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ジブチの危険情報【危険レベルの継続】(内容の更新)

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更新日 2024年04月22日
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危険レベル・ポイント

【危険レベル】
●エリトリアとの国境地帯
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●オボック州北部及びタジュラ州北部(エリトリアとの国境地帯を除く)
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●その他の地域
 レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●エリトリアとの国境地帯では、両国間の武力衝突が再燃するおそれがあります。同地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。
●オボック州北部及びタジュラ州北部では、ジブチ軍と反政府武装勢力との衝突や、武装勢力による襲撃等が散発しています。また、過去に埋設された地雷が残っている可能性がありますので、これら地域への不要不急の渡航は止めてください。
●ジブチを含む東アフリカ地域では、イスラム過激派によるテロの脅威が存在します。

詳細

1 概況
(1)ジブチを含む東アフリカ地域においては、ソマリアを拠点とするイスラム過激派組織「アル・シャバーブ」やソマリア北部を拠点とする「ISILソマリア」(ソマリアにおける「イラク・レバントのイスラム国」)の脅威が存在します。2014年5月には、首都ジブチ市内のレストランにおいて自爆テロが発生し、外国人を含む多数が死傷しました。同テロ事件以降、ジブチ当局による厳重な警戒が続いており、ジブチ国内でテロ事件は発生していませんが、脅威はなくなっていません。
 ジブチには、フランス軍、米軍などの外国軍の基地があるほか、ソマリア沖・アデン湾の海賊に対処するため日本の自衛隊及び各国軍隊がジブチを拠点に活動しており、これらの施設等を標的としてテロが発生する可能性も排除されません。また、レストラン、ナイトクラブ等、外国人が多く集まる施設はテロの標的となりやすいことを認識し、そのような場所を訪れる際には非常口等の避難経路を確認するなど、安全確保に十分注意を払うようにしてください。

(2)国内の治安情勢はおおむね安定しています。ただし、オボック州北部やタジュラ州北部(エリトリアとの国境地帯を除く)では、現在もアファール族系反政府武装勢力FRUD Armé(Front pour la Restauration de l'Unite et de la Democratie)と政府軍との衝突や同勢力による襲撃が散発しており、同地域には過去に埋設された地雷が残っている可能性もあります。また、エリトリアとの国境地帯では、エリトリア軍と停戦状態ではあるものの、両国間の問題の根本的な解決には至っていないため、武力衝突が再燃するおそれがあります。

(3)これまでのところ、ジブチにおいて日本人及び日本権益を直接の標的とした脅威は確認されていませんが、上記のとおり、テロ等に対する十分な注意が必要です。

 このような状況を十分に認識し、テロや襲撃事件に巻き込まれることがないよう、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。テロに関する情報については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_141.html )も併せてご参照ください。

2 地域別情勢
(1)エリトリアとの国境地帯
 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

 2008年に起きたエリトリア軍とジブチ軍との武力衝突以降、国境付近にはカタール軍が展開し、停戦監視を行っていましたが、同軍は2017年に撤退しました。このため、ジブチとエリトリアの間で、何らかの不測の事態をきっかけに緊張が高まった場合には、武力衝突が再燃するおそれがあります。

 つきましては、同地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。
 
(2)オボック州北部及びタジュラ州北部(エリトリア国境地帯を除く)
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

ア オボック州北部及びタジュラ州北部では、近年、アファール族系反政府武装勢力FRUD Arméと政府軍による武力衝突や、反政府勢力等による民間企業(外国企業も含む)等への襲撃事案が散発的に発生しており、引き続き脅威が存在します。

イ また、同地域では、1990年代初頭の内戦時に埋設された地雷の撤去が進められていますが、まだ残存している可能性があります。やむを得ずこれらの地域に渡航する場合は、必ず舗装道路を通行し、未舗装道路や道路ではない場所等を通行することは避けてください。

 つきましては、これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には特別な注意を払うとともに、十分な安全対策をとってください。

(3)その他の地域
 レベル1:十分注意してください。(継続)

ア 2014年5月、外国人もよく利用するジブチ市内のレストランで自爆テロが発生し、外国人1人が死亡、19人が負傷しました。このテロについて、ソマリアを拠点とするアル・シャバーブが犯行声明を発出しています。それ以降は、ジブチ当局による厳重な警戒が続いており、ジブチ国内においてテロ事件は発生していませんが、ジブチはアル・シャバーブが報復を宣言しているATMIS(アフリカ連合ソマリア移行ミッション)に派兵していることから、「アル・シャバーブ」の標的となっていることに留意が必要です。

イ 殺人や誘拐といった凶悪犯罪は比較的少ないものの、窃盗やスリといった一般犯罪が発生しています。また、高い失業率(約60%)や、ソマリア、エチオピア、イエメン等隣国からの難民・移民の流入等、治安悪化の要因が多く存在しています。

ウ 国内や国際情勢への抗議として、ジブチ市内においてデモが発生することがあります。場合によっては、群衆の一部が道路を封鎖したり、タイヤを燃やす等の過激な行動を起こすことがありますので、注意が必要です。

エ 地方では治安当局の要員が少ないため、夜間の外出や移動を避けてください。現地の最新の情報の入手に努め、常に周囲に警戒を払って行動するなどの注意が必要です。

オ 近年、ソマリア・イエメン周辺海域における海賊及び武装強盗(以下、「海賊等」)による事案の発生件数は低い水準で推移していますが、海賊等が発生する根本原因は解決していません。国際推奨航路帯(IRTC)を含めソマリア周辺海域やイエメン周辺海域を航行する商船や大型観光客船等の船舶の運行事業者及び当該船舶に乗船を予定されている方は、これらの海域の危険性を十分認識し、事前に最新情報の入手に努めてください。

 つきましては、これらの地域への渡航にあたっては、報道等から最新の治安情勢の入手に努め、身の回りの安全に十分注意してください。

3 滞在に当たっての注意
 ジブチにおける渡航・滞在に当たっての注意事項については,外務省海外安全ホームページ内の「安全対策基礎データ」(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_141.html )も併せてご参照ください。
 また、滞在中は、以下の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにするとともに、日本国外務省、在ジブチ日本国大使館、現地関係機関等より最新情報を入手するよう努めてください。

(1)海外渡航の際には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。 
 ジブチに3か月以上滞在される方は、在ジブチ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう、必ず「在留届」を提出してください。
 3か月未満の旅行や出張などの際には、渡航先の最新の安全情報や、緊本国大使館の連絡を受け取ることができるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html

(2)地震や洪水などの自然災害にも注意が必要です。日頃から、大規模事件や自然災害によって外出ができなくなる事態も想定し、自宅等に10日間分程度の食料や飲料水(ミネラルウォーター)を備蓄し、懐中電灯を用意しておくようお勧めします。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省内関係課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)9850
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在ジブチ日本国大使館
  住所:9ème étage MEZZ Tower Rue de Venise, Djibouti, République de Djibouti(P.O.BOX 2051)
  電話:(市外局番なし)21-35-49-81
   国外からは(国番号253)21-35-49-81
  緊急連絡先(携帯):77-04-37-51
  FAX :(市外局番なし)21-35-71-35
   国外からは(国番号253)21-35-71-35
  ホームページ:https://www.dj.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.htmlhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html
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