危険情報
ニューカレドニアの危険情報【一部地域の危険レベル引き下げ】
更新日 2025年07月02日
危険レベル・ポイント
【危険レベル】
●グランテール(Grand Terre)島の北部、東側沿岸部、同島内陸部とリフー島を除くその他の島嶼
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●グランテール島の西側沿岸部の一部(ヌメアからコネまでの沿岸部)及びリフー島
レベル1:十分注意してください。(引き下げ)
【ポイント】
● 2024年5月13日、独立派による抗議活動が激化し、その後の期間を含めて、道路の封鎖、略奪、建物・車両等への放火等が発生しました。同日から1年が経過し治安情勢は回復傾向にあります。しかしながら、グランテール島の北部、東側沿岸部、同島内陸部とリフー島を除くその他島嶼においては、依然として政治的な緊張が高く、暴力的な行為を伴う抗議活動の発生など、社会的混乱が生じるおそれがありますので、不要不急の渡航は止めてください。
● グランテール島の西側沿岸部の一部(ヌメアからコネまでの沿岸部)及びリフー島においては、治安状況の一定の改善が認められるので、危険レベル1(十分注意してください)に引き下げます。
●グランテール(Grand Terre)島の北部、東側沿岸部、同島内陸部とリフー島を除くその他の島嶼
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●グランテール島の西側沿岸部の一部(ヌメアからコネまでの沿岸部)及びリフー島
レベル1:十分注意してください。(引き下げ)
【ポイント】
● 2024年5月13日、独立派による抗議活動が激化し、その後の期間を含めて、道路の封鎖、略奪、建物・車両等への放火等が発生しました。同日から1年が経過し治安情勢は回復傾向にあります。しかしながら、グランテール島の北部、東側沿岸部、同島内陸部とリフー島を除くその他島嶼においては、依然として政治的な緊張が高く、暴力的な行為を伴う抗議活動の発生など、社会的混乱が生じるおそれがありますので、不要不急の渡航は止めてください。
● グランテール島の西側沿岸部の一部(ヌメアからコネまでの沿岸部)及びリフー島においては、治安状況の一定の改善が認められるので、危険レベル1(十分注意してください)に引き下げます。
詳細
1 概況
(1) フランスからの独立派と独立反対派が対立するニューカレドニアでは、2021年に行われた3回目の住民投票で独立が否決された後も、独立派が抵抗を継続しています。
(2) 2024年1月、仏政府は、ニューカレドニアの住民投票の選挙人を10年以上ニューカレドニアに居住している全ての住民に拡大することを規定する選挙制度改正に関する憲法改正法案を国会に提出し、同年5月15日(フランス時間)、国民議会本会議で可決されました。有権者に占める独立派の割合が減ることを危惧する独立派はこれに強く反発しました。
(3) 5月13日以降、ニューカレドニアの中心都市ヌメアとその周辺で独立派による抗議活動が激化しました。道路の封鎖、商店・車両等への放火、略奪、襲撃等があり、銃撃戦や憲兵隊員2名を含む13名の死亡事案が発生しました。この影響により、公共交通機関の停止、学校の休校、空港の閉鎖、夜間外出禁止令等の措置がとられました。商店、交通インフラ等の機能の停止により、食料・燃料等の調達、医療機関への移動等が困難となり、社会生活にも影響が生じました。5月15日(フランス時間)、フランス政府は、治安当局の権限を強化する内容の非常事態宣言を発出しました(2024年5月28日夜に解除)。
(4) 暴動の発端となった憲法改正後、フランス政府は、2024年12月15日までに地方選挙を行うことを目指していましたが、地方選挙実施は、2025年の11月末まで延期することが決まりました。
(5) 激しい抗議活動が始まってから1年が経過し、治安情勢は回復傾向にあります。しかしながら、今回の危険レベル引き下げを行った地域以外においては、依然として政治的な緊張が高く、暴力的な行為を伴う抗議活動の発生など、社会的混乱が生じるおそれがあります。
2 地域別情勢
(1) グランテール島の北部、東側沿岸部、同島内陸部とリフー島を除くその他島嶼
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
以上の地域においては、 依然として政治的な緊張が高く、暴力的な行為を伴う抗議活動の発生など、社会的混乱が生じるおそれがあるので、不要不急の渡航はやめてください。
(2) グランテール島の西側沿岸部の一部(ヌメアからコネまでの沿岸部)及びリフー島
レベル1:十分注意してください。(引き下げ)
グランテール島の西側沿岸部の一部(ヌメアからコネ)及びリフー島においては、治安状況の一定の改善が認められるので、危険レベル1(十分注意してください)に引き下げます。ただし、道路封鎖、投石、発砲により、主要道路が影響を受ける事案が突然発生する可能性があります。報道等により最新の情報を入手するなど、引き続き、十分注意してください。
3 渡航・滞在に当たっての注意
(1) ニューカレドニアへの渡航・滞在にあたっての一般犯罪等の注意事項については、外務省海外安全ホームページ内の「安全対策基礎データ」も併せて参照してください。
安全対策基礎データ:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_299.html
(2) 一般犯罪情勢
自動車の窃盗、車上荒らし、住居侵入が発生しています。所持品には十分注意し、自動車や宿泊施設には必ず鍵をかけてください。一般的な犯罪発生率は低い傾向にありますが、スリやひったくりなどの財産犯罪は発生しています。日本人観光客は、一般的に裕福とみられており、犯罪のターゲットとなりやすいことに注意が必要です。
(3) ニューカレドニアでは、日本人を含む外国人を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアを始めとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
詳細は、ニューカレドニアのテロ・誘拐情勢も併せてご確認ください。
(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_299.html)
(4) ニューカレドニアに3か月以上滞在される方は、在ヌメア領事事務所が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。
オンライン在留届:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html
3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在ヌメア領事事務所からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
「たびレジ」:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5140
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/((PC・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html(フィーチャーフォン版))
(現地公館等連絡先)
○ 在ヌメア領事事務所 BUREAU CONSULAIRE DU JAPON A NOUMEA
住所:Immeuble Le Norwich,11 rue Georges Baudoux,98800 Nouméa Nouvelle-Calédonie France
電話:24-18-55
ニューカレドニア外からは(国番号687)24-18-55
E-mail: consulatjapon.noumea@nm.mofa.go.jp
ホームページ:https://www.fr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/noumea.html
〇在フランス日本国大使館
住所:7 Avenue Hoche 75008 Paris, France
電話:01-4888-6200
国外からは(国番号33)1-4888-6200
ホームページ: https://www.fr.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.htmlhttps://www.fr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/noumea.html
(1) フランスからの独立派と独立反対派が対立するニューカレドニアでは、2021年に行われた3回目の住民投票で独立が否決された後も、独立派が抵抗を継続しています。
(2) 2024年1月、仏政府は、ニューカレドニアの住民投票の選挙人を10年以上ニューカレドニアに居住している全ての住民に拡大することを規定する選挙制度改正に関する憲法改正法案を国会に提出し、同年5月15日(フランス時間)、国民議会本会議で可決されました。有権者に占める独立派の割合が減ることを危惧する独立派はこれに強く反発しました。
(3) 5月13日以降、ニューカレドニアの中心都市ヌメアとその周辺で独立派による抗議活動が激化しました。道路の封鎖、商店・車両等への放火、略奪、襲撃等があり、銃撃戦や憲兵隊員2名を含む13名の死亡事案が発生しました。この影響により、公共交通機関の停止、学校の休校、空港の閉鎖、夜間外出禁止令等の措置がとられました。商店、交通インフラ等の機能の停止により、食料・燃料等の調達、医療機関への移動等が困難となり、社会生活にも影響が生じました。5月15日(フランス時間)、フランス政府は、治安当局の権限を強化する内容の非常事態宣言を発出しました(2024年5月28日夜に解除)。
(4) 暴動の発端となった憲法改正後、フランス政府は、2024年12月15日までに地方選挙を行うことを目指していましたが、地方選挙実施は、2025年の11月末まで延期することが決まりました。
(5) 激しい抗議活動が始まってから1年が経過し、治安情勢は回復傾向にあります。しかしながら、今回の危険レベル引き下げを行った地域以外においては、依然として政治的な緊張が高く、暴力的な行為を伴う抗議活動の発生など、社会的混乱が生じるおそれがあります。
2 地域別情勢
(1) グランテール島の北部、東側沿岸部、同島内陸部とリフー島を除くその他島嶼
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
以上の地域においては、 依然として政治的な緊張が高く、暴力的な行為を伴う抗議活動の発生など、社会的混乱が生じるおそれがあるので、不要不急の渡航はやめてください。
(2) グランテール島の西側沿岸部の一部(ヌメアからコネまでの沿岸部)及びリフー島
レベル1:十分注意してください。(引き下げ)
グランテール島の西側沿岸部の一部(ヌメアからコネ)及びリフー島においては、治安状況の一定の改善が認められるので、危険レベル1(十分注意してください)に引き下げます。ただし、道路封鎖、投石、発砲により、主要道路が影響を受ける事案が突然発生する可能性があります。報道等により最新の情報を入手するなど、引き続き、十分注意してください。
3 渡航・滞在に当たっての注意
(1) ニューカレドニアへの渡航・滞在にあたっての一般犯罪等の注意事項については、外務省海外安全ホームページ内の「安全対策基礎データ」も併せて参照してください。
安全対策基礎データ:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_299.html
(2) 一般犯罪情勢
自動車の窃盗、車上荒らし、住居侵入が発生しています。所持品には十分注意し、自動車や宿泊施設には必ず鍵をかけてください。一般的な犯罪発生率は低い傾向にありますが、スリやひったくりなどの財産犯罪は発生しています。日本人観光客は、一般的に裕福とみられており、犯罪のターゲットとなりやすいことに注意が必要です。
(3) ニューカレドニアでは、日本人を含む外国人を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが、テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアを始めとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
詳細は、ニューカレドニアのテロ・誘拐情勢も併せてご確認ください。
(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_299.html)
(4) ニューカレドニアに3か月以上滞在される方は、在ヌメア領事事務所が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず在留届を提出してください。
オンライン在留届:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html
3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在ヌメア領事事務所からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
「たびレジ」:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5140
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/((PC・スマートフォン版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html(フィーチャーフォン版))
(現地公館等連絡先)
○ 在ヌメア領事事務所 BUREAU CONSULAIRE DU JAPON A NOUMEA
住所:Immeuble Le Norwich,11 rue Georges Baudoux,98800 Nouméa Nouvelle-Calédonie France
電話:24-18-55
ニューカレドニア外からは(国番号687)24-18-55
E-mail: consulatjapon.noumea@nm.mofa.go.jp
ホームページ:https://www.fr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/noumea.html
〇在フランス日本国大使館
住所:7 Avenue Hoche 75008 Paris, France
電話:01-4888-6200
国外からは(国番号33)1-4888-6200
ホームページ: https://www.fr.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.htmlhttps://www.fr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/noumea.html