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ベナンの危険情報【危険レベル継続】(内容の更新)

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更新日 2024年07月25日
危険情報
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危険レベル・ポイント

【危険レベル】
●北部(アリボリ県バニコアラ地区、カリママ地区、マランヴィル地区、セグバナ地区、カンディ地区、アタコラ県タンゲタ地区、マテリ地区、ケル地区、ボルグ県カラレ地区東部及びニッキ地区東部)
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●北部(アリボリ県ゴグヌ地区、アタコラ県コブリ地区、ボルグ県カラレ地区西部、ニッキ地区西部、ペレレ地区及びチャウル地区東部)
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●上記を除く地域
 レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●北部のブルキナファソ、ニジェール等との国境地帯及びその周辺においては、イスラム過激派テロ組織による治安部隊に対するテロ攻撃が頻繁に行われており、治安部隊側に多数の死傷者が発生しています。また、テロ組織は村落も襲撃して多数の市民を殺害し、行方不明者も出ています。これらの地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。
●南部のコトヌや周辺都市では、強盗や窃盗等の一般犯罪が数多く報告されています。
●ベナン全土では、電気、水道、医療、教育等のインフラや行政サービスが不足しており、頻繁に停電や断水等が発生し、各家庭の生活に影響が出ています。また、物価や燃料費の高騰に対する抗議行動も行われているため、十分な注意が必要です。

詳細

1 概況
(1)北部のパンジャリ国立公園、W国立公園及びその周辺地域では、隣接するブルキナファソ南東部やニジェール南西部においてテロや誘拐を行っているイスラム過激派テロ組織が、国境を越えてベナンに侵入し、軍や警察、税関等の治安部隊や市民に対して頻繁にテロ攻撃を行い、多数の死傷者が発生しています。また、テロ組織は国境地帯からベナン内陸部へと徐々に勢力を拡大しており、今後、治安の悪化の増大が懸念されます。

(2)北部全域では、遊牧民族であるプル族(フラニ族)間の誘拐事件が発生しています。また、国境を接するニジェール南西部やナイジェリア北西部では、武装集団による学校を狙った襲撃や誘拐事件等が発生しており、これらの武装集団がベナンに侵入する可能性は排除できません。

(3)南部のコトヌやポルトノボ等、危険レベル1の地域における治安情勢は、近隣諸国と比較して安定していますが、強盗等の一般犯罪には十分注意する必要があり、特に一部の市場や繁華街においてはひったくりやスリ等の窃盗事件が発生しています。

(4)ベナン全土において、日本人・日本権益を直接の標的としたテロや誘拐の脅威は現時点で確認されていませんが、上記のようにベナン周辺地域において、イスラム過激派組織によるテロや誘拐事件が多数発生しており、ベナンでも北部においてはテロ組織によるテロや誘拐が発生しています。

 このような状況を十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、外務省海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。
 また、ベナンのテロや誘拐に関する情報については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_118.html )も参照してください。

2 地域情勢
(1)北部(アリボリ県バニコアラ地区、カリママ地区、マランヴィル地区、セグバナ地区、カンディ地区、アタコラ県タンゲタ地区、マテリ地区、ケル地区、ボルグ県カラレ地区東部及びニッキ地区東部)
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

ア ブルキナファソ及びニジェールとの国境地帯
 2021年11月以降発生しているイスラム過激派テロ組織によるテロ攻撃は、主にブルキナファソ及びニジェールとの国境地帯を中心に発生していますが、国境から約50km圏内の地域においても発生しており、治安部隊や市民に多数の死傷者が出ています。
 2019年5月には、パンジャリ国立公園においてフランス人男性旅行者2名が、テロ組織に誘拐される事件が発生しています。被害者2名は、ブルキナファソ東部においてフランス軍特殊部隊により救出されましたが、その際、別に誘拐されていたアメリカ人女性1名と韓国人女性1名の旅行者も同時に救出されました。このように、武装集団の標的は欧米人に限定されておらず、日本人が標的になる可能性も排除されません。

イ トーゴとの国境地帯
 トーゴ北東部と接する国境地帯では、テロ組織による警察署襲撃や、治安部隊とテロ組織との間で銃撃戦等が発生しています。2023年2月から10月にかけては、マテリ地区ポルガにおいて、軍や警察の治安関係者に対するテロが連続的に発生しました。また、タンゲタ、マテリ及びグアンデを含め、これらの都市を結ぶ線以北にはテロリストが潜伏しているとの情報もあり、テロの脅威が高まっているため非常に危険です。

ウ アリボリ県(ゴグヌ地区を除く)及びアタコラ県タンゲタ地区、マテリ地区、ケル地区
 2023年5月、アタコラ県ケル地区クワバグ及びアリボリ県バニコアラ地区トゥラにおいて、テロ組織が連続的に村落を襲撃して多数の市民に対する殺人及び誘拐事件が発生しました。また、アリボリ県カリママ地区ルンブルンブにおいても、一般車両が即席爆発装置(IED)に接触して運転手が負傷する事件が発生しています。これまでは、主に治安部隊に対するテロが多い傾向がありましたが、最近では市民を対象としたテロも増え始めており、その手口も凶悪かつ残忍となっています。

エ ナイジェリアとの国境地帯及びボルグ県カラレ地区東部及びニッキ地区東部
 ナイジェリア北西部では、武装集団による身代金目的の誘拐事件が発生しており、武装集団が国境を越えてベナンに侵入するおそれもあります。また、ベナン北部全域では、サヘル地域の遊牧民族であるプル族(フラニ族)が武装し、プル族間の誘拐事件やプル族と地元農耕民との土地を巡る争いが発生しています。2022年1月には、ボルグ県ニッキ地区において、プル族のベナン人資産家に対する誘拐事件が発生しました。
 つきましては、同地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。

(2)北部(アリボリ県ゴグヌ地区、アタコラ県コブリ地区、ボルグ県カラレ地区西部、ニッキ地区西部、ペレレ地区及びチャウル地区東部)
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

ア アリボリ県ゴグヌ地区及びアタコラ県コブリ地区
 北部ではテロや誘拐事件が頻発しており、発生地域はブルキナファソやニジェールとの国境地帯から内陸部や周辺部のアリボリ県ゴグヌ地区等に広がりつつあり、テロ組織の勢力も徐々に拡大しています。

イ ボルグ県カラレ地区西部、ニッキ地区西部、ペレレ地区、チャウル地区東部
 ナイジェリアとの国境地帯においては、武装集団による誘拐や麻薬密輸に絡んだ事件に巻き込まれる可能性もあります。また、トーゴとの国境地帯では、テロ組織がテロ攻撃や車両を狙った強盗等の凶悪事件を引き起こすおそれがあります。
 つきましては、これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。やむを得ず渡航する場合には、特別な注意を払うとともに、十分な安全対策を講じてください。

(3)上記を除く地域
 レベル1:十分注意してください。(継続)

ア コトヌ(リトラル県)
 2021年4月の大統領選挙時、コトヌ中心部のエトワール・ルージュ広場及びその付近においてベナン人同士による暴行事件が発生しました。
 また、2024年4月、コトヌ中心部のブース・ドゥ・トラヴァイユ交差点付近において、労働組合が物価高に抗議するデモ行進を無許可で実施したことにより、警察隊とデモ隊との衝突が発生し、労働組合代表及びデモ参加者が逮捕される事件が発生しました。デモや集会の現場に居合わせた場合には、思わぬ騒動に巻き込まれる可能性がありますので、速やかにその場を離れ安全を確保してください。
 コトヌ東部のダントッパ市場、ミセボ市場、土産物屋街等、観光客の集まる場所ではひったくりやスリ等の被害が多発しています。また、ゾンゴ地区や隣接するジョンケ地区(旧コトヌ駅北側)においては、売春や麻薬密売が日常的に行われています。これらの地域では、若者らによる車両等の窃盗、強盗事件が発生しており、犯罪に巻き込まれるリスクがあります。また、海岸線やフラコジ地区、フィジロセ地区といった周辺部は、治安当局の目が届きにくいこともあり、中心部に比べて強盗等の被害に遭う危険性が高くなっています。

イ モノ県及びウエメ県
 トーゴ国境のイラコンジやナイジェリア国境のセメポジといったギニア湾に面した国境付近の都市は、人や物の往来が激しい上、警察官の人員も少なく治安当局の目が届きにくいため、長年にわたり麻薬・武器等の密輸の中継基地となっています。

ウ その他の地域
 その他の地域については、治安状況は比較的安定している状況にありますが、一般犯罪は各地で発生しています。ベナンでは、電気、水道、医療、教育等のインフラや行政サービスが慢性的に不足しており、頻繁に停電や断水等が発生して、各家庭の生活にも影響が出ています。また、各地で物価や燃料費の高騰に対する抗議行動が行われています。

 ついては、これらの地域への渡航にあたっては、外務省海外安全ホームページや現地関係機関、報道等から最新の治安情報の入手に努め、身の回りの安全に十分注意してください。

3 滞在に当たっての注意
(1)ベナンへの渡航・滞在における一般的な注意事項については、安全対策基礎データ(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_118.html )も併せて参照してください。
 滞在中は、下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、渡航に際しては、あらかじめ外務省海外安全ホームページや現地関係機関、報道等から最新の治安情報を入手するよう努めてください。万一、事件・事故等に巻き込まれた場合には、在ベナン日本国大使館に連絡してください。

(2)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。

(3)ベナンに3か月以上滞在する方は、大使館又は総領事館が緊急時の連絡先を確認できるよう、在留届を提出してください。また、3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新安全情報や、緊急時の大使館又は総領事館からの連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/

4 隣国のナイジェリア、ニジェール、ブルキナファソ及びトーゴにもそれぞれ危険情報が発出されていますので、併せて留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902、 2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)9850
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○海外安全ホームページ:
 https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
 http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在ベナン日本国大使館
 住所:Zone Residentielle de Cotonou sis a Djomehountin, 12eme arrondissement, COTONOU BENIN(郵便物宛先:Ambassade du Japon, 08 B.P.283, Tri Postal, Cotonou, Benin)
 電話:(市外局番なし)21-30-59-86
 国外からは(国番号229)21-30-59-86
 ホームページ:http://www.bj.emb-japan.go.jp/j/
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