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危険情報
イランの危険情報【一部地域の危険レベル引き下げ】
更新日 2025年11月26日
危険レベル・ポイント
【危険レベル】
●パキスタンとの国境地帯、ケルマンシャー州及びイーラーム州のイラクとの国境地帯
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
●イラク及びアフガニスタンとの国境地帯(上記を除く)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●シスタン・バルチスタン州(チャーバハール市及び同市周辺の自由貿易地域、並びにアフガニスタン及びパキスタンとの国境地帯を除く)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●首都テヘラン含む、上記地域を除く全地域
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ)
【ポイント】
●2025年6月13日(現地時間)、イスラエルによるイランに対する攻撃が行われ、同14日以降、イランとイスラエルの双方が攻撃を続け、双方に死傷者が発生しました。同22日には米国がイランの核施設を攻撃し、事態は緊迫化しましたが、同24日に米国により停戦合意が発表され、同25日以降、イランとイスラエルの間で攻撃の応酬は発生していません。2025年9月28日にイラン核合意に関する対イラン制裁措置が再適用されましたが、その後もイランによる反応は抑制的で、概ね落ち着いた状況が継続していることから、パキスタン、イラク及びアフガニスタン国境地帯の他、2025年6月13日以前からレベル3(渡航中止勧告)の地域を除き、首都テヘランを含む全地域をレベル2(不要不急の渡航は止めてください)に引き下げます。
●同時に、イラン・イスラエル間では一定の緊張状態は継続するとみられ、不測の事態が発生するおそれは否定できません。レベル2の地域にやむを得ず渡航・滞在する場合には、複数の情報源から最新の情報を入手するなど特別な注意を払うとともに、十分な安全対策を講じてください。また、2025年6月に攻撃の対象になったことから軍事施設や核関連施設には近づかない他、そうした施設の写真・動画撮影はイラン当局に拘束される恐れがあるため、厳に慎んでください。
●パキスタン、イラク及びアフガニスタン国境地帯等では、治安部隊と反政府組織との衝突等がみられます。どのような目的であっても同地域への渡航は止めてください(一部地域には退避勧告が発出されています)。
●パキスタンとの国境地帯、ケルマンシャー州及びイーラーム州のイラクとの国境地帯
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
●イラク及びアフガニスタンとの国境地帯(上記を除く)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●シスタン・バルチスタン州(チャーバハール市及び同市周辺の自由貿易地域、並びにアフガニスタン及びパキスタンとの国境地帯を除く)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●首都テヘラン含む、上記地域を除く全地域
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ)
【ポイント】
●2025年6月13日(現地時間)、イスラエルによるイランに対する攻撃が行われ、同14日以降、イランとイスラエルの双方が攻撃を続け、双方に死傷者が発生しました。同22日には米国がイランの核施設を攻撃し、事態は緊迫化しましたが、同24日に米国により停戦合意が発表され、同25日以降、イランとイスラエルの間で攻撃の応酬は発生していません。2025年9月28日にイラン核合意に関する対イラン制裁措置が再適用されましたが、その後もイランによる反応は抑制的で、概ね落ち着いた状況が継続していることから、パキスタン、イラク及びアフガニスタン国境地帯の他、2025年6月13日以前からレベル3(渡航中止勧告)の地域を除き、首都テヘランを含む全地域をレベル2(不要不急の渡航は止めてください)に引き下げます。
●同時に、イラン・イスラエル間では一定の緊張状態は継続するとみられ、不測の事態が発生するおそれは否定できません。レベル2の地域にやむを得ず渡航・滞在する場合には、複数の情報源から最新の情報を入手するなど特別な注意を払うとともに、十分な安全対策を講じてください。また、2025年6月に攻撃の対象になったことから軍事施設や核関連施設には近づかない他、そうした施設の写真・動画撮影はイラン当局に拘束される恐れがあるため、厳に慎んでください。
●パキスタン、イラク及びアフガニスタン国境地帯等では、治安部隊と反政府組織との衝突等がみられます。どのような目的であっても同地域への渡航は止めてください(一部地域には退避勧告が発出されています)。
詳細
1 概況
(1) 2025年6月13日(現地時間)、イスラエルによるイランに対する攻撃が行われ、同14日以降、イランとイスラエルの双方が攻撃を続け、双方に死傷者が発生しました。同22日には米国がイランの核施設を攻撃し、事態は緊迫化しましたが、同24日に米国により停戦合意が発表され、同25日以降、イランとイスラエルの間で攻撃の応酬は発生していません。ただし、イラン・イスラエル間では一定の緊張状態は継続するとみられ、不測の事態が発生するおそれは否定できません。
(2) 2025年9月28日、国連安保理決議第2231号(2015年)に基づき解除されていた対イラン制裁措置が再適用(いわゆる「スナップバック」が発動)されました。イランはかねてから、「スナップバック」が発動された際には対抗措置を取る旨、また、核拡散防止条約(NPT)からの脱退を示唆する旨の発言を行っていましたが、「スナップバック」発動後もイランによる反応は抑制的であり、イラン国会がNPTからの即時脱退を追求しないことで一致するなど、概ね落ち着いた状況が継続しています。
2 地域情勢
各地域の情勢は上記1に加え、以下のとおりです。
(1)パキスタンとの国境地帯
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
パキスタンとの国境地帯においては、イラン治安当局と麻薬密輸組織・テロ組織との衝突・交戦が頻繁に発生しており、治安情勢が極めて不安定です。
(2)ケルマンシャー州及びイーラーム州のイラクとの国境地帯
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
ケルマンシャー州及びイーラーム州のイラクとの国境地帯においては、イラン治安部隊とクルド系分離主義組織「クルド自由生活党」(PJAK)等との間で衝突が発生しているほか、ISIL関係者の摘発も複数報じられています。また、両州と国境を接するイラク側にも危険レベル4(退避勧告)が発出されています。イラク国内の不安定な治安情勢がイラン側の治安にも悪影響を及ぼす可能性があることから、イラク情勢についても十分に警戒する必要があります。
(3)イラク及びアフガニスタンとの国境地帯(上記を除く)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
イラク及びアフガニスタンの不安定な治安情勢の影響を受けて、イラク及びアフガニスタンとの国境地帯においては、不測の事態が発生するおそれがあります。ISIL等のイスラム過激派の動向等、治安情勢は予断を許さない状況にあります。
(4)シスタン・バルチスタン州(チャーバハール市及び同市周辺の自由貿易地域、並びにアフガニスタン及びパキスタンとの国境地帯を除く)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
シスタン・バルチスタン州(チャーバハール市及び同市周辺の自由貿易地域、並びにアフガニスタン及びパキスタンとの国境地帯を除く)では、国境警備隊の増員等の治安対策がとられていますが、治安当局と麻薬密輸組織との衝突が発生するなど、治安情勢は予断を許さない状況が続いています。また、同州では、「ジェイシュ・アルアドル」と称するスンニ派反政府組織等が政府関係者・治安関係者を標的とするテロを実行しています。「ジェイシュ・アルアドル」は、同州ラースク市所在の警察署への襲撃(2023年12月)や、ラースク市所在の軍事施設に対して大規模な攻撃を実施(2024年4月3日)するなど、これまでのところ外国人が被害に巻き込まれた事案は確認されていないものの、引き続き警戒が必要です。
(5)首都テヘラン他、上記地域を除く全地域
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ)
上記1のとおり、2025年6月25日以降、イランとイスラエルの双方の間で攻撃の応酬は発生していません。また「スナップバック」発動後もイランによる反応は抑制的で、概ね落ち着いた状況が継続していることから、上記(1)から(4)の地域を除き、首都テヘランを含む全地域を「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」に引き下げますが、イランとイスラエルの間では、一定の緊張状態は継続するとみられ、不測の事態が発生するおそれは否定できないことから、同地域への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航・滞在する場合には、複数の情報源から最新の情報を入手するなど特別な注意を払うとともに、十分な安全対策を講じてください。また、軍事施設や核関連施設は、これまでイスラエル・米国による攻撃の対象となっていることから、近づかないでください。また、そうした施設の写真・動画撮影は、イラン当局にスパイ活動とみなされ拘束される恐れがあるため、厳に慎んでください。
3 安全確保のための注意事項
(1)やむを得ず滞在する場合には、渡航期間に応じ在留届またはたびレジの登録を行い、一時出国を含めて、在イラン日本国大使館と緊密に連絡を取るようにしてください。また、複数の情報源から最新の情報を入手するなど特別な注意を払うとともに、十分な安全対策を講じてください。
(2)これまでイランでは、首都テヘランを含む各地で国際テロ組織「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)によるテロが発生しているほか、イラン南東部や西部・北西部のイラク・トルコ国境付近において、分離主義組織がイラン治安当局と交戦する事案が発生しています。これまでに、イランにおいてテロ事件による日本人の被害は確認されていませんが、日本人・日本権益がテロ等の標的となる可能性は否定できません。
近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
詳細は、「テロ・誘拐情勢」( https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_046.html )も併せてご確認ください。
4 その他
隣国のイラク、トルコ、アルメニア、アゼルバイジャン、トルクメニスタン、アフガニスタン及びパキスタンにも「危険情報」が発出されていますので、併せて参照してください。
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省関係課室)
○領事局海外邦人緊急事態課
○海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (フィーチャーフォン版)
(現地大使館連絡先)
○在イラン日本国大使館
住 所:NO.162, Moghadas Ardebili Street, Tehran, Iran
電 話: +98-21-2266-0710
F A X : +98-21-2266-0747
Email :consular@th.mofa.go.jp
ホームページ: http://www.ir.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
(1) 2025年6月13日(現地時間)、イスラエルによるイランに対する攻撃が行われ、同14日以降、イランとイスラエルの双方が攻撃を続け、双方に死傷者が発生しました。同22日には米国がイランの核施設を攻撃し、事態は緊迫化しましたが、同24日に米国により停戦合意が発表され、同25日以降、イランとイスラエルの間で攻撃の応酬は発生していません。ただし、イラン・イスラエル間では一定の緊張状態は継続するとみられ、不測の事態が発生するおそれは否定できません。
(2) 2025年9月28日、国連安保理決議第2231号(2015年)に基づき解除されていた対イラン制裁措置が再適用(いわゆる「スナップバック」が発動)されました。イランはかねてから、「スナップバック」が発動された際には対抗措置を取る旨、また、核拡散防止条約(NPT)からの脱退を示唆する旨の発言を行っていましたが、「スナップバック」発動後もイランによる反応は抑制的であり、イラン国会がNPTからの即時脱退を追求しないことで一致するなど、概ね落ち着いた状況が継続しています。
2 地域情勢
各地域の情勢は上記1に加え、以下のとおりです。
(1)パキスタンとの国境地帯
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
パキスタンとの国境地帯においては、イラン治安当局と麻薬密輸組織・テロ組織との衝突・交戦が頻繁に発生しており、治安情勢が極めて不安定です。
(2)ケルマンシャー州及びイーラーム州のイラクとの国境地帯
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
ケルマンシャー州及びイーラーム州のイラクとの国境地帯においては、イラン治安部隊とクルド系分離主義組織「クルド自由生活党」(PJAK)等との間で衝突が発生しているほか、ISIL関係者の摘発も複数報じられています。また、両州と国境を接するイラク側にも危険レベル4(退避勧告)が発出されています。イラク国内の不安定な治安情勢がイラン側の治安にも悪影響を及ぼす可能性があることから、イラク情勢についても十分に警戒する必要があります。
(3)イラク及びアフガニスタンとの国境地帯(上記を除く)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
イラク及びアフガニスタンの不安定な治安情勢の影響を受けて、イラク及びアフガニスタンとの国境地帯においては、不測の事態が発生するおそれがあります。ISIL等のイスラム過激派の動向等、治安情勢は予断を許さない状況にあります。
(4)シスタン・バルチスタン州(チャーバハール市及び同市周辺の自由貿易地域、並びにアフガニスタン及びパキスタンとの国境地帯を除く)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
シスタン・バルチスタン州(チャーバハール市及び同市周辺の自由貿易地域、並びにアフガニスタン及びパキスタンとの国境地帯を除く)では、国境警備隊の増員等の治安対策がとられていますが、治安当局と麻薬密輸組織との衝突が発生するなど、治安情勢は予断を許さない状況が続いています。また、同州では、「ジェイシュ・アルアドル」と称するスンニ派反政府組織等が政府関係者・治安関係者を標的とするテロを実行しています。「ジェイシュ・アルアドル」は、同州ラースク市所在の警察署への襲撃(2023年12月)や、ラースク市所在の軍事施設に対して大規模な攻撃を実施(2024年4月3日)するなど、これまでのところ外国人が被害に巻き込まれた事案は確認されていないものの、引き続き警戒が必要です。
(5)首都テヘラン他、上記地域を除く全地域
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ)
上記1のとおり、2025年6月25日以降、イランとイスラエルの双方の間で攻撃の応酬は発生していません。また「スナップバック」発動後もイランによる反応は抑制的で、概ね落ち着いた状況が継続していることから、上記(1)から(4)の地域を除き、首都テヘランを含む全地域を「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」に引き下げますが、イランとイスラエルの間では、一定の緊張状態は継続するとみられ、不測の事態が発生するおそれは否定できないことから、同地域への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航・滞在する場合には、複数の情報源から最新の情報を入手するなど特別な注意を払うとともに、十分な安全対策を講じてください。また、軍事施設や核関連施設は、これまでイスラエル・米国による攻撃の対象となっていることから、近づかないでください。また、そうした施設の写真・動画撮影は、イラン当局にスパイ活動とみなされ拘束される恐れがあるため、厳に慎んでください。
3 安全確保のための注意事項
(1)やむを得ず滞在する場合には、渡航期間に応じ在留届またはたびレジの登録を行い、一時出国を含めて、在イラン日本国大使館と緊密に連絡を取るようにしてください。また、複数の情報源から最新の情報を入手するなど特別な注意を払うとともに、十分な安全対策を講じてください。
(2)これまでイランでは、首都テヘランを含む各地で国際テロ組織「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)によるテロが発生しているほか、イラン南東部や西部・北西部のイラク・トルコ国境付近において、分離主義組織がイラン治安当局と交戦する事案が発生しています。これまでに、イランにおいてテロ事件による日本人の被害は確認されていませんが、日本人・日本権益がテロ等の標的となる可能性は否定できません。
近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
詳細は、「テロ・誘拐情勢」( https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_046.html )も併せてご確認ください。
4 その他
隣国のイラク、トルコ、アルメニア、アゼルバイジャン、トルクメニスタン、アフガニスタン及びパキスタンにも「危険情報」が発出されていますので、併せて参照してください。
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省関係課室)
○領事局海外邦人緊急事態課
○海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (フィーチャーフォン版)
(現地大使館連絡先)
○在イラン日本国大使館
住 所:NO.162, Moghadas Ardebili Street, Tehran, Iran
電 話: +98-21-2266-0710
F A X : +98-21-2266-0747
Email :consular@th.mofa.go.jp
ホームページ: http://www.ir.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html


