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ブラジルの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

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更新日 2025年03月06日
危険情報
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危険レベル・ポイント

【危険レベル】
●ブラジリア連邦直轄区、大サンパウロ圏及びカンピーナス市、大リオ圏、大ビトリア圏、大マナウス圏、ロライマ州北部、大ベレン圏、大レシフェ圏、大サルバドール圏、大フォルタレーザ圏、大クリチバ圏、ポルトアレグレ市
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●大都市に限らず、殺人、強盗等の凶悪犯罪が発生しているので、渡航時には十分注意してください。

詳細

1 概況
(1)ブラジルにおいては、所得格差による貧困、麻薬の売買等に起因する殺人、強盗等の凶悪犯罪が発生しています。世界的に見てもブラジルの犯罪発生率は非常に高く、日本人も被害に遭っています。また、多くの犯罪には拳銃等の銃器が使用されており、抵抗すれば殺害される可能性が非常に高くなるので、注意する必要があります。凶悪犯罪は、大都市だけでなく、地方都市や日系団体等所在地及び日本人居住区においても発生しています。
(2)麻薬の売買に絡んだ組織的な犯罪も発生しており、特にリオデジャネイロ圏及びサンパウロ圏などのファベーラ(スラム街)を活動拠点とする犯罪組織間の抗争事件又はこれら組織と治安当局との間の銃撃戦が後を絶たない状況です。ファベーラ周辺では、流れ弾等によって、一般市民の犠牲者も出ています。

2 地域別情勢
ブラジリア連邦直轄区、サンパウロ州大サンパウロ圏及びカンピーナス市、リオデジャネイロ州大リオ圏、エスピリトサント州大ビトリア圏、アマゾナス州大マナウス圏、ロライマ州北部、パラー州大ベレン圏、ペルナンブコ州大レシフェ圏、バイア州大サルバドール圏、セアラ州大フォルタレーザ圏、パラナ州大クリチバ圏、リオグランデドスール州ポルトアレグレ市
レベル1:十分注意してください。(継続)

以下の地域に渡航・滞在を予定している方、又は既に滞在中の方は、安全対策を強化し、必ず報道やインターネット等から最新の現地治安情報を入手し、自らの安全確保に努めるとともに、以下の情勢に留意し、犯罪等に巻き込まれることのないよう十分注意してください。

(1)ブラジリア連邦直轄区(在ブラジル日本国大使館管轄)
ア ブラジリア連邦直轄区では、殺人事件を含む凶悪犯罪の発生件数は減少傾向にあるものの、依然として、特に歩行者や自動車を狙った強盗事件が多発しています。ブラジリア連邦直轄区公安局の統計では、2023年中におけるブラジリア連邦直轄区での人口10万人当たりの殺人事件件数は9.62件、強盗事件件数は526.48件であり、サンパウロやリオ等の大都市と同等かそれ以上になっているため、十分な注意が必要です。
イ プラノピロットと呼ばれるブラジリアの市街中心部においては、その中心部であるバスターミナル周辺、ショッピングセンターの駐車場及びホテル地区において、殺人の他、短時間誘拐や強盗などの凶悪犯罪や車上狙い等が発生しているため、徒歩での移動、夜間の外出やひと気のない場所等への立ち入りは控えるとともに、車両を駐車する際は可能な限り、警備員のいる有料駐車場を利用してください。また、ショッピングセンター、バスターミナル、ブラジリア大学等の周辺では、特に夜間帯には麻薬の売買等が行われており、麻薬売買に絡むトラブルから銃器を使用した殺人等の凶悪犯罪に発展することもあるため、トラブルに巻き込まれないよう注意が必要です。
ウ プラノピロット内のテレビ塔から三権広場までの官庁街においては、大小様々なデモが頻繁に行われており、最近では2023年1月に暴徒化したデモ隊の一部が警官隊と衝突した他、連邦政府庁舎等を襲撃するなどの事態も発生しています。デモに遭遇した際は、すぐにその場から離れるとともに、デモに巻き込まれないよう十分注意してください。また、デモ活動だけではなく、2024年11月には三権広場にてブラジル人男性1名による火薬等を使用した自爆事案も発生しています。このような騒動に巻き込まれる可能性が十分にありますので、集団、個人の規模関係なく、不審な動きには注意を払う必要があります。
エ ブラジリア周辺の衛星都市には、ファベーラ(スラム街)と呼ばれる地域も存在し、プラノピロット内と比べて貧困や麻薬等を起因とした凶悪犯罪の発生率が高く、犯罪組織の活動も認められるため、移動の際にはこうした地域を避けるための事前情報を収集する等、十分な安全対策が必要です。

(2)サンパウロ州大サンパウロ圏及びカンピーナス市(在サンパウロ日本国総領事館管轄)
ア サンパウロ州保安局が公表した2023年の犯罪統計では、殺人、強盗、誘拐等の凶悪事件は減少傾向にあるものの、同州の人口10万人当たりの殺人事件件数は5.85件、強盗事件件数は596.10件です。また、窃盗事件を含めた全体的な犯罪発生件数は、高水準を維持しています。日本人が強盗及び窃盗の被害に遭う事例が依然として多いのが実情です。
イ 信号待ちの歩行者や渋滞等停車中の車両を狙った拳銃使用の強盗事件が、パウリスタ大通り、パライゾ地区、ジャルジン地区、東洋人街として知られるリベルダージ地区等の日本人の生活圏でも発生しており、日本人も被害に遭っています。2017年には、サンパウロ市リベルダージ地区で両替を行った日本人が強盗被害に遭う事案が立て続けに発生し、抵抗した被害者が発砲されたケースもあります。
ウ セー広場を中心としたセントロ地区は、ホームレスや麻薬常習者が多く集まり治安が急激に悪化しており、特に旅行者を狙った強盗致傷事件が急増しています。複数の者が取り囲み、殴る蹴るの暴行を加えた上、スマートフォン等の所持品を強奪する手口で、時間帯に関係なく発生しています。また、今年に入り、セントロ地区において、麻薬常習者と警察との衝突も多く発生しており、同地区への立入りは避けるよう心掛けてください。
エ ブラジル最大の犯罪組織である「首都第一コマンド」(PCC)は、主にサンパウロを拠点に活動しています。PCCと他の犯罪組織との抗争が激化する可能性があるほか、警察との銃撃戦により一般市民が巻き込まれるケースもあります。実際、2024年11月にはグアルーリョス空港内でPCCに関与しているとされる実業家が銃撃され、巻き添えで一般市民3名が死傷する事件が発生しました。このように、犯罪組織による襲撃や報復行為が空港などの公共の場でも発生する可能性があります。
オ 銃器を使用した住居侵入強盗事件が散発し、2019年には日本人が居住するアパートでも 発生し、死者も出ています。同年4月には、日本人駐在員が多く住むパライゾ地区にある英会話学校等教育施設を狙った拳銃使用強盗事件が連続発生しています。2020年には、武装集団による銀行襲撃事件が発生し、その際、住民が人質に取られ、「人間盾」として車の屋根やボンネット上に張り付けにされる等して死者が出た上、市内各地に置かれた爆発物によって怪我人も出ました。さらに、繁華街においては夜間に営業中のレストランの飲食客を狙った集団強盗事件も発生しています。その他、ショッピングセンター内の高級装飾品店等に対する武装グループによる強奪も発生しています。
カ これらの犯罪は時間帯や場所を問わず発生しており、そのほとんどが拳銃等の銃器を使用した凶悪犯罪です。被害者の抵抗を受けた犯人の発砲や、警察官との銃撃戦となるケースもあることから、周囲の状況に気を配るなどして巻き込まれることのないよう注意してください。

(3)リオデジャネイロ州大リオ圏(在リオデジャネイロ日本国総領事館管轄)
ア リオデジャネイロ州公安統計院発表の犯罪統計値から算出した、リオ州内における2023年の人口10万人当たりの殺人事件件数は約20.5件、強盗事件は約569.9件となり、依然として高い水準で推移しています。
イ リオデジャネイロ州では、拳銃や小銃、手りゅう弾等を使用した殺人、強盗等の凶悪犯罪が多発しています。また、リオデジャネイロ市及び周辺都市を含む大リオ圏に約1,000か所点在するファベーラを中心に、敵対する麻薬密売組織間や民兵組織との間における抗争が激化するとともに、治安当局と麻薬密売組織や民兵組織間における銃撃戦が頻発しており、流れ弾による一般市民の被害が後を絶たない状況です。

(4)エスピリトサント州大ビトリア圏(在リオデジャネイロ日本国総領事館管轄)
エスピリトサント州のビトリア市を含む大ビトリア圏においては、拳銃等の銃器を使用した殺人等凶悪事件が対人口比で高いレベルで発生しています(同州の2023年の10万人あたり殺人事件約25.5件、強盗事件約492.3件)。また、観光客をターゲットとした路上強盗や窃盗事件も多く発生していますので、十分注意が必要です。 

(5)アマゾナス州大マナウス圏(在マナウス日本国総領事館管轄)
ア アマゾナス州公安局が公表した2023年マナウス市における総犯罪件数は86,265件で、前年比約3.4%(2,878件)増加となり、人口10万人当たりの殺人事件件数は46.4件、強盗事件件数は1,545件とブラジル国内においても非常に高い数値です。殺人や強盗などの犯行時にはほぼ必ず拳銃や刃物が躊躇することなく使用され、身体に危害を加えられるだけではなく、命を落としてしまう危険もあります。
イ 大マナウス圏(マナウス市及び周辺諸都市からなる大都市圏)においては、マナウス市近郊の刑務所施設で2017年1月に大規模虐殺事件(60人死亡)及び集団脱獄事件(225人脱走)が発生し、2019年5月にも再び55人が死亡する虐殺事件が発生しています。マナウス市内中南部(アドリアノポリス地区、ノッサ・セニョーラ・ダス・グラッサス地区、パルケ・デス地区等)は治安当局による取締り及び警邏巡回の強化により、治安は比較的良いとされていますが、最近では、同地区内のショッピングセンターでの強盗銃撃事件、路上での射殺事件等の凶悪犯罪や携帯電話を狙った強盗事件も頻繁に発生しています。それ以外の全ての地域では、夜間及び早朝の時間帯に特に多くの犯罪が発生しており非常に危険です。
ウ マナウス市はコロンビアやペルー等近隣諸国から流入する麻薬ルートの中継地点と言われており、市内には複数の犯罪組織(ブラジル有数の犯罪組織である首都第一コマンド(PCC、本拠:サンパウロ州)及びコマンド・ベルメーリョ(CV、本拠:リオデジャネイロ州)に加えファミリア・ド・ノルチ(FDN、本拠:マナウス市))が勢力を有しており、現在発生している凶悪犯罪の多くは麻薬取引に関連した、もしくはその構成員が引き起こしているものです。特に市内北東部(シダージ・ノーバ地区、シダージ・デ・デウス地区、ノーボ・アレイショ地区、ジョルジ・テイシェイラ地区等)は犯罪組織構成員の潜伏エリアとされていますので、同地域周辺には極力近づかないでください。また、麻薬常習者が麻薬購入のための金欲しさに強盗を働くケースも増加していますので、外出の際は不審者が周囲にいないか等、常に警戒を怠らずに行動してください。

(6)ロライマ州北部(在マナウス日本国総領事館管轄)
ア 犯罪組織による麻薬等薬物及び銃器等違法武器の密輸ルートになっており、複数の犯罪組織が存在することから、州都ボア・ビスタを含むロライマ州北部においては麻薬等薬物及び銃器等違法武器の取引に関わる抗争、殺人、窃盗等が頻繁に発生しています。
政府によって制御されてはいますが、ベネズエラからの避難民の流入が依然として続いており、治安状況の悪化が懸念されます。
イ これらの地域への渡航滞在にあたっては危険を避けていただくため十分な注意が必要です。報道等により最新の情報の入手に努め、危険を避けるよう心掛けてください。

(7)パラー州大ベレン圏(在ブラジル日本国大使館及び在ベレン領事事務所管轄)
ア パラー州では銃器を使用した凶悪犯罪が発生しており、公安局の犯罪統計によれば、同州の2023年の人口10万人当たりの殺人事件件数は約17.64件、強盗事件件数は約1388.54件と、殺人事件、強盗事件等が依然として高水準で発生しています。ベレン市のほか、これまで比較的安全な場所とされていた市内の大型ショッピングセンターや観光施設内および空港等においてもこうした犯罪が発生しています。また、近年、ベレン大都市圏の市街地域以外の農村エリア(トメアス市、サンタ・イザベル市等)での強盗・殺人等の凶悪事件が増加しています。
イ 大ベレン圏内(ベレン市及び周辺大都市)では殺人、路上強盗、車両減速時や停車時を狙った強盗、キャッシュカード等のスキミング等が発生しており、日本人も被害に遭っています。これらの犯罪は、場所や時間を問わず発生していますが、特に人通りが少なくなる時間帯(夜間、日曜正午以降等)は犯罪に遭遇する確率が高くなるため、十分注意が必要です。常に周囲に気を配る、華美な服装を避ける、貴金属、腕時計など目立つ物はなるべく身につけない、危険な場所には近付かない等、常日頃からの防犯対策を心掛けてください。

(8)ペルナンブコ州大レシフェ圏(在レシフェ日本国総領事館管轄)
ア ペルナンブコ州においては、2023年の統計によると人口10万人あたりの殺人事件件数が38.3件、強盗事件件数が505.2件発生しており、依然として凶悪犯罪が多く発生しています。人通りの多い地域でも、拳銃等の銃器を使用した強盗事件が昼夜問わず発生しており、ボア・ビアージェン海岸通りや、マルコゼロ広場周辺、オリンダ歴史地区においては観光客を狙った強盗やひったくり事件が多く発生しています。主にスマートフォンを狙った犯行が多く、屋外でのスマートフォンの使用は極力控えることが必要です。抵抗や逃げようとして犯人に攻撃された事例も多いため、万一強盗事件に遭遇した際は、絶対に抵抗しないよう心掛けてください。
イ レシフェ市内にはスラム街が点在しており、スラム街を中心に公然と麻薬の密売等の犯罪が行われているため大変危険です。一部スラム街は大型ショッピングセンターの周辺等にも存在しており、有名なリオマール・ショッピングセンターやレシフェ・ショッピングセンターの周辺でも拳銃を使用した強盗事件が発生しています。

(9)バイア州大サルバドール圏(在レシフェ日本国総領事館管轄)
ア バイア州においては、2023年の人口10万人当たりの殺人事件件数が34.4件、強盗事件件数が340.1件と劣悪な治安状況が続いています。近年、バイア州ではAIカメラを用いた犯罪捜査がブラジル国内でいち早く導入されて、治安状況の改善に一定の効果はあるものの強盗等の各種犯罪件数は高止まりしている状況です。
イ 拳銃等の銃器を使用した強盗や窃盗事件が発生しており、日本人旅行者が金品やパスポート等を盗まれる被害が発生しています。比較的安全とされている場所でも、細心の注意を怠らず、周囲に不審者がいないか確認するように心掛けてください。

(10)セアラ州大フォルタレーザ圏(在レシフェ日本国総領事館管轄)
セアラ州においては、2023年における同圏の人口10万人当たりの殺人事件件数は33.8件、強盗事件件数は484.4件発生しています。貧富の差が激しく、若年層が犯罪に走る傾向が強い地域です。大麻、クラック及びコカイン等の常習者が麻薬購入のお金欲しさに旅行者を狙う強盗事件が日常的に発生しているので十分に注意してください。

(11)パラナ州大クリチバ圏(在クリチバ日本国総領事館管轄)
ア クリチバ市を含む大クリチバ圏においては、人口10万人当たりの殺人事件件数は14.1件、強盗事件件数は351.0件発生しています。銀行、住居、店舗及びレストラン等を狙った武装強盗のほか、車両強盗、長距離及び路線バスを武装集団が強盗目的で襲撃する事件が昼夜問わず発生しています。
イ パラナ州はパラグアイ国境からブラジルに流入する大量の麻薬(大麻、クラック、オキシィ等)及び銃器類をはじめ、一般商品の密輸入ルートとなっており、麻薬等密輸組織絡みの殺人事件も頻発しています。
ウ クリチバ市内においては、銀行で現金を引き出した者を狙った強盗が頻発しているため、必要以上の現金を引き出さない等の注意が必要です。州文民警察も、銀行、住宅、ホテルの出入りの際には特に周囲に十分注意を払い、多額の現金及び複数のクレジットカードを所持しないよう助言しています。また、スマートフォン等の所持品を狙った強盗が多発しており、屋外でのスマートフォンの使用は十分に注意してください。強盗事件への遭遇や、犯人と鉢合わせした際には、安全を最優先にして抵抗せず、犯人の要求に従うよう心掛けてください。

(12)リオグランデドスール州ポルトアレグレ市
(在クリチバ日本国総領事館及び在ポルトアレグレ領事事務所管轄)
リオグランデドスール州公安局によると、殺人事件等の凶悪犯罪や車両強盗等の一般犯罪件数は減少傾向にあるものの、同州における人口10万人当たりの殺人事件件数は12.3件、強盗事件件数は200.5件と、引き続き十分な注意が必要です。特に夜間の外出時は十分注意するとともに、昼間であっても人目の少ない場所を避け、大通りを通行するよう心がけてください。

3 滞在にあたっての注意
詳細は安全対策基礎データも併せて参照してください。
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_259.html
滞在中は、以下の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、日本国外務省、ブラジル国内の各在外公館(在ブラジル日本国大使館及び各日本国総領事館等(詳細は末尾の「現地大使館等連絡先」を参照))、現地関係機関及び報道等から最新の情報を入手するようお勧めします。

(1)空港からホテル等への移動中の旅行者を狙った拳銃使用の強盗事件が多発しています。旅行者が乗っている車両に乗り込み、車両ごと被害者を拉致して金銭を強奪した後にスラム街近くで解放するという事例もあります。車両で移動する際は、不審者の有無を確認する等、周囲に十分注意してください。

(2)各地でスマートフォン等の所持品を狙った犯行が多発しています。屋外でのスマートフォンの使用は十分に注意してください。

(3)万一強盗事件に遭遇した場合は決して抵抗せず、生命の安全を第一に考え、冷静に行動することが肝要です。犯人が拳銃等の銃器を所持していることを常に念頭に置いて、抵抗することなく、落ち着くように心掛け、決して急な動きをしないことが大切です。また、犯人の顔を見る等、不要に犯人を刺激しないようにすることも重要です。

(4)横行している麻薬犯罪に巻き込まれる危険もあります。滞在及び出入国の際は、見知らぬ者から安易に荷物やカバン等を預かったり、持ち運びを引き受けたりしないよう注意してください。また、ほとんどのスラム街は麻薬密売の拠点となっており、同所及びその周辺では麻薬密売組織間の抗争に伴う銃撃戦が頻発していますので、決して近付いたり立ち入ったりしないでください。一部旅行会社等により同地域への観光ツアーが企画されているようですが、参加は控えてください。

(5)これまでに、ブラジルにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、過去にはイラク・レバントのイスラム国(ISIL)に忠誠を誓い、テロ準備活動をしたとして複数のブラジル人が逮捕されるなど、一般市民を狙ったテロの危険性がないとはいえません。
 テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年は、世界的傾向として、軍基地や政府関連施設だけでなく、警備や監視が手薄で不特定多数が集まる場所を標的としたテロが頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等は、テロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
また、外国人を標的とした誘拐のリスクも排除されず、注意が必要です。
 テロ・誘拐はどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください また、ブラジルでは、テロリストによる誘拐事件は確認されていませんが、電撃誘拐とも呼ばれる「短時間誘拐事件」も多発しています。これは、複数又は単独犯により被害者を一時的に拘束し、ATM(現金自動預払機)等で現金を引き出させる、または電子送金システム(PIX)を使って送金させた上で解放するというものです。また、企業主等をねらった身代金目的の誘拐事件や、SNSのアカウントを乗っ取る等して誘拐を装い短時間のうちに現実的に支払い可能な身代金を振り込ませる偽装誘拐事件も発生しています。
テロや誘拐に関する詳細については、以下のテロ・誘拐情勢に関するサイトをご参照ください。https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_259.html

(6)誘拐事件から自分自身と家族の安全を守る心構えとして、「目立たない」、「用心を怠らない」、「行動を予知されない」の三原則を念頭に、日常における予防を忘れないでください。具体的には「目立つ服装は避ける」「通勤時間や経路を常に変更する」「外出や帰宅時には、不審者や不審車両等が見当たらないかチェックする」等の注意が必要です。特に、郊外のゴルフ場等への行き帰りの際など、交通量や人通りの少ない道路を走行する場合には、最大限の注意を払うようにしてください。

(7)海外渡航の際には、万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在される方は、在ブラジル日本国大使館または各日本国総領事館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。
3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や緊急時に在ブラジル日本国大使館または各日本国総領事館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html


4 隣国のベネズエラ、コロンビア、ペルー、ボリビア、パラグアイ、アルゼンチンについてもそれぞれ危険情報が発出されていますので留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)4567
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (フィーチャーフォン版)

(現地大使館等連絡先)
※ブラジル国内からの通話は、市外局番の前に「021」(国内長距離通話コード)をつけてください。また、同一州内からの通話については市外局番をつける必要はなく、「3」からはじまる8桁の番号にかけてください。
○在ブラジル日本国大使館
住所:SES Avenida das Nacoes Q811, Lote 39, 70425-900, Brasilia, D. Federal,  Brasil
電話:(市外局番61)3442-4200
*国外からは(国番号55)-61-3442-4200
FAX:(市外局番61)3242-0738
*国外からは(国番号55)-61-3242-0738
ホームページ:http://www.br.emb-japan.go.jp/nihongo/index.html

○在ベレン領事事務所
住所:Avenida Magalhaes Barata, 651, Edificio Belem Office Center,
7-andar 66060-281, Belem, Para, Brasil
電話:(市外局番91) 3249-3344
     *国外からは(国番号55)-91-3249-3344
FAX: (市外局番91)3249-1016
     *国外からは(国番号55)-91-3249-1016
ホームページ:http://www.belem.br.emb-japan.go.jp/pt/jp/index.html
  
○在レシフェ日本国総領事館
住所:Av. Eng. Domingos Ferreira, 1097-7 andar-Boa Viagem, CEP:51011-051 Recife-PE Brasil
電話:(市外局番81)3049-8300
     *国外からは(国番号55)-81-3049-8300
 ホームページ:https://www.recife.br.emb-japan.go.jp/

○在サンパウロ日本国総領事館
住所:Avenida Paulista 854, 3-andar, O1310-913, Sao Paulo, SP, Brasil
電話:(市外局番11)3254-0100
*国外からは(国番号55)-11-3254-0100
FAX: (市外局番11)3254-0110
*国外からは(国番号55)-11-3254-0110
ホームページ:https://www.sp.br.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在リオデジャネイロ日本国総領事館
住所:Praia do Flamengo, 200-10 andar, 22209-901, Rio de Janeiro, RJ, Brasil
電話:(市外局番21)3461-9595
*国外からは(国番号55)-21-3461-9595
FAX: (市外局番21)3235-2241
*国外からは(国番号55)-21-3235-2241
ホームページ:http://www.rio.br.emb-japan.go.jp/nihongo/index.html

○在クリチバ日本国総領事館
住所:Alameda Dr. Carlos de Carvalho 431 - 4º/5 º andar Curitiba,Parana,Brasil
 電話:(市外局番41) 3322-4919
*国外からは(国番号55)-41-3322-4919
FAX: (市外局番41)3222-0499
*国外からは(国番号55)-41-3222-0499
ホームページ: https://www.curitiba.br.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在ポルトアレグレ領事事務所
住所:Avenida Joao Obino, 467, Petropolis, 90470-150, Porto Alegre,
Rio Grande do Sul, Brasil
電話:(市外局番51) 3334-1299
     *国外からは(国番号55)-51-3334-1299

FAX: (市外局番51)3334-1742
     *国外からは(国番号55)-51-3334-1742
ホームページ:http://www.curitiba.br.emb-japan.go.jp/poa_j.html

○在マナウス日本国総領事館
住所: Rua Fortaleza, 416, Bairro Adrianopolis, 69057-080, Manaus,
Amazonas, Brasil
電話:(市外局番92) 3232-2000
     *国外からは(国番号55)-92-3232-2000
FAX: (市外局番92)3232-6073
     *国外からは(国番号55)-92-3232-6073
ホームページ:http://www.manaus.br.emb-japan.go.jp/
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