危険箇所が至る所で見られます。雨季(概ね4月末から10月末まで)になると、道路状況が更に悪化し、また、降雨で視界が悪化するなど、運転が一層難しくなります。2018年の雨季には、地方部をバスで移動中の日本人が崖崩れに巻き込まれる事案が発生しました。
 運転免許・教習制度及び登録自動車の車検制度は未発達です。飲酒や無免許運転の車両が大変多いなど、道路交通法規は概して守られていません。ブレーキ等の枢要機能に欠陥を抱えた、深刻な整備不良の車両も至る所で走っています。
 不幸にして交通事故に遭遇しても、地方部では、救助のための携帯電話が通じない場所も少なくありません。加えて、当局の対応能力にも限りがあるため、迅速な救助活動ですら期待することができません。また、事故で重い傷害を負ってしまうと、ラオスの医療水準では、都市部であっても満足な治療を受けることができず、近隣諸国に緊急搬送せざるを得なくなります。
 このようなことから、熟練した運転技術を有し、かつ、ラオスの地理や道路状況に精通していない限り、地方部の自動車の運転は避け、信頼できるドライバーが運転する車両の利用をお勧めします。都市部であっても、自動車を運転する場合には、交通法規を遵守するとともに、予防運転に努めるなど十分注意してください。無保険車両も非常に多く、こちら側が無過失の事故でも相手側への修理代等の請求が現実的に不可能な例も多いので、あらかじめ十分な保険に加入しておくなどの備えも必要です。
(2)ビエンチャン・バンビエン高速道路
 2020年12月にビエンチャン・バンビエン間にラオス初の高速道路が開通しましたが、利用者の高速道路への不慣れ、動物の侵入、照明の欠如等により、交通事故の多発が懸念されます。運転する際には十分な注意が必要です。
(3)国外運転免許証の携帯及び運転可能区分の確認
 ラオスで自動車を運転するためには、ラオスの運転免許証または運転免許証使用証明書を取得するか、あらかじめ日本国内で交付を受けた国外運転免許証(いわゆる国際免許証)の携帯が不可欠です。一般的に短期滞在者は、国外運転免許証により運転することになりますが、同免許証で運転できる車の種別は、日本の運転免許証で運転できる車の種別と必ずしも一致しません。特に注意を要するのが、国外運転免許証で原動機付自転車を運転する場合です。日本国内では、普通免許を取得すれば、自動的に原動機付自転車の運転が許されますが、国外運転免許証の普通自動車区分(ランクB)では原動機付自転車の運転は認められていません。国外運転免許証で原動機付自転車を運転する場合には、必ず自動二輪車区分(ランクA)にスタンプが押されていることを確認してください。
(4)交通取締りの強化
 交通取締りは強化されています。近年、ビエンチャンでは、交通違反に対する罰金が10倍に引き上げられました。他方、交通警察官が違反を見逃す対価として賄賂を要求する事案や、逆に違反者が自発的に賄賂を払って違反を見逃してもらおうとする事案も相次いでいる模様です。ラオス当局は、交通警察官に対する賄賂の支払いは違法行為であり、仮に賄賂を要求された場合には、1191番に通報するよう呼びかけています。自身の安全のためにも、交通法規はくれぐれも遵守してください。

4 公共交通手段の安全性
(1)トゥクトゥク、タクシー等
 トゥクトゥクやサムローと呼ばれる小型三輪自動車及び一般タクシーは、乱暴な運転、整備不良、無保険等、信頼性や安全性に欠けるものが少なくありません。利用する場合には十分な注意が必要です。都市部に限りますが、近年は、「LOCA」や「inDriver」といったアプリを介した配車サービスも広まっています。利用する車を選べる場合は、提示された料金のみに注目することなく、運転手の評価を基準にすることも大切です。ホテルや旅行会社等を通じて運転手付きの車両を手配する場合でも、当該手配車両が十分な額の保険に加入しているか、整備が行き届いているかを確認するなどしてください。
(2)長距離バス
 3(1)に記載のとおり、特に地方部を走行する長距離バスの利用は交通事故に巻き込まれる危険が高くなります。山岳地帯の道路では、崖からの転落等による死亡事故が頻発しています。平野地帯の道路でも重大事故が発生しています。例えば、2019年5月には、ビエンチャンとパクセーを結ぶ長距離バスが橋から転落して乗客10名以上が死傷する事故が発生しました。長距離バスの利用は極力避けることをお勧めします。
(3)定期船及びスピードボート等
 ラオスでは、河川や湖を航行する船舶は重要な交通手段のひとつです。外国人旅行者も定期船やスピードボート等をよく利用しています。しかし、これらの船舶については、概して安全管理が不十分です。また、特にメコン河には雨季・乾季ともに至る所に難所があります。これまで座礁・沈没事故が度々発生していますが、メコン河の流れは複雑で、ひとたび水中に投げ出されると、救命胴衣等がなければほとんど助からないと言われています。過去には、転覆によって日本人旅行者が死亡する事故も発生しました。最近でも定員オーバーの小舟が転覆し、多数のラオス人児童が犠牲になった事故も発生しています。
 河川や湖で船舶を利用する場合は、救命胴衣の有無を含めた安全性を十分に確認し、少なくともこれが備え付けられていない船舶には乗船しないよう留意してください。
(4)国内航空路線
 ラオス国内の航空路線では、2013年に悪天候の中で地方空港への着陸を試みていた航空機が墜落しました。また、2014年にも軍用輸送機が地方空港への着陸に失敗し墜落する事案が発生しています。現在も国内線の空港の大半では有視界飛行による着陸に依存せざるを得ない模様です。また、先進諸国では運航されていない旧式の航空機も一部で使用されています。
 このようなことから、国内航空路線の利用に際しては、行き先空港の地理的条件、天候及び使用機種等を事前に確認するとともに、他の安全な代替手段の有無も確認した上で、その利用を判断してください。

5 観光査証での就労等、外国人の資格外活動は厳しく制限されています。

6 ラオスには、外国人との接触に関し、慣習的な制限が存在します。例えば、外国人を許可なく自宅に宿泊させることは禁止されており、その必要がある場合は、あらかじめその村の村長へ届け出て、村長が警察から許可を取得する必要があります。たとえ婚約者であっても、外国人であれば許可なく自宅に宿泊させることはできず、違反した場合はラオス人及び外国人の双方が処罰されます。また、ラオス当局が外国人が滞在する住居を実際に訪問して旅券等を確認することもあります。

7 近年、国際結婚が増えていますが、結婚生活で困難に直面した、国籍が異なる父母の一方が、子供を現地の法律に反して母国に連れ去る事案が世界各地で発生し、大きな問題になっています。ラオスにおいても、配偶者の同意等を得ずに子供の居所を移動させることは国内法に違反します。

8 治安維持はラオス政府の基本方針となっており、一般犯罪はもちろんのこと、政治活動、出版活動等についても取締りが厳しく行われています。キリスト教の布教活動を行っていた外国人が治安当局に身柄を拘束された事例も発生しています。また、フェイスブック等のSNSに、政府批判等の公共の安全を害するような不適切な書き込みをしたり、偽りの情報を掲載したりすると、治安当局から取締りを受ける場合があります。

9 外国人には、旅券または身分証明書の常時携行が義務付けられています。特に、夜間の検問時、旅券または身分証明書を携行していないと、身分が確認されるまで治安当局に拘束されることがあります。近年は特に旅券の所持に関する取締りが厳しく、旅券不携帯により身柄を拘束されるという事例もあります。

10 ラオス政府は、伝統、風紀を乱すものと判断されるような文化、風俗の流入を著しく警戒しています。売買春についても厳しく取り締まられています。買春を行っていなくとも、外国人が未婚のラオス人異性と同宿すると、治安当局に検挙されることもあります。

11 市場内など、無許可の不正両替所が至る所にありますが、これを利用すると治安当局の取締りの対象になることもあります。
 なお、昨今米ドル紙幣及びラオスキープ紙幣を偽造及び売買していた犯人グループが逮捕されました。ラオスの法律では、通貨偽造及び同行使は厳しく処罰されますし、治安当局から偽造紙幣に対する注意喚起も発出されています。

12 ラオスに3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後遅滞なく、在ラオス日本国大使館に「在留届」を提出してください。また、住所その他の届出事項に変更が生じたとき、または日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く。)際には、必ずその旨を届け出てください。なお、在留届の届出は在留届電子届出システム(オンライン在留届、https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html )による登録をお勧めしますが、郵送及びFAXによって行うことができますので、在ラオス日本国大使館まで送付してください。

13 在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む。)は、「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html )。「たびレジ」は、滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れる外務省のサービスです。登録した情報は、ラオスで事件や事故、自然災害等が発生した際に、在ラオス日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。安全情報の受け取り先として、家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので、併せてご活用ください。

1 留意すべき習慣
 ラオス人の多くは敬虔な仏教徒です。身体の中で精霊が宿るとされている頭部に触れたり、相手の身体にむやみに触れることは避ける必要があります。

2 保健・衛生事情
 ラオスの医療水準は低く、近代的な医療設備等はまだ十分には整備されていません。日本人が期待する水準の医療を受けることは困難で、入院や手術などが必要な場合には、比較的設備の整った近隣諸国(タイなど)の医療機関での受診を検討する必要があります。
(1)新型コロナ渦における医療事情
 ア 新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴い、タイ等の医療施設への国境を越えた移動が困難になり、専門性や緊急性の高い医療機関の受診が厳しい状況となっています。ラオスからタイ側医療機関への緊急医療搬送においても、その可否や行政手続きは患者の病状や医療的緊急性、流行状況等により流動的となっていますのでご注意下さい。
 イ ラオス国内の医療機関においても医師の往来の制限に伴い、受診可能な診療科や診療時間等の状況がその都度変更されていますが、ホームページ等も更新されていないことがあります。診療を希望する場合には、事前にできる限り医療機関担当者に確認するようにして下さい。
 ウ ラオスで新型コロナウイルスの感染が判明した場合には、原則、指定医療機関であるミタパープ病院に隔離入院となりますが、医療設備や医療水準は決して高いものではなく、また、多くの日本人にとって入院環境は決して良好なものではないと考えられます。病状が悪化して重症化した場合に、呼吸器専門医師や集中治療専門医師による安全で効果的な投薬や人工呼吸器管理やECMO(体外式膜型人工肺)等の先進的治療はまず期待できません。
 エ 新型コロナウイルスに関する感染症危険情報が発出されていますので、引き続き外務省ホームページなどを通じて動向を注視してください。
(2)ラオスでは2004年以降、家禽への鳥インフルエンザ(H5N1)感染が確認されています。また、2007年にはヒトへの感染が2例(ともに死亡)、2020年にも1例報告されています。これまでほとんどの鳥インフルエンザ(H5N1)のヒトへの感染は、鳥との濃厚接触で起きています。鶏やアヒルを飼育している農場やそれらを取引している市場、また、鳥を絞める、羽をむしるなどの処理をしている場所へは不用意に近づかず、弱った鳥や死んだ鳥にも触らないでください。外出後は手洗いを励行してください。
(3)ラオスでは、デング熱の流行が認められます。また、世界保健機構(WHO)は、ビエンチャン特別市を除く国内全域をマラリア流行地域に指定しています。これらは蚊が媒介する感染症ですので、ラオス滞在中は肌の露出を避け、長袖、長ズボンを着用し、室内においても防虫スプレーの使用などで蚊の駆除を心掛け、感染の予防に努めてください。
(4)ラオス南部、チャンパーサック県コーン島周辺では、メコン住血吸虫症の局地的な発生が見られます。発生地域の水田・河川を素足で歩いたり泳いだりすると、皮膚から感染する危険性があります。また、レプトスピラ菌を持った動物の尿に汚染された水や土壌に接触すると、レプトスピラ症に感染する危険があります。予防として不用意に水の中(河川、湖沼、水田、また洪水時に冠水した道など)に入らないことが重要です。
(5)淡水魚を生あるいは加熱不十分なまま食べた場合、タイ肝吸虫に感染することがありますので注意してください。その他の各種ウイルス、細菌、寄生虫による感染症を防ぐためにも、食事の際には、生水や氷、生野菜、その他の生ものを避け、十分火の通った料理を選ぶようにしてください。衛生管理の行き届いていないレストランや屋台等での飲食は避けた方がよいでしょう。
(6)長期滞在にあたっては、成人ではA型及びB型肝炎、日本脳炎、破傷風、狂犬病、等の予防接種をお勧めします。また小児に関しては、日本で定められた定期接種(BCG、DPT、ポリオ、麻しん、風しん、日本脳炎、B型肝炎、水痘、インフルエンザ菌b型(Hib))に加え、A型肝炎(日本では16歳以上)、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)、狂犬病等の予防接種を検討してください。
(7)ラオスの医療水準は低く、英語での意思疎通も難しいため、ビエンチャン市内の「Centre Medical de l’Ambassade de France(CMAF)」や「Alliance International Medical Centre」以外の医療施設を日本人が利用するのは困難が伴うことが多いようです。入院や手術、専門医の診察などが必要な場合には、隣国タイ等への搬送・受診が必要となり、高額な治療費の支払いや移送費用を要します。万一の場合に備え、日本出発前に、必ず緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険への加入を強くお勧めします。
(8)ラオス国内の衛生・医療情報については、次の「世界の医療事情」で案内していますので、渡航前に必ずご覧ください。
 https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/lao.html
  その他、必要な予防接種等については、次の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。 
 https://www.forth.go.jp/index.html

4 地方旅行の際の留意事項
 都市部には、インターネットや携帯電話が普及しつつあるものの、通信事情はいまだ十分な状況とは言えません。また、医療水準も低いため、旅行者等が、特に地方部において事件・事故に巻き込まれたり、緊急に医療措置を必要とする疾病を患ったりした場合、必要な医療措置及び救護措置が受けられないことが考えられます。特に、高齢者や持病のある場合の地方旅行にはリスクが伴うことに留意してください。
 また、地方を旅行する際は、できるだけ単独での旅行を避けるとともに、出発前に詳細な旅行日程・連絡先等を家族等関係者にあらかじめ伝えてことが必要です。

◎警察
 緊急電話(事件・事故):TEL 1191
(首都ビエンチャン市内)
 首都ビエンチャン市警外国人管理課:TEL 020-2221-6926(担当者Mr. Vilaphon)
◎入国管理局:TEL 021-219607(代)
◎消防
 火災の場合:TEL 1190
(首都ビエンチャン市内)
 ビエンチャン市消防署 :TEL 021-212707

◎病院
 Centre Medical de l'Ambassade de France(CMAF):TEL 021-214150
 Alliance International Medical Centre:TEL 021-513095
 インターナショナル・クリニック(マホソット病院):TEL 021-214022
 インターナショナル・クリニック(セタティラート病院):TEL 021-330374-5
 マホソット病院 :TEL 021-214018
 セタティラート病院:TEL 021-351156
 友好(150床)病院(ミッタパープ):TEL 021-561314

◎在ラオス日本国大使館:TEL (市外局番021) 414400~03
  緊急時:TEL 020-5551-4891

○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902、2903

(外務省関連課室連絡先)
○ 領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)4965
○ 領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3678
○ 領事局政策課(感染症関連)(内線)4475
○ 外務省海外安全ホームページ
 https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
 https://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○ 在ラオス日本国大使館
 住所:Sisangvone Road, Vientiane, Lao People’s Democratic Republic
 電話:(市外局番021)-414400から414403
      国外からは(国番号856)-21-414400から414403
 FAX:(市外局番021)-414406
      国外からは(国番号856)-21-414406
 Eメール:consular@vt.mofa.go.jp
 ホームページ:https://www.la.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

※本情報記載の内容(特に法制度・行政手続き等)については、 事前の通告なしに変更される場合もありますので、渡航・滞在される場合には、渡航先国の在外公館または観光局等で最新情報を確認してください。

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