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エルサルバドルの危険情報【一部地域の危険レベル引き下げ】

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更新日 2024年09月10日
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危険レベル・ポイント

【危険レベル】
●メヒカノス市、アポパ市、シウダ・デルガード市、コロン市、ケサルテペケ市及びサカテコルカ市
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

●サンサルバドル市セントロ地区、サンマティアス市、パンチマルコ市及びアギラレス市
レベル1:十分注意してください。(引き下げ)

●上記以外の地域
レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●危険レベル2を発出している6市においては、2015年にエルサルバドル当局が「テロ組織」と認定した犯罪集団「マラス」等ギャングが依然として勢力を保持しているため、これらの市への不要不急の立ち入りは、可能な限り控えてください。現在、「マラス」等ギャングの多くが治安機関により拘束され、活動は沈静化しているものの、各種犯罪は依然として多発しています。
●サンサルバドル市セントロ地区、サンマティアス市、パンチマルコ市及びアギラレス市では、これまで犯罪集団「マラス」等ギャングによる殺人事件が多発しておりましたが、ギャングの多くが治安機関により拘束された結果、現在は殺人や強盗等の犯罪発生件数が減少傾向になり、治安は改善しつつあります。このため、危険レベルをレベル2からレベル1へと引き下げますが、引き続き、十分な注意が必要です。

詳細

1 概況
(1) エルサルバドルでは、犯罪集団「マラス」による犯罪が各地で発生しています。2015年8月、エルサルバドル最高裁判所は、「マラス」を「テロ組織」と認定、それ以降、エルサルバドル政府は「マラス」に対する取締りを強化しました。その結果、人口10万人あたりの殺人事件による死者数が105人と過去最多を記録した2015年以降、殺人事件による死者数は減少に転じました。さらに、2019年6月に発足したブケレ大統領政権は、治安対策に重点を置き、積極的に治安対策をしていましたが、2022年3月25日から26日にかけて殺人事件が多発しました。これを受け、エルサルバドル政府は、3月27日から例外措置体制(憲法で保障される権利の一時的制限措置)をとり、「マラス」等のギャング構成員の身柄を次々と拘束し、2024年8月現在、拘束者数は8万人以上となっています。この結果、殺人や強盗等の犯罪発生件数は減少傾向(2023年の人口10万人あたりの殺人事件による死者数は2.4人)にあるものの、今後、「マラス」等ギャングの反発や拘束者の大量脱走等によって治安が悪化する可能性も否定できないため、治安情勢について、引き続き注意が必要です。

(2) エルサルバドル政府が推進する治安対策により、犯罪集団「マラス」等ギャングは都市郊外や地方の海岸、山間部に逃亡、又は国外に逃亡していることが確認されています。現在、治安機関がギャングを拘束するために国内各地域を捜索していますが、その過程で衝突が発生する可能性があるため、警戒が必要です。

2 地域別情勢
(1) メヒカノス市、アポパ市、シウダ・デルガード市、コロン市、ケサルテペケ市及びサカテコルカ市
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

現在、犯罪集団「マラス」等ギャングの多くが治安機関により拘束され、その活動は沈静化していますが、依然として勢力を保持しているほか、強盗、傷害、窃盗といった犯罪が未だに多発しています。
また、逃亡及び潜伏しているギャングの捜索や拘束の過程で、治安当局との衝突が少なからず発生する可能性があり、事件に巻き込まれるリスクがあるため、これらの地域への不要不急の立ち入りは控えてください。やむを得ず立ち入る場合には、特別な注意を払うとともに、十分な安全対策をとってください。

(2) サンサルバドル市セントロ地区、サンマティアス市、パンチマルコ市及びアギラレス市
レベル1:十分注意してください。(引き下げ)
 サンサルバドル市セントロ地区は、かつて各種犯罪が多く発生しており、観光名所でもある大聖堂や中央市場付近で、派閥の異なるギャング間の激しい縄張り争いやギャングと警備員間の銃撃戦が白昼繰り広げられたこともありました。また、サンマティアス市、パンチマルコ市及びアギラレス市についても、かつてはギャングの拠点があり、活動が活発な地域でした。
こうした中、2022年3月にとられた例外措置体制によってギャングの多くが治安機関により拘束された結果、現在、殺人や強盗等の犯罪発生件数は減少傾向にあります。また、治安機関による巡回も強化されており、治安は改善しつつあります。
 これらを踏まえ、危険レベルをレベル2からレベル1に引き下げますが、立ち入りに際しては引き続き、十分な注意が必要です。

(3) その他の地域
   レベル1:十分注意してください。(継続)

 かつては、犯罪集団「マラス」等ギャングの活動地域は全国に及び、各地で殺人、強盗、恐喝、暴行、性犯罪、窃盗、違法薬物売買等が発生していました。現在は、治安機関によりギャングの多くが拘束され殺人事件は減少しているものの、未だに窃盗や強盗等の犯罪は発生しております。
そのため、観光等で訪問する際は、目立たず、行動を予測されないよう注意してください。また、最新の治安情報の入手に努め、各種犯罪に巻き込まれないよう、危険を避けるため十分な注意が必要です。
比較的安全とされているサンサルバドル市エスカロン地区、サンベニート地区においても窃盗、強盗及び性犯罪を始めとする各種犯罪が発生しています。

3 滞在にあたっての注意
(1) 滞在中は、以下の注意事項にも十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、エルサルバドルの「安全対策基礎データ」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_244.html )もご一読の上、外務省、在エルサルバドル日本国大使館、現地関係機関のホームページ等から最新情報を入手するよう努めてください。
(2) 海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
(3) 3か月以上滞在される方は、在エルサルバドル日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。(http://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet
 3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊急時に在エルサルバドル日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html
(4) エルサルバドルでは、日本人を含む外国人を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが、テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、テロによる日本人の被害も確認されています。
近年は、単独犯によるテロや警備や監視が手薄で一般市民が多く集まる場所を標的としたテロが世界各地で頻発しています。特に、観光施設周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、公共交通機関、宗教関連施設等はテロの標的となりやすく、常に注意が必要です。
テロはどこでも起こり得ること、日本人もテロ・誘拐の標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等から最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
 詳細は、エルサルバドルの「テロ・誘拐情勢」も、あわせてご確認ください。(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_244.html


(問い合わせ窓口)
○外務省
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:03-3580-3311

  (外務省関係局課連絡先)
・領事サービスセンター(内線)2902、2903
・外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)4567
・外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
・外務省海外安全ホームページ:
http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
    http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在エルサルバドル日本国大使館
 住所:89 Av. Norte y C. El Mirador 6 Nivel, Torre 1, World Trade Center Colonia Escalon,
San Salvador, El Salvador, C.A. Apartado Postal #115
 電話:2528-1111 
 国外からは(+503)2528-1111
 国外からは(+503)2264-6061
 ホームページ:http://www.sv.emb-japan.go.jp/index_jp.html
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