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イラクの危険情報【一部地域の危険レベル引上げ】

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更新日 2026年03月09日
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地図

危険レベル・ポイント

【危険レベル】(危険レベルの一部引き上げ)
●レベル4:退避してください。渡航はやめてください。(退避勧告)(継続)
・バグダッド(レベル3であるバグダッド国際空港敷地内を除く)
・ニナワ県、キルクーク県、サラーハッディーン県、ディヤーラ県、アンバール県、ワーシト県
・クルディスタン地域(エルビル県、スレイマーニーヤ県、ドホーク県)とレベル4地域であるニナワ県、キルクーク県、サラーハッディーン県及びディヤーラ県との県境付近

(注1)ただし、真にやむを得ない事情で、以下に述べる地域に渡航・滞在する場合や、以下に述べる道路を通過する場合は、現地大使館と緊密に連絡を取りつつ、信頼できる警備会社のアドバイスを受け、安全な宿舎の確保、警護員の同行、防弾車両による移動を含め、所属企業や団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとってください。また、夜間はテロ及び一般犯罪の脅威が高まるため、日没後の移動は厳に避けてください。

・バグダッドのインターナショナルゾーン(以下、「IZ」)及びその周辺エリア(バグダッド国際空港とIZを結ぶ空港道路(ルート・アイリッシュ)、ガディール区(イマーム・アリー道路(N6号線)及び同道路より南西の地域)、アーザミーヤ区、ルサーファ区、マンスール区、カルク区、カッラーダ区、ドーラ区(ドーラ高速道路以北)及びラシード区(高速道路1号線以東))
・ニナワ平原経由幹線道路(エルビル県エルビル市とドホーク県ドホーク市間を移動する場合に通過するニナワ県のカラク、バーダラシュ、ルビア及びバーダラを経由する幹線道路並びにこれ以北のニナワ平原を通過する幹線道路)

●レベル3:渡航はやめてください。(渡航中止勧告)(継続)
・バグダッド国際空港敷地内
・エルビル県(レベル4地域であるニナワ県、キルクーク県及びサラーハッディーン県との県境を除く)
・クルディスタン地域(エルビル県、ドホーク県(ザホー市及び同市から南西方向に接するトルコ国境付近の地域を除く)、スレイマーニーヤ県)の隣国トルコ、イラン及びシリアとの国境付近
・中南部・南部8県(バービル県、カルバラー県、ナジャフ県、ディーワニーヤ(カーディシーヤ)県、バスラ県、ムサンナー県、ズィーカール県、ミーサーン県)
・ドホーク県ザホー市及び同市から南西方向に接するトルコ国境付近の地域

●レベル3:渡航はやめてください。(引き上げ)
・エルビル県エルビル市
・スレイマーニーヤ県、ドホーク県。ただし、レベル3地域である隣国トルコ、イラン及びシリアとの国境付近、レベル4地域であるニナワ県、キルクーク県、サラーハッディーン県及びディヤーラ県との県境付近を除く。


【概況】
1 2月28日(現地時間)、イスラエル及び米国はイランに対して攻撃を開始しました。同日以降、イラク国内のバグダッド、エルビルやバスラなどの主要都市を含めて、米国権益等への攻撃とともに、米等からと思われるイラク国内の武装勢力への攻撃が発生しております。

2 今回の米等のイラン攻撃以降、イラク国内で米国等への抗議活動が継続的に実施されており、特にバグダッド中心部では、交通封鎖が複数箇所で実施されています。人が多く集まる場所や米国権益付近、宗教祭事期間や7月4日の米国独立記念日等米国が関係する祝祭日はテロ攻撃の対象となりやすく、引き続き警戒が必要です。

3 イラクでは、一部の地域でISIL分子の活動が続いています。2017年12月、イラク政府はISILからのイラク全土解放を宣言しましたが、イラク北西部のニナワ県、アンバール県、サラーハッディーン県、キルクーク県、ディヤーラ県、バグダッド北方近郊等ではISIL残党が未だ活動しており、テロ事案や治安当局による掃討作戦に伴う衝突が断続的に発生しています。

4 今回の米等のイラン攻撃以降、イラク国内で米国等への抗議活動が継続的に実施されており、特にバグダッド中心部では、交通封鎖が複数箇所で実施されています。人が多く集まる場所や米国権益付近、宗教祭事期間や7月4日の米国独立記念日等米国が関係する祝祭日はテロ攻撃の対象となりやすく、引き続き警戒が必要です。

詳細

【地域別情勢】
1 レベル4:退避してください。渡航はやめてください。(退避勧告)(継続)
・バグダッド(以下の注1に述べるIZ及びその周辺エリア、レベル3であるバグダッド国際空港敷地内を除く)
・ニナワ県(以下の注1に述べるニナワ平原経由幹線道路を除く)
・キルクーク県、サラーハッディーン県、ディヤーラ県、アンバール県、ワーシト県
・クルディスタン地域(エルビル県、スレイマーニーヤ県、ドホーク県)とレベル4地域であるニナワ県、キルクーク県、サラーハッディーン県及びディヤーラ県との県境付近

(1)バグダッド空港周辺等で、米国権益等への攻撃が発生しています。また、イラク国内で米国等への抗議活動が継続的に実施されており、特にバグダッド中心部では、交通封鎖が複数箇所で実施されています。

(2)バグダッドから北方のクルディスタン地域方面に通じるニナワ県、キルクーク県、サラーハッディーン県及びディヤーラ県やバグダッド西方のシリア・ヨルダン国境に通じるアンバール県では、米軍の支援を受けたイラク治安部隊によるISIL残党の掃討作戦が継続しています。
これら地域の一部では、当局との軍事衝突に加え、治安部隊や一般市民を標的として、幹線道路や市街地を含めた場所で、爆破、放火、銃撃事件が散発し、死傷者が発生しています。2024年7月には、サラーハッディーン県の住民がISIL残党の潜伏地域に意図せず入り、殺害される事案が発生したほか、同年11月にはサラーハッディーン県、ディヤーラ県及びキルクーク県にまたがる道路上に仕掛けられた爆発物により車両が爆破され、治安部隊に少なくとも6人の死傷者が出る事案が発生しています。

(3)ニナワ県では、モースル郊外のバアシーカ地区にあるトルコ軍管理下の施設を標的とするロケットやドローン攻撃が断続的に発生しており、直近では2024年12月に爆発事案が確認されています。

(4)アンバール県では、2023年10月7日以降、いわゆる「イラクのイスラム抵抗」と称する民兵組織による、イラク軍施設(米軍含む有志連合軍が駐留するアイン・アルアサド基地)を標的としたドローンやミサイル攻撃が断続的に発生しました。

(5)ついては、上記1で述べた地域への渡航は、いかなる目的であれやめてください。また、既に同地域に滞在されている方々は、直ちに退避してください。

(注1)ただし、真にやむを得ない事情で、以下に述べる地域に渡航・滞在する場合や、以下に述べる道路を通過する場合は、以下、ア~エの点に留意し、現地大使館と緊密に連絡を取りつつ、信頼できる警備会社のアドバイスを受け、安全な宿舎の確保、警護員の同行、防弾車両による移動を含め、所属企業や団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとってください。また、夜間はテロ及び一般犯罪の脅威が高まるため、日没後の移動は厳に避けてください。

・バグダッドのIZ及びその周辺エリア(バグダッド国際空港とIZを結ぶ空港道路(ルート・アイリッシュ)、ガディール区(イマーム・アリー道路(N6号線)及び同道路より南西の地域)、アーザミーヤ区、ルサーファ区、マンスール区、カルク区、カッラーダ区、ドーラ区(ドーラ高速道路以北)及びラシード区(高速道路1号線以東))
・ニナワ平原経由幹線道路(エルビル県エルビル市とドホーク県ドホーク市間を移動する場合に通過するニナワ県のカラク、バーダラシュ、ルビア及びバーダラを経由する幹線道路並びにこれ以北のニナワ平原を通過する幹線道路)

ア バグダッド国際空港とIZを結ぶ空港道路でも警戒が必要です。同道路上には、イラク治安当局による検問所が設けられているものの、2022年8月にはオーストラリア大使館の車列が通過中に簡易爆弾が爆発する事件が発生しました。

イ IZ及びその周辺では、国内外の様々な政治・社会的な事象をきっかけとして抗議活動が行われる可能性があり、警戒が必要です。

ウ バグダッドでは、外国人を標的とした誘拐・殺害事案が引き続き発生しています。2023年3月には、バグダッド市内でイスラエル・ロシア・米国等複数の国籍を保有するとみられる女性が誘拐され、民兵組織に拘束されています。
また、厳重な警備措置を講じていない民間の車両が標的となる傾向があります。2022年11月には民間の米国人男性が、2023年4月にはイラク・米国二重国籍の男性がバグダッドで殺害され、いずれも誘拐未遂の上殺害されたとも報じられているほか、2024年11月には、バグダッドでオーストラリアとイラクの国籍を持つ女性が身代金目的の誘拐未遂に遭う事案が発生しています。

エ IZ内に入るためには、特別な許可証が必要です。現在、IZ内の一部幹線道路は一般市民に開放されていますが、デモ隊がIZ内への侵入を試みたり、異常事態が発生したりする場合には、予告なしに検問所が設けられることがあります。

2 レベル3:渡航はやめてください。(渡航中止勧告)(継続)
・クルディスタン地域(エルビル県、ドホーク県、スレイマーニーヤ県)の隣国トルコ、イラン及びシリアとの国境付近(以下の注2に該当する場合並びにドホーク県ザホー市及び同市から南西方向に接するトルコ国境付近の地域を除く)
・エルビル県(レベル4地域であるニナワ県、キルクーク県及びサラーハッディーン県との県境を除く)
・中南部・南部8県(バービル県、カルバラー県、ナジャフ県、ディーワニーヤ(カーディシーヤ)県、バスラ県、ムサンナー県、ズィーカール県、ミーサーン県)(以下の注2に該当する場合を除く)
・バグダッド国際空港敷地内(以下の注2に該当する場合を除く)
・ドホーク県ザホー市及び同市から南西方向に接するトルコ国境付近の地域

(1)クルディスタン地域の治安情勢は比較的安定していますが、ISIL分子の活動が引き続き活発であるキルクーク県、サラーハッディーン県、ディヤーラ県及びニナワ県と接しているため、警戒が必要です。特に、エルビル県南部やスレイマーニーヤ県内では、ISIL分子の逮捕や隠れ家の摘発が報じられています。

(2)クルディスタン地域の内、トルコ及びイランとの国境付近の山岳地帯では、両国の反政府武装組織の活動を阻止するとして、トルコ及びイランによる越境攻撃が度々発生しています。2025年3月クルディスタン労働者党(以下、「PKK」)は、停戦宣言を行いましたが、依然として情勢に流動的要素が残っています。
 クルディスタン地域では、同地域に潜伏するPKKに対し、トルコ軍による空爆や地上攻撃が行われ、誤爆などによる一般市民への被害も発生しました。2024年9月には、エルビル県からスレイマーニーヤ県に繋がる幹線道路付近で民間車両が空爆を受け、子供を含む家族3人が死亡する事案が発生しています。

・中南部・南部8県(バービル県、カルバラー県、ナジャフ県、ディーワニーヤ(カーディシーヤ)県、バスラ県、ムサンナー県、ズィーカール県、ミーサーン県)
・バグダッド国際空港敷地内
・ドホーク県ザホー市及び同市から南西方向に接するトルコ国境付近の地域

ア 中南部・南部諸県では、高い失業率や貧困率、夏場の脆弱な電力・水不足事情を背景に抗議活動が度々発生し、死傷者が発生するケースもあります。
イ バスラ県北部のハルサ地区及びバスラ市内等においては、部族間での衝突が引き続き多発しており、死傷者が発生しています。また、バスラ市内においては、犯罪集団による身代金目的の誘拐、強盗、殺人事件が多発しています。
ウ バグダッド国際空港敷地内は、イラク治安当局により厳重な警戒・警備がなされています。具体的には、空港と空港敷地内施設の外周はコンクリート壁で隔離され、また、空港敷地内に至る道路には複数の検問所が設置されています。高いレベルの安全確保がなされています。
エ バスラ国際空港敷地内も、厳重な警戒・警備がなされています。具体的には、空港敷地の外周はコンクリート壁又はフェンスで隔離され、また、空港敷地内に至る道路に検問所が設置され、事前許可がない一般車両はアクセスできないようになっています。高いレベルの安全確保がなされていますが、空港敷地近くにロケット弾が着弾する事案も発生しています。

3 レベル3:渡航はやめてください。(渡航中止勧告)(引上げ)
・エルビル県エルビル市
・スレイマーニーヤ県、ドホーク県。ただし、レベル4地域であるニナワ県、キルクーク県、サラーハッディーン県及びディヤーラ県との県境付近を除く。

2月28日(現地時間)、イスラエル及び米国はイランに対して攻撃を開始しました。同日以降、イラク国内の各地において、米国権益等への攻撃とともに、米等と思われるイラク国内の武装勢力への攻撃が発生しています。特に、エルビル等の北部においては、米国権益への攻撃が連日発生しているので、レベル3(渡航中止勧告)への引上げを行います。

【渡航・滞在に当たっての注意】
1 イラクにおいては、邦人がテロや誘拐等の不測の事態に巻き込まれた場合であっても、治安情勢、通信、移動制限等の問題から、在イラク日本国大使館及び在エルビル領事事務所による邦人保護業務が制約を受けざるを得ない状況にあります。レベル4(退避勧告)及びレベル3(渡航中止勧告)地域への渡航・滞在はやめてください。また、レベル2地域への不要不急の渡航・滞在はやめてください。

2 真にやむを得ない理由によりイラクに渡航・滞在する場合には、政府機関、所属団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとってください。また、現在、日本大使館が所在するバグダッドのインターナショナルゾーン(IZ)は、一部の幹線道路が一般市民に開放されているものの、IZ域内に入るためには特別な許可証が必要であることから、緊急時の連絡のため、短期の滞在であっても必ず在イラク日本国大使館(embjp.ryoji.iraq@bd.mofa.go.jp)(クルディスタン地域に滞在する場合は在エルビル領事事務所(conjp.erbil@bd.mofa.go.jp))に渡航・滞在する方の氏名、渡航・滞在日程、宿泊・滞在先、連絡可能な電話番号、Eメールアドレス及び警備会社名を事前に届け出るとともに、渡航・滞在中は在イラク日本国大使館又は在エルビル領事事務所と緊密に連絡をとってください。
金曜日、土曜日及び夜間はテロ及び一般犯罪の脅威が高まるため、金曜日及び土曜日の移動は治安状況に十分に注意し、日没後の移動は厳に避けてください。また、常に最新の情報の入手に努めるなど、最大限の注意をしてください。

3 入国手続は、事前の通告なく変更されることがあります。電子査証の取得及び入国後の査証種類別の手続に係る最新の情報については、関連ウェブサイト(https://eseivice.evisa.iq) または駐日イラク大使館(03-5790-5311)に確認してください。クルディスタン地域においては、同地域政府が発行する独自の査証にて滞在が認められているとの情報もありますが、同査証はイラク政府からの正式なイラク入国査証とは認められておらず、同査証をもってクルディスタン地域以外のイラク国内を移動すると不法滞在となりますので、注意してください。
 
4 渡航先の最新の安全情報や、緊急時の在イラク日本国大使館又は在エルビル領事事務所からの連絡を受け取ることができるよう、3か月以上滞在する方は必ず在留届を提出してください。3か月未満の渡航の際には、上記2の届出に加え、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html

(問い合わせ窓口)
 ○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省内関係課室連絡先)
 ○領事局海外邦人緊急事態課
 ○海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (フィーチャーフォン版)

(現地公館連絡先) 
○在イラク日本国大使館
 住所:International Zone, Baghdad, Iraq
 電話:(870-722)-582-564(衛星電話)、077-0494-2018(夜間等緊急を要する場合)
    国外からは(国番号964)-77-0494-2018(夜間等緊急を要する場合)
 FAX:(870-782)-502-564(衛星電話)  
 ホームページ:https://www.iraq.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
 メールアドレス:embjp.ryoji.iraq@bd.mofa.go.jp

○在エルビル領事事務所
 住所:Erbil Rotana Hotel, 8F, Gulan Street, Erbil, Kurdistan, Iraq
 電話:+964-(0)66-210-5555(内線819、827)
 電話(緊急を要する場合):+964-(0)750-080-4116、 +964-(0)751-740-6716、
+964-(0)751-740-6711
 ホームページ:https://www.iraq.emb-japan.go.jp/itpr_ja/erbil.html
 メールアドレス:conjp.erbil@bd.mofa.go.jp
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